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5度目の世界で
夢現
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子供達を無事、何事もなく教会まで送り届けてそのまま帰宅した私は、自室のベッドに今日着て行った庶民服のまま倒れ込んだ。
よほど疲労が顔に浮かんでいたのか、帰るなりアリーが心配そうに声を掛けてきたけれど「夕食はいらないわ。 疲れているから寝かせてちょうだい」と彼女を躱して、それでも付いて来ようとするのを振り切って、自室に篭った。
疲れているのは事実だし、何よりも、アリーの献身などもう信じられないのだ。 父と繋がっている彼女と行動を共にするなんて、御免である。
もぞもぞとベットの上を這い、せめて庶民服から寝間着になるべきだと思いはすれども、身体が倦怠感に引きづられて、柔らかな毛布の感触とうつらうつらと漂うような微睡みに思考も意思も蕩けさせられる。
このまま眠ってしまいたいという欲求と、せめて着替えるべきだと主張する理性がせめぎ合い、結果としては今にも瞼が落ちそうな眼を擦りながら、庶民服を脱ぎ捨てて寝間着へと着替える。 そして今にも夢の世界へ埋没しそうな、霞みがかった理性と思考でもってベッドへと潜り込み、ようやく今日を終えられた私は瞼を閉じる。
そうして浮かぶのは、夢現とも限らない、記憶と思い出だった。
今日は、ケリーさんと話をして楽しかった。
今日は、子供達とバザーに行けてよかった。
今日は、子供達にサンドイッチを喜んでもらえて嬉しかった。
今日は、普段は目にしない庶民の生活に近付けて興味深かった。
今日は、慣れない乱雑な人混みの中でとても疲れた。
今日は、ジークと遭遇してなぜか行動を共にした。
今日は、ジークにサンドイッチのお礼だと、りんご飴をご馳走になった。
今日は、エルマがおかしな事を言っていた。
今日は、今日は、今日は ーーーー
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ーーーー 今日は、朝食の場で偶然目が合っただけで不快そうに眉を曲げる父に心の中で舌を出してやるという、不愉快な出来事から始まった。
今日は、朝からジークとお話をするために、校門前で彼が登校してくるのをずっと待っていた。 でも出会う事はなく、彼が朝早くから生徒会室で仕事をしていた事を後から知った。
今日は、ジークに授業で分からなかった箇所を教えてもらうという体で近付こうとしたけれど、ライアスに阻まれている間に彼はどこかに行ってしまってお話はできなかった。
今日は、ジークと一緒に食べようと、私が唯一作れるサンドイッチを持参してお昼に誘った。 けれど断られて、信頼できる料理人の作ったものしかジークが食べる事はないとライアスに嗤われて、憤って、広場の片隅で作ってきたサンドイッチをぶちまけた。
今日は、屋敷に帰るとすれ違ったマルコに睨まれ、わざわざ私に聞こえるように舌打ちをされた。
今日は、嫌な事がたくさんあったから、自室で一人で夕食を済ませた。 アリーは他の仕事があるようで、私の元に料理を運んできてすぐにどこかへ行ってしまった。 一人で食べる事には慣れていないから、虚しさと寂しさで料理が塩辛く感じた。
今日は、嫌な事ばかりだった。 湯船に浸かって、天井を見上げて、シミの一つもない真っ白な様に、嫌な記憶の想起による不快感と虚しさを感じた。
だから、私は目を閉じた。
暗い暗い視界に、湯気の熱気と雫の滴る音と抱えた膝の感触。 次第に、誰もいない事に対する不安が立ち上がって、悪寒に震えた。
温かな湯船の中にいながら底冷えするような感覚に、ああこれが孤独か、と悟った。 明日も、そのまた先もそうなのだろうかと思うともう瞼を上げたくなかった。
今日は、早く起きてサンドイッチを作りました。 美味しそうに頬張る貴方を想像しながら作りました。
今日は、既に見切りをつけたはずの父の態度に寂しさを覚えて驚きました。 まだそう思えるなんて、貴女はこれまでどんな目にあわされてきたかを覚えていないのかと自らを責めました。
今日は、朝からとても空気が冷たく、貴方を待っている間、何度両手に吐息を吐いたか思い出せないほど待ちました。
今日は、貴方のために作ったサンドイッチを広場の片隅に捨てました。 せっかく作ったのに、貴方が美味しそうに頬張る姿なんてただの夢だったのに、貴方が嫌いになれませんでした。 代わりにライアスがもっと嫌いになりました。
衝動的に捨てたサンドイッチは、籠から地面に飛び出てないものだけは全部食べました。 だって、もったいないですもの。
地面に落ちたものは、小さくちぎって小鳥達に蒔きました。 サンドイッチだったパンのかけらや具を一つ一つ啄ばむ小鳥達の姿に、本来見たかった光景を重ねて眺めていました。
今日は、ただすれ違っただけのマルコに睨まれて舌打ちをされて『そういうもの』だと諦めていたのに、心が耐えきれませんでした。 きっと、今日は嫌な事があり過ぎて、私の心は潰れてしまいそうになっているんだなぁ、と自分の状況を客観的に考察しました。
暗く、暗く。
深く、深く。
落ちていくような浮遊感があった。
湯船に浸かって膝を抱えていただけなのに、いったいなぜ落ちているのか。
そう思って、もう上げたくないと思った瞼を上げて ーーーー
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ーーーー 全身に走った衝撃に息が詰まった。
ごほごほとむせ返り、ジンジンと痛む頭を摩りながら辺りを見回すと、そこは私の部屋。
……ああ、夢。
納得すると同時に色々と理解した。
寝間着になってベッドに横になった私は、今日のバザーでの思い出を振り返っている途中で意識を飛ばし、寝相が悪くてベッドから落ちたという事らしい。
……私は、別に寝相は悪い方ではない。 普段は起きた時に少し毛布が乱れている程度で、寝ている間にベッドから落ちるなんて初めての事だ。
きっと、あの悪夢 ーーー過去の、サリーが編入してくる前の、なんという事のない嫌な記憶がベースとなった夢に拒絶反応でも出て暴れた結果だと考察する。 徹底して、私の寝相が悪すぎて落ちたという間抜けな話は認めない。
最近は、随分早い頻度で過去の夢を見る。 公爵令嬢エリーナとしての記憶の殆どが苦い記憶だったり嫌な思い出だったりするので、大抵は悪夢として見るというのが悩みの種だった。
悪夢にうなされ、現実に絶望し、ままならない世界に辟易し、逃げ道などどこにもなかった。 夢現共に心休まらぬ日々だった。
ジークを自らの運命だと勘違いした時だって結果的に見れば同じだ。
目に見える指標を希望とし、縋り、盲目的に信仰した。 もっと視野が広ければ「今の私は幸せ?」くらいは自問できただろうに。
そしてもし、自らの状況に私自ら幸せなのかと問うならば、以前よりはマシと答える。
相も変わらずユースクリフ家内では爪弾きにされていて、父の機嫌を損ねたらどこぞの家に後妻として売られるなりするのではないかと思っているし、マルコは私をとことん嫌っているし、義母は私を徹底して避けている。
学園では私に寄る者なんていないし、ライアスには過剰なほど敵視されているし、ジークとサリーの運命の二人を結ばなければならない。
相変わらず、過去の記憶がベースとなった悪夢は高頻度で見るし、夜眠れないことなんてざらだ。
けれど、教会で私を受け入れてくださった神父様やケリーさん、領地の住人や孤児院のピューラと子供達が私を癒してくれる。
教会は、何をするにしても息苦しいユースクリフ邸よりも物静かで落ち着く場所で、神父様やケリーさんは優しくて、こんな私でも受け入れてくださる。
領地の住人の方達だって、身分を隠しているとはいえ見ず知らずの私にも気さくで、飾らなくても、構えなくてもいい気楽な話をしてくださる。
孤児院のピューラと子供達、エルマとワイリーとヤーラとダイとアンは、無邪気で無垢で、しかし強かで、私にはない強さでもって生きている。
ピューラを中心に皆で手を取り合って生きているその在り方は、私の知らない家族の在り方のようで、そしてその中に少しの間だけでも私がいられる事が嬉しい。
公爵令嬢の私は、いつか教会にも領地にも孤児院にも関われなくなるだろう。
高位貴族の令嬢など、大抵は嫁いだ先の家を管理し、社交界で情報戦を制する事が求められる。 たとえ、そこに愛があろうとなかろうと、それは貴族令嬢の義務なのだから。
当然、今ほど自由に動ける時間などありはしないだろう。
それに、立場が高位であればあるほど、下位の存在との間には一線を引く必要がある。 見栄やプライドは、貴族として必要な仮面なのだから。
いずれ、神父様やケリーさんや領地の住人達やピューラやエルマやワイリーやヤーラやダイやアンに会えなくなる日は、必ず訪れるのだ。
だから、今の私の癒しや幸福は全て夢。 いずれ目覚める。 これは、手を伸ばしても届く事能わぬ夢なのだ。
でも、そうと分かっていようとも、この夢は私の見つけた私の全てだ。 私の幸福は、全てここにあった。
夢現の区別はついている。 だからせめて、今少しは微睡み続けたい。
いずれ来る目覚めの時に、いい夢を見たなと思えるように。
夢で見た全ての思い出を糧に、悪夢の現実で生きていけるように。
今日も私はこの世界を生きる。
冷たく、凍える悪夢のような現実を、幸せな夢と共に。
よほど疲労が顔に浮かんでいたのか、帰るなりアリーが心配そうに声を掛けてきたけれど「夕食はいらないわ。 疲れているから寝かせてちょうだい」と彼女を躱して、それでも付いて来ようとするのを振り切って、自室に篭った。
疲れているのは事実だし、何よりも、アリーの献身などもう信じられないのだ。 父と繋がっている彼女と行動を共にするなんて、御免である。
もぞもぞとベットの上を這い、せめて庶民服から寝間着になるべきだと思いはすれども、身体が倦怠感に引きづられて、柔らかな毛布の感触とうつらうつらと漂うような微睡みに思考も意思も蕩けさせられる。
このまま眠ってしまいたいという欲求と、せめて着替えるべきだと主張する理性がせめぎ合い、結果としては今にも瞼が落ちそうな眼を擦りながら、庶民服を脱ぎ捨てて寝間着へと着替える。 そして今にも夢の世界へ埋没しそうな、霞みがかった理性と思考でもってベッドへと潜り込み、ようやく今日を終えられた私は瞼を閉じる。
そうして浮かぶのは、夢現とも限らない、記憶と思い出だった。
今日は、ケリーさんと話をして楽しかった。
今日は、子供達とバザーに行けてよかった。
今日は、子供達にサンドイッチを喜んでもらえて嬉しかった。
今日は、普段は目にしない庶民の生活に近付けて興味深かった。
今日は、慣れない乱雑な人混みの中でとても疲れた。
今日は、ジークと遭遇してなぜか行動を共にした。
今日は、ジークにサンドイッチのお礼だと、りんご飴をご馳走になった。
今日は、エルマがおかしな事を言っていた。
今日は、今日は、今日は ーーーー
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ーーーー 今日は、朝食の場で偶然目が合っただけで不快そうに眉を曲げる父に心の中で舌を出してやるという、不愉快な出来事から始まった。
今日は、朝からジークとお話をするために、校門前で彼が登校してくるのをずっと待っていた。 でも出会う事はなく、彼が朝早くから生徒会室で仕事をしていた事を後から知った。
今日は、ジークに授業で分からなかった箇所を教えてもらうという体で近付こうとしたけれど、ライアスに阻まれている間に彼はどこかに行ってしまってお話はできなかった。
今日は、ジークと一緒に食べようと、私が唯一作れるサンドイッチを持参してお昼に誘った。 けれど断られて、信頼できる料理人の作ったものしかジークが食べる事はないとライアスに嗤われて、憤って、広場の片隅で作ってきたサンドイッチをぶちまけた。
今日は、屋敷に帰るとすれ違ったマルコに睨まれ、わざわざ私に聞こえるように舌打ちをされた。
今日は、嫌な事がたくさんあったから、自室で一人で夕食を済ませた。 アリーは他の仕事があるようで、私の元に料理を運んできてすぐにどこかへ行ってしまった。 一人で食べる事には慣れていないから、虚しさと寂しさで料理が塩辛く感じた。
今日は、嫌な事ばかりだった。 湯船に浸かって、天井を見上げて、シミの一つもない真っ白な様に、嫌な記憶の想起による不快感と虚しさを感じた。
だから、私は目を閉じた。
暗い暗い視界に、湯気の熱気と雫の滴る音と抱えた膝の感触。 次第に、誰もいない事に対する不安が立ち上がって、悪寒に震えた。
温かな湯船の中にいながら底冷えするような感覚に、ああこれが孤独か、と悟った。 明日も、そのまた先もそうなのだろうかと思うともう瞼を上げたくなかった。
今日は、早く起きてサンドイッチを作りました。 美味しそうに頬張る貴方を想像しながら作りました。
今日は、既に見切りをつけたはずの父の態度に寂しさを覚えて驚きました。 まだそう思えるなんて、貴女はこれまでどんな目にあわされてきたかを覚えていないのかと自らを責めました。
今日は、朝からとても空気が冷たく、貴方を待っている間、何度両手に吐息を吐いたか思い出せないほど待ちました。
今日は、貴方のために作ったサンドイッチを広場の片隅に捨てました。 せっかく作ったのに、貴方が美味しそうに頬張る姿なんてただの夢だったのに、貴方が嫌いになれませんでした。 代わりにライアスがもっと嫌いになりました。
衝動的に捨てたサンドイッチは、籠から地面に飛び出てないものだけは全部食べました。 だって、もったいないですもの。
地面に落ちたものは、小さくちぎって小鳥達に蒔きました。 サンドイッチだったパンのかけらや具を一つ一つ啄ばむ小鳥達の姿に、本来見たかった光景を重ねて眺めていました。
今日は、ただすれ違っただけのマルコに睨まれて舌打ちをされて『そういうもの』だと諦めていたのに、心が耐えきれませんでした。 きっと、今日は嫌な事があり過ぎて、私の心は潰れてしまいそうになっているんだなぁ、と自分の状況を客観的に考察しました。
暗く、暗く。
深く、深く。
落ちていくような浮遊感があった。
湯船に浸かって膝を抱えていただけなのに、いったいなぜ落ちているのか。
そう思って、もう上げたくないと思った瞼を上げて ーーーー
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ーーーー 全身に走った衝撃に息が詰まった。
ごほごほとむせ返り、ジンジンと痛む頭を摩りながら辺りを見回すと、そこは私の部屋。
……ああ、夢。
納得すると同時に色々と理解した。
寝間着になってベッドに横になった私は、今日のバザーでの思い出を振り返っている途中で意識を飛ばし、寝相が悪くてベッドから落ちたという事らしい。
……私は、別に寝相は悪い方ではない。 普段は起きた時に少し毛布が乱れている程度で、寝ている間にベッドから落ちるなんて初めての事だ。
きっと、あの悪夢 ーーー過去の、サリーが編入してくる前の、なんという事のない嫌な記憶がベースとなった夢に拒絶反応でも出て暴れた結果だと考察する。 徹底して、私の寝相が悪すぎて落ちたという間抜けな話は認めない。
最近は、随分早い頻度で過去の夢を見る。 公爵令嬢エリーナとしての記憶の殆どが苦い記憶だったり嫌な思い出だったりするので、大抵は悪夢として見るというのが悩みの種だった。
悪夢にうなされ、現実に絶望し、ままならない世界に辟易し、逃げ道などどこにもなかった。 夢現共に心休まらぬ日々だった。
ジークを自らの運命だと勘違いした時だって結果的に見れば同じだ。
目に見える指標を希望とし、縋り、盲目的に信仰した。 もっと視野が広ければ「今の私は幸せ?」くらいは自問できただろうに。
そしてもし、自らの状況に私自ら幸せなのかと問うならば、以前よりはマシと答える。
相も変わらずユースクリフ家内では爪弾きにされていて、父の機嫌を損ねたらどこぞの家に後妻として売られるなりするのではないかと思っているし、マルコは私をとことん嫌っているし、義母は私を徹底して避けている。
学園では私に寄る者なんていないし、ライアスには過剰なほど敵視されているし、ジークとサリーの運命の二人を結ばなければならない。
相変わらず、過去の記憶がベースとなった悪夢は高頻度で見るし、夜眠れないことなんてざらだ。
けれど、教会で私を受け入れてくださった神父様やケリーさん、領地の住人や孤児院のピューラと子供達が私を癒してくれる。
教会は、何をするにしても息苦しいユースクリフ邸よりも物静かで落ち着く場所で、神父様やケリーさんは優しくて、こんな私でも受け入れてくださる。
領地の住人の方達だって、身分を隠しているとはいえ見ず知らずの私にも気さくで、飾らなくても、構えなくてもいい気楽な話をしてくださる。
孤児院のピューラと子供達、エルマとワイリーとヤーラとダイとアンは、無邪気で無垢で、しかし強かで、私にはない強さでもって生きている。
ピューラを中心に皆で手を取り合って生きているその在り方は、私の知らない家族の在り方のようで、そしてその中に少しの間だけでも私がいられる事が嬉しい。
公爵令嬢の私は、いつか教会にも領地にも孤児院にも関われなくなるだろう。
高位貴族の令嬢など、大抵は嫁いだ先の家を管理し、社交界で情報戦を制する事が求められる。 たとえ、そこに愛があろうとなかろうと、それは貴族令嬢の義務なのだから。
当然、今ほど自由に動ける時間などありはしないだろう。
それに、立場が高位であればあるほど、下位の存在との間には一線を引く必要がある。 見栄やプライドは、貴族として必要な仮面なのだから。
いずれ、神父様やケリーさんや領地の住人達やピューラやエルマやワイリーやヤーラやダイやアンに会えなくなる日は、必ず訪れるのだ。
だから、今の私の癒しや幸福は全て夢。 いずれ目覚める。 これは、手を伸ばしても届く事能わぬ夢なのだ。
でも、そうと分かっていようとも、この夢は私の見つけた私の全てだ。 私の幸福は、全てここにあった。
夢現の区別はついている。 だからせめて、今少しは微睡み続けたい。
いずれ来る目覚めの時に、いい夢を見たなと思えるように。
夢で見た全ての思い出を糧に、悪夢の現実で生きていけるように。
今日も私はこの世界を生きる。
冷たく、凍える悪夢のような現実を、幸せな夢と共に。
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