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うん、知らない
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「姫さん。『御大』だってさっ!」
─────そういや、さっき『ナビ』ちゃんそう言って(?)たわ。
「ほら、解決したよっ『御大』様がちょろっと寄っていっただけだって」
『正解です』
姫さんは更に難しい表情になっていた。─────何で?
「‥‥‥‥「全能神」様じゃない?お、『御大』?あれ?‥‥‥‥そんな名前の神様いたかな‥‥‥‥」
『名前ではありませんよ』
姫さんの疑問に冷たい対応の『ナビ』ちゃん。まあ、「御大」は名前じゃないわな。
「ほら、あれじゃない?やたら名を口にしてはいけない的な」
「まあ、それは納得できます。軽々しく口にしてはいけない事は‥‥‥‥」
この世界に転生するときは、トップの神様との面接があり、その際に取説もされるらしい。
まさか、ピンク頭じゃないよね?と凄んでみれば、「あれ」じゃないですと秒で返された。
まあ、そうだな。今の自分が言う事もないが、「あれ」がトップなんて、よその世界から来た自分でも解る。何と言っても小物感満載だったからな~。ボコったし
「全能神」自身は、立場的に『加護』を個人に与える事は出来ない。その代わりに『ファル・レンサール』神からの『加護』を授ける。
自分に次ぐ神力の持ち主だから、と説明された。
─────ほうほう、実質ナンバーツーの幹部が姫さんに付いたと。
その幹部の女神さまが、私の後ろ?上?に出てきた『御大』にビクビクしっぱなしで『‥‥‥‥あかん、緊張MAX。─────まじヤバいからアンタも頭さげときな!』
たおやかな姿とはかけ離れたお言葉遣いの女神さまが頭を垂れた先のお方は、かの『全能神』の姿ではなかった。
「私が会った『全能神』様はそもそも女神だったんだけど‥‥‥‥」
『「御大」は、あなた方が知っている「全能神」ではありませんよ』
「そもそも違う神様って事よね?別次元から来たとか?」
『そうです。この世界の女神からの進捗状況報告が途絶えたため、『御大』が自らが調査に入りました』
─────ん?調査?進捗? なんか、異世界ファンタジーにはおよそ似合わない単語が出てきたな。
『調査に入るとこの世界の女神が、封印されている事が判明いたしました』
「‥‥‥‥封印?何かどこかで聞いたような‥‥‥‥」
‥‥‥‥何か記憶の隅に、その単語が引っかかる。
『一部の下級神が暴走を起こし、何らかの方法で「全能神」を封印していたのです。現状回復を試みようと現場に介入しようとしたら』
─────誰かさんがボコっている最中でした。
‥‥‥‥あ、すっごい身に覚え感‥‥‥‥やめてお姫さん、そんな視線でこちらを見ないで‥‥‥‥。
─────そういや、さっき『ナビ』ちゃんそう言って(?)たわ。
「ほら、解決したよっ『御大』様がちょろっと寄っていっただけだって」
『正解です』
姫さんは更に難しい表情になっていた。─────何で?
「‥‥‥‥「全能神」様じゃない?お、『御大』?あれ?‥‥‥‥そんな名前の神様いたかな‥‥‥‥」
『名前ではありませんよ』
姫さんの疑問に冷たい対応の『ナビ』ちゃん。まあ、「御大」は名前じゃないわな。
「ほら、あれじゃない?やたら名を口にしてはいけない的な」
「まあ、それは納得できます。軽々しく口にしてはいけない事は‥‥‥‥」
この世界に転生するときは、トップの神様との面接があり、その際に取説もされるらしい。
まさか、ピンク頭じゃないよね?と凄んでみれば、「あれ」じゃないですと秒で返された。
まあ、そうだな。今の自分が言う事もないが、「あれ」がトップなんて、よその世界から来た自分でも解る。何と言っても小物感満載だったからな~。ボコったし
「全能神」自身は、立場的に『加護』を個人に与える事は出来ない。その代わりに『ファル・レンサール』神からの『加護』を授ける。
自分に次ぐ神力の持ち主だから、と説明された。
─────ほうほう、実質ナンバーツーの幹部が姫さんに付いたと。
その幹部の女神さまが、私の後ろ?上?に出てきた『御大』にビクビクしっぱなしで『‥‥‥‥あかん、緊張MAX。─────まじヤバいからアンタも頭さげときな!』
たおやかな姿とはかけ離れたお言葉遣いの女神さまが頭を垂れた先のお方は、かの『全能神』の姿ではなかった。
「私が会った『全能神』様はそもそも女神だったんだけど‥‥‥‥」
『「御大」は、あなた方が知っている「全能神」ではありませんよ』
「そもそも違う神様って事よね?別次元から来たとか?」
『そうです。この世界の女神からの進捗状況報告が途絶えたため、『御大』が自らが調査に入りました』
─────ん?調査?進捗? なんか、異世界ファンタジーにはおよそ似合わない単語が出てきたな。
『調査に入るとこの世界の女神が、封印されている事が判明いたしました』
「‥‥‥‥封印?何かどこかで聞いたような‥‥‥‥」
‥‥‥‥何か記憶の隅に、その単語が引っかかる。
『一部の下級神が暴走を起こし、何らかの方法で「全能神」を封印していたのです。現状回復を試みようと現場に介入しようとしたら』
─────誰かさんがボコっている最中でした。
‥‥‥‥あ、すっごい身に覚え感‥‥‥‥やめてお姫さん、そんな視線でこちらを見ないで‥‥‥‥。
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