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三章 精霊姫 側妃になる
誰の話?
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「そうでしたか。それでしたら、私とお茶を共にする事は良く無いのでは無いでしょうか?正妃様のお心をもっと傷付ける事になるのでは・・・」
「・・・殿下がスティーリア様とのお茶をお望みなのです。殿下は、スティーリア様をお気に召した様です。こう言っては何なのですが・・・殿下はとても淡白な方でして・・・その・・・正妃様との閨も週に1度、1回お相手して、早々に部屋に戻られるという・・・ですので・・・」
(はっ?あんなに絶倫なのに、嘘でしょ!?)
「それは、王太子殿下のお話ですか?とても、殿下のお話とは思えず・・・」
「そう思われるのも無理はありません。私も、夜まで待てずに、仮眠中のスティーリア様の寝込みを襲って、夜更けまで抱き潰したなど信じられませんでした!しかも、朝からも・・・それだけスティーリア様をお気に召したという事でしょう。これなら、世継ぎ問題もすぐ解決しそうで、安心致しました」
「・・・・・・」
(んー・・・・・・・・・・それって、正妃様→王太子殿下→私ってな感じで愛の矢印が向いているって事!?)
「そ、そうですか。それでは、今後お茶をする時は、水晶宮と言うことにして頂けますでしょうか?ここでなら、私と殿下がお茶をしてる所を、正妃様が目にする事はないので、余計な心労を掛けずに良いかと思います」
「分かりました。スティーリア様と殿下が仲睦まじくしているのを見たら、正妃様も悲しまれると思いますので、その方が宜しいでしょう。殿下にもその様にお伝えします」
「ありがとうございます」
「それでは、そろそろ失礼致します」
「はい。今日は色々教えて頂き、有難うございます」
「此方こそ、貴重なお時間を有難うございました」
パタン
ふー、仲睦まじいのは仲睦まじいのね。
側妃を迎えたく無いほど、正妃様を愛しているのかと思ったけれど、これもどうやら違うみたい。
殿下は、正妃様をパートナーとして、尊重し、大事になさっていて、正妃様は、殿下を愛していらっしゃるという事か。
んー、私が二人の関係を気にしたところで、出来る事は何も無い。
何故なら、私は殿下の子を産む事だけを求められた側妃。
水晶宮から出る事もなく、政務にも関わらず、静かに暮らすだけ。
ここで暮らしている限り、正妃様の顔を見る事もない。
閨以外の時間は自由。
その時間は、魔道具やポーションなどを作る時間に当て、辺境伯に任せている商会で、売る。
水晶宮に居ながらお金も稼げるし、快適な冒険者活動する為の魔道具作りにも、この環境は最適だ。
側妃用に、予算も組まれてるから、好きに使えるお金もある。
因みに、この側妃の予算、使用用途を明確にする必要はなく、本当に好きに使って良いですよーなお金なので、魔道具作りの材料などに使っちゃってもOK!
水晶宮から出ないとは言っても、私は転移魔法使えちゃうから、どこでも行き放題。
側から見たら、『水晶宮に閉じ込められて窮屈な思いをしている哀れな側妃』と思われるかもしれないが、頗る快適だ。
そういえば、母親は妊娠中に子供を想って、ベビー服などに刺繍を刺すのが主流らしい。
今から、ベビー服やお包みをつくっちゃおうかな。
エンペラースパイダーの糸で、ベビーグッズを揃えて、染色したエンペラースパイダーの糸で刺繍をしよう!
私の商会からエンペラースパイダーの糸を、王家御用達の被服店に売り、別途子供の為に用意された予算からベビー服を注文する。
うん、良い稼ぎになりそう。
エンペラースパイダーの糸は、中々出回らない高級品だからね。
今の内から、子供服のデザインとかも考えちゃおうかなー。
私とリンクコーデとかして、楽しもうかな。
さて、そろそろ庭園の方に行っておこうかな。
「・・・殿下がスティーリア様とのお茶をお望みなのです。殿下は、スティーリア様をお気に召した様です。こう言っては何なのですが・・・殿下はとても淡白な方でして・・・その・・・正妃様との閨も週に1度、1回お相手して、早々に部屋に戻られるという・・・ですので・・・」
(はっ?あんなに絶倫なのに、嘘でしょ!?)
「それは、王太子殿下のお話ですか?とても、殿下のお話とは思えず・・・」
「そう思われるのも無理はありません。私も、夜まで待てずに、仮眠中のスティーリア様の寝込みを襲って、夜更けまで抱き潰したなど信じられませんでした!しかも、朝からも・・・それだけスティーリア様をお気に召したという事でしょう。これなら、世継ぎ問題もすぐ解決しそうで、安心致しました」
「・・・・・・」
(んー・・・・・・・・・・それって、正妃様→王太子殿下→私ってな感じで愛の矢印が向いているって事!?)
「そ、そうですか。それでは、今後お茶をする時は、水晶宮と言うことにして頂けますでしょうか?ここでなら、私と殿下がお茶をしてる所を、正妃様が目にする事はないので、余計な心労を掛けずに良いかと思います」
「分かりました。スティーリア様と殿下が仲睦まじくしているのを見たら、正妃様も悲しまれると思いますので、その方が宜しいでしょう。殿下にもその様にお伝えします」
「ありがとうございます」
「それでは、そろそろ失礼致します」
「はい。今日は色々教えて頂き、有難うございます」
「此方こそ、貴重なお時間を有難うございました」
パタン
ふー、仲睦まじいのは仲睦まじいのね。
側妃を迎えたく無いほど、正妃様を愛しているのかと思ったけれど、これもどうやら違うみたい。
殿下は、正妃様をパートナーとして、尊重し、大事になさっていて、正妃様は、殿下を愛していらっしゃるという事か。
んー、私が二人の関係を気にしたところで、出来る事は何も無い。
何故なら、私は殿下の子を産む事だけを求められた側妃。
水晶宮から出る事もなく、政務にも関わらず、静かに暮らすだけ。
ここで暮らしている限り、正妃様の顔を見る事もない。
閨以外の時間は自由。
その時間は、魔道具やポーションなどを作る時間に当て、辺境伯に任せている商会で、売る。
水晶宮に居ながらお金も稼げるし、快適な冒険者活動する為の魔道具作りにも、この環境は最適だ。
側妃用に、予算も組まれてるから、好きに使えるお金もある。
因みに、この側妃の予算、使用用途を明確にする必要はなく、本当に好きに使って良いですよーなお金なので、魔道具作りの材料などに使っちゃってもOK!
水晶宮から出ないとは言っても、私は転移魔法使えちゃうから、どこでも行き放題。
側から見たら、『水晶宮に閉じ込められて窮屈な思いをしている哀れな側妃』と思われるかもしれないが、頗る快適だ。
そういえば、母親は妊娠中に子供を想って、ベビー服などに刺繍を刺すのが主流らしい。
今から、ベビー服やお包みをつくっちゃおうかな。
エンペラースパイダーの糸で、ベビーグッズを揃えて、染色したエンペラースパイダーの糸で刺繍をしよう!
私の商会からエンペラースパイダーの糸を、王家御用達の被服店に売り、別途子供の為に用意された予算からベビー服を注文する。
うん、良い稼ぎになりそう。
エンペラースパイダーの糸は、中々出回らない高級品だからね。
今の内から、子供服のデザインとかも考えちゃおうかなー。
私とリンクコーデとかして、楽しもうかな。
さて、そろそろ庭園の方に行っておこうかな。
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