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三章 精霊姫 側妃になる
嬉しい報告
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ちゅっ。ちゅく。
「ん、ふ・・・ぅん」
(ん、何?あれ?)
ぱちっと目を覚ますと、ヴァン!?
また寝込み襲われてるー!?
「おはよう。リア。寝起きも可愛いな。ちゅっ」
「・・・おはようございます。ヴァン様」
「リア、まだ時間があるから、1回だけ良いだろうか?」
(???1回だけ?何が?・・・え!?朝からヤル気!?また!?あ、ガッツリ抱き込まれた・・・逃げられないやつー!)
「~~~~~~っ!んーっ!んんんーっ!!」
(諦めが肝心。もうこのまま流されよう)
朝からガッツリ貪られ、グッタリ疲れちゃったので、大人しくヴァンの膝の上に座り、給餌されている。
(日を跨ぐ前にやめても、朝から抱かれるのか。夜しっかり寝れるだけマシなのかもしれない。うん。そう言うことにしよう。深く考えちゃダメだ)
そんな日々を送っていると、初夜から一月経った頃から、お腹に違和感を感じ始めた。
んんん?魔力欲しがってるのかな?
私の魔力なら沢山あるけど・・・あー、私の魔力は足りてるから、父親であるヴァンの魔力が欲しいのか。
特に何も言わなくても、今夜も来るはずだから、問題ないか。
いつまで、我が子がヴァンの魔力を欲しがるのか。これまた様子見かな。
実は、初夜の翌日には子を身籠った事が分かったが、普通の人間であれば、まだ分かる段階では無かったので、誰にも伝えていない。
大体、自覚症状が出るのが、妊娠3ヶ月ごろの為、それまで黙っている予定だ。
それにしても、あんなに毎日抱かれて居るのに、ヴァンの魔力を欲しがるなんて、食いしん坊な我が子だー。
丁度、明日は公務が休みだから、朝までコース。
これでたっぷり魔力を注がれるから、満足してくれるかな?
そんなこんなで、妊娠3ヶ月になる頃まで、お腹の子がヴァンの魔力を定期的に欲しがると言う事があり、毎週、週に1度は、ベビードールを着て、朝までたっぷり抱いて貰った。
満足したのか、子が落ち着いてきたので、そろそろ診察して貰っても良いのでは無いか?と思い、ヴァンに相談することに。
ヴァン様と朝食を食べてる時に、ご相談。
「ヴァン様。最近、日中眠くなったり、少し吐き気があったりする様になりまして、もしかしたら、お子が出来ているのではと思うのですが・・・」
ガタンッ!
私を抱えたまま立ち上がり、侍女に声をかける。
「誰か!今すぐ侍医を連れて参れ!リアを診てもらう!」
ヴァンは、そのまま私をベッドまで連れて行き、横にならせる。
「リア、侍医はすぐ来るから大丈夫だ。心配することは無い」
手を握り、励ましてくれる。
(うん。特に心配はしてないよ。吐き気や眠気も特に無いからね・・・)
「殿下、ルド様がいらっしゃいました」
「通せ」
「王太子殿下。ご機嫌「挨拶は良い。早くリアを診ろ」畏まりました」
「側妃様。お初にお目にかかります。王宮にて、侍医をさせて頂いておりますルドと申します。今からお体に触れ、診察致します。宜しいですか?」
「はい。宜しくお願い致します。」
(診察ってどうやるんだろう)
夜着の上から腹部に触れると、魔法陣が浮き上がる。白い光から、黄色に変わり、最後は青色に変わって、消えた。
(今ので、妊娠したか分かるのかな?)
「殿下!おめでとうございます。男児を宿しておられます」
「リア!我が子だ!世継ぎだ!ありがとう!」
ヴァンは、私を抱きしめ、歓喜に震えていた。
4年待った我が子。嬉しさもひとしおなのかもしれない。
私は、初夜の翌日には知っては居たけれど、嬉しいものは嬉しい。
「ヴァン様。待望のお世継ぎですわ。側妃としてお役目を果たせて嬉しいですわ」
「リア。愛してるよ」
ちゅっ。ちゅっ。
「んんっ。ごほんっ。殿下には気をつけていただきたい事が御座います」
「ん?なんだ?」
「安定期に入るまでは、閨はなりませぬ」
「・・・・・・」
「お子様の為です」
「・・・・・・分かった。抱かなければ良いのだな?」
「・・・殿下。側妃様のお身体を労わる様お願い申し上げまする。安定期に入れば、閨を共にしても大丈夫ですので、今だけ辛抱下され」
「はぁ、わかった」
「ヴァン様三月ほど我慢頂ければ良いだけですわ。私たちの子の為に頑張りましょうね」
「我が子の為に我慢しよう。抱きはしないが、今まで通り、後宮には通う。添い寝をしても良いであろう?」
「ふふっ。添い寝して頂けるのですか?嬉しいです」
(本当に添い寝で我慢出来るのかな?流石に世継ぎ宿してるから、馬鹿なことはしないと信じたい)
ちなみに、我が子は私だけの魔力で落ち着いていて、今の所ヴァンの魔力を欲しがっていないので、安定期になるまで閨がなくても大丈夫かな。
普通の人間の場合は、特に魔力を注がなければならないと言うことは無いらしく、安定期まで体に負担を掛けないように、寝室を分けるのが普通らしい。
まぁ、この子は私の子だから、普通と少し違ってもしょうがないよね。
人間として産まれるだけ良しと思わないと。
この後は、使用人達から、お祝いの言葉を頂き、料理長もお祝いの料理を作ってくれた。
よし!ベビーグッズを注文しよう!
「ん、ふ・・・ぅん」
(ん、何?あれ?)
ぱちっと目を覚ますと、ヴァン!?
また寝込み襲われてるー!?
「おはよう。リア。寝起きも可愛いな。ちゅっ」
「・・・おはようございます。ヴァン様」
「リア、まだ時間があるから、1回だけ良いだろうか?」
(???1回だけ?何が?・・・え!?朝からヤル気!?また!?あ、ガッツリ抱き込まれた・・・逃げられないやつー!)
「~~~~~~っ!んーっ!んんんーっ!!」
(諦めが肝心。もうこのまま流されよう)
朝からガッツリ貪られ、グッタリ疲れちゃったので、大人しくヴァンの膝の上に座り、給餌されている。
(日を跨ぐ前にやめても、朝から抱かれるのか。夜しっかり寝れるだけマシなのかもしれない。うん。そう言うことにしよう。深く考えちゃダメだ)
そんな日々を送っていると、初夜から一月経った頃から、お腹に違和感を感じ始めた。
んんん?魔力欲しがってるのかな?
私の魔力なら沢山あるけど・・・あー、私の魔力は足りてるから、父親であるヴァンの魔力が欲しいのか。
特に何も言わなくても、今夜も来るはずだから、問題ないか。
いつまで、我が子がヴァンの魔力を欲しがるのか。これまた様子見かな。
実は、初夜の翌日には子を身籠った事が分かったが、普通の人間であれば、まだ分かる段階では無かったので、誰にも伝えていない。
大体、自覚症状が出るのが、妊娠3ヶ月ごろの為、それまで黙っている予定だ。
それにしても、あんなに毎日抱かれて居るのに、ヴァンの魔力を欲しがるなんて、食いしん坊な我が子だー。
丁度、明日は公務が休みだから、朝までコース。
これでたっぷり魔力を注がれるから、満足してくれるかな?
そんなこんなで、妊娠3ヶ月になる頃まで、お腹の子がヴァンの魔力を定期的に欲しがると言う事があり、毎週、週に1度は、ベビードールを着て、朝までたっぷり抱いて貰った。
満足したのか、子が落ち着いてきたので、そろそろ診察して貰っても良いのでは無いか?と思い、ヴァンに相談することに。
ヴァン様と朝食を食べてる時に、ご相談。
「ヴァン様。最近、日中眠くなったり、少し吐き気があったりする様になりまして、もしかしたら、お子が出来ているのではと思うのですが・・・」
ガタンッ!
私を抱えたまま立ち上がり、侍女に声をかける。
「誰か!今すぐ侍医を連れて参れ!リアを診てもらう!」
ヴァンは、そのまま私をベッドまで連れて行き、横にならせる。
「リア、侍医はすぐ来るから大丈夫だ。心配することは無い」
手を握り、励ましてくれる。
(うん。特に心配はしてないよ。吐き気や眠気も特に無いからね・・・)
「殿下、ルド様がいらっしゃいました」
「通せ」
「王太子殿下。ご機嫌「挨拶は良い。早くリアを診ろ」畏まりました」
「側妃様。お初にお目にかかります。王宮にて、侍医をさせて頂いておりますルドと申します。今からお体に触れ、診察致します。宜しいですか?」
「はい。宜しくお願い致します。」
(診察ってどうやるんだろう)
夜着の上から腹部に触れると、魔法陣が浮き上がる。白い光から、黄色に変わり、最後は青色に変わって、消えた。
(今ので、妊娠したか分かるのかな?)
「殿下!おめでとうございます。男児を宿しておられます」
「リア!我が子だ!世継ぎだ!ありがとう!」
ヴァンは、私を抱きしめ、歓喜に震えていた。
4年待った我が子。嬉しさもひとしおなのかもしれない。
私は、初夜の翌日には知っては居たけれど、嬉しいものは嬉しい。
「ヴァン様。待望のお世継ぎですわ。側妃としてお役目を果たせて嬉しいですわ」
「リア。愛してるよ」
ちゅっ。ちゅっ。
「んんっ。ごほんっ。殿下には気をつけていただきたい事が御座います」
「ん?なんだ?」
「安定期に入るまでは、閨はなりませぬ」
「・・・・・・」
「お子様の為です」
「・・・・・・分かった。抱かなければ良いのだな?」
「・・・殿下。側妃様のお身体を労わる様お願い申し上げまする。安定期に入れば、閨を共にしても大丈夫ですので、今だけ辛抱下され」
「はぁ、わかった」
「ヴァン様三月ほど我慢頂ければ良いだけですわ。私たちの子の為に頑張りましょうね」
「我が子の為に我慢しよう。抱きはしないが、今まで通り、後宮には通う。添い寝をしても良いであろう?」
「ふふっ。添い寝して頂けるのですか?嬉しいです」
(本当に添い寝で我慢出来るのかな?流石に世継ぎ宿してるから、馬鹿なことはしないと信じたい)
ちなみに、我が子は私だけの魔力で落ち着いていて、今の所ヴァンの魔力を欲しがっていないので、安定期になるまで閨がなくても大丈夫かな。
普通の人間の場合は、特に魔力を注がなければならないと言うことは無いらしく、安定期まで体に負担を掛けないように、寝室を分けるのが普通らしい。
まぁ、この子は私の子だから、普通と少し違ってもしょうがないよね。
人間として産まれるだけ良しと思わないと。
この後は、使用人達から、お祝いの言葉を頂き、料理長もお祝いの料理を作ってくれた。
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