41 / 81
41※※R18※※
しおりを挟むなんで、勃ってんだろう…?
でも勃ってるって事は何かに興奮したんだよな?
何に興奮?
ん?俺?
そんな疑問を感じて握っていたそれを離す。そして気まずそうに目を逸らすレイドの両頬を両手で挟んでその瞳を間近で見つめる。
「えっちぃこと、する?」
逸らされていた目が俺を見て驚きに見開いている。
あれ?なんか変な事言った?
「シンは…酔ってる」
うん、酔ってる。
けど、自分が何言ってるか分からん程酔ってない。
俺は頷いて何やら腰を引いているレイドの足に自分の足を絡めた。
「でも、おれたちつきあってるぞ?」
へらっと笑って自分から軽くキスしてみた。
案の定、ジリジリと離れていた動きが止まって固まってる。
「レイドはぁ…したくない…?」
したくないとか言われたらやだな…。
嫌だとか言われたら泣きそう。
本当に泣きそうになってもぞもぞと布団の中に潜ってしまう。
大人しく1人で寝てしまおうと絡ませた足を解こうとしたところで強く抱き締められた。
「……したい」
小さく囁くような声が聞こえて目の前の胸板をそっと押して顔を上げる。
無理矢理言わせたのではないかと不安になり、レイドの顔をじっと見つめているとそっと唇が重なった。
「団長は…狡い…」
次に聞こえた声に疑問符が頭に浮かぶ。何を言いたいのか分からずに続きを促すと、再びキスをされた。
「公平にと決めた。でも、団長とばかり仲がいい…。今日も、ずっと寄り添っていた……」
ギルと仲が良いのは今に始まった事じゃない。今日だって、ギルが腰を抱くから代わりに身体を支えて貰ってただけだ。
本人がどう思ってたかは知らないけども。
でも、と思う。
もしかしたらレイドはヤキモチを焼いてくれたのだろうか。
「レイド…しっと、してくれてた?」
頬に手を添えて身体を擦り寄せると、レイドは目を伏せて頷いた。
その様子に胸が苦しくなり、でも嬉しくて自分からまたキスを送った。
「ありがとぉ……おれ、ちゃんとレイドすきだ」
何度か啄むように唇を重ねると抱き締めていた腕が背中から腰へ滑り落ち、そのまま尻の丸みを緩く掴む。
「俺も…ココに挿りたい…」
下着越しに指先で入り口を軽く捏ねられた。それだけでピクリと肩が揺れてしまい、息が詰まる。
「ん……いい、よ…」
返事をするのと同時に仰向けに寝転がせれ、そこに覆い被さってきた。そしてそのまま唇を塞がれ、舌で割り開かれる。同時に、透けるほど薄いシャツの上から乳首を弄られ捏ねられる。
「ん、んんっ」
舌が絡まり吸い上げられていく。唾液が混ざり合い、互いがそれを飲み下しそれでも唇は離れる事無く咥内を蹂躙していく。
上顎を舐められ腰が跳ねると、執拗にそこばかり責められた。
「ん、ふぁ…ッ、んぁ」
開かされた口から声が漏れ、飲み込めない唾液が流れる。
捏ねられた乳首は既に硬さを主張しており、それをレイドの指に摘ままれては指で弾かれた。
「ん、んん…っ!」
ふいに、するりと腰を撫でられ反射的に腰が揺れてしまった。シャツと下着の間から見え隠れする腰骨に添って指を這わされ擽ったさと同時にぞくりと背筋を這い上る感覚がする。
思わず膝を擦り合わせて逃れようとするが、レイドの片膝が間に割って入りそれを阻止された。
「は、ぁ…っ」
ようやく唇が離れ、大きく呼吸を繰り返す。胸が何度も激しく上下し、その度に勃ち上がって硬くなった乳首がシャツに擦れる。
ジンジンとした鈍い快感が下半身へ集まるのを感じる。シャツを脱ごうと裾に手を掛けると、その手を掴まれてベッドに縫い付けられた。それと同時に生暖かい感触がして顔を向けると、シャツと越しに硬くなった乳首をレイドが舐めているのが見えてしまった。
「や、レイドぉ…シャツ、ぬぐぅ…っ」
布が擦れる感触と、舌先で弄られる感触に身体が波打ち逃げるように腰が引ける。だが、腰が引けてしまうとレイドに胸を押し付ける形になり、ますます刺激が強くなる。
「ぁ、やっ…んんっ」
鈍い感覚は段々と焦れったい程の快感に変わり、下半身へ集っていく。下着を段々と押し上げていくのが分かり、閉じられないと思っていても足を擦り合わせてしまう。
「レイドぉ…っそれ、やぁ…っ!」
ぐっしょりと唾液で濡れたシャツ越しに浮かび上がる乳首を甘噛みされ一際大きく身体が跳ねた。
何よりも、下半身が完全に勃ち上がったようで無意識にレイド足に擦り付けてしまっていた。
身体を起こしたレイドが、その様子を嬉しそうに眺める。
伸びてきた手がシャツを捲り上げ唾液に濡れていない乳首を緩く撫でる。
「ふぁ、…んんっそこ、ばっかぁ…っ」
擦り付けられている俺自身には一切触れず、胸の突起ばかりを弄るレイドを見上げ自分から下着を半分程ズリ下ろした。
「ん、ぁっ…こっち、やだぁ…?」
上手く力が入らず完全に脱げなかった下着に俺自身が引っかかり、それだけでも刺激になってしまう。
触って欲しくて胸を弄る相手の手に自分の手を添えて見上げた。
「シン…」
再び唇を塞がれる。舌が絡まり甘噛みされる度、刺激となって下半身へ集まっていく。
酒のせいなのかなんなのか、感じやすくなった身体はキス1つで先走りを零す程だ。
下着をズリ下ろした手を取られてレイドの首へ回される。半脱げの状態で情けない格好だが、何度も唇を啄まれてそれも気にはならない。
触って欲しいと強請ったおかげか、下着越しに握られゆるゆると扱かれる。
啄まれるキスの合間合間に吐息を吐き出し、やっと触ってもらえた快感に自ら腰を揺らす。
「ん、ん…はぁ…っ」
自分でも把握出来ない程の先走りで扱かれる度にぐちゅぐちゅと水音が響く。段々と早くなる手の動きに呆気なく追い立てられていき、気付いた時には首に回された腕に力を入れてレイドを抱き寄せていた。
「ん、んんんぁっ!」
突如解放された快感に仰け反り声が上がってしまう。その様子を間近で見られ急に羞恥心に襲われてその目を手で覆い隠した。
「何故隠す?」
手を退けられると精一杯の抵抗とばかりに顔を逸らした。
「……はずかしくなった…」
そっぽを向いて呟く俺の耳に、ふと笑うレイドの声が届く。
今更だと言われたようでせめてもの抗議に再びレイドの目を手で覆い隠した。
28
お気に入りに追加
2,053
あなたにおすすめの小説
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・不定期
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【完結】父を探して異世界転生したら男なのに歌姫になってしまったっぽい
おだししょうゆ
BL
超人気芸能人として活躍していた男主人公が、痴情のもつれで、女性に刺され、死んでしまう。
生前の行いから、地獄行き確定と思われたが、閻魔様の気まぐれで、異世界転生することになる。
地獄行き回避の条件は、同じ世界に転生した父親を探し出し、罪を償うことだった。
転生した主人公は、仲間の助けを得ながら、父を探して旅をし、成長していく。
※含まれる要素
異世界転生、男主人公、ファンタジー、ブロマンス、BL的な表現、恋愛
※小説家になろうに重複投稿しています
小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~
朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」
普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。
史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。
その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。
外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。
いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。
領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。
彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。
やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。
無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。
(この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる