今世は精霊姫 〜チートで異世界を謳歌する。冒険者?薬師?...側妃!?番!?〜

Ria★発売中『簡単に聖女に魅了〜』

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三章 精霊姫 側妃になる

初夜の翌日はのんびりと

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 それにしても、昨日顔を合わせてから、二言三言位しか言葉を交わしてないって、どうなんだろう?

 まぁ、やることやってるので、側妃としての役割はこなしているので、問題は無いけれど。
 一応子供の両親になるのだから、少しは交流を持って、良好な関係を築くべきじゃ無いかなー?と思わなくも無いけど、まぁ、いっか。
 
 私も子供が欲しくて嫁いだ身だからね。

 さて、昨日は、昼も夜も食べれなかったから、果実水を飲んで気力を取り戻そう。

 料理人も辺境伯邸でお世話になってた人を連れてきているので、味付けの心配も無いので、辺境伯領に居た頃と変わらずな生活を送れるので、辺境伯には感謝。

 「ねぇ、アニー」

 「はい。何で御座いましょう」

 アニーは、辺境伯領でも私の専属侍女をしてくれていた、とても有能な女性。

 「これから、夜は果物や野菜中心で軽めにして、お昼は、ドラゴンの肉をメインとした魔物の肉を中心にした食事にして欲しいと伝えてくれるかな?」

 「畏まりました。料理長に伝えて参ります」

 「ありがとう」

 私は果物で出来てると言って良い程、毎食果物を食べている。前世から果物が好きだった影響もあると思う。
 今なんて、食べなくても死なないから、食事のバランスとかも考えなくても良いから、好きなものを好きなだけ食べちゃえる!

 精霊姫万歳!

 「スティーリア様、朝食をお持ちしました」

 「ありがとう。今日は、フレンチトーストにフルーツの盛り合わせと木の実のサラダね。私の好きなものばかり。美味しそう」

 このフレンチトーストが、とっても美味しいの!焼きフルーツとアイスが添えてあり、絡めながら食べると幸せになれる!
 料理長分かってるわー。

 食後は、ソファーに座り、紅茶を頂く。
 これも私の好みを熟知した侍女達が用意してくれたもの。私の侍女達は優秀過ぎるー!

 「うん。美味しい。いつもありがとう」

 「お気に召していただけれ何よりです」

 さて、今日は何しようかなー。
 昨日来たばかりだし、お庭見たり、後宮を見て回ろうかな。
 
 あ、そういえば、結界張るの忘れてた。
 さて、何処からどこまで結界張るか。自分の部屋だけか。水晶宮全体か。

 うーん。水晶宮自体、私のための住処。
 誰に侵されても良い場所では無い。
 
 子供達が生まれた場合も、庭などで遊ぶことを考えれば、水晶宮の敷地全体に結界を張った方が良いかな。

 結界内に入れる人は、私の専属使用人達と、殿下と殿下の側近までとしよう。
 私は政治にも関わらず、子供を産む為だけに、嫁いだ側妃だから、それ以外の人と接触する必要が無い。

 商会を呼ぶ客室は、水晶宮入ってすぐの所に配置しているから、そこだけ指名した商人が入れる様にしておこう。

 「アニー。1時間後、水晶宮全体に結界を張ります。使用人達には、水晶宮から出ない様に指示を。後、他の人間が水晶宮に入らない様に、徹底すること。殿下と殿下の側近だった場合は、水晶宮へ立ち入ることを許します」

 「畏まりました。皆にその旨、伝達致します」

 私の結界は、結界を張る範囲に人が居る状態で、結界を張れば、その中に居る人は結界内へ出入りが自由に出来る。
 なので、使用人達には、結界を張る後宮内から出ない様に指示を出した。
 殿下と殿下の側近達は、後程、出入りが自由に出来る様にする。

 ・・・良し、1時間後に結界張るから、それまでのんびりしておこう。

 ん?あれー、これって・・・。
 う~ん。ちょっと様子を見てみよう。

 『姫様ー!凄いね!すごいよー!』
 『姫様おめでとー!楽しみだー!』
 『皆んなにも教えてくるね!』

 精霊達は、挙って祝福をし出し、部屋の中がキラキラして綺麗。

 「ふふっ。やっぱり?ありがとー!」

 精霊達の祝福に満面の笑みを浮かべて答えた。

 (やっぱり予想通りか。精霊達のお墨付き。楽しみだ。)

 「スティーリア様?何か御座いましたか?精霊達が祝福をされているのでしょうか?」

 アニーは、精霊が見えないから、声も聞くことも出来ない。
 でも、祝福の光は見る事が出来るので、何を祝福しているのか気になったのだろう。

 (んー、普通の人間では、ありえない事だし、まだ内緒にしとこう。)

 「ふふっ。無事初夜を迎えられた事を祝ってくれたのよ。ほら、殿下は側妃を中々娶らなかったでしょ?私も初夜一人で過ごすかもしれないと思ったのよ」

 (そんな事で、祝福して貰ったわけじゃないけど、こう思ったのも間違いではない)

 「そうだったのですね。確かに、王太子殿下が望まれた事ではないですが・・・スティーリア様のお体を見れば、その心配も不要でしたね」

 (あー、あのキスマークの嵐ね・・・恥ずかしい)

 「・・・そ、そうね。」

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