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二章 精霊姫 人間界に降りる
会いにいく
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昨日のソロ冒険者に会いにいくことをミリア達に告げ、一緒に向かう。
「リア義姉様、お薬作ったんですか?」
「えぇ、そうなのよ。浅い切り傷程度であれば翌日には治ってしまう程効果が高いのよ。それにポーションを飲むよりも安く済むし、冒険者達以外にも市井で暮らす人達にも手を出しやすくて良いと思うのよね」
「確かに、ポーションを傷にかければ一瞬で治りますが、一度で使い切ってしまいますし、コスト面を考えると割高な感じはしますね。量も多く何度も使える塗り薬の方が経済的で良いかも知れませんね。スティーリア様の薬は効果が高いと聞いていますしね」
「みんなもそう思ってくれると良いのだけれど。ただ、冒険者の場合は、手当てしてる暇もない場合はささっとポーションで治してしまうと言うのもあると思うから、傷薬とポーションを場合によって使い分けてくれるといいなと思っているのよ」
フォルス様は、チラリとロイ義兄様に視線を投げ、質問をする。
「・・・それで、その傷薬を昨日の冒険者に塗ってあげると言うことなんですよね?」
「えぇ、そうなの。それで効果を実感して貰ったら彼に売って、マグニート辺境伯領に戻ったら販売の手続きをしようと思っているのよ」
フォルス様がチラチラとロイ義兄様を見ているのが気になる・・・。
「・・・はぁ。フォルス、傷の手当ては私がすることになっている。」
「あぁ、そう言うことですか。そうですよね。そうだと思いました」
・・・私がソロ冒険者と話してるのを見てロイ義兄様が怒ってたから側を離れるなって忠告してくれてた位だから、私が彼の手当てをするつもりなのか?と疑問に思っていたのかな。
流石に、フォルス様も私が彼の手当てをしたらロイ義兄様が怒るって思ったんだろうな。
「えっ、お兄様が冒険者の手当てをするのですか?まぁ、リア義姉様が手当てをするのもどうかと思いますが・・・使用人もいないので仕方がないのかしら・・・」
「私もロイ義兄様にそんなことさせるのは気が引けるのだけれど・・・私が手当てをするのは駄目と言われてしまって」
「確かにリア義姉様が手当てをするのは無しですわ。貴族令嬢が無闇に男性に近寄ってはいけませんわ。リア義姉様はそれでなくても美しいのですから、あの冒険者が不埒な真似をしないとも限りませんし」
ミリアがそういうと、ロイ義兄様の気配がピリッとする。
あぁ、冒険者の命が心配なので、あまりそう言うことは言わないで欲しい。
「ミリア、ロイド様と私が居るんだから、スティーリア様に何かあるわけないだろ?それに、スティーリア様には近付かせないから安心して」
「そうよね。2人がいるんだもの、何かあるわけないわね」
「そうよ、頼もしい2人と一緒にダンジョンに潜れて良かったわ」
暫く歩いていると、血の匂いが濃くなってきて、周りの木々が所々倒れていたり、傷が入っていたりと近くで戦闘があったことが窺える。
もう少し歩いたところで、ソロ冒険者が木に寄りかかり休んでいるのが見えた。
周りには、ハービーの姿が見当たらないので、既にマジックバッグに回収は済ませている様だ。
しかし、地面に血が染み込み空気が悪いため、辺り一面に浄化魔法を掛けて澱みを消し去る。
浄化魔法自体は生活魔法なので、誰でも使えるが、広範囲になると魔力量が必要になる為、ダンジョンや森の中でわざわざ周辺に浄化魔法をかける人もいない。
そんなことに魔力を使って、敵に襲われて魔力不足で危険に陥るなんてことになれば、笑えない。
私は、魔力量も多く魔法の才に優れているという設定なので、これくらいやったところでフォルス様達も驚かない。
ロイ義兄様に至っては、私が聖霊姫だと知っているから、何をしようが驚かないが、ダンジョンを作ると話した時は、流石に驚いていた。
ソロ冒険者の方を見ると、立ち上がりこちらを凝視していた。
見たところ傷はどれも擦り傷程度で、ポーションを飲む程ではないので放置していると言うところかな。
でも、傷をそのままにしてると菌が入って化膿してしまったりして悪化するといけないので、手当てはした方が良い。
傷は、腕の所と頬に少し切った跡がある。
腕は、包帯を巻けば良いけど、頬はどうしようかな。薬を塗ってそのままというのも・・・絆創膏がないって不便なのね。
辺境伯領に戻ったら絆創膏も作って販売しよう。
サイズは、頬とかにも貼れる程の大きさと、指とかに貼る小さいタイプと、太腿や腕といった場所様に大きめのも必要かな。
それなら、包帯を巻かずとも薬を塗って絆創膏を貼って簡単に手当てが出来る。
包帯だと自分では巻きにくいし、面倒になってこれくらい大丈夫だろうで放置してしまうかも知れないけど、絆創膏貼るだけなら自分でも出来るから、手当てをしてくれるようになるはず!
冒険者って無駄に傷が多いのは、ポーション飲むほどではないけど、手当てをするのも面倒で放置した結果だと思う。
傷は男の勲章とか言うけれど・・・運良く怪我が悪化しなかっただけで、場合によっては死に至るかも知れないので、出来るだけ手当てを推奨したい。
この傷薬と絆創膏のセットが冒険者達の常備品になるといいな。
「リア義姉様、お薬作ったんですか?」
「えぇ、そうなのよ。浅い切り傷程度であれば翌日には治ってしまう程効果が高いのよ。それにポーションを飲むよりも安く済むし、冒険者達以外にも市井で暮らす人達にも手を出しやすくて良いと思うのよね」
「確かに、ポーションを傷にかければ一瞬で治りますが、一度で使い切ってしまいますし、コスト面を考えると割高な感じはしますね。量も多く何度も使える塗り薬の方が経済的で良いかも知れませんね。スティーリア様の薬は効果が高いと聞いていますしね」
「みんなもそう思ってくれると良いのだけれど。ただ、冒険者の場合は、手当てしてる暇もない場合はささっとポーションで治してしまうと言うのもあると思うから、傷薬とポーションを場合によって使い分けてくれるといいなと思っているのよ」
フォルス様は、チラリとロイ義兄様に視線を投げ、質問をする。
「・・・それで、その傷薬を昨日の冒険者に塗ってあげると言うことなんですよね?」
「えぇ、そうなの。それで効果を実感して貰ったら彼に売って、マグニート辺境伯領に戻ったら販売の手続きをしようと思っているのよ」
フォルス様がチラチラとロイ義兄様を見ているのが気になる・・・。
「・・・はぁ。フォルス、傷の手当ては私がすることになっている。」
「あぁ、そう言うことですか。そうですよね。そうだと思いました」
・・・私がソロ冒険者と話してるのを見てロイ義兄様が怒ってたから側を離れるなって忠告してくれてた位だから、私が彼の手当てをするつもりなのか?と疑問に思っていたのかな。
流石に、フォルス様も私が彼の手当てをしたらロイ義兄様が怒るって思ったんだろうな。
「えっ、お兄様が冒険者の手当てをするのですか?まぁ、リア義姉様が手当てをするのもどうかと思いますが・・・使用人もいないので仕方がないのかしら・・・」
「私もロイ義兄様にそんなことさせるのは気が引けるのだけれど・・・私が手当てをするのは駄目と言われてしまって」
「確かにリア義姉様が手当てをするのは無しですわ。貴族令嬢が無闇に男性に近寄ってはいけませんわ。リア義姉様はそれでなくても美しいのですから、あの冒険者が不埒な真似をしないとも限りませんし」
ミリアがそういうと、ロイ義兄様の気配がピリッとする。
あぁ、冒険者の命が心配なので、あまりそう言うことは言わないで欲しい。
「ミリア、ロイド様と私が居るんだから、スティーリア様に何かあるわけないだろ?それに、スティーリア様には近付かせないから安心して」
「そうよね。2人がいるんだもの、何かあるわけないわね」
「そうよ、頼もしい2人と一緒にダンジョンに潜れて良かったわ」
暫く歩いていると、血の匂いが濃くなってきて、周りの木々が所々倒れていたり、傷が入っていたりと近くで戦闘があったことが窺える。
もう少し歩いたところで、ソロ冒険者が木に寄りかかり休んでいるのが見えた。
周りには、ハービーの姿が見当たらないので、既にマジックバッグに回収は済ませている様だ。
しかし、地面に血が染み込み空気が悪いため、辺り一面に浄化魔法を掛けて澱みを消し去る。
浄化魔法自体は生活魔法なので、誰でも使えるが、広範囲になると魔力量が必要になる為、ダンジョンや森の中でわざわざ周辺に浄化魔法をかける人もいない。
そんなことに魔力を使って、敵に襲われて魔力不足で危険に陥るなんてことになれば、笑えない。
私は、魔力量も多く魔法の才に優れているという設定なので、これくらいやったところでフォルス様達も驚かない。
ロイ義兄様に至っては、私が聖霊姫だと知っているから、何をしようが驚かないが、ダンジョンを作ると話した時は、流石に驚いていた。
ソロ冒険者の方を見ると、立ち上がりこちらを凝視していた。
見たところ傷はどれも擦り傷程度で、ポーションを飲む程ではないので放置していると言うところかな。
でも、傷をそのままにしてると菌が入って化膿してしまったりして悪化するといけないので、手当てはした方が良い。
傷は、腕の所と頬に少し切った跡がある。
腕は、包帯を巻けば良いけど、頬はどうしようかな。薬を塗ってそのままというのも・・・絆創膏がないって不便なのね。
辺境伯領に戻ったら絆創膏も作って販売しよう。
サイズは、頬とかにも貼れる程の大きさと、指とかに貼る小さいタイプと、太腿や腕といった場所様に大きめのも必要かな。
それなら、包帯を巻かずとも薬を塗って絆創膏を貼って簡単に手当てが出来る。
包帯だと自分では巻きにくいし、面倒になってこれくらい大丈夫だろうで放置してしまうかも知れないけど、絆創膏貼るだけなら自分でも出来るから、手当てをしてくれるようになるはず!
冒険者って無駄に傷が多いのは、ポーション飲むほどではないけど、手当てをするのも面倒で放置した結果だと思う。
傷は男の勲章とか言うけれど・・・運良く怪我が悪化しなかっただけで、場合によっては死に至るかも知れないので、出来るだけ手当てを推奨したい。
この傷薬と絆創膏のセットが冒険者達の常備品になるといいな。
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