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【番外編】3人のその後
アルフォンス②
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彼女と初夜を迎えた翌日、三日前にメルが襲撃されたと報告を受けた。
またしても狙われるとは・・・。
ユトグル公爵令嬢は、修道院で粛々と過ごしており、特に異変は見られないと報告を受けている。監視をつけているから、変な真似は出来ないはず。
これは、フェルナンド殿に確認しなければならないと、すぐに手紙を送った。
彼からの返事によると、前回の破落戸とは違い、ちゃんとした刺客が送られてきたとのことだった。その際に、ラルフが命を落としたと聞いた時は、顔見知りなだけあり、残念な気持ちになった。きっとメルも悲しがっていることだろう・・・。側で慰めてあげられれば・・・。
手練れだったこともあり、生かして置くことが出来たのは1人だけで、自白剤も効かず、尋問は難航しているそうだ。
これについては、気長に拷問し、彼の精神が弱るのを待ってから、自白剤を再度使うと書いてあった。これは、時間が経てば、犯人がわかるだろうと、フェルナンド殿に任せることにした。
フェルナンド殿からの報告を待つ日々を送っていると、妻が懐妊したと報告を受けた。
彼女の強い願いが叶ったのか、あの一度きりの夜で子を宿すとは・・・。
女性は、子を宿すと変わるのか、今まで少し強張った表情をしていたのに、今では、まだ出ていないお腹を撫でながら、柔らかい表情をしている。今まで、特にこれが欲しいといった欲を見せてこなかった彼女が初めて強く願った子供。
兄弟を作ってやることは出来ないが、1人でも子供が出来て良かったと素直に思う。
妻が安定期に入った頃に、やっとフェルナンド殿から手紙が送られてきて、直接会って報告がしたいと書いてあった。
黒幕がわかるまでに随分と日数がかかったものだと思いながら、彼に返事を書く。
なんでも、今回は私に彼の邸に来て欲しいのだとか。珍しいと思いながらも、人に聞かれては困る内容なだけに、希望通り、彼の邸へ訪ねることにした。
私を迎え入れたフェルナンド殿は、表情が硬い。
これから話す内容が余程良くないことなのか・・・。
「殿下、お呼び立てしてしまい、申し訳ありません」
「いや、いい。それより、もう殿下ではない」
「失礼しました。公爵様」
「アルフォンスで構わない」
「では、アルフォンス様と。本日は、襲撃犯の尋問が済み、依頼主が判明しましたので、ご報告と・・・」
フェルナンド殿はそこで一度言葉を止め、私を鋭い視線で見つめる。
「アルフォンス様には、今回もどうなされるのか判断を仰がなければなりません」
「今回も・・・?それは一体・・・」
この言い方はなんだろうか。前回同様に私が関係しているということか?
まさか・・・。
「アルフォンス様の奥様が今回の襲撃を依頼致しました。こちらが、犯人が供述した内容と証拠になります」
そう言って、テーブルの上に書類を並べた。
書類を手に取り、読んでいく。
ユトグル公爵令嬢とは違い、大人しく、何かをねだるような事もなく、穏やかに過ごしていた彼女が何故・・・。
彼女に、今すぐにでも聞きに行きたいが、今はお腹に子が宿っている。
安定期といえども、心をかき乱すのは良くない・・・。
「フェルナンド殿。申し訳ないが、妻の件は、少し待ってくれないか?知っていると思うが、今、妻のお腹には子が・・・」
「えぇ、存じております。子に何かあっては、私も申し訳ありませんので、待ちますが・・・。何かしらの罰は与えて下さるのでしょうね?」
「それは約束しよう。メルに危害を加える者は何者であっても赦しはしない。それが例え、私の子を宿した女性だとしても」
「その言葉が聞けて安心しました。それでは、今回もアルフォンス様にお任せして宜しいでしょうか?」
「あぁ、任せて貰おう」
フェルナンド殿の邸を出て、馬車の中で考える。
彼女は、何故、こんな愚かなことをしたのか・・・。
ユトグル公爵令嬢とは違うお淑やかな令嬢だったはずなのに、同じ道を歩むとは・・・。
それから、彼女が犯人だと知らないフリをし、子供が生まれるのを待った。
生まれた子は、私に良く似た男の子で、後継が生まれたことで、邸の中はお祝いムード一色に染まった。
乳母に、赤子には、母親がどれくらいまでいた方がいいか確認したところ、半年位までは、母乳をあげたりとした方がいいと言われた為、産後半年を待ってから、彼女に問いただした。
「アルフォンス様から、お茶のお誘いをしていただけるなんて嬉しいです」
そう言いながら、現れた彼女は、結婚当時より少しふっくらした頬を綻ばせる。
そんな彼女を見ながら、これから私が何を話すか知らないから笑っていられるのだと、心が冷えていく。
フェルナンド殿から貰った書類を、テーブルの上に並べる。
「これは・・・?」
首を傾げて、なんの書類だろうと不思議に思いながら、手にして読んでいく彼女の顔は、みるみるうちに青くなっていく。
「アルフォンス様っ!これはっ!違っ」
「何が違うというんだ?今更、否認したところ意味はない。それならば、何故このような事をしたのか、説明した方が身のためだと思うが。それとも尋問されたいと?」
「・・・っ」
彼女は、ぐっと拳を握り、下を向く。
そして、私の方を見ることなく、口を開く。
「アルフォンス様がいけないのです・・・。いつまでもメルティアナ様を忘れることなく、想い続けているから・・・」
「メルが死んだとしても、この気持ちが消えることはない。そんなことの為に、こんな愚かなことをしたのか・・・。こんなことをしなければ、穏やかに公爵夫人として過ごすことが出来たというのに」
私の言葉に、バッと顔をあげ、涙を溢す。
「メルティアナ様がいなくなれば、もしかしたらその気持ちも薄れていくかもしれないではありませんかっ!そしたら、私を愛してくれるかもしれないではないですか!初夜も断られ、子作りを何度も断られた私の気持ちがお分かりになりますか!?だから・・・」
あぁ・・・。彼女は、政略結婚で嫁いできたと思っていたのに、私を愛していたのか・・・。
私と同じように不毛な愛を・・・。
「襲撃した日、失敗したと聞き、もうどうしていいのか分からなくて、アルフォンス様に子作りを懇願しました。子供がお腹に宿った時は、嬉しいと同時に、自分のしてしまった過ちに怖くなりました・・・。いつかこのことが誰かにバレてしまうのでは?今の幸せは、いつか消えて無くなってしまうのではと。本当に・・・そうなってしまいました」
そう言った彼女の瞳は虚ろで、全てを諦めてしまっているようだった。
罪がバレてしまった今、今後どうなるのか想像が出来ているのだろう。
「分かっていると思うが、このまま邸に置いておくことは出来ない」
「はい・・・」
「貴方には、北にある修道院へと行って貰う。厳しい修道院の為、外部との連絡は取れないし、家族も面会することは出来ない。そこで、自分が何をしたのか、人一人の命を奪おうとした事実を逃げることなく、深く反省して欲しい」
私が、そういうと彼女は静かに涙を流し、「最後に我が子を抱いても宜しいでしょうか?」と言い、息子を優しく抱きしめ、「ダメな母親でごめんなさいね。幸せになってね」とそっと額に口付けを落とした。
許されないことをしたのだから、罰は必要だ。
しかし、母親から息子を奪い、息子から母親を奪ってしまった事実に、胸が痛む。
彼女が、罪を犯してしまった原因が私になるのだから余計に・・・。
部屋で一人になり、ベッドに横になり、腕で目を覆う。
「はぁ・・・疲れたな」
思わず言葉が溢れ、癒しを求めて、メルが愛用していた香水に手が伸びる。
それを自分に振りかけ、メルの香りに包まれる。
まるで抱きしめて貰ってるような心地に、荒れた心が癒やされていく。
あぁ、会いたいな。
ーーメル、私の心はいつまでもメルのものだよ。
またしても狙われるとは・・・。
ユトグル公爵令嬢は、修道院で粛々と過ごしており、特に異変は見られないと報告を受けている。監視をつけているから、変な真似は出来ないはず。
これは、フェルナンド殿に確認しなければならないと、すぐに手紙を送った。
彼からの返事によると、前回の破落戸とは違い、ちゃんとした刺客が送られてきたとのことだった。その際に、ラルフが命を落としたと聞いた時は、顔見知りなだけあり、残念な気持ちになった。きっとメルも悲しがっていることだろう・・・。側で慰めてあげられれば・・・。
手練れだったこともあり、生かして置くことが出来たのは1人だけで、自白剤も効かず、尋問は難航しているそうだ。
これについては、気長に拷問し、彼の精神が弱るのを待ってから、自白剤を再度使うと書いてあった。これは、時間が経てば、犯人がわかるだろうと、フェルナンド殿に任せることにした。
フェルナンド殿からの報告を待つ日々を送っていると、妻が懐妊したと報告を受けた。
彼女の強い願いが叶ったのか、あの一度きりの夜で子を宿すとは・・・。
女性は、子を宿すと変わるのか、今まで少し強張った表情をしていたのに、今では、まだ出ていないお腹を撫でながら、柔らかい表情をしている。今まで、特にこれが欲しいといった欲を見せてこなかった彼女が初めて強く願った子供。
兄弟を作ってやることは出来ないが、1人でも子供が出来て良かったと素直に思う。
妻が安定期に入った頃に、やっとフェルナンド殿から手紙が送られてきて、直接会って報告がしたいと書いてあった。
黒幕がわかるまでに随分と日数がかかったものだと思いながら、彼に返事を書く。
なんでも、今回は私に彼の邸に来て欲しいのだとか。珍しいと思いながらも、人に聞かれては困る内容なだけに、希望通り、彼の邸へ訪ねることにした。
私を迎え入れたフェルナンド殿は、表情が硬い。
これから話す内容が余程良くないことなのか・・・。
「殿下、お呼び立てしてしまい、申し訳ありません」
「いや、いい。それより、もう殿下ではない」
「失礼しました。公爵様」
「アルフォンスで構わない」
「では、アルフォンス様と。本日は、襲撃犯の尋問が済み、依頼主が判明しましたので、ご報告と・・・」
フェルナンド殿はそこで一度言葉を止め、私を鋭い視線で見つめる。
「アルフォンス様には、今回もどうなされるのか判断を仰がなければなりません」
「今回も・・・?それは一体・・・」
この言い方はなんだろうか。前回同様に私が関係しているということか?
まさか・・・。
「アルフォンス様の奥様が今回の襲撃を依頼致しました。こちらが、犯人が供述した内容と証拠になります」
そう言って、テーブルの上に書類を並べた。
書類を手に取り、読んでいく。
ユトグル公爵令嬢とは違い、大人しく、何かをねだるような事もなく、穏やかに過ごしていた彼女が何故・・・。
彼女に、今すぐにでも聞きに行きたいが、今はお腹に子が宿っている。
安定期といえども、心をかき乱すのは良くない・・・。
「フェルナンド殿。申し訳ないが、妻の件は、少し待ってくれないか?知っていると思うが、今、妻のお腹には子が・・・」
「えぇ、存じております。子に何かあっては、私も申し訳ありませんので、待ちますが・・・。何かしらの罰は与えて下さるのでしょうね?」
「それは約束しよう。メルに危害を加える者は何者であっても赦しはしない。それが例え、私の子を宿した女性だとしても」
「その言葉が聞けて安心しました。それでは、今回もアルフォンス様にお任せして宜しいでしょうか?」
「あぁ、任せて貰おう」
フェルナンド殿の邸を出て、馬車の中で考える。
彼女は、何故、こんな愚かなことをしたのか・・・。
ユトグル公爵令嬢とは違うお淑やかな令嬢だったはずなのに、同じ道を歩むとは・・・。
それから、彼女が犯人だと知らないフリをし、子供が生まれるのを待った。
生まれた子は、私に良く似た男の子で、後継が生まれたことで、邸の中はお祝いムード一色に染まった。
乳母に、赤子には、母親がどれくらいまでいた方がいいか確認したところ、半年位までは、母乳をあげたりとした方がいいと言われた為、産後半年を待ってから、彼女に問いただした。
「アルフォンス様から、お茶のお誘いをしていただけるなんて嬉しいです」
そう言いながら、現れた彼女は、結婚当時より少しふっくらした頬を綻ばせる。
そんな彼女を見ながら、これから私が何を話すか知らないから笑っていられるのだと、心が冷えていく。
フェルナンド殿から貰った書類を、テーブルの上に並べる。
「これは・・・?」
首を傾げて、なんの書類だろうと不思議に思いながら、手にして読んでいく彼女の顔は、みるみるうちに青くなっていく。
「アルフォンス様っ!これはっ!違っ」
「何が違うというんだ?今更、否認したところ意味はない。それならば、何故このような事をしたのか、説明した方が身のためだと思うが。それとも尋問されたいと?」
「・・・っ」
彼女は、ぐっと拳を握り、下を向く。
そして、私の方を見ることなく、口を開く。
「アルフォンス様がいけないのです・・・。いつまでもメルティアナ様を忘れることなく、想い続けているから・・・」
「メルが死んだとしても、この気持ちが消えることはない。そんなことの為に、こんな愚かなことをしたのか・・・。こんなことをしなければ、穏やかに公爵夫人として過ごすことが出来たというのに」
私の言葉に、バッと顔をあげ、涙を溢す。
「メルティアナ様がいなくなれば、もしかしたらその気持ちも薄れていくかもしれないではありませんかっ!そしたら、私を愛してくれるかもしれないではないですか!初夜も断られ、子作りを何度も断られた私の気持ちがお分かりになりますか!?だから・・・」
あぁ・・・。彼女は、政略結婚で嫁いできたと思っていたのに、私を愛していたのか・・・。
私と同じように不毛な愛を・・・。
「襲撃した日、失敗したと聞き、もうどうしていいのか分からなくて、アルフォンス様に子作りを懇願しました。子供がお腹に宿った時は、嬉しいと同時に、自分のしてしまった過ちに怖くなりました・・・。いつかこのことが誰かにバレてしまうのでは?今の幸せは、いつか消えて無くなってしまうのではと。本当に・・・そうなってしまいました」
そう言った彼女の瞳は虚ろで、全てを諦めてしまっているようだった。
罪がバレてしまった今、今後どうなるのか想像が出来ているのだろう。
「分かっていると思うが、このまま邸に置いておくことは出来ない」
「はい・・・」
「貴方には、北にある修道院へと行って貰う。厳しい修道院の為、外部との連絡は取れないし、家族も面会することは出来ない。そこで、自分が何をしたのか、人一人の命を奪おうとした事実を逃げることなく、深く反省して欲しい」
私が、そういうと彼女は静かに涙を流し、「最後に我が子を抱いても宜しいでしょうか?」と言い、息子を優しく抱きしめ、「ダメな母親でごめんなさいね。幸せになってね」とそっと額に口付けを落とした。
許されないことをしたのだから、罰は必要だ。
しかし、母親から息子を奪い、息子から母親を奪ってしまった事実に、胸が痛む。
彼女が、罪を犯してしまった原因が私になるのだから余計に・・・。
部屋で一人になり、ベッドに横になり、腕で目を覆う。
「はぁ・・・疲れたな」
思わず言葉が溢れ、癒しを求めて、メルが愛用していた香水に手が伸びる。
それを自分に振りかけ、メルの香りに包まれる。
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