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三章 精霊姫 側妃になる

困った人

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 世界樹へ行く時は、1日水晶宮を不在にしなければならないので、ヴァン様には、たまには1人の時間が欲しいと伝え、結界内に入れない様にしている。

 まず、1人の時間が欲しいと言ったところで、ヴァン様がすんなりと聞いてくれるわけもなく、仕方なしに、結界内に立ち入れない様にするという強硬手段を取ることになったのだけれど・・・。

 始めは、「では、日中は会いに来ないから、夜は一緒に寝るのは良いであろう?」と言い出し、いやいや私水晶宮に居ないから来ても困るよ!とは言えず。

 ヴァン様と一緒に寝て、何もしないなんてことはないからダメだと伝えても、「夜1人で寝たいと言うのか?それなら午後にお茶位良いであろう?」と言い出し・・・いや、だからダメなんだってば!

 何を言っても1日全く会わないと言うのは、納得してくれず、強制的に会えなくするしか無くなったという・・・。

 その代わり、丸一日会えなかった翌日は、朝から昼までベッドで相手をしてご機嫌を取り、そして夜もたっぷりと可愛がられるという乱れた1日を過ごすことになった。

 ヴァン様も、私に会えない日は、翌日に備えて、仕事を片付けまくり、朝から仕事をしなくても良い様に調整しているので、私もこれについては何も言わない。

 ただ・・・朝から昼までガッツリ抱いたのにも関わらず、午後に一緒にお茶をするのはどうなのか・・・。

 しかも、私を膝に乗せて給餌してくる。

 「ほら、これは今王都で流行っていると聞いて取り寄せた菓子だ」

 そういうと、ヴァン様は蜜がたっぷり掛かったお菓子を私の口元へ寄せる。
 手を下に添えることなく、運ばれた菓子から蜜が胸元に垂れる。
 口を開けると、菓子だけでなく指まで入れてくるので、咀嚼した後に、ヴァン様の指についた蜜を舐めとる。
 目を細め満足げにその様子を眺めていたヴァン様は、私の胸元に落ちた蜜を舐めとり、強く吸い付く。

 「あっ、ヴァン様・・・いけません」

 ここは庭園なのよ。
 使用人達がいるし・・・いや、ヴァン様は使用人を人とカウントしていないわね。
 
 「リア、少しだけ愛でさせておくれ」

 チラリと周りを見回すと、使用人達は距離を取り、私達に背を向けている。
 良く教育されているわね・・・。

 膝の上に横座りにされていたのを、抱き上げられ、向かい合うように座らされる。
 蜜を絡ませながら深く口付けをする。
 甘い味わいに、もっとと舌を絡め吸い付く。

 口付けながら、徐々に緩められるドレス。
 そして、足を滑る指が下着の紐を解く。

 そこからは、ひたすら快楽に溺れ、水音を響かせながらたっぷりと抱かれた。

 少しだけ愛でるってなにー!?
 少しって言わないよね?
 もしかして、1回抱くだけだから少しという判定なの!?
 
 
 
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