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二章 精霊姫 人間界に降りる
翌朝・・・
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【3日目】
ロイ義兄様の部屋で目覚めると、時間はまだ6時前だった。
珍しくロイ義兄様より先に目が覚めた様だ。
顔に掛かった髪を耳に掛けて、顔を覗き込む。まつ毛長いなー。
格好良いなーと眺めてつつ、唇に触れるだけの口付けをする。
「っ、ふぇっ!?」
急に、ガシッと腰を掴まれ、片方の手は後頭部にまわり、ガッチリ固定され、朝から濃い口付けをされる。
「リア、おはよう。」
「お、お義兄様!?起きてたんですか!?」
「いや、寝ていたんだけどね。リアが私の髪に触れた時に、起きたんだよ。何をするのかなーと待っていたらね。ほら、朝から口付けなんて可愛い事するものだから、我慢出来ないよね。」
「・・・。」
朝から良い笑顔で、随分なご挨拶だ。
でも、これは、私の自業自得か。私が口付けたから・・・。
ふぅー、仕方無いね。
なんか下腹部に硬いものが押し当てられてる・・・
「あの・・・ロイ義兄様?えっと、あの、その・・・」
直接的な言葉で言い難い。朝勃ちですか?なんて聞けない・・・。
「リア・・・朝から可愛いことしたリアが悪いよね?責任取って貰おうか?まだ朝早い、朝食まで時間あるから大丈夫だよ。」
いやいや、全然大丈夫じゃありませんから!昨日あんだけヤッといて、翌朝から臨戦状態なの!?
「流石に朝からは・・・」
「大丈夫、一回だけだから・・・ね?」
そんな顔して言われてしまうと・・・
「1回だけなら・・・んーっ、はぁんっ」
再度、濃厚な口付けを食らい、体を弄られ、頭がクラクラした状態で、気付けばがっつかれていた。
確かに、1回だけだったよ?ロイ義兄様がね!
ロイ義兄様がイクまでに、私は3度もイカされ、朝からグッタリ。
ロイ義兄様、私の気持ち良いところを熟知し過ぎです。優秀な頭脳は、ここでも発揮されるのね・・・。
◇◇◇
「・・・娼館を建てる?」
朝食の時間までまだ少しあったので、微睡みながら、昨日話し忘れた娼館を建てる話をする。
「はい。これから冒険者が増える事を考えれば、発散する場所を用意することも大事だと思いまして。溜まった情欲を持て余し、性犯罪が増えるのも困りますし、領民に手を出されるのも困るので。」
「あー・・・まぁ、確かにね。冒険者になる者たちは、総じて精力旺盛な者が多く、娼館利用率も高いかな・・・。まさか、リアから娼館の話をされるとは思わなかったな。女性は、そういう話はしたがらないだろう?」
「確かに普通の女性は、娼館の話は嫌がるでしょう。なんなら娼館を利用している男性を軽蔑さえするかもしれませんね。でも、必要な物だと思います。娼館が無くなってしまえば、持て余した欲情を他にぶつける様になりますし。ただ、他領に娼館を建てて運営までするのは違うかなと思いまして、運営だけリッドラン辺境伯にお任せ出来ないかなと。初期費用は此方持ちですし、娼館で得た利益は丸々リッドラン辺境伯へ行くので、美味しい話だとは思うのです。」
「確かに、旨味の大きい話だね。初期投資無しで、利益だけ貰う。そんな上手い話って思うけど、まぁ、リアだからね。良いんじゃないか。娼館の話は流石に私からランドール様に話をつけておくよ。女性がする話じゃ無いからね・・・。」
「そうですよね。ロイ義兄様宜しくお願いします。」
「可愛いリアの為だからね。お安い御用だよ。」
ロイ義兄様は、チュッと私の頭に口付けを落とす。
「そろそろ部屋に戻りますね。朝食の前に着替えも済ませなければなりませんし。」
「あぁ、分かった。」
髪を一房取り口付けを落とす。
「今夜も待っているよ。またね。」
「・・・。」
無言のまま、にこりと微笑み転移する。
【転移】
◇◇◇
今日は、初日に植えたレモンの木を見に来た。
植えてから1日。既に私の膝まで大きくなっている。
今までの精霊樹の成長過程を考えると、これも同じように1週間程で、立派な木になりそうだ。
ただ、1週間後大きく育っても休眠期の為、実らない。
休眠期を明けて、花が咲き、やっと実る。
水やりだけリッドラン辺境伯の人にお願いして、収穫期になったら、鳥籠を使って、此方に来ようかな。
あ、精霊樹のレモンしか植えてないから、効能無しな普通のレモンも植えとかないと。
市場に回すのは、効能無しな普通のレモンだからね。危ないわー、忘れる所だった。
昨日と同じ様に、東京ドーム1個分の大きさで結界を張り、耕す。
精霊樹程ではないけれど、お手製腐葉土と聖水効果もあり、これも一月もあれば立派な木に育つ。恐るべきチート力。
今は夏の時期だけど、流石に北に位置しているだけあって、比較的涼しい。
避暑地としても良いかもしれない。
冬は、温泉。
夏は、んー・・・湖の近くにコテージを幾つかたてて避暑とか?うん、アリかも。
少し離れた場所に、小さな森を作って、人目を気にせず、湖で水浴びできちゃう様な場所を作って、私専用の別荘とか作っちゃうのもアリじゃない!?うんうん。アリアリ!
毎年夏に、遊びに来ても良いかな。
後で、昨日のギルドでの報告も兼ねて、ランドール様に相談してみよう。
私の別荘なら、直接そこに転移しちゃえば良いしね。ふふっ。楽しみ。
ロイ義兄様の部屋で目覚めると、時間はまだ6時前だった。
珍しくロイ義兄様より先に目が覚めた様だ。
顔に掛かった髪を耳に掛けて、顔を覗き込む。まつ毛長いなー。
格好良いなーと眺めてつつ、唇に触れるだけの口付けをする。
「っ、ふぇっ!?」
急に、ガシッと腰を掴まれ、片方の手は後頭部にまわり、ガッチリ固定され、朝から濃い口付けをされる。
「リア、おはよう。」
「お、お義兄様!?起きてたんですか!?」
「いや、寝ていたんだけどね。リアが私の髪に触れた時に、起きたんだよ。何をするのかなーと待っていたらね。ほら、朝から口付けなんて可愛い事するものだから、我慢出来ないよね。」
「・・・。」
朝から良い笑顔で、随分なご挨拶だ。
でも、これは、私の自業自得か。私が口付けたから・・・。
ふぅー、仕方無いね。
なんか下腹部に硬いものが押し当てられてる・・・
「あの・・・ロイ義兄様?えっと、あの、その・・・」
直接的な言葉で言い難い。朝勃ちですか?なんて聞けない・・・。
「リア・・・朝から可愛いことしたリアが悪いよね?責任取って貰おうか?まだ朝早い、朝食まで時間あるから大丈夫だよ。」
いやいや、全然大丈夫じゃありませんから!昨日あんだけヤッといて、翌朝から臨戦状態なの!?
「流石に朝からは・・・」
「大丈夫、一回だけだから・・・ね?」
そんな顔して言われてしまうと・・・
「1回だけなら・・・んーっ、はぁんっ」
再度、濃厚な口付けを食らい、体を弄られ、頭がクラクラした状態で、気付けばがっつかれていた。
確かに、1回だけだったよ?ロイ義兄様がね!
ロイ義兄様がイクまでに、私は3度もイカされ、朝からグッタリ。
ロイ義兄様、私の気持ち良いところを熟知し過ぎです。優秀な頭脳は、ここでも発揮されるのね・・・。
◇◇◇
「・・・娼館を建てる?」
朝食の時間までまだ少しあったので、微睡みながら、昨日話し忘れた娼館を建てる話をする。
「はい。これから冒険者が増える事を考えれば、発散する場所を用意することも大事だと思いまして。溜まった情欲を持て余し、性犯罪が増えるのも困りますし、領民に手を出されるのも困るので。」
「あー・・・まぁ、確かにね。冒険者になる者たちは、総じて精力旺盛な者が多く、娼館利用率も高いかな・・・。まさか、リアから娼館の話をされるとは思わなかったな。女性は、そういう話はしたがらないだろう?」
「確かに普通の女性は、娼館の話は嫌がるでしょう。なんなら娼館を利用している男性を軽蔑さえするかもしれませんね。でも、必要な物だと思います。娼館が無くなってしまえば、持て余した欲情を他にぶつける様になりますし。ただ、他領に娼館を建てて運営までするのは違うかなと思いまして、運営だけリッドラン辺境伯にお任せ出来ないかなと。初期費用は此方持ちですし、娼館で得た利益は丸々リッドラン辺境伯へ行くので、美味しい話だとは思うのです。」
「確かに、旨味の大きい話だね。初期投資無しで、利益だけ貰う。そんな上手い話って思うけど、まぁ、リアだからね。良いんじゃないか。娼館の話は流石に私からランドール様に話をつけておくよ。女性がする話じゃ無いからね・・・。」
「そうですよね。ロイ義兄様宜しくお願いします。」
「可愛いリアの為だからね。お安い御用だよ。」
ロイ義兄様は、チュッと私の頭に口付けを落とす。
「そろそろ部屋に戻りますね。朝食の前に着替えも済ませなければなりませんし。」
「あぁ、分かった。」
髪を一房取り口付けを落とす。
「今夜も待っているよ。またね。」
「・・・。」
無言のまま、にこりと微笑み転移する。
【転移】
◇◇◇
今日は、初日に植えたレモンの木を見に来た。
植えてから1日。既に私の膝まで大きくなっている。
今までの精霊樹の成長過程を考えると、これも同じように1週間程で、立派な木になりそうだ。
ただ、1週間後大きく育っても休眠期の為、実らない。
休眠期を明けて、花が咲き、やっと実る。
水やりだけリッドラン辺境伯の人にお願いして、収穫期になったら、鳥籠を使って、此方に来ようかな。
あ、精霊樹のレモンしか植えてないから、効能無しな普通のレモンも植えとかないと。
市場に回すのは、効能無しな普通のレモンだからね。危ないわー、忘れる所だった。
昨日と同じ様に、東京ドーム1個分の大きさで結界を張り、耕す。
精霊樹程ではないけれど、お手製腐葉土と聖水効果もあり、これも一月もあれば立派な木に育つ。恐るべきチート力。
今は夏の時期だけど、流石に北に位置しているだけあって、比較的涼しい。
避暑地としても良いかもしれない。
冬は、温泉。
夏は、んー・・・湖の近くにコテージを幾つかたてて避暑とか?うん、アリかも。
少し離れた場所に、小さな森を作って、人目を気にせず、湖で水浴びできちゃう様な場所を作って、私専用の別荘とか作っちゃうのもアリじゃない!?うんうん。アリアリ!
毎年夏に、遊びに来ても良いかな。
後で、昨日のギルドでの報告も兼ねて、ランドール様に相談してみよう。
私の別荘なら、直接そこに転移しちゃえば良いしね。ふふっ。楽しみ。
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