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辿り至ったこの世界で
マルコの過去
しおりを挟む「その……マルコはなぜ、私の事を嫌っていたの?」
ジークに促され、私の方から話を始める。
もっとも、今更私とマルコの間には雑談程度で深まるような情も無く、まどろこしい言葉や遠回りな追求にも意味は無い。 故にもういっその事、昔から1番気になっていた事柄を言及して会話の切り口としようと考えた。
勿論、率直に過ぎる質問だからマルコの機嫌を損ねないとも限らないというデメリットも考えられたけれど。
「それは……僕にとって、貴族全てが母上を脅かす敵だったからです。 もちろん、以前までの僕にとっては、義姉上も同じでした」
しかし、懸念とは裏腹に、マルコから返ってきたのは簡潔な答え。
明確ではなく大雑把な概要でしかないけれど、そこに込められたマルコの意思は強く感じ取れた。 なにせ、マルコが彼自身の母を愛している事は確かなのだから。
そして私はそれを聞いて、すごく合点がいったように感じた。
出会った当初からマルコが私に対して向けていた嫌悪、睨め付ける瞳……その全てに感じていたのは、紛れもなく敵意であったのだと。
出会った頃から、特に互いに関わりの無いうちから、ずっとずっと私へと向けられていたマルコの感情の正体。
それは、よくある母への親愛であった。
……もっとも、その真意だけは、未だ分からないけれど。
「なら、貴方はなぜ、そんなにも嫌う貴族の世界からお義母様を連れて逃げ出そうとしなかったの? 脅かされると分かっているなら、どうしてそこから離れないの?」
マルコの意志はなんとなく理解出来る。
要は、自らの母親を守りたいのだ。
私にはとんと分からない感覚だけれど、マルコは私と違って母親と不仲ではないようだから、そういう想いが生まれる事もあるだろう。
けれど、ならば尚の事、貴族の世界からは離れるべきだと思う。
脅威が在ると分かりきっている中に大切なものを置いて守り切るために抗うよりも、安寧の地を探して穏やかに過ごす方がよほど合理的な選択なのだから。
しかし、マルコはそうしなかった。
自らが忌避し、疎み、恨み、守りたいとした母を傷付けたという貴族の世界から離れるどころか、母を連れてユースクリフ公爵家当主である父の元へとやって来た。
それが、ひどく矛盾しているように映るのだ。
そして、そんな疑問を持つ私に、マルコは一つ問いかけた。
「義姉上は、僕と母さ……母上が、母上の実家である子爵家からユースクリフ公爵家に引き取られるよりも以前の話を聞いた事はありますか?」
「ええ、少しだけ。 子爵家では、その……とても苦しい日々を送っていたのだと聞いているわ」
それは偏に、子爵家内部での家族仲が良好ではなかった、と言うよりも『家族仲に亀裂を入れた』という表現の方が正しいものであったという。
そしてその話は、父が義母と再婚した時に幼い私の元にまで及んできた下世話な貴族達の好むような噂話の一つであった。 好奇の元に消費される、話題の種の一つでもあったのだ。
まったく、他人の不幸は蜜の味とはよく言ったものである。
……その不幸の渦中に巻き込まれたマルコは、何を思っただろうか。
「おおよそは、義姉上も聞き及んでいる事で相違ないかと。 子爵家には僕と母上の居場所は無く、不義の子とその母は目障りな存在として疎まれていたのです」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
物心付いたその時から、ずっと母さんの苦しみと向き合ってきた。
何処の馬の骨とも知れぬ素性のはっきりとしない男との子を孕んだ母上と、その子供である僕は子爵家の屋敷ではなくその離れの小屋へと追いやられて、僕は其処を世界の全てとして育まれてきた。
小屋から出る事は許されず、日に2度の食事の時以外には誰も寄らぬ場所。
ボロく、机と椅子と寝具しかない小屋だった。
生活に不便を感じた事は無かったけれど、思い返せば人間味もまた薄かった。
なにせ小屋での生活は、ただただ無為に過ごして時が過ぎるのを数えるだけの日々だったのだから。
それでも、当時の僕には特に不満なんて無かった……いや、不満なんて生まれる筈がなかったのだ。
当時の僕は、物心がつくより以前から小屋に閉じ込められていたから外の世界も知らず、ただ優しい母さんがいればそれだけで幸せだったから。
けれど、そんな僕とは対照的に、母さんは僕ほどあの生活を幸せに思っていなかった。
たまに、夜中に母さんが一人で泣いている姿を見る事があったから、僕の知らない誰かの名前をしゃくり声で何度も呼んでいるのを聞いていたから、知っている。
僕は母さんといられて幸せだったけれど、母さんはこんな小屋に閉じ込められて不幸になったんだと悟るのに、幼心とはいえどそう長い時間は掛からなかった。
そして、幼く無知な頭で幼少の僕は考えた。
誰のせいで母さんは泣いているのかと。
誰が母さんを不幸にしたのかと。
でも、無知で世間を知らない僕には何も分からなかった。 何が悪くて誰が責めるべき敵か、想像さえ出来なかった。
無知な僕は迅る正義感を募らせて、しかしそれでも母さんの涙を止める事さえ出来なかった。
それはそうだ。 母さんを苦しめる敵は閉じ込められた小屋の外、僕の知らない世界にいるのだから。
ならばと、今度は小屋の外との唯一の接触点に探りを入れる事にした。
日に2度小屋へと食事を運んでくる使用人に、母さんが眠っている隙を見て尋ねたのだ。
けれど尋ねれば、見下すような視線を向けた使用人は僕を鼻で笑い、僕と母さんを馬鹿にし始めた。
「どこの誰とも知らない男との子を孕んでくる阿婆擦れも、そんな娼婦の子も旦那様はお認めになっていないのよ! お前達なんて、そのうち修道院へと捨てられるんだからね!」
言うだけ言って、僕を嘲笑いながらその使用人は帰っていった。
残された僕は、怒りに震えた。
その言動も、母さんを馬鹿にする態度も、心底腹が立った。 だから、去っていくその背中を追いかけて、その脛を力いっぱいに蹴り上げてやった。
けれど所詮は子供の蹴りでしかないから全然効いていなくて、ただ使用人を怒らせただけに留まって、最後には怒った使用人に頬を叩かれて罵詈雑言を浴びせられ、僕は鼻血を流して蹲る事しか出来なかった。
蹲る中、見苦しくドクドクと流れる鼻血を溢れてくる涙と一緒に拭う。 その胸中には込み上げてくる怒りと憎しみ、そして悔しさが渦巻いていた。
母さんを馬鹿にする奴ら、あの使用人から『旦那様』と呼ばれていた母さんをこの小屋へと閉じ込めた奴、母さんを苦しめる原因を作った名も姿も分からない男。
その全てを、敵と見做した瞬間だった。
そして、同時に誓ったのだ。
僕が母さんを、卑しい貴族達の魔の手から守るのだと。
けれど、その時の僕は齢10にも満たない子供であり、しかも自由に小屋から出る事さえも許されていない軟禁生活を強いられていた。 故に、まずは手の届く範囲から。
小屋から出ないよう言われていたけれど、別に見張りが四六時中付いていた訳ではないからと抜け出し、殺風景な小屋に外で摘んできた花を、子爵家の廃棄場からまだ使えそうな花瓶を探して活けたりした。
バケツや箒を使用人達の物置から拝借して、薄汚れて埃まみれの不衛生な小屋を母さんに隠れて少しずつ掃除していったりもした。
母さんを守ると言っても、僕に出来たのはその程度の事。 僕には貴族に抗う術も無く、ほんの些細な環境の良化を促す事くらいしか出来なかった。
けれど、それを続けていれば母さんも僕のしている事に気付いたようで、それからは共に小屋の掃除をしたり、抜け出した先で僕が摘んできた花を棄てられていた本を利用して押し花にしたりと少しずつ親子の交流が増えていった。
それまで、僕と話すか食事をするか寝ている時以外は生気無く呆けているか泣いていた母さんは次第に元気を取り戻し、一人で泣く事も減っていった。
「次は押し花で栞を作りましょう。 花はどれを使おうかしら、マルコはどれがいい?」
押し花を前にはしゃぐ母さんの姿を見て、病んでいた頃の面影など一つも感じないその様子に僕は安堵した。
その頃には、食事を運んでくるあの使用人が僕を馬鹿にするように「旦那様がお前達を追い出すってさ。 来年には、揃って修道院に捨てられるんだよ!」と嘲るようになっていたから、ようやくこの小屋から出て自由になれるのだと、追い出されるその時を待ち望むようにもなっていた。
追い出されてからは、僕と母さんの2人で生きていく。
当然、生活は苦しいものになるだろうけれど、その分僕が頑張って働けばそれでいい。 僕が母さんを守るんだから。
そう、すっかりと明るくなった母さんの姿を見ながらこれから先の事を考えていた。
自由な平民としての暮らしを想像した。
……けれど、それも全ては妄想と果てた。
僕の実父であり、そして母さんと関係を持っていたという男……ユースクリフ公爵家当主と名乗る男が、突然僕達の前に姿を現したのだ。
「ようやく君を迎えに来れた。 ……待たせてしまって、すまなかった」
「いいえ、そんな事ないわ。 貴方がくれたこの子のおかげで、こうして迎えにきてくれるまでの長い時間を耐えられたのだもの。 ありがとうアル、愛しているわ」
そうして、母さんとユースクリフ公爵は僕の目の前でくちづけた。
それはもう、幸せそうに。
互いに離れ離れだった時の寂しさを埋めるかのように。 母さんは、幸福の笑顔と共に。
そんな風に笑顔を見せられては、僕には母さんの意思に反対する事なんて出来るわけがなかった。
だって僕は、母さんの幸せを願っているんだから。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「あの時の僕は貴族社会から離れる事を望んでいました。 義姉上の言う通り、そうする事で母上を苛むもの全てから解放出来ると思ったからです。 でも、直前になってそれが叶わなくなってしまった……タイミング悪く父上、ユースクリフ公爵が子爵家に足を運んでまで母上を迎えに来たから」
苦汁を舐めたように眉を顰めているマルコは、思い出すだけでも忌々しいとばかり溜息を漏らした。
「確かに、貴族社会は危険な場所でしょう。 いくらユースクリフ公爵家の庇護下にあると言えども、そもそも貴族でなければ苛まれる事もありません。 望んで紛争地域に住まいたいなどと思うわけがないでしょう」
「ええ…そうね。 ここは、そういう場所だものね……」
マルコの言葉に思い当たる節の無い筈が無い。
権力争い、家格の優劣、使役と従属、懐柔と裏切り、価値観の変遷とマウンティング……挙げればキリのない程、煌びやかな貴族の印象とは裏腹に影では泥臭く意地汚い争いを繰り広げている。
私だって、学園に通っていた頃の友人とはそうした関係性を構築していたからよく分かる。
油断すればいつだって足元を掬われかねないのが、貴族社会である。
そんな場所、誰だって本質を理解していれば敬遠したいだろう。 私だってそうだ。
でも、マルコはそうしなかった。
「僕が望んでいたのは、母上が報われる事でした。 だから、母上の手を取って逃げる事さえ出来ませんでした。 だって母上はあの男を、アルフォンス・ラナ・ユースクリフを愛していたから」
マルコがユースクリフ公爵家に引き取られたその日、愛する者と再会を果たした母の姿を見れば、マルコの決意は変わっただろう。
なにせ、ずっと恨んでいた存在。 自らの母親が不遇を負う羽目になった原因を、その母親本人が再会を心待ちにしてずっと愛し続けていたのだから。
それはもう、行動指針から思考まで、大きく変わった事だろう。
「勿論、僕とて母上の過ちを擁護する事は出来ません。 いくら愛し合っているとはいえ妻のいる相手と密会し続けたその結果、婚外子である僕を産んだ事は事実なのですから。 でも、だからといって母上だけがその責の全てを受け続けるのは間違っているとは思いませんか? その罰を、母上はずっと独りで受け続けてきたのです。 だから、過ちを犯したもう一方も罰を受け、片割れへと過分に罰を負わせた責を贖う事こそ、道理というものでしょう」
………それも、大きく捻じ曲がって。
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