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一章 精霊姫 誕生

果物の効能

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 果物を再度収穫し、時間停止機能付きの保存容器に沢山入れて、考え中。
 うーん。花が咲いて実がなる。これは前世でもそうだったね。ということは、受粉するために、蜜蜂や蝶々がいるってことだよね?

 蜜蜂がいるってことは、この果物の蜂蜜があるって事だよね?
 果物は万能薬。と言うことは?
 蜂蜜も同様の効果があるのでは!?

 この万能果物、3種類あるけど、全部効能同じ何だろうか...。

 「質問!この果物は全部効能同じなのかな?見た目も味も違うから、違う役割があったりするのかな?」

 だってさー、全然違う果物なのに同じっておかしいよね?

 「精霊姫にとっては、どれを食べても万能薬としての効果は変わらないよー。好みの味を食べれば良いよー」

 ん?私にとっては?私以外は効果が違うの!?

 「えっと、うーん。じゃ、貴方達や人間界の人たちには、どういう効果があるのかな?」

 「僕たち精霊も姫様と同じ効果があるよ。精霊界にいる生命体は、同じ効果があるね。人間界にいる生命体には、加工に寄って効能が違うんだよ」

 「うんうん。まず姫様が魔法で果実を凝縮した濃厚ジュースを作るんだ。これは、全回復の効果があって、瀕死の重症を負った人に飲ませれば、すぐ回復する。姫様にしか作れないから、勿論高値で取引されてるよ!」

 「果実酒や果実水、シロップなどは、効果は全て同じで、疲労回復と病気に罹りにくくなる効果があるよー」

 成程ね。
 高価だし、使い所は、瀕死の重症の時の頼みの綱って所か。いずれ、冒険者したりしたいし、貴族だけでなく、上級冒険者でも買える程度までには価格設定を抑えたいなー。
 果物の種を、何処かに植えて収穫量増やして販売量増やそうかな。
 ジュースは、高値だから販売量は少なくて良いけど、果実酒や果実水なら従業員雇って作らせて販売数を確保すれば、結構売れると思う。主な客は貴族達になるけど。

 精霊界のみにあるという時点で希少価値が高いからなー。

 種類ごとにエリア分けして植えて、養蜂して蜂蜜も収穫して販売するのもいいかも。蜂蜜は、貴族向けかな。
 喉に良さそうだし、これで喉飴作って、売るのも良さそう。

 問題は、何処に植えるか。うーん。ここ森だから、既に樹が一杯なんだよね。植える場所あるのかな。

 「ねぇ、何処か木を植えられそうな広い場所ってあるかな?沢山植えるから、大分広い場所が必要なんだけど」

 ひそひそ
  ーそんなところあったっけ?
  ーその辺の木を引っこ抜いて場所作ればいいんじゃないかな?

 (え、いや、そこまではしなくても)

 「無いなら、無理に作らなくても良いからね!」

 どうしようかな。人間界で使ってなさそうな土地買い上げて、植えようかな。
 今沢山果物収穫して、ついでに葉っぱもガッツリ毟って、魔法で腐らせて腐葉土を作ってみようかな。
 人間界の土地を耕して、このお手製腐葉土を混ぜて、聖水たっぷり撒いたら、とっても良い土壌が出来そうな気がする!

 日照りでダメになった土地とかなら安価で手に入りそうだし、良いかも。なんなら、その土地の復興の手助けしてもいいかなー。町興し的な。

 いずれ、冒険者であちこち行きたいから、冒険者が立ち寄る街とかだと、よりいいかな。

 この腐葉土を売るのも有りだ。ただ、材料が高過ぎる。
 あー、でも国が買ってくれると言うのもあるかも?
 災害によって苦しんでる領地に、国から補助として手助けするとか。

 土地を買うにもお金が必要だから、取り敢えず今ある果物を適当に売って、大金が欲しいから、時間停止機能付き容量無制限のアイテムバッグを幾つか作って売ろう。これだけでも大分お金が貯まると思う。

 容量無制限だと高価すぎて、冒険者が手を出せないから、時間停止機能付きで、容量は3段階位で分けて売れば、ランクが中級位から手が出せそうかな。
 流石に低ランクは、収入が低いから時間停止機能付きのアイテムバッグは持てないかな。

 さて、今までの精霊姫達が何処を通して売り買いしてたか確認しないと。
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