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第2章

第18話 オーディン傭兵団VSポイズンファング傭兵団 その①

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2時間ほど行軍すると、ポイズンファング傭兵団の主城ザルツブルグにあと数キロメートルの距離にまで来た。完全武装した傭兵団が街中を堂々と行軍したから注目の的であった。不穏な気配を感じたフェロニア市の住民たちは通りから消え、多くは窓から状況を見極めようとして窓から覗いている。普通は聞こえないレベルのヒソヒソ声だが、トータルレベル300超えのオレの耳には聞こえている。

「先頭を歩いているのはルーファス様よ。軍を率いてどこに行くのかしら?」

「そりゃ、定期的なフェロニア市の周辺の見回りに行くんじゃねえのか?」

「馬鹿ね。オーディン傭兵団が向かっているのは東南よ。ルーファス様が守るべき門は西門よ。方向が違うでしょう。向かっている東南ってまさか!? ポイズンファング傭兵団!」

市民もこの行軍の意図に気がついてきたのか、ザワついてきたようだ。二代傭兵団が激突するという事になれば、市内の被害も甚大になるからな。当然、先頭はルーファスが堂々と歩き、その後ろにオレたちが続いている。アーティファクト級の神槍グングニルを持ち、傭兵団を率いるルーファスは、男から見ても惚れ惚れとする威風堂々としたものだった。さすがステュディオス王国で4人目の大将軍を目指すだけあり胆力も相当である。
しばらく行軍すると、斥候に出ていたニコルがルーファスの前に突然表れた。

「団長、この先にある建物には弓矢で武装したポイズンファング傭兵団員約3000人が隠れているのを発見した。どうするか指示を頼む。オーディン傭兵団が通ったときに、左右から挟み撃ちにして一斉に矢を射るのだろう。この道を避けるか?」

「ここまで来たら強行突破しかねーだろ。なっ! ルーファス」

ガディが速攻で口を挟んできた。爽やかな笑顔で真っ向から全面対決を希望するとはさすが脳筋だ。だがこの選択は間違えると大きな被害をもたらすという、ガディの意見であっても簡単に聞けるような軽いものではない。選択肢は2つある。
1つ目は、この道を敵が待ち構えているにも関わらず進軍して被害をある程度は覚悟をし、突破する。この選択肢は敵の本軍と戦う前に、団員の被害が大きくなるかもしれない。
2つ目は、待ち伏せしている敵を避け、進行方向を変える。この選択肢を取った場合、ルーファスが戦争に怖じ気づいたと言われ、傭兵団の指揮低下となってしまうことだろう。とても難しい決断だが、ルーファスは迷うことなく、すぐに指示を出した。

「ニコル隊、ロンド隊、ティナ隊、ガディ隊、ダグラス隊、ルーファス隊は左右に別れ、弓矢を装備し、敵を発見次第迎撃する! 中央は矢の供給をしろ!」

おお! 敵の策略にあえてのり、主力の隊を左右に分けて堂々と迎え撃つ決断をしたようだ。敵の策から逃げないで正面から突破を計るとは、やはりルーファスは熱い漢だ。新兵たちは中央に寄せて大盾を装備させ、熟練した傭兵で周囲を囲んだ。

「おほ! ルーファス、そうこなくっちゃな」

「祭りが盛り上がってきたな。仲間にかける回復魔法は全てオレに任せておけ」

「回復ならオイラたちに任せておいてよ! みんな頑張ってね!」

「ああ、助かる。粉砕のミョルニルは怪我人の救助と治療に専念してくれ」

戦場で鍛えあげられた傭兵団だけあり陣形の形成が早い。すぐに応戦体制を取り、また前進する。この早さがオーディン傭兵団の熟練度の高さを現しているのだ。

《探査マップ/神愛》で敵である赤いマーカーを観察しているが、あと数十メートル先の建物左右両側でジッと待機している。待ち伏せしている敵のレベルが1桁と全体的に低いのは、ここに配置された兵に新兵が多いことを示している。ポイズンファング傭兵団は新兵を使い、ここで出来るだけオーディン傭兵団を消耗させてから本軍で戦うという作戦なのだ。この先にある敵の本拠地ザルツブルグには高レベルの者が多いからだ。新兵を犠牲にし、多少なりとも弱らせたところで本拠地の本軍で叩くなど姑息なやり方だな。ルーファスは新兵を中央に入れて、なるべく新人に被害が出ないように気づかっていた。

「そろそろ来るぞ」

敵が待ち構える真ん中までオーディン傭兵団は進軍して行く。先頭を歩くルーファスが建物の中央に差し掛かると、敵は一斉に姿を現し、奇襲攻撃をかけるために弓を構えた。

「敵を殲滅せよ!!」

「「「おおおおおおおおおおおおおおおおっ!」」」

『『『バシュッ、バシュッ、バシュッ、バシュッ!』』』

そして、敵の司令官が攻撃指示を出すと隠れていた約3000人のポイズンファング傭兵団が矢を放ってきた。

「オーディン傭兵団! 迎え撃て!!」

「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」」」

『『『バシュッ、バシュッ、バシュッ、バシュッ!!』』』


ルーファスが一括すると六隊は反撃する。六隊は傭兵団の主力だけあり、新兵ばかりの敵と比べて平均レベルが敵方よりもかなり高い。次々に敵は矢が当たり倒れるが、オーディン傭兵団は怪我人がほとんど出なかった。

「ぐわっ!」

「矢が腿に当たった! 痛い痛い痛い痛い痛い!」

「ひぃいいいいいい! 血が止まらない!」

敵が戦う建物内から、次々と矢が命中して苦しむ声が聞こえてきた。素人に毛が生えた程度の実戦経験がない新兵だと、百戦錬磨で高レベルの敵と戦場で戦ってきた傭兵とでは相手にならないようだ。

「店長……私も何か出来る事……ないでしょうか?」

集団でも1番安全な真ん中にいて、盾の中でもひときわ大きいタワーシールドに守られているので粉砕のミョルニルはやる事がない。何もやることがない事が真面目なホリーには重荷になっているようだ。

「う~ん、オイラたちの出番は傷ついた団員たちの怪我の治療が任務で、戦闘が終了しないと暇だよね!」

「確かに暇だな。魔法を使って出来る事はあるから、戦闘も少し手伝ってやるとするか。対集団戦で使える魔法は何かないかな?」

《ステータス/状態》

オレの目の前に半透明のウィンドウが現れる。魔法で使えそうなのがないか確認していると、目的に合いそうな魔法を1つ発見した。

「お! これ良さそうだな。レベル5暗黒魔法のサフィケーションデスとかどうかな? 範囲魔法って書いてあるから敵の人数が多いときに有効な魔法なのだろうか?」

「ぶっ!! セ、セシル! その魔法はダメ! 絶対!」

「ん? 何がダメなんだ?」

「魔法の効果とか見た? 魔法名のあとに▷って記号があるでしょ! そこを押すともっと詳しい説明が見れるよ」

全ての暗黒魔法が羅列されているウィンドウを見ると、パックの言うとおり魔法名の端に▷というものがあった。それをタップすると詳細な魔法の説明が出てくる。

「詳細な説明文があるって知らなかった。パックって色々と知っているのだな。あれ? 《ステータス/状態》はオレ以外にも使える人がいたのか? もしかしてホリーも使えるのか?」

「いえ……私にそのような能力はありません……ステータスという魔法は……今まで聞いたこともありません」

《ステータス/状態》はエロース神の聖寵フォルダーの中に入っていた魔法なので、オレしか使えないものだと思っていたのだがな。

「なんでパックが聖寵の事を知っているんだ? 聖寵魔法については話したことがないはずだが?」

オレから質問をされ、パックは急に顔が青ざめた。緊張のため、まばたきのスピードが通常の何倍にも早くなっている。何かまずい質問でもしたのか?

「そそそそ、それは……ほらっ! アレだよ」

そう言いながらパックは右上を見ながら、説明をしようとしている。実は目の動きには意味がある事をオレは知っている。突然、質問をされた時、左上を見ながら考えていると、過去に起こった事実を思い出しているのだ。それではパックのケースの場合、右上を見ながら考えている。このケースの場合……事実を思い出そうとしているのではなく、作り話をでっち上げようとしているのだ。要は嘘だな。

「オイラはセシルの眷属だから、そういう事も分かるんだよ! それよりも魔法の説明欄を見てよ!」

あからさまに嘘をついている感じだが、まあ追求はせずにしておいてやろう。オレだって誰にも知られたくない事の1つや2つはある。日本で住んでいた家にはたくさんのエロDVDが隠してあったしな。エロース神のご配慮のおかげで芽衣にバレなくて済んだ。

「そうだったんだな。それよりサフィケーションデスの効果だが……下位範囲窒息死魔法。範囲内にいるレベル15以下の敵の周囲から空気がなくなり、100%窒息死する。この魔法はレジストが発生しない魔法である……な、なんだと!」

「ふわぁあああああああああ!」

「それってレベル15以下の敵をレジストもさせずに虐殺する魔法だよ! ちなみに上位サフィケーションデスは術者よりも20レベル下の者がレジスト出来ないのさ! セシルはトータルレベルが300くらいあるから、生き残れる生物はほとんどいないだろうね!」

虐殺魔法とは恐ろしい魔法を使おうとしていたな。パックのおかげで助かったよ。空気がなくなって喉をかきむしりながら死ぬなんて怖すぎる。やはり魔法はよくよく考えないと使ってはいけないな。

「そんな魔法は使えんな。代わりにバフでもかけてやるか」

《グレートエンハンスメント/超身体強化》×1015

『フォンフォンフォンフォンフォンフォンッ』

魔法を唱えると、オーディン傭兵団全員がバフで身体能力が上がった。4万ほどの魔力を使ったが、オレのMPは170万程あるので問題はない。

「おお! 体に力が湧いてくる」

「セシルさんありがとうございます!」

「助かります!」

3000人vs600人という圧倒的な人数差があったが、傭兵団の練度の高さとバフの圧倒的な効果もあり、1時間ほどの短時間でポイズンファング傭兵団の弓隊3000は闘争心を消失し、沈黙した。

ポイズンファング傭兵団は多くの死傷者を出しているが、オーディン傭兵団は死者0名、重傷25名、軽傷42名というものだった。しっかりと実戦で鍛え上げられたため、防御力が非常に高かった。
ルーファスの戦い方は防御力に重きをおいていて、1番高レベルの者に弓矢を射たせ、その弓兵を守る盾専門の護衛がいる。弓を射ることに集中できるため、命中力も威力も高まるというわけだ。

「ガディの兄貴、すいません。盾で防ぎきれなくて矢が……」

見るとガディの肩に矢が刺さって血が出ている。ガディは刺さっていた矢を自分で引き抜くと、ポイッと捨て、にやっと笑った。

「ま、気にすんな! 多少血が出てないと盛り上がってこねーじゃねーか。ガハハハハハハハハハハハハッ! なっ、ルーファス」

「そうだな。いつも無茶な戦い方をするお前が無傷だと、逆に作戦ミスをしていないか気になってくる」

「そういえばガディが血を流していない事って、あまり見たことないな。いつもどっか怪我している」

「血を流すのが当たり前といっても、怪我をほっておくわけにもいかないだろう。今から軍全体に範囲回復魔法をかけるな」

「セシルお願いね」

《エリアフルリカバリー/範囲全回復魔法》

「フォンフォンフォンフォンフォンッ」

オーディン傭兵団員全員が入る大きさの六芒星の魔法陣が地面に現れ、光に包まれた。レベルの低い神聖魔法と違い、目が開けられなくなるほど光量が多い。エリアを拡張したレベル6神聖魔法《エリアフルリカバリー/範囲全回復魔法》をかけると魔力をかなり消耗するが、オレは1分間で8000ポイントも魔力が回復するから全く問題ない。

「おお! 傷が一瞬で治った」

「血が止まったわ!」

「刺さった矢が体の中から出てきた!」

周囲に驚きが起こるが、1番驚いていたのがガディの部下であるステファノだった。

「あ、あ、兄貴! 昨年の戦で帝国兵にやられて失明した左目が見えますぜ!」

「マ、マジかよ! セシル、今の神聖魔法はまさか《エリアフルリカバリー/範囲全回復魔法》か? 《ハイリカバリー/上位回復魔法》ではステファノが斬られて失明した左目は治らなかったんだよ」

「ああ、《エリアフルリカバリー/範囲全回復魔法》だ」

「マジかよ! お前はどこまで規格外なんだっつーの。《フルリカバリー/全回復魔法》でさえ、使える聖騎士はこの国に1人もいないっつーのによ。レベル5の神聖魔法を使えるといったら、パルミラ教皇国の聖女アリシア・クレスウェルくらいしかいないだろ! その上を行くレベル6の魔法の使い手など信じられね~」

「確かにそうだな。この際、セシルが味方でいてくれたことに感謝する」

「だな。そういや、歴史的にレベル6神聖魔法まで辿り着いたやつっていたっけ?」

「小さい頃におとぎ話で見たことがあるわ。千年前に実際にいた建国の六英雄の中に、レベル6まで使えた聖騎士が確かにいたわよ。名前は聖パルミラ。パルミラ教皇国の礎を築いた伝説の英雄ね。それ以外ではほとんどいないことは確かね。本当にセシルにはいつも驚かされるわ」

「……………………………………」

ダグラスは相変わらずの無言だ。まだこの男の声を聞いたことがない。喋ることができないのだろうか? ただ表情から感激していることは分かる。

「チッ」

多くの団員が称賛していたが、ロンドだけはオレが気にくわないみたいで、反吐が出るぜという顔をしている。口を開けるとお前なんかたいしたことねぇ、と言いそうだ。オレはそういう反骨精神を持つ男は嫌いではない。

「あまり褒めるなよ、照れるだろ。それより早くザルツブルグに攻撃を仕掛けないと夜になっちまうぞ」

「うむ、そうだな。オーディン傭兵団前進!」

「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」」

四番目の大将軍の地位をかけた傭兵団の戦争、初戦はオーディン傭兵団の圧勝で終わった。次はいよいよ敵の本拠地ザルツブルグでポイズンファング傭兵団の本軍との全面戦争である。
ルーファスは神槍グングニルを上空に振り上げ、号令を出した。団員たちもその心に答え、雄叫びを上げた。勝利の勢いそのままにオーディン傭兵団は力強く前進をはじめる。
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