11 / 30
初夜の翌朝失踪する受けの話
1-10
しおりを挟む
そう言って恵さんは指を引き抜いて、もう一度ローションを纏わせると今度は人差し指と中指を揃えて俺のナカに入れた。ちゃんと準備はできていたみたいで俺の穴はさっきよりも太いものを難なく受け入れた。
「あッ、ま、めぐみさ、」
ぞりぞりとイイ所を擦られて堪えきれない喘ぎ声が漏れる。
「なお?」
ぐちぐちと卑猥な音がする。いやいやと首を振るとちゃんと答えて、というように動きが激しくなる。強すぎる快感は怖いくらいだった。
「んあっいじ、弄った、から!」
それやめて、と涙目で懇願するとナカの指がゆっくりとした動作でナカをかき混ぜられる。彼の指を覚えさせようとするかのような動きにビクビクと腰が跳ねる。
「いけない子だね」
「んっ、め、恵さんとちゃんとしたかったんだよ」
笑いを含んだ声でそう囁かれて、子ども扱いされたみたいで面白くなくてふい、と顔を逸らした。すぐにこういう所が子どもなんだと気づいてチラリと恵さんを伺う。
恵さんは小さく微笑んで、そっか、と答えた。
「でも次からは全部俺にやらせてね」
つぎ。
目頭と喉の奥が熱くなって、俺はただこくんと頷いた。恵さんは俺が頷いたのを見て満足そうに笑った。
「後ろはともかく、こっちはどう?」
そう言って恵さんが胸の飾りを擽った。ほとんど何も感じないけど、何となく擽ったく思えて小さく身を捩る。
「…こっち? ふっ、恵さんくすぐったいっ」
「そのうち好くなるよ」
「んんっ…ぁッ…?」
よく分からないけど、恵さんに弄られていると思うだけで妙な感覚を覚えるから不思議だ。
「いっぱい気持ちよくなろうね」
と、恵さん。再び後孔に指が差し込まれる。
「ひっあ、あぁッ…あ、あ、」
ぐちゅぐちゅと慣らすようにナカをかき混ぜられる。気持ちよくするためじゃないのは分かっていても恵さんの指だと思うだけで勝手に感じてしまう俺はいちいち反応してその度に堪えきれなかった喘ぎ声が漏れる。どれくらい続いたのか、我慢できなくなったのは俺だった。
「ね、もっ、いいから」
早く挿れて、と蚊の鳴くような声で言うと、恵さんは一瞬動きを止めて、それから大きなため息を吐いた。呆れられた? それともはしたないと思われた? 最悪だ、と俺の身体が強ばる。
「俺は今心の底から君より年上で良かったと思っているよ」
絞り出すような声だった。
「…?」
いつもよりぼんやりしている頭じゃ恵さんの言うことがイマイチよく分からなくて首を傾げると、誤魔化すように恵さんがごめんね、と言いながら啄むようなキスをくれた。それだけで強ばった身体の力が抜けていくから我ながらチョロすぎると思う。
「挿れるけど、痛かったら言うんだよ」
「ん」
こくこくと一生懸命頷くと、あやす様に顔中にキスされる。ひたりと、孔に陰茎が宛てがわれる。無意識に俺の身体が強ばった。
「なお、なお、息して」
「んんっ…はっ…ふッ…」
「そう、上手…」
ゆっくりと恵さんのものが挿ってくる。待ちに待ったそれは指とは比べ物にならないほど太くて少し苦しかった。
「はっ…挿ったけど、大丈夫?」
「だいじょうぶ」
肩で息をしながら俺は応えた。俺、今恵さんとセックスしてる。熱に浮かされたみたいに無意識に下腹を触る。ここまで入っているかな、という所を撫でるとますます意識してしまってきゅうぅとナカが蠢いた。急な刺激に恵さんがぐぅと呻く。
「あーもう、なお、あんまり可愛いことしないで」
ぐちゅん、とナカを一突きされる。
「ひっあぁッ、まっアッ、めぐみさんっ」
「動くよ」
「…? ~~~ッ! ッア、んああッ」
「ハァッ可愛い、なお」
「ああ、あんッあぁっ...あ、んぅ…」
ごりごりとナカのイイ所を擦られて俺は身も世もなく喘いだ。強い快感から逃げるように身体を捩ると叱るように深いキスをされる。極めつけにぐちぐちと陰茎を擦られ俺はあっさり精を吐き出した。少し遅れて恵さんもゴム越しに精を吐き出した感覚がした。ずるりとペニスが引き抜かれる。俺はそれにすら感じてピクピクと小さく痙攣した。
「なお、起きてる?」
そう言って恵さんは俺の顔にかかった髪を払い頬を撫でた。俺は彼の大きな掌に顔を埋めながら小さく唸った。
「んんん゛…起きてる…」
「半分寝てるね。いいよ、無理させたから」
あとは俺がやっておくから、という恵さんの言葉に安心して、俺は幸せのうちに眠りに落ちた。
「あッ、ま、めぐみさ、」
ぞりぞりとイイ所を擦られて堪えきれない喘ぎ声が漏れる。
「なお?」
ぐちぐちと卑猥な音がする。いやいやと首を振るとちゃんと答えて、というように動きが激しくなる。強すぎる快感は怖いくらいだった。
「んあっいじ、弄った、から!」
それやめて、と涙目で懇願するとナカの指がゆっくりとした動作でナカをかき混ぜられる。彼の指を覚えさせようとするかのような動きにビクビクと腰が跳ねる。
「いけない子だね」
「んっ、め、恵さんとちゃんとしたかったんだよ」
笑いを含んだ声でそう囁かれて、子ども扱いされたみたいで面白くなくてふい、と顔を逸らした。すぐにこういう所が子どもなんだと気づいてチラリと恵さんを伺う。
恵さんは小さく微笑んで、そっか、と答えた。
「でも次からは全部俺にやらせてね」
つぎ。
目頭と喉の奥が熱くなって、俺はただこくんと頷いた。恵さんは俺が頷いたのを見て満足そうに笑った。
「後ろはともかく、こっちはどう?」
そう言って恵さんが胸の飾りを擽った。ほとんど何も感じないけど、何となく擽ったく思えて小さく身を捩る。
「…こっち? ふっ、恵さんくすぐったいっ」
「そのうち好くなるよ」
「んんっ…ぁッ…?」
よく分からないけど、恵さんに弄られていると思うだけで妙な感覚を覚えるから不思議だ。
「いっぱい気持ちよくなろうね」
と、恵さん。再び後孔に指が差し込まれる。
「ひっあ、あぁッ…あ、あ、」
ぐちゅぐちゅと慣らすようにナカをかき混ぜられる。気持ちよくするためじゃないのは分かっていても恵さんの指だと思うだけで勝手に感じてしまう俺はいちいち反応してその度に堪えきれなかった喘ぎ声が漏れる。どれくらい続いたのか、我慢できなくなったのは俺だった。
「ね、もっ、いいから」
早く挿れて、と蚊の鳴くような声で言うと、恵さんは一瞬動きを止めて、それから大きなため息を吐いた。呆れられた? それともはしたないと思われた? 最悪だ、と俺の身体が強ばる。
「俺は今心の底から君より年上で良かったと思っているよ」
絞り出すような声だった。
「…?」
いつもよりぼんやりしている頭じゃ恵さんの言うことがイマイチよく分からなくて首を傾げると、誤魔化すように恵さんがごめんね、と言いながら啄むようなキスをくれた。それだけで強ばった身体の力が抜けていくから我ながらチョロすぎると思う。
「挿れるけど、痛かったら言うんだよ」
「ん」
こくこくと一生懸命頷くと、あやす様に顔中にキスされる。ひたりと、孔に陰茎が宛てがわれる。無意識に俺の身体が強ばった。
「なお、なお、息して」
「んんっ…はっ…ふッ…」
「そう、上手…」
ゆっくりと恵さんのものが挿ってくる。待ちに待ったそれは指とは比べ物にならないほど太くて少し苦しかった。
「はっ…挿ったけど、大丈夫?」
「だいじょうぶ」
肩で息をしながら俺は応えた。俺、今恵さんとセックスしてる。熱に浮かされたみたいに無意識に下腹を触る。ここまで入っているかな、という所を撫でるとますます意識してしまってきゅうぅとナカが蠢いた。急な刺激に恵さんがぐぅと呻く。
「あーもう、なお、あんまり可愛いことしないで」
ぐちゅん、とナカを一突きされる。
「ひっあぁッ、まっアッ、めぐみさんっ」
「動くよ」
「…? ~~~ッ! ッア、んああッ」
「ハァッ可愛い、なお」
「ああ、あんッあぁっ...あ、んぅ…」
ごりごりとナカのイイ所を擦られて俺は身も世もなく喘いだ。強い快感から逃げるように身体を捩ると叱るように深いキスをされる。極めつけにぐちぐちと陰茎を擦られ俺はあっさり精を吐き出した。少し遅れて恵さんもゴム越しに精を吐き出した感覚がした。ずるりとペニスが引き抜かれる。俺はそれにすら感じてピクピクと小さく痙攣した。
「なお、起きてる?」
そう言って恵さんは俺の顔にかかった髪を払い頬を撫でた。俺は彼の大きな掌に顔を埋めながら小さく唸った。
「んんん゛…起きてる…」
「半分寝てるね。いいよ、無理させたから」
あとは俺がやっておくから、という恵さんの言葉に安心して、俺は幸せのうちに眠りに落ちた。
220
お気に入りに追加
3,142
あなたにおすすめの小説

当たり前の幸せ
ヒイロ
BL
結婚4年目で別れを決意する。長い間愛があると思っていた結婚だったが嫌われてるとは気付かずいたから。すれ違いからのハッピーエンド。オメガバース。よくある話。
初投稿なので色々矛盾などご容赦を。
ゆっくり更新します。
すみません名前変えました。

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた
マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。
主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。
しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。
平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。
タイトルを変えました。
前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。
急に変えてしまい、すみません。

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

弱すぎると勇者パーティーを追放されたハズなんですが……なんで追いかけてきてんだよ勇者ァ!
灯璃
BL
「あなたは弱すぎる! お荷物なのよ! よって、一刻も早くこのパーティーを抜けてちょうだい!」
そう言われ、勇者パーティーから追放された冒険者のメルク。
リーダーの勇者アレスが戻る前に、元仲間たちに追い立てられるようにパーティーを抜けた。
だが数日後、何故か勇者がメルクを探しているという噂を酒場で聞く。が、既に故郷に帰ってスローライフを送ろうとしていたメルクは、絶対に見つからないと決意した。
みたいな追放ものの皮を被った、頭おかしい執着攻めもの。
追いかけてくるまで説明ハイリマァス
※完結致しました!お読みいただきありがとうございました!
※11/20 短編(いちまんじ)新しく書きました!
※12/14 どうしてもIF話書きたくなったので、書きました!これにて本当にお終いにします。ありがとうございました!

言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、

【完結】何一つ僕のお願いを聞いてくれない彼に、別れてほしいとお願いした結果。
N2O
BL
好きすぎて一部倫理観に反することをしたα × 好きすぎて馬鹿なことしちゃったΩ
※オメガバース設定をお借りしています。
※素人作品です。温かな目でご覧ください。

転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。

誰よりも愛してるあなたのために
R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。
ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。
前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。
だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。
「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」
それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!
すれ違いBLです。
初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
(誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる