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二章 精霊姫 人間界に降りる
冒険者ギルド改造計画
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「実は、薬草や魔獣の情報を纏めた本を作りたいと思っているのです。なので、この領の魔獣の生息地と魔獣の情報、採取出来る薬草などの情報を教えて欲しいのです。その情報を元に一旦紙に纏め、上級冒険者に依頼をして、その紙に情報を追記していって欲しいのです。」
「はぁ、本を作りたいと?何の為に?」
「冒険者達は、経験を積んで、情報を得て危機回避したり、魔獣を狩ったりします。でも、冒険者になりたての初級冒険者達は、経験もなく、情報も少なく、手探りで活動し無ければなりません。何が危ないのか、簡単な事は先輩冒険者から教えて貰うこともあるでしょう。でも、それでは足りないのです。出来るだけ、多くの冒険者に情報を共有して、怪我などをする機会を減らしたいのです。」
「なるほどな。確かに、それは良い考えだが・・・本なんて高いもん誰も買わないんじゃ無いのか?」
「そこはご心配なく。本が完成しましたら、冒険者ギルドに5冊寄付致します。1冊はギルド長の執務室に置いて頂き、残りの4冊は、冒険者達が見やすい場所に置いて頂けたらと思っています。」
「それは、随分と気前が良いな。貴族のお嬢様がそこまでする理由はなんだ?」
「それは、単純に私が冒険者に憧れているからです。なので、冒険者が活動しやすい環境を作る事が現在の私の夢です。お義兄様とお義姉様の結婚により、縁が出来たリッドラン辺境伯領の冒険者ギルドにも支援したいのです。」
「ほぉー、貴方の様な美しいお嬢様が冒険者に憧れてるとは、意外だな。」
「冒険者たちの戦う姿は、とても素敵ですし、自由に旅をするのも羨ましいです。」
「まぁ、そういう事なら、情報はすぐ渡せる。後は、そっちで紙に纏めたものを上級冒険者に依頼して渡せばいいんだろ?ただ、此方も無償でそこまでして貰うわけにもいかねー。そこでだ。上級冒険者に依頼せず、俺が情報を追記してやる。俺は冒険者ランクSだからな。俺以上に有益な情報を出せるやつも早々いないぞ。どうだ?」
「まぁ、それは願っても無いですわ。ご協力有難うございます。」
「いや、良いって。此方こそ有難うな。」
情報を纏める間も無駄にしたく無いし、その間は冒険者ギルドの改造・・・いや、新しく建てるか。
冒険者ギルドの周りは閑散としてて、食堂兼宿屋が目の前にあるだけだし。
今ある冒険者ギルドの横に新しいギルドを建てれば、新建屋を建ててる間も冒険者ギルドを閉じる必要もない。
業者は、ヨーク様に手配して貰おう。
ついでに、冒険者ギルドの周りに新しい宿屋や飲食店を作ろう。
なんせ、これからダンジョン作るからね。
冒険者沢山来る予定だから、宿屋と飲食店は沢山用意しておかないと。
あ、冒険者ギルドの横に私の店建てよう!
冒険者向けの商品一杯だからね。ギルドで依頼を受けて、横にある私の店で、アイテム補充して狩りに行く。完璧だわ!
「ヨーク様。後もう一つお願いがあるのですが・・・」
「おう、なんだ。言ってみろ。」
「この建物の隣に、新しく冒険者ギルドを建てても宜しいですか?建物が完成したら、皆さんに其方に移って頂き、この建物は解体致します。」
「・・・は?」
「えっと、先程ギルド内を見させて頂いたのですが、人の流れがあまり上手く流れて居なくて。それと少し手狭かなと思いまして、少し広くしたギルドを建てたいのです。費用は全て此方で持ちますので、業者を手配頂きたいのです。」
「あー、なるほど?手狭ねー。特に困ってないけどな。」
今は、このままでも大丈夫だろうけど、これから冒険者がわらわら押し寄せてくるので、このままではダメ。
規模を大きくして、出来れば人も増やして欲しいけど、現時点では、まだ冒険者は増えていないので、それは出来ない。
これから冒険者が増えて、人手が足りないと思えば、ヨーク様が手配するだろう。
「んー、まぁ、新しくそっちで建ててくれるってんなら、別に断る理由もないし、任せる。業者の手配は任せろ。」
「有難うございます。では、少しギルド内の配置などについてのご相談を。」
新しい冒険者ギルドは、カウンターを増やして、依頼する用、依頼を受ける用、依頼完了報告用(報酬の受け取り)、薬草受け取り用、解体依頼する用に窓口を分ける。
これから、冒険者が増える事を考えて、依頼を受ける窓口は4つ、依頼完了報告窓口を4つ作り、暫くは2窓口だけをオープンにする。
依頼を受ける窓口は、早朝忙しく、依頼完了報告窓口は、夕方に忙しくなる為、この2つの窓口は、その忙しさに合わせて窓口を解放する。
依頼を受ける窓口は、夕方には、カウンターの表札を依頼完了報告窓口に変え、冒険者を出来るだけ待たせない様にする。
解体依頼窓口のすぐ横に解体用の部屋を作り、解体依頼をし、解体依頼カードを持って、すぐ横の解体部屋に買った魔獣をマジックバッグ から出しに行く。
この解体部屋は、空間拡張魔法を使って、広々としたスペースを作る。
2階は、応接室とギルド長の執務室、補佐の部屋。ギルド長と補佐の部屋は寝泊まり出来る様に、隣にベッドと浴室も完備。
それと、ギルドで保護が必要な人がいた場合に、泊められる様に、客室を3つ。
後は、給湯室も。来客時にお茶も出せないと困るからね。
取り敢えずは、こんな感じだろうか。
ギルドでの話し合いもスムーズに進み、ギルドを後にする。
「はぁ、本を作りたいと?何の為に?」
「冒険者達は、経験を積んで、情報を得て危機回避したり、魔獣を狩ったりします。でも、冒険者になりたての初級冒険者達は、経験もなく、情報も少なく、手探りで活動し無ければなりません。何が危ないのか、簡単な事は先輩冒険者から教えて貰うこともあるでしょう。でも、それでは足りないのです。出来るだけ、多くの冒険者に情報を共有して、怪我などをする機会を減らしたいのです。」
「なるほどな。確かに、それは良い考えだが・・・本なんて高いもん誰も買わないんじゃ無いのか?」
「そこはご心配なく。本が完成しましたら、冒険者ギルドに5冊寄付致します。1冊はギルド長の執務室に置いて頂き、残りの4冊は、冒険者達が見やすい場所に置いて頂けたらと思っています。」
「それは、随分と気前が良いな。貴族のお嬢様がそこまでする理由はなんだ?」
「それは、単純に私が冒険者に憧れているからです。なので、冒険者が活動しやすい環境を作る事が現在の私の夢です。お義兄様とお義姉様の結婚により、縁が出来たリッドラン辺境伯領の冒険者ギルドにも支援したいのです。」
「ほぉー、貴方の様な美しいお嬢様が冒険者に憧れてるとは、意外だな。」
「冒険者たちの戦う姿は、とても素敵ですし、自由に旅をするのも羨ましいです。」
「まぁ、そういう事なら、情報はすぐ渡せる。後は、そっちで紙に纏めたものを上級冒険者に依頼して渡せばいいんだろ?ただ、此方も無償でそこまでして貰うわけにもいかねー。そこでだ。上級冒険者に依頼せず、俺が情報を追記してやる。俺は冒険者ランクSだからな。俺以上に有益な情報を出せるやつも早々いないぞ。どうだ?」
「まぁ、それは願っても無いですわ。ご協力有難うございます。」
「いや、良いって。此方こそ有難うな。」
情報を纏める間も無駄にしたく無いし、その間は冒険者ギルドの改造・・・いや、新しく建てるか。
冒険者ギルドの周りは閑散としてて、食堂兼宿屋が目の前にあるだけだし。
今ある冒険者ギルドの横に新しいギルドを建てれば、新建屋を建ててる間も冒険者ギルドを閉じる必要もない。
業者は、ヨーク様に手配して貰おう。
ついでに、冒険者ギルドの周りに新しい宿屋や飲食店を作ろう。
なんせ、これからダンジョン作るからね。
冒険者沢山来る予定だから、宿屋と飲食店は沢山用意しておかないと。
あ、冒険者ギルドの横に私の店建てよう!
冒険者向けの商品一杯だからね。ギルドで依頼を受けて、横にある私の店で、アイテム補充して狩りに行く。完璧だわ!
「ヨーク様。後もう一つお願いがあるのですが・・・」
「おう、なんだ。言ってみろ。」
「この建物の隣に、新しく冒険者ギルドを建てても宜しいですか?建物が完成したら、皆さんに其方に移って頂き、この建物は解体致します。」
「・・・は?」
「えっと、先程ギルド内を見させて頂いたのですが、人の流れがあまり上手く流れて居なくて。それと少し手狭かなと思いまして、少し広くしたギルドを建てたいのです。費用は全て此方で持ちますので、業者を手配頂きたいのです。」
「あー、なるほど?手狭ねー。特に困ってないけどな。」
今は、このままでも大丈夫だろうけど、これから冒険者がわらわら押し寄せてくるので、このままではダメ。
規模を大きくして、出来れば人も増やして欲しいけど、現時点では、まだ冒険者は増えていないので、それは出来ない。
これから冒険者が増えて、人手が足りないと思えば、ヨーク様が手配するだろう。
「んー、まぁ、新しくそっちで建ててくれるってんなら、別に断る理由もないし、任せる。業者の手配は任せろ。」
「有難うございます。では、少しギルド内の配置などについてのご相談を。」
新しい冒険者ギルドは、カウンターを増やして、依頼する用、依頼を受ける用、依頼完了報告用(報酬の受け取り)、薬草受け取り用、解体依頼する用に窓口を分ける。
これから、冒険者が増える事を考えて、依頼を受ける窓口は4つ、依頼完了報告窓口を4つ作り、暫くは2窓口だけをオープンにする。
依頼を受ける窓口は、早朝忙しく、依頼完了報告窓口は、夕方に忙しくなる為、この2つの窓口は、その忙しさに合わせて窓口を解放する。
依頼を受ける窓口は、夕方には、カウンターの表札を依頼完了報告窓口に変え、冒険者を出来るだけ待たせない様にする。
解体依頼窓口のすぐ横に解体用の部屋を作り、解体依頼をし、解体依頼カードを持って、すぐ横の解体部屋に買った魔獣をマジックバッグ から出しに行く。
この解体部屋は、空間拡張魔法を使って、広々としたスペースを作る。
2階は、応接室とギルド長の執務室、補佐の部屋。ギルド長と補佐の部屋は寝泊まり出来る様に、隣にベッドと浴室も完備。
それと、ギルドで保護が必要な人がいた場合に、泊められる様に、客室を3つ。
後は、給湯室も。来客時にお茶も出せないと困るからね。
取り敢えずは、こんな感じだろうか。
ギルドでの話し合いもスムーズに進み、ギルドを後にする。
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