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第2章 貴族編
第39話 大魔導士アミカ=マギステル
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「ふふん、まずは小手調べといこうかのう」
ロリババア改め――アミカが持っていた杖を一振りすると、空中に5つの巨大な魔力球が生まれた。
赤、青、緑、黄、そして黒。
色からしてそれぞれの属性に対応しているものと思われる。
――5属性同時展開だと!?
――しかもあの大きさ……一発であたしのファイヤーボール何十発分の威力あんのよ?
――さすがロリマス……伝説の魔法使いだけのことはある。
――っていうかあれ受けきれんの? 1発で終わらない?
「五色の破壊光線、わしのオリジナル魔法じゃ。クッキーのお礼に受け取ってくれい!」
5つの魔力球が光り輝く!
同時に、大出力のレーザービームが俺目掛けて飛んでくる。
火、水、風、光、闇。
どれもかすっただけで致命傷になりかねない威力がある。
「この偽ロリータ! こんなの当たったら死ぬだろうが!」
さすがにこの威力の技は食らう余裕はない。
全力回避一択だ。
射線がクロスする前のわずかな隙間、そこに飛び込んで難を逃れる。
「クッキーのお返し、どうもありがとうございますよロリババア様! ちゃんとお礼できて偉い!」
――軟体球!
地面に接触する瞬間、いつの間にか覚えていた能力を展開。
サーフボードのようにそれに乗ると、アミカのいる位置に向けて走り出した。
この能力、どうやらスライムのような粘液を創り出せるようだ。
ツルツル&ヌルヌルした柔らかい球は摩擦係数が極めて低く、地上を波乗り感覚で移動できる。
今思うことじゃないんだけど、結構これ楽しいかも。
――何だあの技!? 見たことねえ!
――スライムに乗ってるみたいに見える!?
――っていうか早ぇ!? ロリマスとの距離がもうゼロだ!
「そんな良い子にはプレゼントだ! 狙鞭蠍尾撃・雷!」
「わしお子様じゃから刺激が強そうなのは遠慮する。あ、そうそうわしは良い子じゃから骨煎餅のお礼も忘れておらぬぞ。実はさっきの技、5つじゃなくて6つ――六色の破壊光線なんじゃよね」
雷を帯びた俺の光の鞭がアミカを捕らえるその直前、地面から茶色の光が飛び出し、その一撃を遮った。
「だろうと思ったよ! 土だけないのは不自然だもんなあ!」
俺は技を解除し、手持ちの無限袋からフライパンを選択。
レーザーと共に飛び出してきた土や石の塊を軟体球で固め、アミカめがけてかっ飛ばした。
バッティングセンターの150km/hの球のような弾丸ライナーが1個、2個、3個!
「ちょっ!? お主、可憐な幼女に向かって何てものを!?」
「可憐な幼女はこんな物騒な魔法ぶっ放さねえっつーの!」
弾丸を受けきるため、アミカ側も魔法を解除。
弾丸ライナーから身を守ろうと、高速で光の盾を展開した。
ドゴッ! ボゴォッ! という、物騒すぎて普段日本じゃ聞けないような音が辺り一帯に響き渡る。
破壊された土砂で視界が奪われている隙に、俺は光の盾を蹴り飛ばしながら駆け上がり、上空で獣爪術を肘に起動。
肘に太い円錐状の棘を装備したまま、真下の彼女へとエルボードロップをかました。
バリィン! という破壊音とともに盾が貫通する。
「のわっ!? のわあぁぁぁっ!? あ、危なかったのじゃ! もう少しで脳天に直撃だったではないか!」
「あ、それはホントマジでごめんなさい……」
こんなの相手に手加減とかできないから、つい……。
「くぅ~っ! あまりのことにちょっとだけ漏らしてしまったではないか! 乙女に恥をかかせいって! お仕置きじゃ! 超重力!」
「うお!? 何だこれ!? 重くて動けねえ!?」
まるで上から誰かに押さえつけられているんじゃないかというくらい全身が重い。
脚一本すら動かすことができない。
――超重力を十分に食しました。
――食した技術・経験が貴方の味となり、全身に染みわたります。
グッドタイミング!
「超重力!」
「なっ!? わしの術を………………でも、わしとは威力が違いすぎて解除はできないようじゃのう。あー、びっくりした」
「く、くそっ!」
アミカの言う通り、俺と彼女とじゃ魔法の威力が違いすぎて完全に押し返すことはできなかった。
せいぜい、ほんの少しだけ動けるようになっただけである。
「全く、料理といい何が飛び出してくるかわからんのうお主は。次に何かされる前にさっさと終わらせてもらうぞ」
アミカの周囲に6つの巨大な球体が再び出現。
またレーザーかと思いきや、現れた球体は一つに合体。
白色に輝く特大の球体へと変貌した。
「収束極星弾。全属性の魔力を合成したわしのとっておきじゃ、くらえ!」
「そんなやばいなものを模擬戦で使うな!」
「なーに、お主なら生きれる生きれる」
「行けるじゃないところが不安要素でしかないんだが!?」
「Sランク相当なら死にはせんじゃろ。死ななきゃわしが治してやるわ。なんなら膝枕してやってもよいぞ? お主とお主の料理が気に入ったからの♪」
このロリババア……勝ちを確信したからって調子乗りやがって。
勝ち負けを考慮しないので別に負けてもいいのだが、このまま調子に乗られるのもなんか悔しい。
っていうか、あんなのぶつけられたら、しばらく料理ができなくなる。
何かここからできる反撃は……?
今の手持ちの手札でできそうな、あのロリババアに一泡吹かせられそうな方法は……………………これだ!
「ではさらばじゃ。収束極星弾!」
直径5メートルを超える巨大な白い魔力球が迫る。
俺はさきほど覚えた超重力を――さらに自分に向けてかけた。
全身の骨が砕けるかと思うくらいの痛みが瞬時にのしかかってくる。
「な、何をしとるんじゃお主!?」
アミカの超重力と一体になることで、魔力の流れともいうべきものが見えた。
これを内側から俺の超重力で少しずつ、少しずつ方向を変えていくと……。
「え? え? え? どうなってるのじゃ!? わしの身体があやつの方に吸い寄せられて……」
「なあアミカさんよ、ブラックホールって知ってるか?」
「ブラック……なんじゃ?」
「そっか、知らないか。俺たちのところじゃ有名なんだけど……まあ簡単に言うとだ。何でも吸い込むやばい星だな。空に空いた大穴って感じの」
「それが、何だと言うのじゃ?」
「ブラックホールは超重力を持ってるんだよ。光や時間すら吸い込むレベルのとんでもないものをな」
「お主……まさか!?」
「気づいたみたいだな! あんたの超重力と俺の超重力を合わせて疑似的なブラックホールを創り出したんだよ! もちろん本物と違って光や時間なんてものは吸えないけど、近くにあるものくらいなら何だって吸えるぞ! もちろんあんたもなぁ!」
この言葉を聞いてアミカの顔色が真っ青になった。
何故ならこのまま吸い込まれてしまうと――、
「の、のわあああぁぁぁぁっ!? や、やめるのじゃあああぁぁぁぁっ!」
「はははははは! だーれがやめるかクソババア! こんなもの俺に向けて放ちやがって!」
「謝る! 謝るから! すいませんでした! わし調子乗ってました! 久方ぶりの強者との模擬戦でテンション上がっちゃったんです! ごめんなさい!」
「テンション上がった結果半殺しにされてたまるか! さあ、仲良く一緒に直撃だ!」
「いやああああぁぁぁぁっ!?」
俺と彼女、2人の身体が光に包まれる。
そして――、
――ドッゴオオオオオオォォォォン!
「何事だ!?」
「訓練場の方から聞こえたぞ!?」
大爆発が収まり、駆け付けてきたギルド職員の人たちの手により俺たちは救助された。
当然のことながらお互い全身ボロボロである。
俺もアミカも、死にかけのGのようにピクピクしている。
「あ…………とっくに3分過ぎておった………………」
「か、完全にいらん怪我じゃねえか………………このクソババア………………」
――収束極星弾を十分に食しました。
――食した技術・経験が貴方の味となり、全身に染みわたります。
ここで再び、か。
そりゃあ、こんなボロボロになるまで食らったんだし覚えるか。
全然怪我に見合ってないけど、とりあえず新技覚えたし良しとしとこう……。
---------------------------------------------------------------------------------
《あとがき》
勝負の結果は引き分けです。
新技覚えたんである意味勝ちかな?
《旧Twitter》
https://twitter.com/USouhei
第4回次世代ファンタジーカップにエントリーしました!
読み終わった後、できれば評価をいただけたらと。
作者のやる気に繋がりますので。
応援よろしくお願いします!
ロリババア改め――アミカが持っていた杖を一振りすると、空中に5つの巨大な魔力球が生まれた。
赤、青、緑、黄、そして黒。
色からしてそれぞれの属性に対応しているものと思われる。
――5属性同時展開だと!?
――しかもあの大きさ……一発であたしのファイヤーボール何十発分の威力あんのよ?
――さすがロリマス……伝説の魔法使いだけのことはある。
――っていうかあれ受けきれんの? 1発で終わらない?
「五色の破壊光線、わしのオリジナル魔法じゃ。クッキーのお礼に受け取ってくれい!」
5つの魔力球が光り輝く!
同時に、大出力のレーザービームが俺目掛けて飛んでくる。
火、水、風、光、闇。
どれもかすっただけで致命傷になりかねない威力がある。
「この偽ロリータ! こんなの当たったら死ぬだろうが!」
さすがにこの威力の技は食らう余裕はない。
全力回避一択だ。
射線がクロスする前のわずかな隙間、そこに飛び込んで難を逃れる。
「クッキーのお返し、どうもありがとうございますよロリババア様! ちゃんとお礼できて偉い!」
――軟体球!
地面に接触する瞬間、いつの間にか覚えていた能力を展開。
サーフボードのようにそれに乗ると、アミカのいる位置に向けて走り出した。
この能力、どうやらスライムのような粘液を創り出せるようだ。
ツルツル&ヌルヌルした柔らかい球は摩擦係数が極めて低く、地上を波乗り感覚で移動できる。
今思うことじゃないんだけど、結構これ楽しいかも。
――何だあの技!? 見たことねえ!
――スライムに乗ってるみたいに見える!?
――っていうか早ぇ!? ロリマスとの距離がもうゼロだ!
「そんな良い子にはプレゼントだ! 狙鞭蠍尾撃・雷!」
「わしお子様じゃから刺激が強そうなのは遠慮する。あ、そうそうわしは良い子じゃから骨煎餅のお礼も忘れておらぬぞ。実はさっきの技、5つじゃなくて6つ――六色の破壊光線なんじゃよね」
雷を帯びた俺の光の鞭がアミカを捕らえるその直前、地面から茶色の光が飛び出し、その一撃を遮った。
「だろうと思ったよ! 土だけないのは不自然だもんなあ!」
俺は技を解除し、手持ちの無限袋からフライパンを選択。
レーザーと共に飛び出してきた土や石の塊を軟体球で固め、アミカめがけてかっ飛ばした。
バッティングセンターの150km/hの球のような弾丸ライナーが1個、2個、3個!
「ちょっ!? お主、可憐な幼女に向かって何てものを!?」
「可憐な幼女はこんな物騒な魔法ぶっ放さねえっつーの!」
弾丸を受けきるため、アミカ側も魔法を解除。
弾丸ライナーから身を守ろうと、高速で光の盾を展開した。
ドゴッ! ボゴォッ! という、物騒すぎて普段日本じゃ聞けないような音が辺り一帯に響き渡る。
破壊された土砂で視界が奪われている隙に、俺は光の盾を蹴り飛ばしながら駆け上がり、上空で獣爪術を肘に起動。
肘に太い円錐状の棘を装備したまま、真下の彼女へとエルボードロップをかました。
バリィン! という破壊音とともに盾が貫通する。
「のわっ!? のわあぁぁぁっ!? あ、危なかったのじゃ! もう少しで脳天に直撃だったではないか!」
「あ、それはホントマジでごめんなさい……」
こんなの相手に手加減とかできないから、つい……。
「くぅ~っ! あまりのことにちょっとだけ漏らしてしまったではないか! 乙女に恥をかかせいって! お仕置きじゃ! 超重力!」
「うお!? 何だこれ!? 重くて動けねえ!?」
まるで上から誰かに押さえつけられているんじゃないかというくらい全身が重い。
脚一本すら動かすことができない。
――超重力を十分に食しました。
――食した技術・経験が貴方の味となり、全身に染みわたります。
グッドタイミング!
「超重力!」
「なっ!? わしの術を………………でも、わしとは威力が違いすぎて解除はできないようじゃのう。あー、びっくりした」
「く、くそっ!」
アミカの言う通り、俺と彼女とじゃ魔法の威力が違いすぎて完全に押し返すことはできなかった。
せいぜい、ほんの少しだけ動けるようになっただけである。
「全く、料理といい何が飛び出してくるかわからんのうお主は。次に何かされる前にさっさと終わらせてもらうぞ」
アミカの周囲に6つの巨大な球体が再び出現。
またレーザーかと思いきや、現れた球体は一つに合体。
白色に輝く特大の球体へと変貌した。
「収束極星弾。全属性の魔力を合成したわしのとっておきじゃ、くらえ!」
「そんなやばいなものを模擬戦で使うな!」
「なーに、お主なら生きれる生きれる」
「行けるじゃないところが不安要素でしかないんだが!?」
「Sランク相当なら死にはせんじゃろ。死ななきゃわしが治してやるわ。なんなら膝枕してやってもよいぞ? お主とお主の料理が気に入ったからの♪」
このロリババア……勝ちを確信したからって調子乗りやがって。
勝ち負けを考慮しないので別に負けてもいいのだが、このまま調子に乗られるのもなんか悔しい。
っていうか、あんなのぶつけられたら、しばらく料理ができなくなる。
何かここからできる反撃は……?
今の手持ちの手札でできそうな、あのロリババアに一泡吹かせられそうな方法は……………………これだ!
「ではさらばじゃ。収束極星弾!」
直径5メートルを超える巨大な白い魔力球が迫る。
俺はさきほど覚えた超重力を――さらに自分に向けてかけた。
全身の骨が砕けるかと思うくらいの痛みが瞬時にのしかかってくる。
「な、何をしとるんじゃお主!?」
アミカの超重力と一体になることで、魔力の流れともいうべきものが見えた。
これを内側から俺の超重力で少しずつ、少しずつ方向を変えていくと……。
「え? え? え? どうなってるのじゃ!? わしの身体があやつの方に吸い寄せられて……」
「なあアミカさんよ、ブラックホールって知ってるか?」
「ブラック……なんじゃ?」
「そっか、知らないか。俺たちのところじゃ有名なんだけど……まあ簡単に言うとだ。何でも吸い込むやばい星だな。空に空いた大穴って感じの」
「それが、何だと言うのじゃ?」
「ブラックホールは超重力を持ってるんだよ。光や時間すら吸い込むレベルのとんでもないものをな」
「お主……まさか!?」
「気づいたみたいだな! あんたの超重力と俺の超重力を合わせて疑似的なブラックホールを創り出したんだよ! もちろん本物と違って光や時間なんてものは吸えないけど、近くにあるものくらいなら何だって吸えるぞ! もちろんあんたもなぁ!」
この言葉を聞いてアミカの顔色が真っ青になった。
何故ならこのまま吸い込まれてしまうと――、
「の、のわあああぁぁぁぁっ!? や、やめるのじゃあああぁぁぁぁっ!」
「はははははは! だーれがやめるかクソババア! こんなもの俺に向けて放ちやがって!」
「謝る! 謝るから! すいませんでした! わし調子乗ってました! 久方ぶりの強者との模擬戦でテンション上がっちゃったんです! ごめんなさい!」
「テンション上がった結果半殺しにされてたまるか! さあ、仲良く一緒に直撃だ!」
「いやああああぁぁぁぁっ!?」
俺と彼女、2人の身体が光に包まれる。
そして――、
――ドッゴオオオオオオォォォォン!
「何事だ!?」
「訓練場の方から聞こえたぞ!?」
大爆発が収まり、駆け付けてきたギルド職員の人たちの手により俺たちは救助された。
当然のことながらお互い全身ボロボロである。
俺もアミカも、死にかけのGのようにピクピクしている。
「あ…………とっくに3分過ぎておった………………」
「か、完全にいらん怪我じゃねえか………………このクソババア………………」
――収束極星弾を十分に食しました。
――食した技術・経験が貴方の味となり、全身に染みわたります。
ここで再び、か。
そりゃあ、こんなボロボロになるまで食らったんだし覚えるか。
全然怪我に見合ってないけど、とりあえず新技覚えたし良しとしとこう……。
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