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本編
寝る前のお喋り
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「クマさん、そろそろ寝よー布団に入るよー」
シーツの上でバタバタ遊んでるクマさんに声を掛け、掛け布団を捲って掛けてあげる。
クマさんの顔が出る様にしないと、すぐ布団に埋もれちゃうからね。
クマさんとは、毎日寝る前にお喋りをするのが恒例になった。
とは言っても、邸にいる時から寝る前は、ただのぬいぐるみだったクマさんに今日あった事を報告したりしていたので、その頃とあまり変わらない。
変わったことと言えば・・・クマさんが喋れるから会話が出来ること。
『坊ちゃん、明日の準備は終わったの?』
「うん、一応終わったかな。明日モンスターに魔法陣使って攻撃するんだよ!!もー、今からドキドキだよ!」
『坊ちゃん、落ち着いて。あまり興奮すると眠れなくなっちゃうよ』
「うん、分かってるんだけどね。でも、魔法陣を使っての戦闘って考えてはいたけど、実際にするとなるとね・・・ちょっと怖いんだ。今まで薬草摘むしかしてこなかったでしょ?低級と言えどもモンスター相手だからさ」
『坊ちゃん・・・』
クマさんは、むくりと起き上がり僕の頭をぽんぽんと撫でてくれた。
『坊ちゃん、大丈夫。坊ちゃんが描く魔法陣はちゃんと発動する。落ち着いて行動すれば大丈夫。それに、明日はあのS級冒険者もいるよ』
「うん、そうだね。ガイルが居なかったら、僕、攻撃用の魔法陣をモンスターで試してみようって思わなかったかもしれない」
『大丈夫。坊ちゃんは何も心配しなくていいよ。クマさんもあの冒険者もいるから、思いっきり好きに動いてみるといいよ』
「クマさん・・・ありがとう」
クマさんは、僕を慰めるように、ふかふかな手でポフポフと僕の背中を叩いて寝かしつけてくれた。
あれ?クマさん僕の親だったかな?
シーツの上でバタバタ遊んでるクマさんに声を掛け、掛け布団を捲って掛けてあげる。
クマさんの顔が出る様にしないと、すぐ布団に埋もれちゃうからね。
クマさんとは、毎日寝る前にお喋りをするのが恒例になった。
とは言っても、邸にいる時から寝る前は、ただのぬいぐるみだったクマさんに今日あった事を報告したりしていたので、その頃とあまり変わらない。
変わったことと言えば・・・クマさんが喋れるから会話が出来ること。
『坊ちゃん、明日の準備は終わったの?』
「うん、一応終わったかな。明日モンスターに魔法陣使って攻撃するんだよ!!もー、今からドキドキだよ!」
『坊ちゃん、落ち着いて。あまり興奮すると眠れなくなっちゃうよ』
「うん、分かってるんだけどね。でも、魔法陣を使っての戦闘って考えてはいたけど、実際にするとなるとね・・・ちょっと怖いんだ。今まで薬草摘むしかしてこなかったでしょ?低級と言えどもモンスター相手だからさ」
『坊ちゃん・・・』
クマさんは、むくりと起き上がり僕の頭をぽんぽんと撫でてくれた。
『坊ちゃん、大丈夫。坊ちゃんが描く魔法陣はちゃんと発動する。落ち着いて行動すれば大丈夫。それに、明日はあのS級冒険者もいるよ』
「うん、そうだね。ガイルが居なかったら、僕、攻撃用の魔法陣をモンスターで試してみようって思わなかったかもしれない」
『大丈夫。坊ちゃんは何も心配しなくていいよ。クマさんもあの冒険者もいるから、思いっきり好きに動いてみるといいよ』
「クマさん・・・ありがとう」
クマさんは、僕を慰めるように、ふかふかな手でポフポフと僕の背中を叩いて寝かしつけてくれた。
あれ?クマさん僕の親だったかな?
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