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第1章
第24話 神液吸収の成果
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朝になると、例のごとくクレタはいない。相変わらず任務に真面目だね。
昨夜は神液吸収を強く彼女は望んだため、なるべく回数を増やした。女の子の希望は可能な限り叶えてあげないとな。そういうことから、パックの性愛魔法マカ/精力絶倫が大暴れの日となった。
抜かずの連射により、終わってみたらクレタは全身が神液でドロドロのグチャグチャになっていた。そんな状態でもクリーン/清浄で布団まで綺麗になるから、魔法は素晴らしいな。
あとでパックに聞いたら、驚きの20回も神液吸収していたということだ。マカ/精力絶倫……恐ロシア。
厨房に行きワイアット起こすと、探査マップ/神愛に薄緑ーー信頼のマーカーが近づいてくる。
『ガチャッ』
ラヴィアンローズにエミリアが入ってきた。軽やかな足取りが、彼女の期限の良さを表している。
「セシル様、パック、ワイアットさん、おはようございます。クレタに聞きましたが、昨夜は子どもたちの病気の対策が上手く練れたようで良かったですね」
まだ17歳でまだ幼さの残る顔でにこりと微笑む。色気系美少女のエミリアは艶のある顔立ちで、男受けがとてもする雰囲気がある。こう、思わず抱きしめたくなっちゃうような感じといえば分かるだろうか?
「ああ、ワイアットのレーモンクッキー作成指導も終わった。オレ程ではないが、なかなかの出来だ。あとは獣耳族の孤児院に行って食べてもらい、ビタミンCの効果がステータスに出ているのを確認したら完成だ」
「はい、セシル様。よろしく頼みますぜ」
「!? ワイアットさんがセシル様のことを様付けで呼ばれている!」
「いいだろ。別に……」
カァッとワイアットが赤くなる。無精髭のオッサンが赤くなっても可愛くはない。驚いて半口を開けているエミリアも可愛い。美少女って何をしても可愛いからずるいよな。
そんな微妙な空気の中、馬車に乗って獣耳族の孤児院に向かう。所用で出ていたアリシアとクレタも途中で合流してきた。
馬車はスラム街を通過し、あと少しで孤児院に到着するという位置を走っている。
「本当に1日で特効薬というものは完成したのですの?」
「そうだ、完成した。あとは実際食べてもらって、症状が改善した子供がいたら、オレの役割は終了だ。その後はここにいるワイアットに任せて神都ベネベントに戻ろう」
子供たちの病気が根本的な解決になるという話に、アリシアは心から喜んでいる。だがこの件は入口で、獣耳族の生活環境改善が最終的な目標だ。どうすれば一番の解決方法になるのか考えなくてはならない。
ん? 付けっ放しにしている探査マップ/神愛に赤オレンジのマーカーが前方から多数近づいてくる。赤オレンジのマーカーは攻撃を仕掛けてくるという確定の色だ。
何人かステータスを見ると、獣耳族解放団の所属の戦士だ。間違いなくワイアットの仲間だろう。
後ろからも10人の赤オレンジのマーカーが近づいてくる。挟み撃ちかと思ったが、どうやら別の暗殺部隊のようだ。前と後ろの襲撃者の所属が違っている。偶然かち合っちゃうとは面白いな。
「どうやらお迎えが来たようだ。前から12人の獣耳族解放団。後ろから所属の違う10人の暗殺部隊だ」
「前の連中はこのワイアットに任せてくれ。仲間だから話せば問題ない。セシル様にオレが捕まったと勘違いをして助けに来たのだ」
「ワイアットが前のやつらをおさえるのか。じゃあオレは後ろの暗殺団の連中を捕まえるか」
そう言うとクレタがずいっと前に出てくる。
「セシル様にいつも助けていただいております。今回は私にお任せいただけないでしょうか?」
「クレタが行くならばセシル様のお付きとして私も行きます」
エミリアも名乗りをあげる。2人は同期でレベルも能力値も近いんだっけか。もしかしたらライバルなのかもな。
「セシル! 2人に任せておけば大丈夫だよ。オイラが保証する」
「そうだな。2人の気持ちは分かった。それでは任せることにする。ただ危なくなったら問答無用で介入するからな」
「「「承知いたしました。セシル様」」」
3人は馬車を勢いよく出て行く。馬車はオレとアリシア、パックだけとなった。探査マップ/神愛を少し拡大して見ていると、暗殺部隊の連中はレベルが意外に高い。全員盗賊でレベル18~23までが9人だ。1人だけ後に待機していてレベル28盗賊だ。
クレタとエミリアは上級職でベースレベルが55あるから大丈夫そうだな? MMORPGモンスターバスターでは、レベル差が10あると、勝つことは絶対に出来ない。どんなに攻撃力がある神話級の武具を持っていても当たらないので意味がない。身体向上系のエンハンスメント/身体強化や、カラープス/弱体化を想定した上で、レベル10差があると当たらないという結論が出たのだ。
だがここはMMORPGモンスターバスターではなく、異世界ラティアリア大陸だ。何かあったときのためにマジックハンド/魔力の手をいくつか出しておこう。オレは女に甘いよな。
《マジックハンド/魔力の手×60》
ミニウィンドウをチェックして見ていると、暇そうなアリシアが話しかけてきた。
「もしかしたら、今、セシル様が見ていらっしゃるものが、探査マップ/神愛という魔法なのかしら?」
「そうだ。アリシアは見えないかもしれないが、オレの前には今、神界の地図が開いている」
アリシアが身を乗り出し、目の前まで近づき見えないか確認している。か、顔が近くてアリシアの息がかかる。良い香り♪ 早くこの女、抱きてぇ~。というか抱かせろや! 後ろからパンパン突きまくってアンアン言わしてぇ~♪
なんとかアリシアの誘惑をレジストし、暗殺団の黒幕を調べようと、暗殺団リーダーをタップしようと人差し指でリーダーのマーカーを押す。
『プニュプニュ』
ん? なんだこの柔らかい感触は? どこかで感じたことがあるような?
「プニュプニュプニュ」
「きゃっ!?」
探査マップ/神愛を最小化にすると、アリシアの胸をツンツン突いておりました。
アリシアは顔を耳まで真っ赤にし、両胸を手で抑えている。あの感触はアリシアのEカップだったのか。超絶美少女は胸も柔らか~い♪ パックがうひひって、鼻の穴が開いてエロい顔をしている。変態妖精だが、やはりオレの気持ちを100%理解してくれる、我が相棒だな♪
「ごめんアリシア。わざとじゃないんだ。昨日の着替え中に乱入した件といいごめんな」
「いえ、セシル様はそのような卑猥なことをわざとするような、お方でないことは承知しております。少し恥ずかしかっただけですわ」
きっとアリシアは生まれてはじめて胸をツンツン突つかれて恥ずかしかったのだろう。聖女として大切に育てられたのだろうから、神聖娼婦の訓練などもしていないだろうしな。
「それよりも探査マップ/神愛ではどのように見えているのですか?」
「そうだな、人やモンスターのように生き物は、マーカーがある。マーカーの色によってその者の状態が分かる。例えばオレを敵視しているとマーカーは赤くなるとか、嫌悪していると紫など、その者がオレに対してどう思っているか、本音が分かる」
「そうなんですね! それではわたくしの色はどうなっているんですの?」
ええ! それを聞いちゃうのかアリシアよ。オレのことをアリシアがどう思っているか暴露しろと言ってるようなものだとは考えないらしい。女子で占いを好きな人がいるが、そんな軽いイメージなのだろう。
ならば少しイタズラして大げさに言ってやろう。ぐふふふ♪
「えっと、アリシアの色は……黄色薄緑だな」
「そ、それはどのような意味を持つのでございますか?」
アリシアは、ワクワクするっていう顔でその色の意味を尋ねてくる。こういうところは一国の主である聖女ではなく、16歳の女の子そのまんまだな。当たり前だが、とてつもなく強いアリシアも心根はただの女の子なのだ。
「ん~。辞書で探しているから待ってね……あったあった。神界の辞書によると、アリシアはオレのことを心から愛している。そして夜伽で抱かれたいと強く願っている」
「……はぅ~」
プシュ~っとアリシアは耳まで真っ赤にして、恥ずかしそうに下を向いてしまった。ぐふふふ♪ こんな顔も可愛いな。自爆しちゃった辺りがさらに可愛いな。しかも、半分は本当なのだ。アリシアのマーカーの色は黄色薄緑ーー愛なのだからな。
ずっと見ていたいがクレタたちが心配だ。
「外の戦いを見てみよう。エミリアは3人を相手にしているが、レベル差があるので楽勝だな。クレタはもう6人を倒してしまっていて強いな。エミリアと同じレベルなのになぜあんなに強いんだ? さっさと自分の相手を倒してしまい、エミリアが相手をしていた3人も瞬殺だ。あとボス1人が残っているだけだ。ん? ま、まじか!?」
クレタのステータスを見ると、とんでもないことになっていた。
●名前:クレタ
●年齢:17歳
●種族:ヒューマン
●所属:パルミラ教皇国ベネベント市、パルミラ教皇庁サン・ルステラ大聖堂の修道女
●身長/体重:168/55
●髪型:黒髪ウェーブヘア
●瞳の色:青色
●スリーサイズ:80-60-85
●カップ/形:B/皿形
●経験:セシルのみ、神液吸収44回、第1次進化まであと56回吸収
●状態:平常
●ベースレベル:55
●職業:レベル25聖騎士
●HP:2628+1155=3783
●MP:2570+1127=3697
●腕力:1320+580=1900
●体力:1308+575=1883
●敏捷:1278+562=1840
●知力:1285+565=1850
●魔力:1284+564=1848
●器用度:1337+588=1925
●スキル
神聖魔法3、盾術4、戦棍術4、生活魔法、エロース神の加護
●装備
メイス+3、魔法の鞄
な、なんだと! 神液吸収で数値が上がることは知っていたが、ここまでとはな。アリシア以外ではパルミラ最強のロックウェルよりも強くなっている。
クレタは通常状態での腕力は1320だ。神液吸収を24回させたから、1320×44%の580がボーナスポイントでついている。合計で1900というわけか。
このまま神液吸収させ成長すると、龍すら凌駕するかもしれないな。魔龍との戦いで希望が見えてきた。ただの加護持ちのクレタでさえこの強さだ。寵愛持ちを探し神液吸収させて強化したら、単独で龍を倒すことも可能だろう。
今のところ、正直いって最強のアリシアでさえ、龍と単独で戦うことはできない。龍の攻撃がまともに1発当たると即死する。この間は魔力を大量消費し、数倍まで魔力壁を厚くしたために龍のブレスをギリギリ防げていたのだった。
だからクレタの件は、龍と単独で戦えるようになるまで、育てろというエロース神様の強力なメッセージなのだと受け取った。
急に魔龍討伐から育成ゲームに変わりそうだが、オレ的にはOK! 女の子に中だししまくりか。ぐっふっふっふ♪
試しにクレタが龍と戦うとして、何回神液吸収させればいいのか計算してみよう。龍の平均ステータスは、確か3万くらいだったと記憶している。とすると、うっは~! クレタを龍と戦わせようとした場合、およそ2300回は神液吸収させなければならない。そんなに中で出すのに何年かかることやら……。パックの性愛魔法のおかげで孕むことは絶対にないといえ、骨が折れるな。
昨夜は神液吸収を強く彼女は望んだため、なるべく回数を増やした。女の子の希望は可能な限り叶えてあげないとな。そういうことから、パックの性愛魔法マカ/精力絶倫が大暴れの日となった。
抜かずの連射により、終わってみたらクレタは全身が神液でドロドロのグチャグチャになっていた。そんな状態でもクリーン/清浄で布団まで綺麗になるから、魔法は素晴らしいな。
あとでパックに聞いたら、驚きの20回も神液吸収していたということだ。マカ/精力絶倫……恐ロシア。
厨房に行きワイアット起こすと、探査マップ/神愛に薄緑ーー信頼のマーカーが近づいてくる。
『ガチャッ』
ラヴィアンローズにエミリアが入ってきた。軽やかな足取りが、彼女の期限の良さを表している。
「セシル様、パック、ワイアットさん、おはようございます。クレタに聞きましたが、昨夜は子どもたちの病気の対策が上手く練れたようで良かったですね」
まだ17歳でまだ幼さの残る顔でにこりと微笑む。色気系美少女のエミリアは艶のある顔立ちで、男受けがとてもする雰囲気がある。こう、思わず抱きしめたくなっちゃうような感じといえば分かるだろうか?
「ああ、ワイアットのレーモンクッキー作成指導も終わった。オレ程ではないが、なかなかの出来だ。あとは獣耳族の孤児院に行って食べてもらい、ビタミンCの効果がステータスに出ているのを確認したら完成だ」
「はい、セシル様。よろしく頼みますぜ」
「!? ワイアットさんがセシル様のことを様付けで呼ばれている!」
「いいだろ。別に……」
カァッとワイアットが赤くなる。無精髭のオッサンが赤くなっても可愛くはない。驚いて半口を開けているエミリアも可愛い。美少女って何をしても可愛いからずるいよな。
そんな微妙な空気の中、馬車に乗って獣耳族の孤児院に向かう。所用で出ていたアリシアとクレタも途中で合流してきた。
馬車はスラム街を通過し、あと少しで孤児院に到着するという位置を走っている。
「本当に1日で特効薬というものは完成したのですの?」
「そうだ、完成した。あとは実際食べてもらって、症状が改善した子供がいたら、オレの役割は終了だ。その後はここにいるワイアットに任せて神都ベネベントに戻ろう」
子供たちの病気が根本的な解決になるという話に、アリシアは心から喜んでいる。だがこの件は入口で、獣耳族の生活環境改善が最終的な目標だ。どうすれば一番の解決方法になるのか考えなくてはならない。
ん? 付けっ放しにしている探査マップ/神愛に赤オレンジのマーカーが前方から多数近づいてくる。赤オレンジのマーカーは攻撃を仕掛けてくるという確定の色だ。
何人かステータスを見ると、獣耳族解放団の所属の戦士だ。間違いなくワイアットの仲間だろう。
後ろからも10人の赤オレンジのマーカーが近づいてくる。挟み撃ちかと思ったが、どうやら別の暗殺部隊のようだ。前と後ろの襲撃者の所属が違っている。偶然かち合っちゃうとは面白いな。
「どうやらお迎えが来たようだ。前から12人の獣耳族解放団。後ろから所属の違う10人の暗殺部隊だ」
「前の連中はこのワイアットに任せてくれ。仲間だから話せば問題ない。セシル様にオレが捕まったと勘違いをして助けに来たのだ」
「ワイアットが前のやつらをおさえるのか。じゃあオレは後ろの暗殺団の連中を捕まえるか」
そう言うとクレタがずいっと前に出てくる。
「セシル様にいつも助けていただいております。今回は私にお任せいただけないでしょうか?」
「クレタが行くならばセシル様のお付きとして私も行きます」
エミリアも名乗りをあげる。2人は同期でレベルも能力値も近いんだっけか。もしかしたらライバルなのかもな。
「セシル! 2人に任せておけば大丈夫だよ。オイラが保証する」
「そうだな。2人の気持ちは分かった。それでは任せることにする。ただ危なくなったら問答無用で介入するからな」
「「「承知いたしました。セシル様」」」
3人は馬車を勢いよく出て行く。馬車はオレとアリシア、パックだけとなった。探査マップ/神愛を少し拡大して見ていると、暗殺部隊の連中はレベルが意外に高い。全員盗賊でレベル18~23までが9人だ。1人だけ後に待機していてレベル28盗賊だ。
クレタとエミリアは上級職でベースレベルが55あるから大丈夫そうだな? MMORPGモンスターバスターでは、レベル差が10あると、勝つことは絶対に出来ない。どんなに攻撃力がある神話級の武具を持っていても当たらないので意味がない。身体向上系のエンハンスメント/身体強化や、カラープス/弱体化を想定した上で、レベル10差があると当たらないという結論が出たのだ。
だがここはMMORPGモンスターバスターではなく、異世界ラティアリア大陸だ。何かあったときのためにマジックハンド/魔力の手をいくつか出しておこう。オレは女に甘いよな。
《マジックハンド/魔力の手×60》
ミニウィンドウをチェックして見ていると、暇そうなアリシアが話しかけてきた。
「もしかしたら、今、セシル様が見ていらっしゃるものが、探査マップ/神愛という魔法なのかしら?」
「そうだ。アリシアは見えないかもしれないが、オレの前には今、神界の地図が開いている」
アリシアが身を乗り出し、目の前まで近づき見えないか確認している。か、顔が近くてアリシアの息がかかる。良い香り♪ 早くこの女、抱きてぇ~。というか抱かせろや! 後ろからパンパン突きまくってアンアン言わしてぇ~♪
なんとかアリシアの誘惑をレジストし、暗殺団の黒幕を調べようと、暗殺団リーダーをタップしようと人差し指でリーダーのマーカーを押す。
『プニュプニュ』
ん? なんだこの柔らかい感触は? どこかで感じたことがあるような?
「プニュプニュプニュ」
「きゃっ!?」
探査マップ/神愛を最小化にすると、アリシアの胸をツンツン突いておりました。
アリシアは顔を耳まで真っ赤にし、両胸を手で抑えている。あの感触はアリシアのEカップだったのか。超絶美少女は胸も柔らか~い♪ パックがうひひって、鼻の穴が開いてエロい顔をしている。変態妖精だが、やはりオレの気持ちを100%理解してくれる、我が相棒だな♪
「ごめんアリシア。わざとじゃないんだ。昨日の着替え中に乱入した件といいごめんな」
「いえ、セシル様はそのような卑猥なことをわざとするような、お方でないことは承知しております。少し恥ずかしかっただけですわ」
きっとアリシアは生まれてはじめて胸をツンツン突つかれて恥ずかしかったのだろう。聖女として大切に育てられたのだろうから、神聖娼婦の訓練などもしていないだろうしな。
「それよりも探査マップ/神愛ではどのように見えているのですか?」
「そうだな、人やモンスターのように生き物は、マーカーがある。マーカーの色によってその者の状態が分かる。例えばオレを敵視しているとマーカーは赤くなるとか、嫌悪していると紫など、その者がオレに対してどう思っているか、本音が分かる」
「そうなんですね! それではわたくしの色はどうなっているんですの?」
ええ! それを聞いちゃうのかアリシアよ。オレのことをアリシアがどう思っているか暴露しろと言ってるようなものだとは考えないらしい。女子で占いを好きな人がいるが、そんな軽いイメージなのだろう。
ならば少しイタズラして大げさに言ってやろう。ぐふふふ♪
「えっと、アリシアの色は……黄色薄緑だな」
「そ、それはどのような意味を持つのでございますか?」
アリシアは、ワクワクするっていう顔でその色の意味を尋ねてくる。こういうところは一国の主である聖女ではなく、16歳の女の子そのまんまだな。当たり前だが、とてつもなく強いアリシアも心根はただの女の子なのだ。
「ん~。辞書で探しているから待ってね……あったあった。神界の辞書によると、アリシアはオレのことを心から愛している。そして夜伽で抱かれたいと強く願っている」
「……はぅ~」
プシュ~っとアリシアは耳まで真っ赤にして、恥ずかしそうに下を向いてしまった。ぐふふふ♪ こんな顔も可愛いな。自爆しちゃった辺りがさらに可愛いな。しかも、半分は本当なのだ。アリシアのマーカーの色は黄色薄緑ーー愛なのだからな。
ずっと見ていたいがクレタたちが心配だ。
「外の戦いを見てみよう。エミリアは3人を相手にしているが、レベル差があるので楽勝だな。クレタはもう6人を倒してしまっていて強いな。エミリアと同じレベルなのになぜあんなに強いんだ? さっさと自分の相手を倒してしまい、エミリアが相手をしていた3人も瞬殺だ。あとボス1人が残っているだけだ。ん? ま、まじか!?」
クレタのステータスを見ると、とんでもないことになっていた。
●名前:クレタ
●年齢:17歳
●種族:ヒューマン
●所属:パルミラ教皇国ベネベント市、パルミラ教皇庁サン・ルステラ大聖堂の修道女
●身長/体重:168/55
●髪型:黒髪ウェーブヘア
●瞳の色:青色
●スリーサイズ:80-60-85
●カップ/形:B/皿形
●経験:セシルのみ、神液吸収44回、第1次進化まであと56回吸収
●状態:平常
●ベースレベル:55
●職業:レベル25聖騎士
●HP:2628+1155=3783
●MP:2570+1127=3697
●腕力:1320+580=1900
●体力:1308+575=1883
●敏捷:1278+562=1840
●知力:1285+565=1850
●魔力:1284+564=1848
●器用度:1337+588=1925
●スキル
神聖魔法3、盾術4、戦棍術4、生活魔法、エロース神の加護
●装備
メイス+3、魔法の鞄
な、なんだと! 神液吸収で数値が上がることは知っていたが、ここまでとはな。アリシア以外ではパルミラ最強のロックウェルよりも強くなっている。
クレタは通常状態での腕力は1320だ。神液吸収を24回させたから、1320×44%の580がボーナスポイントでついている。合計で1900というわけか。
このまま神液吸収させ成長すると、龍すら凌駕するかもしれないな。魔龍との戦いで希望が見えてきた。ただの加護持ちのクレタでさえこの強さだ。寵愛持ちを探し神液吸収させて強化したら、単独で龍を倒すことも可能だろう。
今のところ、正直いって最強のアリシアでさえ、龍と単独で戦うことはできない。龍の攻撃がまともに1発当たると即死する。この間は魔力を大量消費し、数倍まで魔力壁を厚くしたために龍のブレスをギリギリ防げていたのだった。
だからクレタの件は、龍と単独で戦えるようになるまで、育てろというエロース神様の強力なメッセージなのだと受け取った。
急に魔龍討伐から育成ゲームに変わりそうだが、オレ的にはOK! 女の子に中だししまくりか。ぐっふっふっふ♪
試しにクレタが龍と戦うとして、何回神液吸収させればいいのか計算してみよう。龍の平均ステータスは、確か3万くらいだったと記憶している。とすると、うっは~! クレタを龍と戦わせようとした場合、およそ2300回は神液吸収させなければならない。そんなに中で出すのに何年かかることやら……。パックの性愛魔法のおかげで孕むことは絶対にないといえ、骨が折れるな。
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