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三章 精霊姫 側妃になる

全部甘いの?

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 剣術の授業が終わり、それぞれ着替える為に、部屋へ戻ろうとしたところで、ヴァン様が颯爽と現れた。

 「リア、レオンハルト、お疲れ。今日は、楽しかったかい?」

 「父上!はい、今日はとても楽しかったです!すぐにでも、また授業を受けたいくらいです!」

 「そうか。それは良かったな」

 そういうと、ヴァン様は、レオンハルトの頭を優しく撫でる。
 子供に興味が無さそうに見えるのに、意外にもちゃんと父親してるのよね。

 が、すぐに私の側に来ると、腰を抱く。

 「リアも楽しかった様だな?」

 「えぇ、初めての経験で、とても楽しかったです」

 「リアの初めてね・・・私が手取り足取り教えてやりたかったが・・・」

 「お仕事があるのですから、無理を言わないで下さいね」

 「分かってる。それで、この後は、どうする予定だ?」

 「丁度、汗を流しに行こうと思っていたところです」

 そういうと、ヴァン様は、私の首筋に顔を埋め、息を吸い込む。
 
 えっ!?
 やめて!臭い嗅がないで!汗臭いでしょ!

 引き剥がそうと、ヴァン様の胸に手を置いたところで、ペロリと首筋を舐められる。

 「ヴァン様っ!?何をっ!」

 「リアは、汗も花の香りがして、甘いのだな」

 え?そうなの?
 汗臭くないの?
 
 え?汗が甘いの?
 これも精霊姫特典?

 「ち、父上っ、母上。私はこれで失礼致します」

 そういうと、足早に、レオンハルトは去っていった・・・。
 
 流石に、両親のイチャラブは見たくないわよね・・・。

 「ヴァン様。子供達の前で、そういうことは控えて頂けると助かりますわ。流石に恥ずかしいので・・・」

 もう、使用人達の前では、いつもの事なので、気にしなくなったけれど、流石に子供達の前では、恥ずかしいわね。

 「あー・・・そうだな。つい、いつもの癖でだな。リアが近くにいると、触れたくなって仕方がないな。さぁ、汗を流すのであろう?行こうか」

 言うや否や、私を抱き上げて、スタスタと歩き出す。
 抱き上げられるのも、割といつもの事なので、特に抵抗することなく、受け入れる。

 そうすることで、私も移動が楽だし、ヴァン様もご機嫌だしと、言うことなし!

 部屋につき、さぁ、シャワーを・・・と、思ったところで、ヴァン様に、ベッドに降ろされる。

 「ヴァン様・・・?」

 「汗を流す前に、もうひと汗かこうか」

 「えっ!?」

 「リアの汗が甘いなどと、初めて知ったからな。折角だから、堪能させて貰うよ」

 「いやっ、それはっ!?」
 
 精霊姫特典として、仮に汗が甘かろうとも、気分的に良いものではない!
 汗を流して、綺麗にしてから、抱かれたい!

 私の拒否の言葉は、あっさり流され、手早く服が脱がされていく。
 夜着とは違い、脱がしにくいと思うのに、なんて手際が良いことで・・・。
 あっという間に、全て脱がされる。

 身体中に這う舌は、初めは、軽く触れ、少しのくすぐったさがあったが、次第に、快感を拾い始める。
 
 ただ、肝心なところは避けている為、焦ったく、もどかしい。

 「ヴァン様・・・」

 つい、恨みがましい視線を向けてしまう。

 「どうした?」

 「分かっている癖に、意地悪しないでください」

 「よしよし、すまないな。あまりにもリアが可愛くてな。それじゃ、望み通りしてやろう」

 そうして、夕食の時間まで、たっぷりと愛され・・・あれ?ヴァン様、お仕事は?
 
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