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二章 精霊姫 人間界に降りる
ロイお義兄様とギルドについての話し合い
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リッドラン辺境伯邸に戻り、ティータイムを楽しんで居ると、ロイお義兄様が訪ねて来た。
「リア、今時間良いかな?」
「勿論です。一緒にお茶しましょう。お掛けください。」
『サラ、ロイお義兄様がいらしたわ。お茶の用意をお願い。』
ピアス型の魔道具に魔力を流しながら、専属侍女に指示を出す。実際に声には出さず、頭の中に響く念話の様なもの。
基本的に、側に誰かが常に居る状態は好きでは無いので、サラには、近くの部屋で待機して貰っている。
『畏まりました。直ぐに準備致します。』
音声もクリアで聞き取りやすい。流石私お手製魔道具。
因みに、ロイお義兄様にも渡してあるので、密会する時は、これで連絡を取り合っている。
「さっき、セスから冒険者ギルドから戻って休んでいると聞いたのでね。少し顔をみたいなと思ってね。」
目を細めて愛おしげな視線を向けられると、自然と頬を染めて微笑んでしまう。
イケメンめー!
流石に、ここはリッドラン辺境伯の私にあてがわれた客室な為、いつもの様に、隣に座る事はしない。
誰に見られるか分からないから。
「今日は朝早くから冒険者ギルドに行ったと聞いたけど、何しにいったのかな?」
何も相談せずに、思い立ってすぐ冒険者ギルドに行っちゃったから、心配させちゃったかな。
「此方に滞在する1ヶ月の間に出来る事はしておこうと思いまして、朝から冒険者ギルドにお邪魔しました。冒険者達が活動しやすい環境を作るのが、今の私の夢なので、ギルドを新しく立て直すのと薬草や魔獣の情報を纏めたものを本にしたいと考えています。」
「リアは冒険者が好きなの?初耳だね。薬草や魔獣の情報を纏めた本を作るのは良いね。是非とも我が領のも欲しいな。ギルドの建て直しねー・・・必要なの?ここはそんなに冒険者が来る様な土地柄じゃないと思うんだけど。」
んー・・・どうしようかなー。
ロイお義兄様には、ダンジョン作ることに言っちゃう?私が聖霊姫だって知ってるし、私がチートなのも分かってるし。
「今の状況であれば、特にギルドを建て直す必要は無いのですが・・・。えっと・・・実はですね・・・。んー。」
「・・・何か言い難いことがあるのかな?お義兄様に言ってごらん?誰にも言わないから。」
「実はですね。ダンジョンを作ろうと思っているのです。」
「・・・は?」
「えっと、地下50階層程のダンジョンを作って、冒険者を呼び込もうと思ってまして。そうすると、今の規模の冒険者ギルドでは、冒険者が溢れて対処出来ないので、規模を大きくしたギルドを建てようと思ったのです。因みに、宿屋も飲食店も足りなくなるとおm「まった!ちょっとまった!」」
ロイお義兄様は、片手を私の顔の前で開いて言葉を遮りながら、もう片方の手は額に当てて混乱している様だった。
「ダンジョン作るの?え、作れるの?聖霊姫ってそんな事も出来ちゃうの?」
「はい。出来ちゃうんです。」
「・・・そう。そっか。出来ちゃうんだね。えっと、それで、人が増えるからギルドの規模を大きくして建て直して、宿屋と飲食店も増やすということかな?」
「はい。ただ、ランドール様には、ダンジョンを作る事は内緒なので、そこには触れずに、冒険者達が過ごしやすい環境を作るために、新しく建て直し、宿屋や飲食店も充実させると話すつもりです。施設を充実させる事で、冒険者も集まってくるかもしれませんしと、それっぽい事を言って納得してもらおうかなと。」
「なるほどね。良いんじゃ無いかな。リアがやりたい様にするといい。リッドラン辺境伯領にも利益があるし、我が家と縁戚になるリッドラン辺境伯領が栄えるのは喜ばしい事だよ。ただ、我が領にもダンジョンとまではいかなくても、何かあると嬉しいかな。」
「勿論です。そこは考えています。既にマグニート辺境伯領には、魔獣の森にそれなりな魔獣がおりますので、冒険者もそれなりにおりますので、ダンジョンを作る必要はありません。ただ、もう少し冒険者を誘致する為に、希少な薬草などを魔獣の森に植えようと思っています。希少で依頼料も高い薬草、森深くに生息している為、上級冒険者を誘致出来ると思います。魔獣を狩りながら、薬草を採取して、上級冒険者には中々に美味しい依頼になると思います。後は、初級向けと中級向けにも合わせた薬草を適度に植えれば、初級~上級どのレベル帯にも楽しめる狩場になるでしょう。」
「それは、良いね。既に我が領は、魔獣だけはそれなりに旨味があるからね。そこに薬草が加わるのはバランスが良くなるね。薬草の買取量が増えれば、ポーションなどの回復薬なども沢山流通出来る。我が騎士団でもポーションの備蓄量を増やせるし、中々良い案だね。」
「ふふ。そう言って貰えて良かったです。それで、マグニート辺境伯領の冒険者ギルドも規模を大きくして建て直ししたいのですが、ロイお義兄様からお義父様に話を通して頂けますか?ついでに、薬草と魔獣の纏めた本も作りたいので、マグニート辺境伯領に生息している種類を教えてほしいです。」
「分かった。この後、父上に手紙を書いて置くよ。きっと、此方に滞在中に、父上からギルド長に話を通して置いてくれるだろう。」
「ありがとうございます。彼方に帰ったら、すぐギルドの建て直しに着手出来そうですね。楽しみです。」
「お礼なら、今夜私の腕の中でして欲しいかな?」
ロイお義兄様は、目を細めて色気たっぷりに微笑み少し首を傾げる。
サラサラと流れる髪を耳に掛ける、その仕草だけで色っぽい。
あー、仕掛けて来てますね。
毎日の様に抱き合っていたけど、昨夜は用意された客室にそれぞれ就寝した為、触れ合いが無かった。
2日連続何も無いのは耐えられないと?
「・・・今夜お部屋に伺いますね。」
「リア、今時間良いかな?」
「勿論です。一緒にお茶しましょう。お掛けください。」
『サラ、ロイお義兄様がいらしたわ。お茶の用意をお願い。』
ピアス型の魔道具に魔力を流しながら、専属侍女に指示を出す。実際に声には出さず、頭の中に響く念話の様なもの。
基本的に、側に誰かが常に居る状態は好きでは無いので、サラには、近くの部屋で待機して貰っている。
『畏まりました。直ぐに準備致します。』
音声もクリアで聞き取りやすい。流石私お手製魔道具。
因みに、ロイお義兄様にも渡してあるので、密会する時は、これで連絡を取り合っている。
「さっき、セスから冒険者ギルドから戻って休んでいると聞いたのでね。少し顔をみたいなと思ってね。」
目を細めて愛おしげな視線を向けられると、自然と頬を染めて微笑んでしまう。
イケメンめー!
流石に、ここはリッドラン辺境伯の私にあてがわれた客室な為、いつもの様に、隣に座る事はしない。
誰に見られるか分からないから。
「今日は朝早くから冒険者ギルドに行ったと聞いたけど、何しにいったのかな?」
何も相談せずに、思い立ってすぐ冒険者ギルドに行っちゃったから、心配させちゃったかな。
「此方に滞在する1ヶ月の間に出来る事はしておこうと思いまして、朝から冒険者ギルドにお邪魔しました。冒険者達が活動しやすい環境を作るのが、今の私の夢なので、ギルドを新しく立て直すのと薬草や魔獣の情報を纏めたものを本にしたいと考えています。」
「リアは冒険者が好きなの?初耳だね。薬草や魔獣の情報を纏めた本を作るのは良いね。是非とも我が領のも欲しいな。ギルドの建て直しねー・・・必要なの?ここはそんなに冒険者が来る様な土地柄じゃないと思うんだけど。」
んー・・・どうしようかなー。
ロイお義兄様には、ダンジョン作ることに言っちゃう?私が聖霊姫だって知ってるし、私がチートなのも分かってるし。
「今の状況であれば、特にギルドを建て直す必要は無いのですが・・・。えっと・・・実はですね・・・。んー。」
「・・・何か言い難いことがあるのかな?お義兄様に言ってごらん?誰にも言わないから。」
「実はですね。ダンジョンを作ろうと思っているのです。」
「・・・は?」
「えっと、地下50階層程のダンジョンを作って、冒険者を呼び込もうと思ってまして。そうすると、今の規模の冒険者ギルドでは、冒険者が溢れて対処出来ないので、規模を大きくしたギルドを建てようと思ったのです。因みに、宿屋も飲食店も足りなくなるとおm「まった!ちょっとまった!」」
ロイお義兄様は、片手を私の顔の前で開いて言葉を遮りながら、もう片方の手は額に当てて混乱している様だった。
「ダンジョン作るの?え、作れるの?聖霊姫ってそんな事も出来ちゃうの?」
「はい。出来ちゃうんです。」
「・・・そう。そっか。出来ちゃうんだね。えっと、それで、人が増えるからギルドの規模を大きくして建て直して、宿屋と飲食店も増やすということかな?」
「はい。ただ、ランドール様には、ダンジョンを作る事は内緒なので、そこには触れずに、冒険者達が過ごしやすい環境を作るために、新しく建て直し、宿屋や飲食店も充実させると話すつもりです。施設を充実させる事で、冒険者も集まってくるかもしれませんしと、それっぽい事を言って納得してもらおうかなと。」
「なるほどね。良いんじゃ無いかな。リアがやりたい様にするといい。リッドラン辺境伯領にも利益があるし、我が家と縁戚になるリッドラン辺境伯領が栄えるのは喜ばしい事だよ。ただ、我が領にもダンジョンとまではいかなくても、何かあると嬉しいかな。」
「勿論です。そこは考えています。既にマグニート辺境伯領には、魔獣の森にそれなりな魔獣がおりますので、冒険者もそれなりにおりますので、ダンジョンを作る必要はありません。ただ、もう少し冒険者を誘致する為に、希少な薬草などを魔獣の森に植えようと思っています。希少で依頼料も高い薬草、森深くに生息している為、上級冒険者を誘致出来ると思います。魔獣を狩りながら、薬草を採取して、上級冒険者には中々に美味しい依頼になると思います。後は、初級向けと中級向けにも合わせた薬草を適度に植えれば、初級~上級どのレベル帯にも楽しめる狩場になるでしょう。」
「それは、良いね。既に我が領は、魔獣だけはそれなりに旨味があるからね。そこに薬草が加わるのはバランスが良くなるね。薬草の買取量が増えれば、ポーションなどの回復薬なども沢山流通出来る。我が騎士団でもポーションの備蓄量を増やせるし、中々良い案だね。」
「ふふ。そう言って貰えて良かったです。それで、マグニート辺境伯領の冒険者ギルドも規模を大きくして建て直ししたいのですが、ロイお義兄様からお義父様に話を通して頂けますか?ついでに、薬草と魔獣の纏めた本も作りたいので、マグニート辺境伯領に生息している種類を教えてほしいです。」
「分かった。この後、父上に手紙を書いて置くよ。きっと、此方に滞在中に、父上からギルド長に話を通して置いてくれるだろう。」
「ありがとうございます。彼方に帰ったら、すぐギルドの建て直しに着手出来そうですね。楽しみです。」
「お礼なら、今夜私の腕の中でして欲しいかな?」
ロイお義兄様は、目を細めて色気たっぷりに微笑み少し首を傾げる。
サラサラと流れる髪を耳に掛ける、その仕草だけで色っぽい。
あー、仕掛けて来てますね。
毎日の様に抱き合っていたけど、昨夜は用意された客室にそれぞれ就寝した為、触れ合いが無かった。
2日連続何も無いのは耐えられないと?
「・・・今夜お部屋に伺いますね。」
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