32 / 241
ホントうるさい
しおりを挟む
「─────奴らだっ!」
白陽が戦闘態勢をとると同時に、小石やら木の枝が、バラバラと降ってきた。
「─────ちょっ何これ!?」
雨の様に小石が降り、たまに頭サイズの石が降ってくる。
刀を取り出し、自分に当たりそうな、でかサイズの石を叩く。
「何よこれ!?どっから────遠っ!」
てっきり近くから投げられているかと思ったら、山の中腹の崖に複数の影が見えた。
そこから下手投げで飛ばしてくる。やり口が嫌がらせのようでイラッとする。
ギイィイイイ─────
一際大きい影が叫んだ瞬間、またぞろ影が増え、近くの木の陰にも潜んでいる事がわかった。
「─────シロ君や。結構な数に囲まれてるみたいなんですが」
「だから言ったろ。集団で来るって」
キーキーキーキーキー
一匹が泣き出すと、つられるように周りも騒ぎ出す。はっきり言ってうるさいっ!
しかも取り囲んで、下手なコントロールで石を投げてくるのが、癇に障る。
叫び声と共に、言葉らしきモノが聞こえてきた。
『シロイノ クウ』
『オッキイノ イナイ』
『クウ ヨコセ』
ああ゛ん? シロイノってシロ君の事? オッキイノはフェンリルお母さんて事か?
ちょとお姉ちゃん、ムカつくんだけど。
「シロ君、アイツらシロ君一人だから、狙ってきたって事?」
「それもだが、お前も狙われてるぞ」
─────私も?どういう事?
なんのこっちゃと首をかしげ、『鑑定』を呼び出す。実物がいれば鑑定出来るよね?
『グレィモンキー 弱っちいのに、集団でケンカ売ってくるめんどくさい奴らっす。嫌がらせでモノを投げる・騒ぐ、迷惑集団っす。基本死骸を漁る集団っすが、たまに調子こいて襲ってくるっす。とくに雄は人族の雌を攫ってピ───してピ───してきますんで要注意っす』
うん、大方『ナビ』の解説と変わらないが、最後の部分で、あ~やっぱそうっすか~そんな気してたんだわ。
何だか自分周辺に雄の集団が、じりじり集合しつつあったからだ。何故、雄って解るって?ちょっとお子様には見せられない光景だからだよっ!あと『ヨ・コ・ セ』『オ・ ン・ ナ』連呼するのがウザい。
「うるさい奴らだ。片付けるか」
「そうね。晩御飯、台無しにされた恨みもあるし」
今やかまどは石や木で壊され、育てていたお肉と魚はひどいあり様だ。
『シロイノ クウ』
『デカイノ クウ』
『チビドモ クウ』
─────ああ゛ん?
「あいつら、いつも三つ子狙ってくるんだ。まだ小さいから─────リオ?」
─────ほぉぉぉぉおおおん。私のかわいいかわいい、癒しの三つ子ちゃんを喰おうだと‥‥‥‥?
白陽が戦闘態勢をとると同時に、小石やら木の枝が、バラバラと降ってきた。
「─────ちょっ何これ!?」
雨の様に小石が降り、たまに頭サイズの石が降ってくる。
刀を取り出し、自分に当たりそうな、でかサイズの石を叩く。
「何よこれ!?どっから────遠っ!」
てっきり近くから投げられているかと思ったら、山の中腹の崖に複数の影が見えた。
そこから下手投げで飛ばしてくる。やり口が嫌がらせのようでイラッとする。
ギイィイイイ─────
一際大きい影が叫んだ瞬間、またぞろ影が増え、近くの木の陰にも潜んでいる事がわかった。
「─────シロ君や。結構な数に囲まれてるみたいなんですが」
「だから言ったろ。集団で来るって」
キーキーキーキーキー
一匹が泣き出すと、つられるように周りも騒ぎ出す。はっきり言ってうるさいっ!
しかも取り囲んで、下手なコントロールで石を投げてくるのが、癇に障る。
叫び声と共に、言葉らしきモノが聞こえてきた。
『シロイノ クウ』
『オッキイノ イナイ』
『クウ ヨコセ』
ああ゛ん? シロイノってシロ君の事? オッキイノはフェンリルお母さんて事か?
ちょとお姉ちゃん、ムカつくんだけど。
「シロ君、アイツらシロ君一人だから、狙ってきたって事?」
「それもだが、お前も狙われてるぞ」
─────私も?どういう事?
なんのこっちゃと首をかしげ、『鑑定』を呼び出す。実物がいれば鑑定出来るよね?
『グレィモンキー 弱っちいのに、集団でケンカ売ってくるめんどくさい奴らっす。嫌がらせでモノを投げる・騒ぐ、迷惑集団っす。基本死骸を漁る集団っすが、たまに調子こいて襲ってくるっす。とくに雄は人族の雌を攫ってピ───してピ───してきますんで要注意っす』
うん、大方『ナビ』の解説と変わらないが、最後の部分で、あ~やっぱそうっすか~そんな気してたんだわ。
何だか自分周辺に雄の集団が、じりじり集合しつつあったからだ。何故、雄って解るって?ちょっとお子様には見せられない光景だからだよっ!あと『ヨ・コ・ セ』『オ・ ン・ ナ』連呼するのがウザい。
「うるさい奴らだ。片付けるか」
「そうね。晩御飯、台無しにされた恨みもあるし」
今やかまどは石や木で壊され、育てていたお肉と魚はひどいあり様だ。
『シロイノ クウ』
『デカイノ クウ』
『チビドモ クウ』
─────ああ゛ん?
「あいつら、いつも三つ子狙ってくるんだ。まだ小さいから─────リオ?」
─────ほぉぉぉぉおおおん。私のかわいいかわいい、癒しの三つ子ちゃんを喰おうだと‥‥‥‥?
295
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」
公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。
忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。
「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」
冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。
彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。
一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。
これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる