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二章 精霊姫 人間界に降りる
ダンジョン脱出
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次のセーフティーエリアまで行き、それから一泊して別荘に戻る予定だったが、ロイ義兄様の鶴の一声で朝食後に別荘に戻ることになった。
私が先ほどオズさんに加護を与えたのが、そんなにも許せなかったですか・・・。
ロイ義兄様の嫉妬によりダンジョンを脱出するとなんとも言えない終わり方だったけれど、初ダンジョンは楽しめた!
変な冒険者達にもあったけど、それも経験だし、急遽出店を開いて冒険者達に商品とお店をアピール出来たし、ダンジョンはリッドラン辺境伯領にあるけど、マグニート辺境伯領にもお店があるから良ければ来てねと言ってあるので、きっと来てくれると思う。
マグニート辺境伯領も冒険者には中々に美味しい魔獣の森があるしね。
明日ダンジョンを出る予定立ったので、ミリア達のために予約した宿にはまだ泊まれない。
そうなると、今日はミリアとフォルス様はマグニート辺境伯家の別荘に泊まることになるけれど・・・ロイ義兄様は・・・。
まだ朝早いし、ミリア達と別荘に戻って夜になったら、私の別荘に転移してくるのかな?
でも、さっきの様子だと夜まで放置するとは思えない。
うーん・・・ミリア達と来てる手前、ロイ義兄様だけ私の別荘に遊びにくると言うのは違うよね。
「ミリアとフォルスは、2人で街中をデートでもしてくるといいよ。今迄4人で行動して居たからね。そろそろ2人になりたいだろう?」
「まぁ、お兄様ったら。でも、嬉しいです!あ、でもお兄様とリア義姉様はどうされますか?」
「あぁ、私達の事は気にしなくて良いよ。リアも慣れないダンジョンで疲れた様だから別荘で休むそうだし、私も別荘で体を休めてのんびり過ごそうと思うから、楽しんでおいで」
・・・あぁ、いつの間にか私は別荘で休むことになって居たのね。
街の入り口でミリアたちとは別れ、私とロイ義兄様は馬車に乗って私の別荘に向かう。
それぞれ別の馬車に乗って、ロイ義兄様はマグニート家の別荘に行ってから転移してくるのかと思ったけれど、このまま私の別荘に来るようだ。
ミリア達にどう言い訳するのかな。
普通に、私の別荘に遊びに行ってきたとか言うのかな?ミリアも行きたいとか言い出しそうな気がするけど大丈夫かな?
馬車に乗り込みすぐさま私を抱え膝に抱えられる。
ギュッと抱きしめられ肩に顔を埋められ沈黙する。
暫くの沈黙の後、顔を埋めたまま「バングルじゃだめだったのかな?」と聞いてきた。
あぁ、鳥籠を行き来するときに護衛騎士達に渡した紋様入りのバングルのことか。
「それでも良いのですが、冒険者なのでアクセサリーは邪魔になるかと思いまして・・・」
「・・・そう。」
そういうと、ロイ義兄様は顔を上げ、スリッと親指の腹で私の唇をなぞる。
憂いを帯びた表情は、その仕草も合わさって色気も感じ、思わず視線を逸らしてしまう。
それを許さないと言うように、後頭部を覆う様に手を添えられ、耳に指を滑らせる。
視線を合わせたロイ義兄様の瞳の色は、いつもより色が深く濃い色をしていた。
今にも唇が触れあってしまいそうな距離で話すロイ義兄様。
「・・・リア、この唇はそう簡単に誰かに触れさせては行けないよ。先程あの男の首を落とさなかった私を褒めてほしいくらいだ」
そういうと、触れるだけの口付けをされる。
「リア?分かっているのかな?次から加護を与えたい場合は、バングルを渡す様にして欲しいな」
「・・・わかりました。加護を与えることに変わりはないので、今後はバングルを渡す様にしますね」
「良かった。リアが分かってくれて良かったよ。今日はこのまま泊まってからね」
「え?ミリア達はどうするのですか?」
「あぁ、使用人には今日は疲れているから部屋で食事をするとミリア達に伝えるように言っておくから、会わなくてもどうってことはない。明日の朝に転移して戻り、ミリア達と朝食を取って、ミリアとフォルスが旅館へいくのを見送ったら、またこちらに転移してきて最終日までここでリアと過ごすよ」
まだ午前中だけど・・・今日は一日中離して貰えそうにないかな。
ロイ義兄様の首に腕を回し、触れるだけの口付けをして、「ロイ義兄様とずっと一緒に居られるの嬉しいです」とギュッと抱きつく。
苦しいぐらいにきつく抱きしめ返され、深く口付けられ、それは別荘に着くまで続いた。
私が先ほどオズさんに加護を与えたのが、そんなにも許せなかったですか・・・。
ロイ義兄様の嫉妬によりダンジョンを脱出するとなんとも言えない終わり方だったけれど、初ダンジョンは楽しめた!
変な冒険者達にもあったけど、それも経験だし、急遽出店を開いて冒険者達に商品とお店をアピール出来たし、ダンジョンはリッドラン辺境伯領にあるけど、マグニート辺境伯領にもお店があるから良ければ来てねと言ってあるので、きっと来てくれると思う。
マグニート辺境伯領も冒険者には中々に美味しい魔獣の森があるしね。
明日ダンジョンを出る予定立ったので、ミリア達のために予約した宿にはまだ泊まれない。
そうなると、今日はミリアとフォルス様はマグニート辺境伯家の別荘に泊まることになるけれど・・・ロイ義兄様は・・・。
まだ朝早いし、ミリア達と別荘に戻って夜になったら、私の別荘に転移してくるのかな?
でも、さっきの様子だと夜まで放置するとは思えない。
うーん・・・ミリア達と来てる手前、ロイ義兄様だけ私の別荘に遊びにくると言うのは違うよね。
「ミリアとフォルスは、2人で街中をデートでもしてくるといいよ。今迄4人で行動して居たからね。そろそろ2人になりたいだろう?」
「まぁ、お兄様ったら。でも、嬉しいです!あ、でもお兄様とリア義姉様はどうされますか?」
「あぁ、私達の事は気にしなくて良いよ。リアも慣れないダンジョンで疲れた様だから別荘で休むそうだし、私も別荘で体を休めてのんびり過ごそうと思うから、楽しんでおいで」
・・・あぁ、いつの間にか私は別荘で休むことになって居たのね。
街の入り口でミリアたちとは別れ、私とロイ義兄様は馬車に乗って私の別荘に向かう。
それぞれ別の馬車に乗って、ロイ義兄様はマグニート家の別荘に行ってから転移してくるのかと思ったけれど、このまま私の別荘に来るようだ。
ミリア達にどう言い訳するのかな。
普通に、私の別荘に遊びに行ってきたとか言うのかな?ミリアも行きたいとか言い出しそうな気がするけど大丈夫かな?
馬車に乗り込みすぐさま私を抱え膝に抱えられる。
ギュッと抱きしめられ肩に顔を埋められ沈黙する。
暫くの沈黙の後、顔を埋めたまま「バングルじゃだめだったのかな?」と聞いてきた。
あぁ、鳥籠を行き来するときに護衛騎士達に渡した紋様入りのバングルのことか。
「それでも良いのですが、冒険者なのでアクセサリーは邪魔になるかと思いまして・・・」
「・・・そう。」
そういうと、ロイ義兄様は顔を上げ、スリッと親指の腹で私の唇をなぞる。
憂いを帯びた表情は、その仕草も合わさって色気も感じ、思わず視線を逸らしてしまう。
それを許さないと言うように、後頭部を覆う様に手を添えられ、耳に指を滑らせる。
視線を合わせたロイ義兄様の瞳の色は、いつもより色が深く濃い色をしていた。
今にも唇が触れあってしまいそうな距離で話すロイ義兄様。
「・・・リア、この唇はそう簡単に誰かに触れさせては行けないよ。先程あの男の首を落とさなかった私を褒めてほしいくらいだ」
そういうと、触れるだけの口付けをされる。
「リア?分かっているのかな?次から加護を与えたい場合は、バングルを渡す様にして欲しいな」
「・・・わかりました。加護を与えることに変わりはないので、今後はバングルを渡す様にしますね」
「良かった。リアが分かってくれて良かったよ。今日はこのまま泊まってからね」
「え?ミリア達はどうするのですか?」
「あぁ、使用人には今日は疲れているから部屋で食事をするとミリア達に伝えるように言っておくから、会わなくてもどうってことはない。明日の朝に転移して戻り、ミリア達と朝食を取って、ミリアとフォルスが旅館へいくのを見送ったら、またこちらに転移してきて最終日までここでリアと過ごすよ」
まだ午前中だけど・・・今日は一日中離して貰えそうにないかな。
ロイ義兄様の首に腕を回し、触れるだけの口付けをして、「ロイ義兄様とずっと一緒に居られるの嬉しいです」とギュッと抱きつく。
苦しいぐらいにきつく抱きしめ返され、深く口付けられ、それは別荘に着くまで続いた。
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