神聖娼婦を中出し育成してハーレムを作ろう

天将

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第1章

第45話 私を孕ませて

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暗殺者ボージャンはスラム街の一室にいて動こうとしなかった。そのため《探査マップ/神愛》で監視し、身分の高い来訪者がボージャンの所に来るのを待っていた。日が落ちるまで監視していたが誰もボージャンの潜伏していた部屋を訪れる者はいなかった。夜になるまでボージャンは自分の隠れ家で待っていて、深夜になり、ついに動き出した。暗殺者だから、昼間に堂々と依頼主に会うことはないということだろう。深夜になり、依頼者に暗殺の報告をしに行くと予測した。

「セシル、暗殺者は依頼主の所に着いた?」

「ああ、どうやら修道士が住む区画にいる者が犯人らしい。《探査マップ/神愛》の示すところは、かなり大きい屋敷の中だ。よし、じゃあそろそろ偵察をしに行くか」

「承知~」

宿泊している部屋のドアを開け、暗殺者に依頼したであろう人物に会いに行こうとすると、ドアの前にカミラが立っている。

「「「おわっ!」」」 

「はぁ~、びっくりしたカミラかよ。心臓に悪いだろ。マジで驚いた」

「もう~、カミラ~。オイラ心臓に悪いよ。ドアの前で立つなら部屋の中に入ってきてもらった方が安心だよ!」

「中に入って待っていても良いのですか?」

「そこにいられるくらいなら入っていいよ。オイラはカミラを信用しているしね!」

「そうなのね、パックありがとう! ところでどちらに出かけるのですか?」

「昼間に襲ってきた暗殺者のアジト、または依頼者が分かったから、誰が黒幕か偵察にいこうと思ってな」

「そうなんですか? 私も一緒に行きたいです。馬を出しますからついて行ってもよろしいでしょうか?」

「ああ、お前も毒矢で被害を受けたことだし、犯人が誰か知りたいだろう。それじゃあ頼もうか」

カミラも含め3人でマーカーが示す場所に急いで馬で向かう。家屋や商業施設、商店街を抜け、大きなお屋敷がある区域へと馬は進んで行く。その中でもひときわ大きな屋敷の前にたどり着いた。

「ええ? 本当にこのお屋敷に暗殺者がいるのですか?」

「ああ、そうだ。暗殺者はこの屋敷の応接室で椅子に座っている。カミラは有名騎士団の団長で、身元がバレてしまうからここまでな」

「……はい、セシル様。見つからないようにお気をつけ下さい」

見つからないようにと心配してくれたようだが、それは絶対にない。パック独自の特殊な魔法があるからだ。この魔法だけは、Hなイタズラをした時にオレが犯人だとバレるので誰にも知られたくはない。あ、クレタにだけは知られてしまったっけな。

そういう理由でお屋敷への侵入はパックと2人で行くことにした。自分も行きます、とカミラは駄々をこねないとは聞き分けが良くて助かる。きっと男に従順な良いお嫁さんになるに違いない。5メートルほどある高い壁をジャンプをして素早く飛び越えた。音もなく屋敷内の地に降り立つと、パックの目を見て頷いた。

《インビシブル/透明化×2》

2階の窓から屋敷内に侵入すると、すでに日が落ち夜になっているので、所々でわずかに灯りが漏れている部屋があった。《探査マップ/神愛》で暗殺者のマーカーを確認すると、暗殺者は2階の1番奥の部屋にいるようだ。オレたちの姿はパックの魔法で見えないので、堂々と普通に歩いてその部屋に向かった。途中でメイドとすれ違うが、まったくオレに気がつくこともない。

《ウインド/微風》

『ヒョワ~ッ』

魔法で起こした微風がメイドのスカートをフワッとめくりあげた。清純そうな顔をしたメイドだったがパンティは黒だった。スカートがめくりあがった時に、同時にメイドの前に回り込み、パンティを軽く上に引っ張り、陰部のスジを絶妙な力加減で食い込ませる事に成功した。さすが40万オーバーの器用度だ。ぐふふふふ♪

「きゃっ、嫌な風ね。なんでパンティがアソコに食い込んでいるのよ! もう!」

「うひひっ」

スカートを両手でおさえて驚き、食い込んでスジが出来たパンティを直して何事もなかったようにメイドは去った。メイド服って異世界でもエロくて可愛い。パックにも喜んでもらえたようだ。

「今のスジ、エロくて良かったろう?」

「うん、良いスジだったね! セシルも上手くやるよね、うひひっ」

さらに屋敷内を進んで行くと、たくさんの灯りで灯された部屋があった。なぜこの部屋だけ特別明るくしているのだろう? と気になったので部屋に入ってみた。すると部屋内には部屋いっぱいに豪華な神を祀る祭壇があった。

「これはエロース神様の祭壇か。何でわざわざ家の中に作るのだ? ずいぶんポートフォリオは信仰心が厚いのだな。意外で少し見直したぞ」

「いや、セシルよく見てよ。エロース神様の祭壇じゃないよ。これは……ブライデン神様の祭壇だよ!」

パックが祭壇の周りを飛び回り、装飾品などを見てブライデン神の祭壇だと気がついた。そもそも祀ってある石像の顔が、神都ベネベントのサン・ルステラ大聖堂の入口にあった巨大なエロース神様の穏やかな癒やし系の顔ではない。相手を威圧するような鋭い目つきが、戦いの神と言ったほうが納得のいく顔だ。右手に剣を持ち、左手にはドクロを持っているという事も、戦いを重視している神に見える。

「な、何!? パルミラ教皇国でエロース神信仰じゃないというのか? なぜそんな奴がパルミラ教皇国ナンバーワンの聖騎士団の団長をやっているのだ?」

「何でだろうね? オイラもさすがに分からないや」

何かきな臭い話になってきた。ポートフォリオが信仰している神はエロース神様ではなく、ブライデン神様という謎がなんとなく心に引っかかった。オレはエロース神様の化身だからな。まあ、オレは平均的な日本人だから、もともと信仰というものに縁がない。国内に別の神や仏を信じる宗教者がいても、格別敵視したりはしない。

祭壇の部屋を他にも探ってみたが、特に祭壇以外では怪しいものが出てこなかった。若干の違和感を残しながら、オレたちは祭壇の部屋を出て、本来の目的である暗殺者が待つ応接室に向かった。

目的の部屋の前に着くと、40万オーバーの器用度でそーっとドアを開けて応接室への侵入に成功した。高級そうなソファーに座っている暗殺者は、オレたちが侵入したことに全く気がついていない。戦闘力特化型の暗殺者だからか気配察知能力が低いのか? そうではなく姿を消す魔法があるなど考えもしないだけだな。近すぎると気がつかれるかもしれないので、部屋の隅でパックと2人で静かに待機し、黒幕を待つことにした。

しばらく待つと応接室に向かって歩いているマーカーが2つ《探査マップ/神愛》に映る。

『ガチャッ』

2人はドアを開けて入ってくると、見覚えがある顔だった。ラスメデュラス騎士団、団長ビル・ポートフォリオだ。暗殺者が頭を下げたが、無視して金色のソファーに腰かけると、一緒に来たメイドからタバコをもらって火をつけ吹かし、一息ついた。

「頼んだ依頼は成功したのか?」

ポートフォリオは両足をテーブルの上にドカッと置いた。そして傲慢な態度で暗殺者ボージャンを馬鹿にしたような薄笑いを浮かべ、ジロリと見た。

「男の暗殺は失敗しやした。すいやせん」

暗殺者の一言で、ポートフォリオの目は吊り上がり、怒りで顔が火のように火照った。愚かなヒューマンとは相変わらず瞬間湯沸器なようだ。

「なんだと! お前に一体いくら払ったと思っているんだ! ぬけぬけと失敗した報告などしないで、もう1回殺しに行け! そして確実に仕留めてから報告をしに来い!」

ボージャンはポートフォリオの激しい叱責に顔色も変えることもなく、冷静にしている。さすがレベル28の暗殺者だけあり、肝が座っている。

「しかし旦那、男の代わりにヒュドラの毒矢を、ヴェルチェッリ騎士団団長ジョルジの左肩にある急所に命中させやしたぜ。とっくに死んでいることでやしょう」

ボージャンはジョルジが無事だという事を知らないわけだ。アジトに夜まで雲隠れしてから誰とも接触をしていなかったからな。明日の騎士団戦のときに無事なカミラを見たら驚くぞ。
その報告を聞き、ポートフォリオはニヤ~リと不適な笑みを浮かべる。喜怒哀楽の激しいやつだな。顔に心の思いが出るタイプのようで、何を考えているか一目瞭然だ。

「な、なんと! そうか、あの娘は死んだのか。ぐっぐっぐっぐっぐっぐ! よく殺ってくれたな! 今ごろはあの世で父親パトリックに会っているのだな。ヴェルチェッリ騎士団はあの娘が要だから、あそこもまとめるものがいなくなって終わりだ。
我が騎士団と合併すれば、ヴェルチェッリ騎士団の女どもが5000人が入る。ジョルジが女どもを抱え込んでいたから、神聖娼婦を利用出来なかった女日照り続きの騎士たちも喜ぶな。もちろん美女はワシのものだがな、ぐっぐっぐ」

ポートフォリオは暗殺失敗の報に苛立っていたが、カミラ暗殺には成功したと聞くと上機嫌になった。美女と夜伽をする姿を想像し、舌なめずりをして気味の悪さに拍車がかかっている。雇い主を喜ばせることに成功し、ニヤニヤしていたボージャンが急に真顔になった。

「ですが、もう1つご報告したいことがありやす。ご依頼の男なのですが、かなり危険な男でやす。一発必中の距離で射った、あっしの毒矢を指で弾いて防ぎやしたぜ」

「な、なんだと! そんなことは可能なのか。お前の見間違えではないのか?」

「プッ」

女との情事を想像して舌なめずりをしていたポートフォリオは、また急に険しい顔をした。本当に感情が顔に出るタイプなのだな。怒り顔とエロい顔が交互に来て、段々可笑しくなってきたぞ。お笑いのネタのような可笑しさだ。思わずプッと少し吹いてしまった。まずいまずい、気づかれていないよな。

「ププププププッ」

左肩から笑いを我慢していて、限界がきつつあるパックの息づかいが少し荒くなっている。笑いを必死に我慢して、手で口をおさえている。

「見間違えではありやせん。確実に指一本で弾いておりやした。恐ろしい話ですが、最低でもレベル40台後半はあると思いやす」

「……な!」

ポートフォリオの口が縦に限界まで開く。心臓が飛び出そうなくらい驚愕している。目も限界値を越えて大きく開けている。ガマガエルみたいな醜い顔になった。

「ひゅ~、ひゅ~、ひゅ~、ひゅ~」

左肩のパックから空気の漏れる音が聞こえる。パックがもう限界だ!  やばい、潜入がバレる。そ、そうだあの魔法があった。

《(サイレント/消音)》

こういう時に役立つユーザーインターフェイスだ。声を出さなくても魔法の詠唱が可能だ。オレとパックの周囲の音が完全に消える。それを確認したパックが爆発した。

「あーっはっはっはっはははははははは! いーひっひっひっひっひひひひひひひ! ウーヒャッヒョッヒョッヒョッヒョッヒョッ!」

しばらくパックの大笑いが止まらなかったが、ポートフォリオとボージャンは当然気がつかない。それが可笑しくて可笑しくて、オレも大笑いしてしまった。最初から《サイレント/消音》をかけておくのだったと後悔する。

ポートフォリオは、しばらくガマガエルのような表情で固まっていたが、ようやく落ち着いた。

「その男のことは分かった。しかし、明日はとんでもなく強い助っ人が来るから問題ない。レベル40台後半だろうが、まったく問題ないから楽しみにしていろ」

「え? 旦那、本当に大丈夫なのですかい? レベル40台というと、国内最高クラスの男ですぜ」

「セシル、レベル40台後半っていったら、国に数人いるかいないかという程なのに、全然問題ないってどういうことだろ?」

「そうだな~。ま、考えても意味がないから大丈夫だ。今は盗賊に転職したが、オレのレベルは100越えだしな」

「そうだね。元々セシルに勝てるとしたら魔龍くらいだしね!」

黒幕が分かったので、そっと応接室を出ると、1階に向かって歩いて行く。外で待つカミラに合流しようと適当にドアを開けると、そこは脱衣場だった。屋敷内にお風呂があるとか、ポートフォリオは相当なお金持ちなのだな。

「「「キャッキャッ!」」」

お風呂の中から明るい話し声が聞こえる。メイドたちがお風呂に入っているようだ。ぐふふふ♪ やっと《インビシブル/透明化》の1番の使いどころが来たな。脱衣所からお風呂に入ると、2人のメイドが楽しく会話しながら、裸で湯船に使っている。

《(サイレント/消音)》

さっきと同じミスはしないのだよ。それが無双超人の名を持つ理由さ。メイドの雑談を聞いて楽しむとしよう。女の子って普段はどんな会話をしているのだろう?

「明日の騎士団戦楽しみね。ヴェルチェッリ騎士団から出るという男性は超絶美少年みたいよ」

「そうそう、ラスメデュラス騎士団のサーヤ様がさっき報告に来てね。話したんだけどぉ~。昼間にその男性と訓練施設でお会いしたそうよ」

ええ! その話の男ってオレのことか。その噂の本人、今、目の前にいるんですけど。女の子の情報網って凄いな。朝、起きた事件で、もうこんなところまで噂が拡散しているのだな。エロース神様の言う通り女の子の間で噂になるレベルの顔か。VRMMOモンスターバスターの開発部のゲームクリエイター佐久間氏には感謝だな。《探査マップ/神愛》で2人の情報を見てみよう。

●名前:カシマ・ラスカ
●年齢:18歳
●種族:ヒューマン
●所属:パルミラ教皇国、ティムガット市ポートフォリオ邸付きメイド
●身長/体重:160/52
●髪型:金髪ボブ
●瞳の色:青色
●スリーサイズ:78/54/82
●カップ/形:A/皿型
●経験:あり
●状態:平常
●職業:神民
●レベル:2

カシマは金髪ボブだ。前髪を揃え、後ろ髪を短めに切り揃えたタイプだ。胸はAカップで小さめな皿型だ。

●名前:フローレンス・ウオズニアッキ
●年齢:17歳
●種族:ヒューマン
●所属:パルミラ教皇国、ティムガット市ポートフォリオ邸付きメイド
●身長/体重:158/50
●髪型:黒髪アップ
●瞳の色:青色
●スリーサイズ:76/50/77
●カップ/形:D/三角型
●経験:なし
●状態:平常
●職業:神民
●レベル:2

フローレンスは黒髪アップだ。襟足を見せるように髪の毛を束ね、後頭部で髪を束ねたスタイルだ。胸はDカップとボリュームがある三角型だ。

さてと、ちょっとイタズラをして帰るとしようか。パックを見ると、目尻が垂れ下がり、鼻の穴が広がっていて、ヨダレが出ている。女の子にHなイタズラをしたいって顔に書いてある。さすが我が相棒、変態妖精パックだ。ぐふふふ♪

「パック、《ゴッドフィンガー/神技》と《センシティビリ/感度上昇》を頼む」

「あいよ! 夜のお供ならパックにおまかせ!」

《ゴッドフィンガー/神技》
《センシティビリ/感度上昇》

ぐっふっふ♪ 男の夢物語のはじまりだ。メイド1人10回はイカせてやろうぞ。同意がないから、神液吸収からの挿入はなしでな。まずはメイドのカシマだな。赤めの乳首をクリクリしてみる。

『クリクリクリクリッ』

「はっ! え、え、なにこの感覚。ふぁ、ふぁ、はぁああああああああああ!」

『ブシュ~』

ビンビンに立っている乳首を擦っていると、陰部から潮を吹き湯船でくったりとする。

「カシマ? いきなりどうしたのよ? ええ! お漏らししちゃったの?」

次はお前だメイドのフローレンスよ。水の中にチャプンと入り、彼女の後ろに回り込んで太ももの内側から、ピンク色の誰にも触れられたことのない陰部を擦る。

「ねえ! どうした……え? ふぇ、ふぇええええええええええええええ!」

フローレンスも陰部擦りで一気に性的絶頂をむかえてしまった。男性経験がまだないためなのか、1回で失神イキをしてしまった。《センシティビリ/感度上昇》を使用している状態で陰部を触るとそれだけで女の子は絶頂をむかえてしまう。いつ使っても凄い魔法だな。ある意味女の天敵みたいな魔法だ。2人とも湯船の中でくったりしている。ともに湯船の中でイッて潮を吹いたから、1度綺麗にしておこう。

《クリーン/清浄》

なんと魔法は便利なのか。科学文明より、魔法文明の方が個人的にいいな。このあともたっぷり楽しませて貰おうぞ。ぐふふふ♪



ーーー30分後

失神イキをしているカシマとフローレンスを《ゴッドフィンガー/神技》で失神イキしても許さず、何度も何度も性的絶頂をむかえさせた。1人10回絶頂したところでメイドたちは痙攣をしはじめたので回復魔法をかけて許してあげた。女の子のイク時の顔ってすっごいセクシーで興奮するよな。それに十分に満足をしたので、ずっと外で待っていたカミラと合流した。

「セシル様、やはり黒幕は……」

「ああ、ラスメデュラス騎士団団長ポートフォリオだった。毒サソリという闇の暗殺集団に依頼をしたようだ」

「な、なんと卑怯な男です」

『ドガッ!』

カミラは聖騎士だ。当然、清廉潔白であるべきと育てられている。ポートフォリオへの怒りで地面にメイスを叩きつけた。

「本当に、あったまきちゃうよね! やる事が暗すぎるよ! セシル、あの暗殺者はどうするの?」

「もちろんあんな野郎を野放しにできるわけないな。やつのアジトのそばに空き地があるから、そこで暗殺者ボージャンを殺そう。カミラは奴の毒矢の被害者だ。お前が殺るか?」

「はい、私に殺らせてください。このメイスで暗殺者の頭をかち割って差し上げます」

「カミラがやる気満々だ! 盛り上がってきたね!」

その後、馬でボージャンのアジトの前にある空き地で待っていると、小一時間ほどで現れた。

「お前たちは……なんでここにいる? ジョルジ!? まさか生きていたとはな」

さすが凄腕の暗殺者だ。強者であるオレたちに気がついても冷静に話している。

「お前にカミラが用があるって言うから、来たんだよ。さあ、戦ってもらおうか。カミラに勝ったら見逃してやろう」

「いいだろう……一度、ティムガット市で有名な女団長と戦ってみたいと思っていたんだ。だが……おい! 助けてくれ!」

「兄貴、どうしたんですかい? 敵か! おい、襲撃者だ、出てこい」

毒サソリの仲間がぞろぞろとアジトである建物内から32人が出てきた。そしてオレたち3人を囲んだ。数でカミラにプレッシャーをかけ、戦闘を優位にするつもりだ。

「くくっ、先程は殺り損ねたが、まさか自分からアジトに乗り込んでくる大馬鹿者だとはな。毒サソリに暗殺失敗はない」

ボージャンも己の戦闘力に自信があるのだろうが、カミラとはレベル差が30以上あるから勝てるわけないのにな。今朝、彼女に奇跡的にクリティカルヒットで大ダメージを与えられたので、殺れると勘違いをしてしまったのだろう。
オレは《探査マップ/神愛》で見たいと思った者の情報を即座に見ることができる。だが、普通はそういった情報を見るには《アプレイザル/鑑定》の魔法で見るしかないのだ。基本的に自分の生命線であるレベルを誰かに教えることはしない。

「よし、それではお互い武器を装備しろ……はじめ!」

~~~戦闘開始

イニシアティブはカミラが取り、メイスを中段に構えてボージャンに急接近した。

『ガガッ!』

「ぐっ!」

カミラは上段からメイスを打ち下ろした。1回の攻撃で10発中、2発目を放った段階で脳天にメイスが命中する。ボージャンは1028のダメージを受けたことで頭蓋骨が陥没し、血を頭から吹き出しながら絶命した。

「あ、兄貴!! まさかあの強い兄貴が一撃で! お前ら、2人を殺っちまえ!」

「「「おう!」」」

~~~2ターン

◎毒サソリのレベル12盗賊×18(18)
◎毒サソリのレベル13盗賊×8(8)
◎毒サソリのレベル18盗賊×5(5)
◎毒サソリのレベル22盗賊×1(1)

イニシアティブはオレが取った。数が多いので、魔法を使うことにした。魔法の詠唱をはじめる。

《アースランサー/石槍×32》

『グザッ!』

「「「ぎぃやああああああああああああ!」」」

毒サソリには周囲を囲まれていたので、直線的な攻撃軌道を持つファイアーボールはこの場面では向いていない。爆発もするので、オレの40万の魔力では周囲にある家屋への被害が大きい。そのため、爆発系ではなく地面から鋭利な石槍が突き出してくるだけの《アースランサー/石槍》を選択した。
通常なら2、3メートルの石槍が地面から突き出してくるだけだが、オレの魔力で放つと数十メートル上空まで突き上げたようだ。毒サソリのメンバーはどこまで上空まで突き上げられたか見えない。

『ドカドカドカドカドカッ!』

少しすると魔法が切れ、敵が落下してきた。敵は落下の衝撃もあり、人の形をしていない。

~~~戦闘終了

「うわっ! ズタズタのグチャグチャになってるね! オイラ少し胸がムカムカしてきたよ!」

「今までの悪事を働いてきたから罰が当たったんだろうな。それじゃあ、守備兵に毒サソリの処理を頼んでから宿屋に帰ろう」

「はい、セシル様」

ティムガット市の守備兵に、闇の暗殺団を壊滅させたと通報してから白猫亭に帰る。

「私は準備があるので、これで失礼します」

いそいそとカミラは自室に入っていく。

「そうだよね~。明日は大事な騎士団戦だから本当は忙しいのに、彼女はオイラたちに付き合ってくれたんだよね。良い娘だよね!」

「そうだな。じゃあ晩ごはんを食べに行くか」

1階の食堂にパックと行く。深夜に差し掛かるっているというのに、たくさんの人で賑わっている。男が圧倒的に多い。さすが超絶美少女の看板娘がいる宿屋だな。

「あら、セシル様来てくれたのね。カミラは一緒じゃないのですか?」

「ああ、カミラは明日の準備があるのだろうな。自室に帰った」

ウエイトレスの女の子はにこりと笑って、今日は私がお相手をしますね。といって注文をとっていく。ウエイトレスと入れ替わりに若い女性が近付いてくる。

「ねぇ~、隣に座ってもいいかしら」

「ああ、空いてるから座ってもいいぞ」

と手でどうぞとすると、女性はありがとうと隣に座ってくる。

「あなたはこの辺の人?」

「いや、オレは冒険者を目指していて、ステュディオス王国の迷宮都市フェロニアに向かっているところだ」

「へ~、冒険者ならフェロニアで一旗あげたいわよね。だけど、隊商の人から聞いた話なんだけど、あそこは今、戦争中だから危ないわよ。
また帝国が攻撃してきていてね。今回の帝国軍は規模が大きいらしいわよ」

なるほど! 戦場というものは見たことがない。ステュディオス王国に行ったら、少し見学も兼ねて戦場に行ってみるとしよう。
晩ごはんを食べ終えると、その女性からこのあとどう? とさんざん誘われたが、丁重にお断りをし、情報料も含めて変わりにおごらせてもらうと銅貨3枚支払って自室に戻る。ランタンに灯をともすと、火が部屋中を照らしてくれる。

「いや~今日も色々あったね~。明日の騎士団戦も楽しみだよね。ヴェルチェッリ騎士団が当然優勝するから、カミラが実質パルミラ教皇国最高戦力のトップになるんだね!」

「まあな。オレはポートフォリオみたいな小物がトップだと、ワイアットの妹に起きた悲劇が度々起こるのではと危惧している。だからカミラに手を貸すのだ。少し眠くなってきたから、少し寝るか」

「そうだね! 明日も早いし、セシルは忙しいからもう寝よう!」

ベッドに横になろうと、シーツをめくった。

「「「どわっ!」」」

カミラがベッドで横になっていた。風俗嬢のような薄いローブを羽織っている。可愛い乳首がピンっと立っている。興奮しているのか?

「セシル様、お待ちしておりました。宿屋のサービスのお時間です。どうぞ私を抱いてください」

ポッと頬を染めて、両手を突きだしてハグをしてのポーズをする。

「カミラ、いい加減脅かすのやめようよ! 確かにオイラ部屋に入っていいと言ったけどさ~」

パックの忠告はカミラには届いていないようだ。やはり闇の深い女はマイペースということか。

「セシル様に私を孕ませてほしいの。私の中に子種をください」

薄いローブを着ているので、くびれるところと、Gカップのふくらむところがハッキリしている。そのような女の子から孕ませてほしいのと言われて断れる男がいるだろうか? ましてや先程ポートフォリオの屋敷でメイドを相手にイカせて楽しんだが、自分自身は射精していないのだ。相当溜まっている。

「パック! 《マカ/精力絶倫》、《ペインレス無痛》、そして《インファティリティ/を避妊》頼む」

「《インファティリティ/避妊》もやっちゃうんだ? 承知~」

「セシル様のお子を生涯をかけてお育ていたします。一杯、一杯、私の膣内にあなたの子種を出してください!」

パックにいつもより膨大な魔力が集中してくる。

《マカ/精力絶倫》
《ペインレス/無痛》
《インファティリティ/避妊》

「カミラは処女だから、ゆっくりと時間をかけて気持ち良くしてあげたい。だがオレは重要な依頼を成し遂げなければならないので時間がない。今日と明日しかないぞ」

「ありがとうございます。私の膣内をセシル様の精液で満たしてください」

カミラの肩からヒモを外してローブを脱がすと、破壊力のあるGカップが上下にぶるんっと揺れる。カフェで見た芸術的な美しい胸が現れると、体の芯の部分から熱がドクッと一物に流れ込む感覚になる。そして、彼女の薄いピンク色の乳首に舌を絡ませていく。

「ああ……気持ちいいです……ついに……ついに……私の思いが遂げられて幸せです……あああ……いい……そこ……あ……も……もうイキそう……乳首舐められてイッちゃう! あああ、イク!」


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