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11歳〜16歳

影にお願い

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 我が家は公爵家。王弟殿下であるお父様も住んでいる。

 そう考えれば・・・我が家って影という存在がいるのでは!?
 と、今頃気付いた。

 暗器の使い方を習いたい!
 けど、流石に武器は怪我するかもしれないから許可が下りなさそう。

 お父様には内緒で・・・なんて影に通用するわけもなく。
 当然主人であるお父様に話が行くわけで・・・

 「シア?どうして影に武器の使い方を習いたいのかな?」

 「あの何かの時の為に・・・」

 「・・・シアが魔法を使えないことで、自分の身を護れないのではないかと心配しているのは良く分かっているよ。でもね、シアに何か起こらないように騎士が何名もついているし、邸の中には影も多くいる。シアが心配するほど危険はないと思わないか?」

 でもでもでもー!!
 家にいる間は安全かもしれないけれど、家を出るかもしれない私には必要なのよー!
 とはお父様には言えない・・・。

 「お父様の言うとおりですわ。騎士の方達もいますし、安心はしています。ただ・・・あの・・・少し武器を使うのが格好良くて真似して見たくなったのです」

 「格好良い・・・?」

 「はい。公爵令嬢が武器を持ちたいなど人には言えませんが、私も戦えたらなと思うときがあります」

 「シアが戦うなど・・・想像も出来ないし、したくもないな」

 ですよね・・・。
 んー・・・前世で見ていた時代劇とかの真似してやってみようかな。

 「だが・・・私の知らないところで、シアが武器を手に持つかもしれないと心配するのもきついものがあるな。勝手に武器を持って怪我をするよりは、指導の元武器を持った方が良いだろう。本当は許可したくないが、良いだろう。やってみなさい」

 よしっ!!娘大好きなお父様で良かった!!

 「お父様、ありがとうございます!怪我しないように十分注意致しますわ。我儘を聞いてくれてありがとうございます」

 そういうと、思い切りお父様に抱きつく!
 お父様ありがとう!大好き!!

 これで、忍者に一歩近付いたんじゃないかしら?
 あ、くノ一くのいちかな?

 なんかそれっぽい衣装とか作っちゃう?
 やっぱり形から入るって大事だよね!

 こんな感じのが良いですって、くノ一くのいちスタイルの衣装を絵に起こしてみよう。
 全体的に黒で、ショートパンツに黒い・・・ブーツ?あれ、忍者にブーツってどうなの?
 でも、流石にこの時代で全てを忍者っぽくするのは無理があるからブーツでいいかな。
 後は、えんじ色のラインとか入れても格好良いかも。
 でも、瞳の色がアメジストだから・・・紫色でラインを入れた方が似合うかもしれない。

 
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