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二章 精霊姫 人間界に降りる
ダンジョンへ
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朝早く起き、ダンジョンへ潜る準備をする。
まるで冒険者になったみたいで、ワクワクする!
今回は、ロイ義兄様とミリアとその婚約者と私の4人で潜るのだけれど、このメンバー私以外が剣を使うという前衛に偏ったパーティーだ。
まぁ、後衛は私1人で事足りのだけれど、バランスは悪いパーティー構成だ。
とは、言ってもミリアは男性陣程剣の腕が立つわけでもないので、周りの雑魚を片付けるたりサポートするのが役目になる。
私は、バフを掛けたり、怪我した場合の手当てをしたりなど、支援担当。
ロイ義兄様とミリアの婚約者の腕前をじっくり見たいと思う。
マジックバッグ には、しっかりとテントも入れたので、セーフティーゾーンで各自テントを張り、数日ダンジョン潜ったまま攻略を進める。
そんなに長居出来ないので、最後まで攻略は出来ないが、ダンジョンがどんな感じになっているか体感し、様子を見にいくという目的は果たせる。
今回は私がテントを改良しているので、テントの中でも快適に過ごせるはず。
なんせ、彼らは貴族。冒険者ではないのだから、普通のテントでの生活は必要なければしたくないだろう。
まぁ、遠征する時などはテント生活になるけど、今は違うしね。
テントの中は空間魔法で拡張してあり、ベッドと簡易テーブルが置いてある。
お風呂は無しで、浄化魔法を自分に掛けて各自綺麗にする。
テントは横に並べず、円を描くように入り口を中心に向けてテントを貼る。
中心は少しスペースを空けて、そこで4人で食事を取れるようにする。
テントの周りには結界を張って、他の冒険者とのいざこざを避ける。
周りの冒険者が全て善人とは限らない。寝込みを襲われたり、テントの中を物色されたりしないとは限らない。
まぁ、私たちはソロではなく4人でパーティーを組んでいるし、男性陣2人はどう見ても強そうなので、早々絡まれる事はないと思うけれど。
私のテントは、私専用テントなので・・・他の3人より広くちょっと豪華になっている。
天蓋付きの大きなベッドに、ソファーにテーブル、お風呂もあるし、衣裳部屋まである。
そして、ロイ義兄様のテントには私のテントに転移出来る魔法陣が描かれている。
ロイ義兄様が『ダンジョンでも一緒に寝たい。手は出さないから』と言うので、ダンジョンでは添い寝を許すことにした。
流石に、テント内に防音が掛かっているからといっても、流石にダンジョンで事に及ぶのはちょっとね・・・。
食事は、昼は歩きながら食べられるものを料理長に数日分作って貰ったので、マジックバッグ に入れて持ってきている。
朝食と夕食は折角なので、現地で作ることにした。
朝は、パンと野菜とお肉がゴロゴロ入ったスープと果物などであれば、ささっと作れるので毎朝そんな感じにすることに。
夜は、ステーキや塊肉などを焼いてガッツリ食べる感じのものにする。
ロイ義兄様たちは、ナイフの扱いは上手いので、野菜の皮剥きや切るのを任せようと思う。
こうやって一緒に料理作ったりするのも良い経験になるよね。
ワイワイ楽しく過ごしたいな。
そんな感じで色々考えていると、ロイ義兄様達と会う約束の時間が近付いて来た。
ロイ義兄様達とは、ダンジョン前で待ち合わせにした。
ロイ義兄様たちは、馬に騎乗してダンジョンまでくると言っていた。
私は・・・転移したいけど、ダンジョンまで何で来たの?と言われても困るので、大人しく馬に騎乗して行く事にした。
ダンジョンに着くと、既にロイ義兄様達が来ていた。
なんというか・・・イケメン2人が立っているので、人目を惹いていた。
ミリアは2人の後ろで、フードを被っているので、表情は見えないが、きっと気に入らないと顔を顰めているに違いない。
一応、私とミリアは貴族令嬢なので、常に外套のフードを被ることになっている。
普通の貴族令嬢はダンジョン潜らないからね。外聞が悪くなるので、身分を隠す。
ロイ義兄様たちは、普段から剣を扱っているし、ダンジョンの様子を見にいくという一応仕事で来ている体なので問題ない。
ただ、目立つのは避けたいので、服装は貴族然とした格好ではなく、普通の冒険者と変わらない格好にする。
剣は各自自前のものを使うので、そこだけやたらと良いもの過ぎてアンバランスだけど仕方がない。
私は、ショートパンツにニーハイソックス、ブーツを履いて、シャツは品良く刺繍が入っている・・・うーん、普通の冒険者とはここが少し違うけど、そんなに目立たないし、と言うより私はずっと外套を被っているわけだから、どうせ中は見えない。
ミリアとお揃いにしたので、ミリアも私と同じ格好。
ミリアからすると短パンに抵抗があったようだ。
まぁ、いつも丈の長いドレス着ているし、剣術の時は長い革製のパンツを履いているから、ショートパンツみたいに足をガッツリ出るのには抵抗があるのだろう。だけど、ニーハイソックス履いてるし、肌自体は少し出ているだけだし、その内慣れるよ。
ミリアは髪を上に一つに縛って纏めていた。
私は・・・頸を隠さねばならないので、ハーフアップにして、サイドを緩く編み込むことにした。
まぁ、フード被ってるから見えないと言えば見えないのだけど、風が吹いてフードが飛ばないとも限らないし、ミリアに見られたら誰につけられたのかと、言うまで離してもらえ無さそうなので、一応気にしてみたのだ。
ダンジョン入り口には、魔石が埋め込まれており、それに触れるとクリアしたセーフティーゾーンまで転移出来る。
私達は、今回初めてダンジョンに潜るので、1階層から順番に回らなければならない。
ただ、このメンツなので中階層までは一気に駆け抜けていけそうだ。
低階層は、初級冒険者向けなので、彼らの邪魔にならないように素早く抜けて行きたい。
まるで冒険者になったみたいで、ワクワクする!
今回は、ロイ義兄様とミリアとその婚約者と私の4人で潜るのだけれど、このメンバー私以外が剣を使うという前衛に偏ったパーティーだ。
まぁ、後衛は私1人で事足りのだけれど、バランスは悪いパーティー構成だ。
とは、言ってもミリアは男性陣程剣の腕が立つわけでもないので、周りの雑魚を片付けるたりサポートするのが役目になる。
私は、バフを掛けたり、怪我した場合の手当てをしたりなど、支援担当。
ロイ義兄様とミリアの婚約者の腕前をじっくり見たいと思う。
マジックバッグ には、しっかりとテントも入れたので、セーフティーゾーンで各自テントを張り、数日ダンジョン潜ったまま攻略を進める。
そんなに長居出来ないので、最後まで攻略は出来ないが、ダンジョンがどんな感じになっているか体感し、様子を見にいくという目的は果たせる。
今回は私がテントを改良しているので、テントの中でも快適に過ごせるはず。
なんせ、彼らは貴族。冒険者ではないのだから、普通のテントでの生活は必要なければしたくないだろう。
まぁ、遠征する時などはテント生活になるけど、今は違うしね。
テントの中は空間魔法で拡張してあり、ベッドと簡易テーブルが置いてある。
お風呂は無しで、浄化魔法を自分に掛けて各自綺麗にする。
テントは横に並べず、円を描くように入り口を中心に向けてテントを貼る。
中心は少しスペースを空けて、そこで4人で食事を取れるようにする。
テントの周りには結界を張って、他の冒険者とのいざこざを避ける。
周りの冒険者が全て善人とは限らない。寝込みを襲われたり、テントの中を物色されたりしないとは限らない。
まぁ、私たちはソロではなく4人でパーティーを組んでいるし、男性陣2人はどう見ても強そうなので、早々絡まれる事はないと思うけれど。
私のテントは、私専用テントなので・・・他の3人より広くちょっと豪華になっている。
天蓋付きの大きなベッドに、ソファーにテーブル、お風呂もあるし、衣裳部屋まである。
そして、ロイ義兄様のテントには私のテントに転移出来る魔法陣が描かれている。
ロイ義兄様が『ダンジョンでも一緒に寝たい。手は出さないから』と言うので、ダンジョンでは添い寝を許すことにした。
流石に、テント内に防音が掛かっているからといっても、流石にダンジョンで事に及ぶのはちょっとね・・・。
食事は、昼は歩きながら食べられるものを料理長に数日分作って貰ったので、マジックバッグ に入れて持ってきている。
朝食と夕食は折角なので、現地で作ることにした。
朝は、パンと野菜とお肉がゴロゴロ入ったスープと果物などであれば、ささっと作れるので毎朝そんな感じにすることに。
夜は、ステーキや塊肉などを焼いてガッツリ食べる感じのものにする。
ロイ義兄様たちは、ナイフの扱いは上手いので、野菜の皮剥きや切るのを任せようと思う。
こうやって一緒に料理作ったりするのも良い経験になるよね。
ワイワイ楽しく過ごしたいな。
そんな感じで色々考えていると、ロイ義兄様達と会う約束の時間が近付いて来た。
ロイ義兄様達とは、ダンジョン前で待ち合わせにした。
ロイ義兄様たちは、馬に騎乗してダンジョンまでくると言っていた。
私は・・・転移したいけど、ダンジョンまで何で来たの?と言われても困るので、大人しく馬に騎乗して行く事にした。
ダンジョンに着くと、既にロイ義兄様達が来ていた。
なんというか・・・イケメン2人が立っているので、人目を惹いていた。
ミリアは2人の後ろで、フードを被っているので、表情は見えないが、きっと気に入らないと顔を顰めているに違いない。
一応、私とミリアは貴族令嬢なので、常に外套のフードを被ることになっている。
普通の貴族令嬢はダンジョン潜らないからね。外聞が悪くなるので、身分を隠す。
ロイ義兄様たちは、普段から剣を扱っているし、ダンジョンの様子を見にいくという一応仕事で来ている体なので問題ない。
ただ、目立つのは避けたいので、服装は貴族然とした格好ではなく、普通の冒険者と変わらない格好にする。
剣は各自自前のものを使うので、そこだけやたらと良いもの過ぎてアンバランスだけど仕方がない。
私は、ショートパンツにニーハイソックス、ブーツを履いて、シャツは品良く刺繍が入っている・・・うーん、普通の冒険者とはここが少し違うけど、そんなに目立たないし、と言うより私はずっと外套を被っているわけだから、どうせ中は見えない。
ミリアとお揃いにしたので、ミリアも私と同じ格好。
ミリアからすると短パンに抵抗があったようだ。
まぁ、いつも丈の長いドレス着ているし、剣術の時は長い革製のパンツを履いているから、ショートパンツみたいに足をガッツリ出るのには抵抗があるのだろう。だけど、ニーハイソックス履いてるし、肌自体は少し出ているだけだし、その内慣れるよ。
ミリアは髪を上に一つに縛って纏めていた。
私は・・・頸を隠さねばならないので、ハーフアップにして、サイドを緩く編み込むことにした。
まぁ、フード被ってるから見えないと言えば見えないのだけど、風が吹いてフードが飛ばないとも限らないし、ミリアに見られたら誰につけられたのかと、言うまで離してもらえ無さそうなので、一応気にしてみたのだ。
ダンジョン入り口には、魔石が埋め込まれており、それに触れるとクリアしたセーフティーゾーンまで転移出来る。
私達は、今回初めてダンジョンに潜るので、1階層から順番に回らなければならない。
ただ、このメンツなので中階層までは一気に駆け抜けていけそうだ。
低階層は、初級冒険者向けなので、彼らの邪魔にならないように素早く抜けて行きたい。
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