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18 ※※R18※※
しおりを挟む身体が熱い。
奥が疼く。
肌を擦る服が疎ましい。
頭がおかしくなりそうだ。
「はぁ、く…ッ…ナカ、あ…つい…っ」
どこか、柔らかい場所に寝かされる。肌を刺激する何もかもがもどかしくて身を捩って服を脱ごうとするが、指先が震えて上手くボタンが外れない。
見かねたのかレイドが服を脱がしてくれる。
「レイ、ド……俺、どうしたら…いい…っ」
服を脱がす腕を掴んで見上げる。見つめた顔は困ったような、堪えているような表情をしていた。
「…っ……大丈夫だ…」
短くそれだけ言うと横になる俺に覆い被さってくる。そのまま唇が重なり、すぐに舌が侵入してきた。自分の体温よりも低いそれを受け入れて舐めると、途端に深く舌を絡み取られた。
「は、ぁん……ん、…んんッ」
舐め上げ、甘噛みされ上顎を擦られると腰が跳ねた。もっと、とねだるようにレイドの背中に腕を伸ばしたところでその手を誰かに掴まれた。ぼんやりと視線を上げると、いつの間にかギルがいた。
「…レイド、代わってくれ」
ギルの言葉にレイドの動きが一瞬止まるが、名残惜しむように舌を吸われゆっくりと唇が離れていく。俺の身体を起こすとそのまま後ろに回り込み抱き締められ、髪にキスを落とす。熱すぎる自分の体温とは違う、背中から包み込む暖かなレイドの体温に安堵する。
ホッと息を吐き出すと、ギルが唇を重ねてくる。舌を割り入れられ絡まる。
気持ちいい。
熱い。
気持ちいい。
それと同時に下着の中に手を入れられると、何度も達したのではないかと思うほどぐっしょりと濡れていた。先走りを垂らして既に硬く勃ったモノにギルの指が絡まり軽く上下に扱かれるとあっという間に上り詰める。
「ん、んンッ…ぁあっ!」
解放された、と思った。
肩で息をし、激しく胸を上下させる。
だが達したにも関わらず熱は身体に巣くったままだ。ギルの手を汚した俺自身も未だに硬さを保ち、もっと奥深くに熱が集まっていく。
イッたのに……っ。
その感覚に恐怖を覚え、無意識に逃げようと手が彷徨う。
「大丈夫だ…」
その手をレイドに優しく握られ反射的に握り返してしまうと、宥めるように指先にキスをされた。
安心させるように何度も言葉を繰り返し、抱き締める腕に力がこもる。
「シン、痛かったら言うんだぞ?」
レイドに宥められ熱に悶える俺の様子を見て、ギルが精液で汚れた指で足の付け根のもっと奥…秘所に触れてくると、その少しの刺激に待ち望んだように秘所がヒクつくのが分かった。
汚い。
気持ちいい。
もっと触って。
挿れて。
嫌だ。
怖い。
分からない。
もう何を思ってどうすればいいのか分からない。ただ、身体だけが反応する。
秘所に触れていた指は精液を塗り込むように緩く円を描きつつゆっくりとナカへと押し入ってくる。
「薬のせいだな…簡単に解れる…」
ギルの指が秘所に入り込み何度も抜き差しを繰り返された。指も増やされているようだが、喘ぎ声が上がるだけで痛みが全くない。
おかしい。おかしい。どうなってる。
なんで気持ちいい?
足りない。
もっと。もっと。
「ひ、んんっ!やぁっ…あ、あっ…も、い…から!…ギル…ッ…はや、く…っんぁあっ」
ある一点を指が掠めると腰が跳ねた。その場所を何度も擦られるが、足りない。秘所を出入りする指がもどかしい。もっと奥に刺激が欲しい。
欲しい。
ほしい。
ほしい。
正常な判断などとうに出来なかった。とにかく奥で疼く熱をどうにかしたくて、自ら足を広げて秘所を指で広げる。
「ッ、…シン、レイド…すまん」
ギルが何か言ったと思ったら、熱くて硬いナニかが秘所に宛がわれ、無意識に腰が逃げる。その腰を掴まれ一気に奥までギルが挿ってくる。
「ひ、ぁああァアッ!」
その衝撃でまた達したのか腹が熱い。目の奥がチカチカする。息が出来ない。空気を求めるようにはくはくと口を動かすしか出来ない。
「…っ、は…シン、大丈夫だ。ゆっくり、息をしろ」
ギルが優しく頬を撫でてくれる。レイドも握った手をやんわり握り返してくれた。
2人が労ってくれる。その事で幾分落ち着きを取り戻し呼吸も荒いが息が吸えた。落ち着いた俺を確認してから、ギルが再び頬を撫でてくれる。額に唇が寄せられ、一際深く息が吸えた。
「…動く、ぞ」
俺のナカに埋められたモノがゆっくりと引き抜かれていく。ゾワゾワした感覚が肌を粟立たせ、同時に埋まっていたモノが無くなる感覚で切なさがぶり返す。
ギリギリまで引き抜かれ、再びナカを熱いモノが埋め尽くしていく。待ちわびた刺激に内壁が蠢いて締め付ける。
「ぁ、あぁっ…、はっんん!」
最初は緩やかだった動きも段々と早まっていく。ギシギシと軋む音に、ここがベッドの上なのだとぼんやり思った。恥も何も無くただ与えられる刺激を身体が悦んで受け止め、臀部にぶつかる肌の感触さえ気持ち良く感じた。
「はっ、く…っ……!!」
何度目かの射精をしたとき、ナカでギルのモノが硬く膨らんで弾けた。腹のナカがじんわりと熱い液体で満たされていく。
それでも身体の熱が収まらず、じくじくと疼いて次の刺激を求める。
嫌だ。
早く元に戻りたい。
気持ちいい。
もっと欲しい。
頭の中がぐちゃぐちゃだった。こんな状態をいつまで続ければいいのか。
情けなくて涙が零れそうになる。
「泣くな…」
レイドの困ったような声が響き、目元を唇で拭われた。
優しいな、レイド…。
こんな事に巻き込んでごめん…。
「もう少しだけ辛抱してくれ…。すぐに薬を抜いてやるからな…」
労るように、慈しむように反対側の目元をギルが唇で拭ってくれる。
ギルも優しい…。
こんな事させてごめん…。
2人に心の中で謝罪する。今口を開くと喘ぎ声しか出ないから。
薬を早く抜くためだと、ギルは再び動きを再開する。指で刺激された箇所を引っかかれ、奥の疼く場所を抉られ、何度も何度も抜き差しを繰り返す。幾度も追い立てられては達して腹や胸を汚していき、その度に自分のものとは思えない声が響いていく。
俺を抱き締めるレイドに縋り付き、宥めるように唇を重ねられ髪を撫でられる。
「……ぐ、…っ!」
「も、や…っん、んぁあっ!!」
ギルの何度目かの射精をナカで感じ、俺も透明な雫をタラリと零して達すると、目の前が急激に暗くなる。
俺はレイドに縋る形でそのまま意識を手放していった。
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