今世は精霊姫 〜チートで異世界を謳歌する。冒険者?薬師?...側妃!?番!?〜

Ria★発売中『簡単に聖女に魅了〜』

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一章 精霊姫 誕生

今世は精霊姫

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 森深くに、小さな精霊達が今か今かと待ち受けていた。
 精霊達が見つめる先は・・・

 ドックン。ドックン。

 木々の間に、蔓が巻き付いた球体。
 その中には、液体に浸かって、膝を抱え、目を閉じている一人の少女。

 ゆらゆら揺れるのは、白い長い髪。
 閉じられた瞳の色は、まだわからない。

 球体が、光を発し始め、周りに光が満ちた時、徐々に球体が崩れ、ひとりの少女が降り立った。

 ゆっくり開かれた瞳の色は、青みがかった緑色。陽の光を浴びて、キラキラ光り、まるで宝石の様であった。

 精霊姫の誕生日である。

 ◇◇◇

 少女は目をパチパチさせ、周りを見渡して、驚いた。
 目の前には、小さな可愛い精霊たちが、ふよふよ浮いている。
 精霊たちは、興奮している様で、クルクル回ったり、あちこち飛び回ったり忙しなく動いている。

 「やったー!精霊姫様が生まれたー!」
 「姫様だー!前の精霊姫様からそろそろ1年たちそうで、冷や冷やしたよー!」
 「間に合ってよかったー!数日遅れただけで、何処かが崩れちゃったりするから危ないんだよねー」

 ・・・精霊姫?
 もしかしなくても、私の事を言ってる気がする。
 なんだろう?私がもう少し生まれるのが遅かったら何か危なかったのかな。

 それにしても、見るからにファンタジーな世界。
 精霊達が可愛すぎてヤバい!

 色々意味わからないけど、恐らく精霊姫とやらに異世界転生!
 前世では、ファンタジー大好きだったので、凄い嬉しい!神様ありがとう!

 ◇◇◇

 この度、私・・・精霊姫スティーリアとして、転生致しました!

 何言ってるの?と、お思いでしょう。
 うん。私もそう思う。

 正直な所、前世では何歳だったかも、何で死んだのかもさっぱり記憶に無いですが、ファンタジー大好き妄想女子だったのは、良く覚えてた。

 前世では、ファンタジー大好き、頭の中はいつでも楽しい妄想ばかり。
しかも、今世は、魔力上限なし奇跡な精霊姫。

 髪は絹の様な艶やかな白髪。瞳は太陽の光を浴びてキラキラと光り、まるで宝石の様な青みがかった緑色。

 儚げな庇護欲そそる容姿、絶世の美少女!
 そう、何故か生まれたばかりなのに、14、5歳程の見た目。妖精姫って赤ちゃんで生まれないの?

 肌は、透き通る様な白さに、長い手足。
 力を入れたら折れてしまいそうな細い腰なのに、年のわりに育った悩ましげな肢体。成長段階だから、まだ胸も大きくなりそうな気がするー!

 体が成熟する18歳位で成長が止まるとのこと。
 つまりはー、永遠の18歳!
 不死な上に、魔法使いたい放題な美少女って・・・

「私、一体前世ではどれだけ徳を積んだのー!!!!!!」

 叫ばずにはいられないー!!!
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