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二章 精霊姫 人間界に降りる
辺境伯とご対面
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(んー、眩しい。朝なのかな・・・)
ぱちっ。目を開くと・・・え?ここ何処?
キョロキョロ周りを見回すと、天蓋付のベッドで寝ていた。
(もしかして、精霊姫達の住まいだった家の寝室かな)
『あっ、姫様起きてるー!おはよー!』
『起きてる!起きてる!姫様体は大丈夫ー?』
「おはよう。体は、問題ないみたい。気持ちスッキリしてるかな。私、世界樹に行った後どうなったか覚えてないんだけど、教えてくれるかな?」
『世界樹に触れると、自動的に魔力が吸い出されるんだよ!』
『世界樹が満足すると、手が離れるんだけど、意識を失うので、いつも僕たちがベッドまで連れて行くんだよ!』
『そうそう!大体5~7日位で目が覚めるね!姫様は、7日間寝ていたんだよー!』
(そう言う事は、世界樹に触れる前に説明して欲しいー!)
7日も寝ていたの・・・。1年に一度寝込むわけね。今後は、世界樹に触れる前に、活動を調整してからのが良さそうだね。
商会を立ち上げるにしても、冒険者をするにしても、依頼を受ける時期は考えないと駄目だね。
さて、世界樹の所に行く前に、やろうとしてたのはー・・・
辺境伯のところに行って、果物売ったり、情報仕入れるって事だったかな。
よし、この前見つけた魔法陣で、さくっと公爵家の所に行きましょう。
「じゃ、私はこれから、人間界行ってくるね」
魔法陣に手を置き、魔力を流す。淡く白い光を発して、転移した。
転移した先は、ガラスの温室。大きな鳥籠のようになっていて、樹木が繁って、癒しの空間になっていた。
「姫様だー!皆新しい精霊姫様がきたよー!」
「本当だー!姫様だー!キレイー!」
「姫様、良い匂いがするー!おいしそうー!」
おーっと、ここでも精霊達大興奮か。
この子達にも、精霊界の果物あげないとね。ちゃんと持ってきたからね!
「はじめまして。スティーリアよ。これ持ってきたから、仲良く食べてね」
「僕たちこれ大好きなんだー。ありがとー!」
「わぁー、凄い久しぶりに食べるよー!」
「美味しい!美味しい!力が漲ってくるよー!」
ふふ。喜んでくれて良かった。
それにしても、大きな鳥籠の様な温室。
大きな木があり、緑豊かな森を思い起こさせる様な温室。やっぱり精霊達の憩いの場となると、森っぽいのがいいのかもしれない。
「あ、辺境伯の気配がするよー!」
「きっと姫様に挨拶にきたんだよ!」
「そうだね!丁度お茶の時間だし、お茶に誘いに来たんだよ!」
サワサワサワ
気持ちの良い風が吹き、葉が揺れる、心地良い。
コンコンコンッ
「マグニート家が当主。レオナルド・マグニートが馳せ参じました」
ゴクリ。ご当主様直々の御出まし。
でも、一応この世界では、私の方が立場は上なんだよね?
とりあえず、入ってもらいましょう。
「どうぞ」
カチャ
入ってきたのは、金色の髪に、緑色の瞳の美丈夫だった。
うわぁー、イケメンが過ぎる!幾つぐらいだろう。若そうだけど、当主って言うくらいだから、若くても30代かなー。
さっと、私の前に跪き、頭を垂れる。
「精霊姫様。お初にお目に掛かります。改めてご挨拶させて頂きます。マグニート家当主。レオナルド・マグニートと申します。レオナルドとお呼び下さい」
・・・えっと。どうしようかな。年上相手に流石に呼び捨てはね。
「どうぞお立ちください。私はスティーリアと申します。精霊姫様では仰仰しいので、是非スティーリアとお呼びください。レオナルド様と呼ばせて頂きますね」
立ち上がったレオナルド様の目を見て、にっこりと微笑み挨拶をした。
背の高いレオナルド様なので、どうしても上目遣いになってしまう。
レオナルド様は、一瞬目を瞠り、薄ら頬を染めながら「光栄です」と応えた。
ぱちっ。目を開くと・・・え?ここ何処?
キョロキョロ周りを見回すと、天蓋付のベッドで寝ていた。
(もしかして、精霊姫達の住まいだった家の寝室かな)
『あっ、姫様起きてるー!おはよー!』
『起きてる!起きてる!姫様体は大丈夫ー?』
「おはよう。体は、問題ないみたい。気持ちスッキリしてるかな。私、世界樹に行った後どうなったか覚えてないんだけど、教えてくれるかな?」
『世界樹に触れると、自動的に魔力が吸い出されるんだよ!』
『世界樹が満足すると、手が離れるんだけど、意識を失うので、いつも僕たちがベッドまで連れて行くんだよ!』
『そうそう!大体5~7日位で目が覚めるね!姫様は、7日間寝ていたんだよー!』
(そう言う事は、世界樹に触れる前に説明して欲しいー!)
7日も寝ていたの・・・。1年に一度寝込むわけね。今後は、世界樹に触れる前に、活動を調整してからのが良さそうだね。
商会を立ち上げるにしても、冒険者をするにしても、依頼を受ける時期は考えないと駄目だね。
さて、世界樹の所に行く前に、やろうとしてたのはー・・・
辺境伯のところに行って、果物売ったり、情報仕入れるって事だったかな。
よし、この前見つけた魔法陣で、さくっと公爵家の所に行きましょう。
「じゃ、私はこれから、人間界行ってくるね」
魔法陣に手を置き、魔力を流す。淡く白い光を発して、転移した。
転移した先は、ガラスの温室。大きな鳥籠のようになっていて、樹木が繁って、癒しの空間になっていた。
「姫様だー!皆新しい精霊姫様がきたよー!」
「本当だー!姫様だー!キレイー!」
「姫様、良い匂いがするー!おいしそうー!」
おーっと、ここでも精霊達大興奮か。
この子達にも、精霊界の果物あげないとね。ちゃんと持ってきたからね!
「はじめまして。スティーリアよ。これ持ってきたから、仲良く食べてね」
「僕たちこれ大好きなんだー。ありがとー!」
「わぁー、凄い久しぶりに食べるよー!」
「美味しい!美味しい!力が漲ってくるよー!」
ふふ。喜んでくれて良かった。
それにしても、大きな鳥籠の様な温室。
大きな木があり、緑豊かな森を思い起こさせる様な温室。やっぱり精霊達の憩いの場となると、森っぽいのがいいのかもしれない。
「あ、辺境伯の気配がするよー!」
「きっと姫様に挨拶にきたんだよ!」
「そうだね!丁度お茶の時間だし、お茶に誘いに来たんだよ!」
サワサワサワ
気持ちの良い風が吹き、葉が揺れる、心地良い。
コンコンコンッ
「マグニート家が当主。レオナルド・マグニートが馳せ参じました」
ゴクリ。ご当主様直々の御出まし。
でも、一応この世界では、私の方が立場は上なんだよね?
とりあえず、入ってもらいましょう。
「どうぞ」
カチャ
入ってきたのは、金色の髪に、緑色の瞳の美丈夫だった。
うわぁー、イケメンが過ぎる!幾つぐらいだろう。若そうだけど、当主って言うくらいだから、若くても30代かなー。
さっと、私の前に跪き、頭を垂れる。
「精霊姫様。お初にお目に掛かります。改めてご挨拶させて頂きます。マグニート家当主。レオナルド・マグニートと申します。レオナルドとお呼び下さい」
・・・えっと。どうしようかな。年上相手に流石に呼び捨てはね。
「どうぞお立ちください。私はスティーリアと申します。精霊姫様では仰仰しいので、是非スティーリアとお呼びください。レオナルド様と呼ばせて頂きますね」
立ち上がったレオナルド様の目を見て、にっこりと微笑み挨拶をした。
背の高いレオナルド様なので、どうしても上目遣いになってしまう。
レオナルド様は、一瞬目を瞠り、薄ら頬を染めながら「光栄です」と応えた。
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