今世は精霊姫 〜チートで異世界を謳歌する。冒険者?薬師?...側妃!?番!?〜

Ria★発売中『簡単に聖女に魅了〜』

文字の大きさ
上 下
80 / 106
三章 精霊姫 側妃になる

二日目の夜

しおりを挟む
 よし!昨日着そびれたベビードールを着てベッドで待機!

 でも、昨日普通の夜着だったのに、長時間離して貰えなかったんだよね・・・。
 ヴァン相手に、ベビードール着てたら、不味いんじゃないかな?
 普通の夜着に着替えようかな・・・

 そろっとベッドから降りて・・・コンコン、ガチャ。

 「・・・・・・」

 (タイミングー!!!着替える前に来ちゃったよ!せめてノックしたら返事聞くまでドア開けないで!)

 「ヴァン様・・・お仕事お疲れ様です。何か飲まれますか?ヴァン様の好きなお酒なども用意してありますが・・・」

 (うわぁー、見過ぎ!見過ぎ!恥ずかしい!)

 そろーっと後退り、ベッドに戻り、シーツを巻き付ける。
 恥ずかし過ぎて、ヴァン様から顔を背ける事しか出来ない。

 ぎしっとベッドが軋む音がし、頬に手を添えられる。
 金色の瞳が、欲情してギラギラと獲物を狙う獣の様だと思った。

 「リア・・・」

 するすると巻いたシーツを剥ぎ取られ、ベビードールに手を這わす。

 「とても、煽動的な夜着だな。もしかして、これは初夜で着る予定だったものか?」

 「・・・はい」

 「それは、勿体無い事をした。昨日は、眠っている其方が余りに愛らしかった故、夜まで待てずに手を出してしまった。今夜は初夜のやり直しと行こうか。朝まで離してやれぬ。・・・リア」

 名を囁かれ、深く口付けし、夜着を脱がす事なく、朝までたっぷり可愛がられた。
 ヴァンが淡白って言ったの誰ー!?絶倫過ぎるんですけどー!

 起きた時には、昼食の少し前の時間。勿論ヴァンは既に公務中。
 私は・・・もう恒例になりつつある、起きたら湯に浸かり、侍女達から体を解され、体を労わる。
 まぁ、私の体はそんな事せずとも動けるけれど、気持ちの問題かな。
 リラックスして、疲れが取れる気がするし、気持ちいいのでやめられない!

 ちょっと、毎日抱き潰されるのは、精神的に疲れるので、程々にして貰いたい。
 まだまだベビードールは用意してあるけど、ヴァン相手にベビードールはヤバいと言うことが分かったので、今日は清楚系可愛い夜着にしよう!
 これで、落ち着いてくれる事を願う!

 今日は、辺境伯領で作っている、ライチを使ったお酒を用意した。
 二日続けて、長時間閨を共にしているので、ヴァンの睡眠不足が気になっている。
 体に負担が掛かっているのではないだろうか?
 精霊界にある、果物でもあるライチを使ったお酒なので、体にも良く、疲労回復効果もある。
 ライチは私も好きな味なので、一緒にお酒を飲みたい。
 そして、朝まで抱き潰すのは無しにして欲しいと伝えなければならない。

 「リア。今日は、昨日とは異なり淑女然とした夜着だな。これはこれで、乱れるのを想像すると滾るものがあるな」

 (・・・えー?滾っちゃうの?んー、結局ヴァンは、私が何を着てもいいんだな)

 「ヴァン様。本日は、一緒にお酒を楽しめればと思い、ライチ酒をご用意致しました。如何ですか?」

 「ライチ酒か?聞いたことがないな。それも辺境伯領で造っているのか?」

 「はい。数が少ない為、身内で楽しむ程度の量しか無いのです。ただ、私の好きなお酒なので、嫁ぐ際に何本か持って参りました」

 「そうか。それは楽しみだ。リアの好みの味も知りたいしな」

 「ヴァン様どうぞ」

 「甘みもあるが、くどくなく飲みやすいな。リアが好んで飲むのも分かるな」

 「ふふっ。お気に召して頂いて良かったです」

 「リア・・・」
 髪を一房掬い、口付けを落とす・・・

 (まずい!先に言わなければいけない事が!)

 「ヴァン様!お願いが御座います!」

 「ん?どうした?何でも言うがいい」
 
 私の髪を指に絡ませてながら、私の唇を指でなぞる。

 (エロい・・・)

 「あの、閨についてなのですが、日をまたぐ前に終わらせたほうが良いと思うのです。ヴァン様も翌日公務がありますし、睡眠時間を削れば、体調不良にもなりやすいですし、ヴァン様の御身が心配です。これから毎日の事になりますでしょう?」

 「リア・・・私の事を心配してくれているのか。優しいな。確かに、毎日抱き潰してしまうのは、リアの体にも悪いかもしれぬな。では、公務が休みの前日は時間を気にせずにし、公務のある日は、日をまたぐ前までにしよう」

 (・・・うーん・・・うーん・・・これ妥協案としてどうなんだろう?毎日朝まで抱き潰されるよりはマシなのかな?)

 「わ、分かりました。あの、それで良ければ、朝食は一緒に此方で召し上がっていきませんか?日を跨ぐ前にやめて頂ければと、私も朝から起きられますので」

 「それはいいな。明日からは一緒に朝食を取ろう。楽しみだ。さぁ、リア。ベッドへ行こうか」

 サッと抱き上げ、ベッドに連れて行かれ、嬉しそうに夜着を中途半端に残した状態で抱いていた。
 ヴァンは、全部脱がすより、夜着が乱れた状態を好むのかもしれない。
 今夜は、約束通り、日を跨ぐ前にやめて貰えたので、ホッとした。

 因みに、昼食は公務の合間に執務室で食べ、夕食は、仕事の報告も兼ねて、正妃様とご一緒しているとの事。
しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

転生したらチートすぎて逆に怖い

至宝里清
ファンタジー
前世は苦労性のお姉ちゃん 愛されることを望んでいた… 神様のミスで刺されて転生! 運命の番と出会って…? 貰った能力は努力次第でスーパーチート! 番と幸せになるために無双します! 溺愛する家族もだいすき! 恋愛です! 無事1章完結しました!

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。

新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

失った真実の愛を息子にバカにされて口車に乗せられた

しゃーりん
恋愛
20数年前、婚約者ではない令嬢を愛し、結婚した現国王。 すぐに産まれた王太子は2年前に結婚したが、まだ子供がいなかった。 早く後継者を望まれる王族として、王太子に側妃を娶る案が出る。 この案に王太子の返事は?   王太子である息子が国王である父を口車に乗せて側妃を娶らせるお話です。

皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~

saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。 前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。 国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。 自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。 幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。 自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。 前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。 ※小説家になろう様でも公開しています

こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果

てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。 とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。 「とりあえずブラッシングさせてくれません?」 毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。 そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。 ※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。

異世界に召喚されたけど間違いだからって棄てられました

ピコっぴ
ファンタジー
【異世界に召喚されましたが、間違いだったようです】 ノベルアッププラス小説大賞一次選考通過作品です ※自筆挿絵要注意⭐ 表紙はhake様に頂いたファンアートです (Twitter)https://mobile.twitter.com/hake_choco 異世界召喚などというファンタジーな経験しました。 でも、間違いだったようです。 それならさっさと帰してくれればいいのに、聖女じゃないから神殿に置いておけないって放り出されました。 誘拐同然に呼びつけておいてなんて言いぐさなの!? あまりのひどい仕打ち! 私はどうしたらいいの……!?

【完結】番(つがい)でした ~美しき竜人の王様の元を去った番の私が、再び彼に囚われるまでのお話~

tea
恋愛
かつて私を妻として番として乞い願ってくれたのは、宝石の様に美しい青い目をし冒険者に扮した、美しき竜人の王様でした。 番に選ばれたものの、一度は辛くて彼の元を去ったレーアが、番であるエーヴェルトラーシュと再び結ばれるまでのお話です。 ヒーローは普段穏やかですが、スイッチ入るとややドS。 そして安定のヤンデレさん☆ ちょっぴり切ない、でもちょっとした剣と魔法の冒険ありの(私とヒロイン的には)ハッピーエンド(執着心むき出しのヒーローに囚われてしまったので、見ようによってはメリバ?)のお話です。 別サイトに公開済の小説を編集し直して掲載しています。

処理中です...