今世は精霊姫 〜チートで異世界を謳歌する。冒険者?薬師?...側妃!?番!?〜

Ria★発売中『簡単に聖女に魅了〜』

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二章 精霊姫 人間界に降りる

馬車の中で・・・

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 本来なら、居るはずのお義姉様が居ないので、私とロイ義兄様の2人で2週間の馬車の旅。
 執事と侍女を連れて来ているので、厳密に言えば、2人では無いけれど・・・。

 この2人は、私とロイ義兄様の関係を知っているので、馬車の中では、ロイ義兄様も人目を気にせず、私に触れ、チュッチュしてくる。

 夜は、馬車内に作った私の部屋で一緒に寝ている。
 ただ一緒に寝ている。

 ・・・そんなわけ無かった。

 一緒に寝ていて、ロイ義兄様が何もしなかったのは、お義姉様との初夜の日に慰めてほしいと添い寝した時だけ。

 今までは、流されまくりだったが、辛うじて処女膜を破る事なく、一応純潔を守っているという状況だった。

 そう、「だった。」過去形。

 2週間2人っきり。人目を気にせず、いちゃいちゃ出来るこの状況。
 ここにきて、ロイ義兄様が、「もう何度も中に入れちゃってるし、奥まで突いちゃっても良いよね?」と、色気ダダ漏れで、一気に突き上げて来て、私の返事も待たずに完全に繋がってしまった。

 (えっ!?これ良いの?ダメじゃない?え、今更?)
 
 ロイ義兄様のいきなりの暴挙に、パニックになったが、ロイ義兄様が優しく腰を摩り、髪を梳き、「リア、大丈夫だから落ち着いて。馴染むまでこのままでいるからね。」と優しく宥めてくる。

 もう、今更な感じもあったので、またしてもそのまま流される様に抱かれ続けた。
 
 気付けば、外が明るくなって来ていた。
 ロイ義兄様・・・絶倫過ぎる・・・。

 朝はぐったりとし、ロイ義兄様の膝の上に座り、朝食を食べさせて貰った。

 ロイ義兄様は、お肌艶々でスッキリした顔をし満足そうだった。
 んー・・・ロイ義兄様が嬉しそうだから、まぁいっか。

 と、流されていたら・・・。

 なんと、この馬車の旅の間、毎夜抱き潰されるのだった。

 いや、今更だけど、ロイ義兄様・・・貴方の嫁の実家に向かっている馬車の中ですよ?
 これってどうなの!?
 本当に今更だけど・・・。

 馬車の中では、午後は各自やる事をしっかりやる事にしたので、私は予定通り、バングル作りとポーション作りを少々。

 ロイ義兄様は、領地から持ってきた書類仕事を片付けていた。

 ◇◇◇

 ロイ義兄様の執事から「後1刻程で着きそうなので、1人先触れを走らせました。」と報告があった。

 そろそろ、着くのね。
 2週間長かったけど、馬車の中は改造して快適に過ごせたし、バングル造りも出来たし、より濃厚な日々だったので、あっという間に着いた。

 「もう着いてしまうんだね。この馬車の旅は、本当に最高だった。次いつこんな風に過ごせるだろうか・・・。やっぱり帰りも馬車で帰らないか?」

 私の髪を指で梳きながら、頭に何度も口付けを落とす。
 
 「ロイ義兄様、ダメですよ。お義父様に、帰りは鳥籠を通って帰るって言ってあるんですから。馬車で帰る理由が無いですよ。」

 ロイ義兄様は、私をぎゅっと抱きしめ、髪に顔を埋める。

 「はぁー、残念だ。」

 私たち、帰りも2週間馬車の旅?と思いきや、帰りはリッドラン辺境伯家に建てる鳥籠を通って、マグニート家の鳥籠に帰る事になっている。

 マグニート家とリッドラン家が親族になった事で、これから簡単に行き来出来ると良いねって事で、鳥籠内にゲート作り、繋ぐ事にした。

 ただ、誰しもがゲートを通ってしまうのは困るので、制限を設けている。

 それから、リッドラン辺境伯邸に着くまで、私たちは何度も口付けを交わした。
 名残惜しそうに、離れるロイ義兄様が可愛いなと思いつつ馬車を降りた。
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