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第2章 貴族編

第63話 未知の味、思い出の味

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 その日の晩飯は満員だった。

 王城で開かれた晩餐会ばんさんかい――大広間でもよおされたその集まりでは、貴族、騎士、官僚かんりょう、そして王族が、身分の垣根かきねを越えて交流している。

「兄上、カレーが好きなのはわかりますが、なべの近くに陣取られては他の者が食べづらいかと」

「む……すまぬ。余はどうもカレーのこととなると周囲が見えなくなる傾向けいこうがあるな。自覚はしているのだがどうもな……」

「完璧な兄上の唯一の欠点ができてしまいましたね。でも、いいのではないですか? 人間1つくらい欠点があったほうが親しみやすいです」

「そうか。よし、では余はこの欠点を放置するとしよう」
「兄上、だからと言ってまた陣取るのは止めてください」

 カレーコーナーの前で、そんなほのぼのとした王族同士のやり取りが見える。

「団長、げ物盛りすぎでは?」
「大丈夫だ。これくらいいける」

「いや、いけないでしょ。団長わりと小食じゃないですか」
「明らかに2キロはありますよ、これ。こんなに食ったら吐きますよ」

「吐いても食う」
「何でそこまで?」

「サンブリーに赴任ふにんできなかったからに決まっているだろう! 姫……イメリア殿どのに負けたせいで、俺は好きな時にクラーケンフリッターが食えないんだ!」

 揚げ物テーブルでの騎士団長とその団員のやり取り。
 彼は以前の夕食会にも確か参加していたはずだ。

 そうか……そんなにクラーケンフリッターが気に入ってくれたのか。
 料理人冥利みょうりきる。

「くそう! チクショウ! イメリア殿はいいなあ! こんな美味いものが毎日のように食えていいなあ!(モシャモシャ! ガツガツ!)」

「あ、団長……揚げ物をそんなに一気に食ったら……」
「………………気持ち悪くなってきた」

「言わんこっちゃない! ほら、これ飲んでください! 花蝙蝠はなこうもり茶です! 口と胃の中がスッキリしますよ!」

 花蝙蝠茶は極上ごくじょうのミントティーのようなスッキリ感を与えてくれる。

 疲労ひろう回復以外にも、余分なあぶらを分解する効果もあるらしいと、おろしている商人ギルドから聞いている。

 新しい飲み物なのに、この状況で迷わずすすめてくることから、早くもこの国の人たちの生活に根付き始めたのかもしれない。

「おや? 大臣だいじん殿。あなたは確か野菜がお嫌いでは?」
「ええ、そうなのですが、不思議と彼の作るサラダだけは食べられるのですよ」

 サラダバーでは大臣や官僚など、城で働く面々が集まり談笑だんしょうしている。

 デスクワークは知らず知らずに疲労がまっていくから、この機会に存分に食べて疲れをいやしてもらいたい。

「確かに美味ですからなあ、この野菜」
「明らかに市販の物とはレベルが違う。植物の魔物とはこうも美味なのかと」

「実は、ひそかに栽培さいばいできないかと考えているのですよ。錬金術師アルケミストを始めとした魔術系ギルドと農業ギルドに予算を出して、同レベルの物をつくり出せないかと」

 もしそうなったらこの世界で野菜革命が起きるな。
 野菜嫌いの子がいちじるしく減って、人々の健康に役立つだろうし、ぜひ実現してもらいたい。

 ――美味ッ! これめっちゃ美味ッ!
 ――俺たち末端まったんの兵士にも食わせてくれるとは、王様最高だな!

 ――これが……ウォータースネーク。
 ――13の奴らこんな美味い物を毎日のように!

 ――クラーケンの煮物にもの美味すぎる……野菜に味が染みまくってて口の中に入れただけで脳がトロけそうだ……! 俺、魔物に対するイメージが変わりそう。

 ――カレー美味いカレー美味いカレー美味いカレー美味いカレー美味いカレー美味い……

 その他一般騎士や兵士たちも、思い思いに楽しんでくれている。

 今回の食事会も大成功だな。
 これでまた、魔物食の良さが広がったことだろう。

「シェフ……あのう?」
「どうした?」
「本当にこれ、出すんですか?」

 扉の外から中の様子を伺っていると、ワゴンに鍋を乗せた新人くんが不安そうに声をかけてきた。

「当たり前だ。美味いものはみんなで共有するべきだろう?」
「いや、まあそうなんですけど食材のイメージというものがですね……」

「結局、みんな美味いって言ってたじゃないか。大丈夫大丈夫! いけるって絶対!」
「そうかなあ? 阿鼻叫喚あびきょうかん地獄絵図じごくえずになりそうな気がするんだけど……」

 そうなったらそうなったで面白いからヨシ!
 どんなリアクションを取ったところで、結局美味い物にはあらがえない。

 そういった光景を見たいという思いもあるので俺は躊躇ためらわない。
 王侯貴族に何か言われないかとビクビクする新人くんの背中を押し、俺は晩餐会の会場に入った。

 鍋を乗せたワゴンを引き、会場の最も目立つ位置まで移動する。

 そして銅鑼どらを鳴らす。
 注目を集めるために。

「えー、みなさん。各々おのおの食事を楽しんでいただけているようで何よりです。みなさんの楽しそうな笑顔、シェフとしてこの上ない報酬ほうしゅうです」

 俺は鍋のふたを開け、続けて椀を1つ手に取った。
 胃にガツンとくるような香りのするスープが鍋の中にただよっている。

「晩餐会も終わりに近づいてきた今が頃合い。私の出身地でシメに食される料理をお持ちしました。まだ食べれる、もしくは食べてみたいと言う方はこちらまでお越しください」

 ただし――

「ただし、例によってこの料理も魔物料理です。勇気のある方のみお越しください」

 ニヤリ――と笑いながら俺はそう言った。
 会場内からはどよめきが生まれている。

 ――おい、お前行けよ。
 ――え? やだよ、お前が行けよ!

 ――ふん、情けない奴らだ。俺が行こう。彼が作るものだ。美味いに決まっている。
 ――団長! でも、今回はわざわざ先に警告してきたんですよ?

 ――これまで以上のとんでもないものを使っているのでは?
 ――…………やっぱお前たちが行ってくれ。
 ――団長―っ!

 そんなコントが会場の片隅で繰り広げられる中、真っ先におとずれたのは。

「皆が躊躇ちゅうちょするなら余が行こう。民の先頭に立てずして何が王か」
「兄上、私もおともします。彼のことですから味は保証されているので」

 王族兄妹の2人だった。
 俺は『めん』を1人分セットし、鍋の中身をかける。

 ネギと紅ショウガに代わるものを一つまみ、それからオークベアで作ったチャーシューを一切れ乗せ、フォークと共に2人に渡した。

「ほう、いい香りだな。食欲を刺激しげきされる」
「カイト――いえ、カイト殿。この料理の名前は?」
「ラーメンと言います」

 味は豚骨とんこつ風。
 オークベアの骨を野菜と一緒に長時間煮込にこんで存分に取れた出汁だしを使った異世界のラーメンだ。

 今回の冒険で完成した、俺たちの世界における究極の料理の一つ。
 いよいよ本格的なお披露目ひろめになる。

「食べ方は自由ですが、この料理は音を立てながら食べるのがいきとされています。服に飛び散るといけないので、ナプキンをつけてからすすってみてください」

「うむ、わかった」
「では、いただきます」

 ――ずぞぞぞぞぞぞぞぞぞ! ズルズルッ!
   ――チュルチュルチュルチュルッ!

「お味の方はいかがですか王様? イメリア殿?」

 ――ゴクゴクゴクゴク。
   ――ゴクン。

「「美味いっ!」」

 質問から少し間が開いたタイミングで大声。
 リアクションとしては大成功だった。

「何という深みのあるスープなのだ……余は、余はこんな美味いスープは生まれて初めて食した」

「この、麺というもちもちとした食感の食材! 王妹おうまいとしてかつて色々なものを食してきましたが、これほどまでに美味いものに出会ったことがありません!」

「うむ、正直余としてもカレーとこれを並べられて、どちらか1つしか食せないと言われたら、回答に小1時間程度ていど悩むかもしれぬ」
「私もです兄上。大好物であるウォータースネークのかば焼きと甲乙こうおつつけがたい」

 ――そんなに?

 その思いが伝染でんせんするのは早かった。
 まるで高校の昼休みだ。
 購買こうばいでパンを求める学生たちの様に人々がむらがってくる。

「はいはい押さないでくださーい。ちゃんと並んで。まだまだたっぷりありますからね」

 ――美味ああああぁぁぁぁい! これは!この味わあああぁぁぁっ!?
 ――くっ……こんな、こんなに美味いだなんて……! 一体どんな魔物を使ったんだ!?

 ――あれ? 大臣殿さっき並んでいたはずでは?
 ――2回目です(本当は4回目)

 ――わかります。私も美食の限りを尽くしてきましたがこれほど美味いとは。
 ――英雄殿の領地に別荘べっそうを買うのもアリだと思えてしまいますよ。こんな味に出会ってしまうと。

 シメのラーメンは大盛況だいせいきょうだ。
 さすが地球屈指くっしの大人気メニュー。

 その威力いりょくは正に食の核弾頭。
 みんな味に舌と脳を破壊されている。

「カイト、このスープに使っている魔物ってオークベアでしょう?」

 会場の空気がゆるんだタイミングでイメリアが話しかけてきた。
 すっかりくつろいでプライベートモードである。

「正解だ。よくわかったなイメリア」
「ふふ、伊達だてにあなたの領地で働いてません」

「スープはオークベアの骨と、野菜や果物を使って作っている。作り方は企業秘密な」
「骨まで食材になるなんて……オークベアって捨てるところがないのね……」

「よかったらこれも食べてみるか?」

 俺は袋の中から今回調理に使ったオークベアの骨を取り出し、ペキンと二つに折った。
 骨の断面にストローを指し、イメリアに渡す。

「これは……? なんだか、見た目がすごく……その、アレなんだけど?」

「俺たちの世界でも、一部の店でしか食えない裏メニューだ。『ゲンコツチューチュー』って言って、その名前の通り、骨の旨味をストローでチューチューと吸う」

「……美味しいの?」
「旨味の最も濃いところを飲むわけだからそりゃ美味いさ」

 なおこの裏メニュー、手伝ってくれたお礼として厨房の全員に振る舞ったところ大変好評だった。

 好評すぎて弟子入りしたいとか言われて大変だったぜ。
 もう弟子はいるから無理と言って断りまくったよ。

「ンンンンンンン~~~~~♥ これっ! これホント美味しいっ! こんな見た目なのにこんなに美味しいなんて思わなかった!」

「見た目もだけど量も少ないからなあ。出したくても出せない店が圧倒的あっとうてきに多いんだよ、それ」
「そうなんだ、ありがとうカイト」

「どういたしまして。ところでイメリア、ラーメンに使われているもう一つの食材は何かわかったか?」
「残念ながら。この麺よね? 一体何をどうしたらこんなものができるのか見当けんとうもつかないわ」

「そうか……俺たちの世界じゃ女騎士とはセットメニューと言っていいくらいの定番なんだがな」
「え? 何それ(笑)」

「まあそれは冗談として、騎士なら高確率で戦ったことがある魔物だと思うぞ」
「え~何だろう?」

 ふむ、わからないか。
 じゃあそろそろ種明かしと行こう。
 俺は再び銅鑼を鳴らして注目を集めた。

「シメのラーメンが大変好評で何よりです。では、そろそろ種明かしに移らせていただきます。スープに使われているのはオークベアの骨です。野菜や果物と一緒に煮込んでじっくりと旨味を抽出ちゅうしゅつしました」

 ――何だ、オークベアかぁ。
 ――緊張きんちょうして損したわ。
 ――王様の大好物のカレーにも使われているし今更いまさらって感じだよな。

 騎士たちはそんなことを口々に言っている。
 そんな余裕なのも今の内だ。

「で、麺のほうですが、これはある魔物の手です。水辺に生息するウネウネとした魔物を使っています」

 ――ま、まさか……?
 ――この麺ってやつの大元って……。

 はい、もうわかりましたね?
 俺はそう一言えて、衝撃の一言をブッ込んだ。
 麺の正体……それは――

「ローパーの触手しょくしゅです」

 ――オゲエエエエエェェェェェッ!
 ――ウゲエエェェェッ! グエエエェェェッ!
 ――うぅ~~ん……(パタン)

 ショッキングな真実を知り、各地でパニックが起きている。
 そんな中、王様だけは平然とラーメンを啜っている。

「美味い物には変わりない。お代わりをくれ」

 混沌とする会場の中、変わらず食事をする王様を見て、マトファミア王国国民たちは王の頼もしさを感じ、いっそう忠節ちゅうせつを尽くそうとちかったとか。

 まあともあれ晩餐会は終わった。
 城のスタッフたちと後片付けをして、俺は滞在たいざいしているホテルに戻る。

 この国一番の高級ホテルだ。
 貴族や金持ちの商人が滞在する時によく使うらしい。

 ……
 …………
 ………………

「ただいま」
「おかえり」

 部屋に帰るなり、ミーナが玄関で出迎でむかえてくれた。
 呼び出されたのは俺だけど、生活面を支えるためについてきてくれたのだ。

「晩餐会どうだった?」
「予想通り、色んな意味で大盛況だったよ」
「あはは♪ あたしも生で見たかったなぁそれ!」

 テーブルにつくなり、作ってくれた料理でねぎらってくれる。
 俺と一緒に行動するようになって、本当にミーナの料理は上手くなった。

 作るのはこっちの世界の家庭料理で、俺にはなじみのないものだけど、それでも口に合うし美味いって思える。

 異世界人の俺の口に合うように、毎回工夫してくれているのが味から読み取れる。

「……ありがとう」
「え? 何よ突然?」

「いや、何となくお礼を言いたくなったんだよ」
「ふーん、変なの。まあ、あんたが変なのは今に始まったことじゃないか」

「酷い言われようだなあ」
「だってそうでしょ? 誰も今までやらなかった魔物をつかまえて料理するし、せっかく貴族になったのにその地位をあっさり捨てようとするし」

 結局捨てれなかったけどな。
 でもまあ、俺にとっては捨ててもいい程度の価値でしかないのは確かだ。

「王様とも仲いいし、領地経営も上手く行ってて将来有望ゆうぼう。望めばいくらでも貴族から婚約話とか来そうなのに…………あたしなんかと婚約するし」

 いつの間にかミーナの顔が耳まで真っ赤だ。
 決して俺と目線を合わせようとしない。
 れているのが丸わかりだ。

「ねえ、本当にあたしなんかでよかったの? 今からでも解消――んぅっ!?」

 俺はそれ以上何も言わせないために、ミーナのくちびるを強引にうばった。
 舌を使って口をこじ開け、彼女の舌にからませる。

 最初こそ突然のことに抵抗を示したミーナだったが、しばらくすると彼女の方からも絡ませ始めた。
 お互い慣れていないけど、愛情がこもったキス。

 心が満たされてゆく――。
 俺は、この世界に来て、今初めて料理以外のもので心が埋まったかもしれない。

「……………………」
「……………………」

 しばし無言の時が流れる。

「………………お風呂、いてるから」
「…………ああ、その、一緒に?」
「ううん、あたし、もう入った……」

 言われてみると石鹸せっけんの香りがする。
 言われるまで気づけないとは、俺も全然余裕がないな。
 彼女のことで頭がいっぱいだ。

「……部屋で、待ってるから」

 ミーナはそう言い残して寝室に向かった。
 俺は風呂でしっかり体を洗い、準備する。

 風呂から上がり寝室へ行くと、バスローブ姿のミーナが、うつむきながらベッドに座っていた。
 俺は彼女のとなりに座り、手を取る。

「ミーナ……」
「うん、じゃあ……」

 ――しよっか?

 俺はその夜のことを一生忘れないだろう。



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 《あとがき》
 これにて2章完結です! お付き合いいただきありがとうございました!
 3章ですが仕事の方が忙しくなってきたためすぐには取り掛かれません。
 なるべく早く再開しますのでしばらくお待ちください。
 まだまだ続くんじゃよ。

 読み終わった後、できれば評価をいただけたらと。
 作者のやる気に繋がりますので。
 応援よろしくお願いします!




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