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本編
僕は平凡
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僕は、イズール・エファルラ。エファルラ子爵家の三男として生まれた。
僕は兄さん達みたいに、鍛え上げられた逞しい身体も、文官になれるほどの頭脳も持ち合わせていない至って平凡な男だ。
16歳で成人したら、家を出て独り立ちしなければならない・・・。
騎士にも文官にもなれない。魔法士に慣れるほどの魔力もない。
しかし、お小遣いを貯めて魔法書を買って、魔法や魔法陣の勉強をしてきた。
魔法インクは高いので、練習は普通のインクを使い、上達したら魔法インクを使って魔法陣を描いて発動するか試してみたりした。
綺麗に魔法陣が描けるようになるまで、三年かかった。
それまでは、この位でどうかな?と魔法インクを使って描いて見たが、全く発動しなかったり、想像より威力の劣った効果しか発動出来なかったりと、満足なものは仕上がらなかった。
なので、何度も描いて描いて描きまくった。
そして、成人する半年前に、やーっと安定して魔法陣が描ける様になった。
これがあれば、冒険者として活動出来る。
成人に向けて、貴族服を数着残し、残りは全て売ってお金にした。
宝石も持っていても仕方がないので、全て売り払った。
これだけで、随分と資金は貯まったので、冒険者活動に必要な防具やテントなど必需品を購入しようとしたが、家族に冒険者に必要なものは誕生日プレゼントとして買ってあげるからリストを作るように言われて、買って貰った。
こんなに甘やかされて良いのかな?
折角貯めた資金も使う事はなく、今後の生活費に充てる事に。
すぐに冒険者として稼ぐのは難しいと思うので、魔法陣を描いて売る事にする。
商業ギルドには、事前に登録をし、自分の描いた魔法陣がちゃんと発動するのか動作確認をして貰った。
これで、僕が描いた魔法陣は商業ギルドに補償された。
と言うことで、家を出る前から商業ギルドで魔法陣を3種類売っている。
売っている魔法陣は【転移】【盾】【煙幕】の3種類。
【転移】は、今いる場所から1番近くの街に転移できる魔法陣。
【盾】は、敵の攻撃を一定時間防ぐことが出来るシールドがはれる。
【煙幕】は、周辺に煙幕をはり、目眩しにして逃げる時に用いる。
シールドと煙幕はセットで使用されることが多い。
攻撃を防いで、煙幕を使って逃げる。
転移は、安価なものではないが、いざという時に街に逃げ込める為、一枚は持っておきたい魔法陣だ。
そんな感じで、家を出る前から少しずつ独り立ちをする準備を進めていた。
16歳の誕生日は、家族と使用人達に盛大に祝って貰い、プレゼントも沢山貰った。
お父様からは、初級冒険者が手に入れることは出来ない、時間停止機能付きマジックバッグ を頂いた!
これ物凄く高いんだよね・・・。欲しいなーと思ったけど、普通のマジックバッグ と違い、余りにも高いから欲しいものリストにも載せられなかったのに・・・。
(お父様ありがとう。大好き!)
長男からは、テントやブーツや防具といった必需品を貰った。
次男からは、長剣、短剣、ナイフ、そして、魔法インクとおしゃれなガラスペンを3本も貰った。
(お兄様達、僕の欲しい物リストを参考にプレゼントしてくれてありがとう!大事にするね!)
家族からのプレゼントに感激していると、使用人達から声を掛けられる。
僕は兄さん達みたいに、鍛え上げられた逞しい身体も、文官になれるほどの頭脳も持ち合わせていない至って平凡な男だ。
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これだけで、随分と資金は貯まったので、冒険者活動に必要な防具やテントなど必需品を購入しようとしたが、家族に冒険者に必要なものは誕生日プレゼントとして買ってあげるからリストを作るように言われて、買って貰った。
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【煙幕】は、周辺に煙幕をはり、目眩しにして逃げる時に用いる。
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これ物凄く高いんだよね・・・。欲しいなーと思ったけど、普通のマジックバッグ と違い、余りにも高いから欲しいものリストにも載せられなかったのに・・・。
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次男からは、長剣、短剣、ナイフ、そして、魔法インクとおしゃれなガラスペンを3本も貰った。
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