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第2章

第10話 ホリーの奮闘

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3人はトラキア商店で購入したテントの中で横になって寝ている。横で安らかな寝息をたてているホリーは、はじめての夜伽で疲れて睡眠中だ。敷き毛布の上には、ホリーがはじめて性行為をした証拠である破瓜の血がしっかりと残されている。彼女は全身が神液でどろどろになっていて、テント内は男と女の臭いで充満していた。それにしても彼女との夜伽は驚きの連続だった。

異世界に来てはじめて、夜伽をして負けたのだ。しかも気弱で人見知りのホリーに……だ。ここまで夜伽に特化した超人がいるなんてアンビリーバボーと言うしかなく、完全に打ちのめされたよ。《探査マップ/神愛》で彼女のステータスを見てみよう。

●名前:ホリー
●年齢:16歳
●種族:ヒューマン
●所属:ステュディオス王国フェロニア市、粉砕のミョルニル
●身長/体重:148/43
●髪型:茶髪ゆるふわ系ポニーテール
●瞳の色:黒色
●スリーサイズ:75/55/78
●カップ/形:C/皿型
●経験:セシルのみ、神液吸収90回、第1次進化まであと10回吸収
●状態:睡眠
●職業:戦士
●レベル:2
●HP:43+37=80
●MP:39+35=74
●腕力:22+19=41
●体力:21+18=39
●敏捷:23+19=42
●知力:19+17=36
●魔力:20+18=38
●器用度:21+18=39
●スキル
戦鎚術1、戦闘技1
●エキストラスキル
へリングロゥシーリング/数の子天井

やっぱりだ。絶対、何か特殊なエロ系のエキストラスキルがあると睨んでいたが、《へリングロゥシーリング/数の子天井》……だと!
日本にいたときも噂には聞いたことがあるが、まさか異世界に来てそれを持っている女の子に出会うとは!

《サポート》
《へリングロゥシーリング/数の子天井》の詳細を教えて?

【《へリングロゥシーリング/数の子天井》とは、性交の時にピストン運動で一物を挿入するたびに亀頭部分が数の子に例えられているたくさんの粒状のものに擦られるその粒をさす。その挿入感は強烈で、男性に圧倒的な快感をもたらし、昇天するような射精ができるという名器な女性器である。
一般的な女性器との違いは、数の子状の粒は天井、つまり、おへそ側の膣壁だけにあるのではなく、反対側の床側、膣のお尻の側の膣壁にもあるという特徴がある。100万人に1人という低確率の名器である】

実際、ホリーの膣内に指を入れたら、コリコリしたものが上下左右にあったから、数の子天井と気がついたのだ。オレの一物は真珠が100個入っていることが、完全に裏目に出た。数の子状になっている形状だと、真珠のゴツゴツとぴったりフィットしてしまうために、オレには物凄い快楽が襲ってきた。

その結果、彼女の穴に一物を入れ、腰を振って1往復する度に1発の神液を出させられてしまっていた。夜伽のさなかにも色々と快楽の弱い体位を探していたが、どの体位もピストン運動が出来ないほどの快楽だった。パックの性愛魔法《マカ/精力絶倫》がなかったら、オレの方が確実に失神していただろう。

ピストン運動ができない女の子がいるとは、《へリングロゥシーリング/数の子天井》とは、すべての男を超早漏にしてしまうという、男の天敵のような恐ろしいスキルだ。ピストン運動をすると、一物の奥から引っ張られる感覚に陥り、2往復する前に果ててしまう。一物を膣内奥に突っ込み、腰を引く時の快楽が特に凄まじい。

結局、90回も神液吸収させられてしまっていたというわけだ。ホリーには第1次進化まであと、たったの10発しか残されていない。次の夜伽では彼女がハーフ神族になって寿命が延びてもいいかという意思を、キチンと確認してから夜伽をしなくてはならない。

「パック、ホリー、そろそろレベルあげにいこうぜ」

ぴったぴったとホリーの柔らかいほっぺたを軽く叩く。ホリーはムクッと起きるとあくびをし、ぐぐっと背伸びをしている。仕草が子猫みたいで可愛いな。横で大の字に寝ていたパックも起きてきた。

「う~ん、よく寝たよ。さっきはあんなに神液を出したらさすがにセシルも疲れたでしょ! ホリーの夜伽は侮れないよね!」

「う~、私の体は店長を……満足させられましたか?」

褒められてホリーは下を向いてしまい、とても恥ずかしそうだ。耳まで真っ赤になっている。

「もちろん大満足だ。ホリーの穴の締りはグッドだったし、あんなに連続で絶頂したのははじめてだった。それよりも処女膜を貫いた時の、破瓜の血がだいぶ多かったようだが大丈夫か? もし陰部が擦れて痛いようなら《リカバリー/回復魔法》をかけるが」

「はぅ~、私の体で満足してもらえて……良かった……です。股も……特に問題ないです」

「分かった。さぁ、今日中にホリーのレベルを10まであげるぞ。おっと、その前に精液と愛液でぐちゃぐちゃになっている体とテントを綺麗にしないとな」

《クリーン/清浄×4》

オレたちは玄室を出て、再び迷宮の通路を歩きはじめた。ほどなく隣の玄室前までやってきた。オレはホリーを見て目で行くぞっと合図をすると、ホリーは無言で頷いた。処女を失い大人の女になったためなのか、先程までのようなオドオドした雰囲気は彼女にはなかった。

『ギィイイイイイイイイ』

重い鉄扉を開けて3人は玄室内になだれ込んだ。中にはアンデットコボルトが3体いて、オレたちに気がつくとカタカタと骨と骨が当たる奇妙な音を出し襲いかかってきた。

●魔物名:アンデットコボルト
●状態:なし
●脅威度:G
●レベル:2
●HP:54
●MP:47
●腕力:28
●体力:26
●敏捷:24
●知力:26
●魔力:21
●器用度:20
●スキル
剣術1
●装備
鉄製のロングソードー1

~~~戦闘開始

◎アンデットコボルト×3(3)

まずはオレがイニシアティブを取ったので、ホリーに暗黒魔法でバフをかける。通常のバフであるレベル1魔法《エンハンスメント/身体強化》は、全てのステータスが100上がる。だがオレが使う最上級のバフである《グレートエンハンスメント/超身体強化》は全てのステータスが300も増えるという凶悪なものだ。レベルが1つ上がると加護持ちで最大で21、上級職だと最大26、下級職だと最大17上がる。バフをかけると数レベルがいきなり上昇した状態になる。この魔法を持つ者が1人いるだけで、格段にパーティーの戦闘能力が変わってくるのだ。

《グレートエンハンスメント/超身体強化》

『フォン』

ホリーの体が光りを発し、すぐに光はおさまった。彼女はウォーハンマーを中段に構える。アンデットコボルトを迎え撃とうとしたが、《グレートエンハンスメント/超身体強化》のおかげで攻撃順番が繰り上がり、5番目から2番手になった。ホリーがアンデットコボルトに近接戦闘を仕掛けた。

「えい!」

『ガッ!』

アンデットコボルトAへの攻撃を成功させ、ウォーハンマーを右から左へと一閃する。肘の辺りに命中し358のダメージを与え、体力をゼロにすることに成功した。アンデットコボルトAは関節結合が外れてバラバラになり崩れ落ちる。

『ブォンッ!』

3番手のアンデットコボルトBの攻撃をホリーは華麗なステップを踏んで左にかわした。

『ギィン!』

4番手アンデットコボルトCは滑らかな動きでホリーに迫ると、ロングソードで胸の周辺を突いてきた。
アンデットコボルトCの突きをウォーハンマーで弾いたホリーは、少し距離をおいて武器を再び中段に構えた。暗黒魔法《グレートエンハンスメント/超身体強化》の効果もあり、彼女は全てのステータスが300ずつあがっていた。そのため回避力も上昇していたのだ。ホリーが攻撃を食らう確率は極めて低かった。

「ホリー! 大丈夫?」

「まだまだ……行けます」

~~~2ターン

オレは攻撃に参加する意志がないので戦闘から離脱した。

◎アンデットコボルト×2(2)

イニシアティブを取ったホリーがスキルを使うため、深く足を曲げ腰を落とし、ウォーハンマーを背部にまで引き、腰の辺りにセットする。何かのスキルを使うつもりだ。

《烈風剣》

『ガキィ!』
『ガキィ!』

ホリーはレベル1戦闘技の《烈風剣》を繰り出し、衝撃波を敵に叩きつけた。ウォーハンマーから発生した衝撃波はアンデットコボルトB、Cに直撃をし、358のダメージを2体に与え、骨ごとバラバラに砕け散った。

~~~戦闘終了

ホリーは残された2体のアンデットコボルトも倒すことに成功した。3体のモンスターを1人で倒して少し自信が出てきたのか、誇らしげな顔をしている。

「やったねホリー! さっきと違って、冷静に戦うことができて、オイラ驚いたよ!」

「パック、ありがとう……ございます。店長が私を……大人の女にしてくれて……戦う勇気をくれたの……ふふふっ」

ホリーからのオレに向ける信頼の視線が眩しい。彼女のマーカーも薄緑=信頼となっていた。

「そういえば、なんでセシルは一緒に戦わないの?」

パックの言うこともその通りなのだが、これには理由がある。VRMMOモンスターバスターで戦闘区域に行く際、クランの仲間たちと行くか、パーティーメンバーを掲示板で募集をする。基本的に5人の仲間を募い、自分も含めて6人がそろったら戦闘区域に移動することになっている。

適当に職業を限定しないで、6人を集める場合もあれば、敵の動きを止める盾職2人、火力重視の物理アタッカー2人、後方から高火力な範囲アタッカー2人というような職業を限定して募集することもある。

ちなみに無双超人の通り名を持つオレはどうかというと、完全なるソロで一度も誰かとパーティーを組んだ経験はない。その理由は1つ、モンスターを倒したときに得られる経験値が6倍になるのである。6人分の経験値を1人でもらえるために、レベルアップが格段に早い。ホリーを1人で戦わせている理由もそこにある。

「1人で戦った方が、レベルアップが早いんだよ。特にラストアタックは重要になるので、なるべくホリー1人で戦ってほしい」

「はい……店長のおかげで……自信のついた今の私なら……大丈夫そうです」

「そうだったんだ! さすがにセシルはシステムについて詳しいね。オイラ脱帽したよ!」

今の戦闘でホリーのレベルは3になっている。オレは戦闘にほとんど参加しなかったので、経験値の多くがホリーにいったようだ。

「宝箱は……どうします?」

「え? あっ! セシル、宝箱が玄室の真ん中で発生してるよ!」

「本当だ。情報屋のグルキュフが宝箱の発生する確率が高いって言っていたな。折角だから、開けてみるか。盗賊技能の識別を使ってみよう」

《識別》

ーー毒ガス

うおっ! 下級罠で1番最悪な罠が出たぞ。この罠の解除をミスすると、パーティーの全員が毒のレジストをし、失敗すると毒状態になるのだ。ただ、下級毒なので解毒ポーションでも回復できる。

宝箱は下級罠と上級罠に分かれている。地下深く潜れば潜るほど、上級罠が出る確率が増える仕様だ。下級罠は石つぶてや毒針などの比較的パーティーに与えるダメージが優しいものとなっている。上級罠となると凶悪なものが多い。パーティーの要である神聖魔法の使い手のみを狙ったプリーストブラスターや、ランダムで転移させるテレポーターなどがある。

「罠は毒ガスだ。じゃあ、慎重に解除す……

「カチャ」

「……あ」

「わわわっ! セシル何してるの! いきなり宝箱の蓋を開けちゃってさ!」

「……ミスった」

「きゃああああああああああああ!」

『ブシュ~』

《セシルは毒状態になった》
《パックはレジストに成功した》
《ホリーはレジストに成功した》

《鉄貨85枚が宝箱の中に入っていた》

パーティーメンバーの頭の中にメッセージが流れる。オレだけレジストに失敗した!? 高いステータスは関係ない仕様なのか?

「ふぅ~、オイラとホリーは助かったみたいだね! セシルしっかりしてよ!」

「マジで悪かったな。初めての宝箱で舞い上がったようだ」

「それより店長……毒状態を……回復しないと」

「ああ、そうだったな」

《キュア/状態異常回復》

『フォン』

「これで大丈夫だ。次の玄室に向かおう」

「はい」

「承知~」

毒状態を回復させ、また通路を歩いて次の玄室に向かう。

『ギィン、ギィン、ギィン、ギィン』

前方から金属と金属がぶつかる戦闘音が聞こえてきた。《探査マップ/神愛》を見ると、この先の通路で3対5で戦闘がはじまっていた。先程、戦う冒険者の見学を遠くから見物していた所、敵対するぞと追っ払われた。また探索の邪魔をして悪態でもつかれたら嫌だから、進む方向を変えるとしよう。

「「「きゃぁぁぁあああああああ!」」」

「な、なになに? この叫び声は?」

「冒険者が……ピンチ……なのでしょうか?」

「それっぽいな。すぐに救援に駆けつけよう」

走りながら《探査マップ/神愛》で戦闘現場を確認すると、この先の通路を右に曲がった所で3対5で戦闘がはじまっていた。3人パーティー側は、3人のうち2人が後ろに下がっており、実質的には1対5だ。不利な方のマーカーをタップすると、なんと朝に会ったばかりであるオーディン傭兵団のニコルと新人女冒険者2人だった。女の子は新人で戦闘経験がほとんどなく戦力にならない。通路を右に曲がると戦っているのが見えた。

「ぐはぁあああああああああ!」

「「「ニコルさん!」」」

『ドシャッ!』

頭から足までフル装備に身を包んだヒューマン5人のうちの1人に、ニコルは胸をスピアで貫かれ血反吐を吐くと、石畳みにうつ伏せで倒れた。

「ニコル!」

オレたちが戦闘現場に近づくのをアナスタシアが見つけて、眉をしかめ必死な形相で助けを求めてきた。

「助けてくださいセシルさん! 二、ニコルさんが! ニコルさんがぁ~!」

「セシル!」

アナスタシアの呼びかけに応じて、オレは腰にある短剣を抜くとニコルと敵の間に割って入った。5人は新たな敵の出現に危険を感じたのか、1度後方に下がった。

「ニコルを狙うとは、お前たちは噂の迷宮賊か?」

地下迷宮の入口で情報屋グルキュフから、最近は迷宮賊や滅びた国家エディルネの残党が冒険者を襲っているという情報を買った。こいつらはエディルネの関係者なのだろうか?

「……邪魔をするならお前も殺す」

~~~戦闘開始

◎迷宮賊×5(5)

迷宮賊の1人が低く暗い声でオレを脅してきた。5人のうちの1人がオレに向かって、剣を抜いて斬りかかってくる。

「ま、待て! そいつは……」

『ドガガガガガガガガガガッ!!』

「ぐっ!」

「「「!? ファンザ!」」」

このオレからイニシアティブを取れるとでも思っていたのか? 馬鹿なやつだ。野盗や悪盗の類いは、ヴェルチェッリ騎士団の件で、もはや容赦しないと決めたのだ。心以外、肉体は神そのものであるオレから繰り出される10発の攻撃を1度もかわせるはずもなかった。斬りかかってきた迷宮賊と思われた物体は、人の形をすでにしていなく、装備品、肉、骨まで砕かれ、ただの薄っぺらい敷物のようになっていた。

~~~戦闘終了

「てめ~! よくもファンザを殺りやがったな! ぶっ殺したらぁ!」

「キリオスさん、やつは駄目だ。やつの噂は聞いていたが、ここまでの強者とはな。退け! 退けぇ~!」

一瞬で粉々に潰された仲間を見て、素早く撤退を開始する迷宮賊ども。去るものは追わない、そんな暇はないしな。

「ニコルぅ~、しっかりしてよ。オイラに何か出来ることないかな? あ! オイラ夜伽専門妖精だから回復魔法とか持っていないんだよ!」

ニコルは血まみれでアナスタシアの膝の上で上向きに寝かされていた。胸をスピアで貫かれたため、心臓付近から止まることなく血が止まらないようである。必死にミルアが回復ポーションをかけて治そうとするが、下級ポーションで何とかなる怪我にはとても見えない。

「大丈夫かニコル」

「ううっ、セシル……か。こんな所で会えるなんて……まだツキがあるようだ。悪いが仲間の2人を地上に頼……ゴボッ!」

「「「ニコルさん!」」」

ニコルは血反吐を吐くと、自重にすら拭う力はすでにないようだ。ぐったりとアナスタシアに身を預け、苦しそうに肩で息をしている。

「差し出がましいが、もう1つ……ルーファスにお前の夢……叶えてやれなくて……ゴボッゴボッ……すまなかったと、伝えて……く」

「お断りだね。そんなことは自分の口で伝えろよ」

「セシル! 早くしないともうヤバイよ!」

「……………………………………………」

《フルリカバリー/フル回復魔法》

死にかけていたニコルの体が神々しい光で包まれ、光が徐々に収まっていく。ニコルの胸から流れていた血がピタリと止まった。

「な、何? セシルさん今のは神聖魔法ですか?」

「…………………あれ? 俺、生きてるのか?」

ニコルはカッと目を開けると、アナスタシアの太もも上で寝たまま、両手で自分の体を触っている。

「「「ええ!」」」

ミルアとアナスタシアが、突然目を開けたニコルを見て驚きの声をあげる。

「おいニコル、いつまでアナスタシアの太ももで寝てるんだよ。もう立てるだろ!」

「そうだよ! アナスタシアの太ももの感触が気持ちいいからってさ!」

ニコルは立ち上がると、しばらく自分の体の状態を確かめていた。確かめ終わると、オレに頭を90度まで下げてきた。

「体は全く問題ないようだ。セシル、助けてくれてありがとう。心から感謝する。しかしお前はレベル5神聖魔法の《フルリカバリー/フル回復魔法》が使えるとは、一体ベースレベルいくつなんだよ!」

「いや、助けた事は気にするな。迷宮賊を倒すついでだよ、つ・い・で! しかし5人いたとはいえ、ニコルのような高レベル忍者を倒すとは、あいつらはいったい何者なのだろう? この国って上級職は何人くらいいるんだ?」

「フェロニア市の上級職は、分かっているだけで30人程いる。あ、お前が新しく加わったから31人か。あとオレにダメージを与えられるとなると、下級職のレベル25以上が100人くらいだな」

「結構いるんだな。今回はその辺りが犯人だろうな。普通の迷宮賊ではない感じだったからな。戦い方がプロっぽかったな」

「ま、まさか名のしれた傭兵団か正規軍のどこかが俺を殺そうとしたのか?」

「だろうな。オレたちはもう2、3日レベル上げをしてから帰るが、お前たちは早く帰ってルーファスに伝える必要があるな。どこかの組織にオーディン傭兵団が狙われているってな」

「分かった。セシル、この礼は近々絶対にするからな! ミルア、アナスタシア、行くぞ」

「「「はい、ニコルさん」」」

オーディン傭兵団の3人は、出口の方に向かって走っていく。デカイ夢がある奴らは色々と大変らしい。まっ、オレたちには関係ないから、また探索に戻るとしよう。

「じゃあ、オレたちもホリーのレベル上げと、依頼を達成するために、コボルトを倒しにいこう。またすべての敵はホリーが頑張るんだぞ」

「はい……レベル上げ……頑張ります」

「承知~」

夜伽をして大人の女になることで自信がついたホリーは、その後も快進撃を続け、ついに10体のコボルトを攻撃を1度も受けることなく倒せるまでに成長する。冒険者ギルドの教官に絶対に戦ってはいけないと釘を刺されていた女の子が、初日としては凄まじい進歩である。

●名前:ホリー
●年齢:16歳
●種族:ヒューマン
●所属:ステュディオス王国フェロニア市、粉砕のミョルニル
●身長/体重:148/43
●髪型:茶髪ゆるふわ系ポニーテール
●瞳の色:黒色
●スリーサイズ:75/55/78
●カップ/形:C/皿型
●経験:セシルのみ、神液吸収90回、第1次進化まであと10回吸収
●状態:喜び
●職業:戦士
●レベル:12
●HP:318+295=613
●MP:288+258=546
●腕力:156+140=296
●体力:162+145=307
●敏捷:148+133=281
●知力:142+127=269
●魔力:146+131=277
●器用度:158+142=300
●スキル
戦鎚術2、戦闘技2
●エキストラスキル
ヘリングロゥシーリング/数の子天井
●装備
鉄製の革の帽子、鉄製のレザーアーマー、シリコン製のウォーハンマー+7、鉄製のブーツ、鉄製の短剣

レベル12か、1日でホリーはだいぶ強くなったな。神液吸収の効果も順調に出ているようだ。現在は神液吸収が90回だから、90%の能力向上となる。
例えば、腕力を見てみよう。本来のホリーの腕力は156である。それに90%のボーナスポイント140が加わり、今の彼女の腕力は156+140=296となった。
これならば、明日から地下2階に狩り場を移すことが可能である。

「今日のところはこのくらいにして、晩ごはんを食べよう。ちょっと食べながら、大事な話がホリーにある」

「私に……ですか?」

「そうそう、セシルには今後のホリーの人生を左右する話があるんだよ!」

玄室の1部屋にテントを張り、その中でクレタの実家でもらったパンと自前のコーヒーを3人で晩ごはんを食べる。ホリーもコーヒーは口に合ったらしく美味しいと言ってくれた。オレはコーヒー党だから、コーヒー仲間は大歓迎だ。

「それでホリーへの話だが、これ以上オレと夜伽をすると、ホリーの種族がヒューマンからハーフ神族に変わる。エキストラスキルでオレの神液を膣内で放出されると、100回でハーフ神族になり寿命が1万年になる。1000回で神族となり、不死ではないのだが、不老になるのだ。どうするかホリーに決めてほしい」

オレの話をすべて聞き、にっこりと微笑むホリー。《探査マップ/神愛》でホリーのマーカーを見ると、黄色ーー喜びとなっていた。この魔法は嘘をつくことができないから便利だな。

「永遠の若さ……それはあらゆる女の子の夢……むしろ嬉しい……です」

「やっぱりホリーも嬉しいんだ! アリシアたちといい、女の子は永遠の若さというものが嬉しいんだね!」

「そうか、神族になってもいいなら問題ないな。今日も遠慮なく夜伽をし、ガンガンホリーの膣内に中出しをするぞ」

ホリーは頬を赤らめるが、真っ直ぐオレの目を見て、力強く頷いた。よし、今日こそはホリーをイカしてやるぞ。実はホリーはまだ1度も性的絶頂をむかえていないのだ。彼女のエキストラスキル、《へリングロゥシーリング/数の子天井》に完全に敗北したからだ。2回も夜伽でイカしてあげないと可哀想だからね。まずは綺麗にしないとな。

《クリーン/清浄×3》

3人ともに体から綺麗になった。この魔法はお風呂に入った時よりも、清潔になるから便利だ。

「じゃあパック、性愛魔法を頼む」

「よしきた! おいきた! 夜のことならパックにお任せあれ!」

《ゴッドフィンガー/神業》
《インファティリティ/避妊》
《マカ/精力絶倫》

「むん……んちゅ……れろ……くちゅ……」

ホリーと唇をつけディープキスをかわすと、お互いに舌をからめあい、転がしたり吸いあったりしながら、舌の感触を楽しむ。彼女も自信がついたのか、わりと積極的にオレの口内に舌を入れてきている。

それじゃあ、勝負だ! ホリー!

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