陰陽術全盛の平安時代から転生した陰陽師、現代世界で無双する~千年前と比べて今の時代の術者が弱すぎる。予言の御子と一緒に世界を救うため魔王に挑
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
文字の大きさ
大中小
3 / 18
第3話 駒は成る
しおりを挟む
「これだけの瘴気を伴う鬼気を放つ存在が上洛《じょうらく》 (京都へ正式に入る事で京都を中国の都である洛陽《らくよう》に見立てたもので「都に入る」事をいう) してしまえば、たちまち京の都の霊脈は乱れ、魑魅魍魎が跋扈する魔都と化してしまう。それだけは避けねば……」
すると主である将門公の邪悪な霊力――鬼気を感知して歓喜の咆哮《こえ》や鬨を上げる。
先ほどまでとは違い死をも恐れぬ、死兵と化した雑魚鬼達が将である。悪赤丸を縛る羂索に指を掛け、牙を立てたりして羂索を斬ろうとしている。
いくら邪悪を打ち滅ぼす不動明王の拘束具とはいえども、数が多すぎて引きちぎられそうになっている。
「行け! 歩蝗《ふこう》」
俺はバッタの式神を放つ。
バッタとは言っても一匹や二匹ではなく数百、数千の大軍が悪鬼を襲う。
――――とは言え現状ではただの目くらましや、一瞬の拘束にしか使えない。俺の手持ちの中でも最弱の式神だ。
「何だこれは!」
「羽虫風情がぁ!」
そんな言葉を吐き捨てながら、棍棒や手に持った松明を使って、歩蝗《ふこう》を追い払っている。
何体も潰され、焼かれてはいるものの大した攻撃力の無いバッタのため。数は次第に減っていく……かに思われた。
「先ほどの犬に比べればなんてことは無い! 使えるものは鬼火《おにび》を使え」
指揮官らしき鬼が指示を飛ばす。
厄介だな。
俺は背中に背負った弓と矢を取り出す。
武士が使う本格的な武器ではなく。神道や仏教で使われる邪悪を打ち払う矢。破魔矢《はまや》を使い的指揮官を射貫くために狙いを定める。
破魔弓に破魔矢を番《つが》えて張り詰めた弦を引く。
破魔弓や破魔矢と呼ばれる祭具は、青面金剛《しょうめんこんごう》に従う四夜叉の一柱である。四体の護法善神、烏摩勒伽《うまろきゃ》が持つ黄金の弓矢を再現した祭具であるため、矢の鏃《やじり》は鋭く尖っておらずどちらかと言えば丸まっている。邪魔が発する邪気や邪意、邪道、邪心などの邪なモノを破り浄化する破邪の意味があるからだ。
俺は静かに祈るように言葉を口にする。
「南無八幡大菩薩」
清和《せいわ》源氏や桓武《かんむ》平氏など国中の武士から信仰を集める武神にして、大菩薩ともされる八幡神の御名を唱え破魔矢の命中を祈願する。
番えた矢を放し敵を射る。
ヒューっと甲高い鏑矢のような風切り音を立て破魔矢が飛来し鬼を射貫いた。
笛の音のような風切り音を合図にしてバッタ共が勢いよく鬼どもを襲う。
「赤銅の兄貴が死んだぁ~~」
「おい! 今は兄貴より大将だ!」
――――と冷静な鬼もいるがもう関係ない。
時は既に満ちてしまった。
「クソ! こいつ等俺達を食ってやがる!」
「なんだこいつ等」
などと言って喚いている。
このバッタは霊力を食らい。成長し数を増やす。
自然界のバッタは時折り群れをなして、作物を食い荒らし人に害を成す災いと化す。その負の面を現したモノを封印し式神として、使役しているのがこの歩蝗《ふこう》であり。
爆発的に増殖し霊力を食らうようになった状態を俺は、"成る"と呼んでおりその状態の歩蝗《ふこう》を今金兵蝗《ときんひょうこう》と呼んでいる。この状態になると、全てを食らう異能を獲得した大怨霊となる。
次第に羽虫が集結し、次第に六尺(180㎝)ほどのヒト型の異形へと姿を変えていく、黒っぽい体色で手足にはギザギザとした外骨格に覆われ、腰からもう一対の脚が生えている。
顔のほとんどが大きな瞳と鋭い口で占領されており、額からは短い触覚が生えている。
「---- ・・ -・・・- ・- --- ・- ・---」
「では、そこに居る雑兵どもを任せた。喰っていいぞ」
「-・-・・ ・・ ・- 」
たかがバッタと思う事なかれ、続日本紀の大宝元年には三河を含む17ヶ国や天平21年(741年)、天平勝宝元年(749年)の下総、弘仁3年(812年)の薩摩を始めとした地域には蝗害による記録が確認されており、古代中国では騎馬遊牧民族と蝗害対策こそが、皇帝の仕事と言う官僚も居たと言われるほどの大災害である。
それを模した式が本来弱いハズがないのである。
今金兵蝗《ときんひょうこう》が百鬼夜行を相手している間に撃ち漏らした鬼共を相手する事にする。
さて、そろそろ隠形の術で隠れている鬼共が、奇襲を仕掛けてくる頃合いか。
そんなことを考えていると。
「我ら平氏の無念! ここで晴らさせて貰うぞ! 陰陽師!」
そう言って土気色の鬼が、棍棒を振り被って薙ぐ様に振り込んで来る。
「ノウマク・サンマンダ・バザラダン・カン」
真言が唱えられると、土気色の鬼に向かって激しい炎を伴った火球が生じ鬼を焼き尽くしていく。
「明王めぇぇ!」
その言葉を最後にして鬼が焼け死ぬ。
大日如来の化身ともされる五大明王の一角である。不動明王の真言のうち小咒《しょうしゅ》や一字咒《いちじしゅ》と呼ばれる。下級の真言ではあるものの不動尊の如き激しい炎を持って、怨敵を滅ぼすと言う効果を持つ術である。
しかし俺の小咒《しょうしゅ》は威力が高く、中咒《ちゅうしゅ》と同程度の威力を持つ。
斬り込み隊長と思わしき土気色の鬼が、不動明王小咒によって焼け死んだ事と今金兵蝗《ときんひょうこう》よって陣形が崩れた事によって、鬼共の士気が下がり敗走を始める。
それを見逃すほど俺は優しくない。
「縛れ!! 救急如律令」
数枚呪符を投げて呪力を木気に変化して、地面からツタを生成し敗走する鬼共の手足を縛る。
もう一枚呪符を取り出して火気を生じさせる祝詞を唱える。
「木気を魔なる者を焼き払う火気に変え給へ 五行相生、木生火!」
うねりを伴った炎が生じ、木気によって生じたツタに引火することで、火気より生じた炎が業火となって百鬼を焼き払う。
都の道の一角がメラメラと燃え盛る炎によって明るく照らされる。
それの光景を見て悪赤丸が高笑いをする。
「見よ! 陰陽師 安部春秋よ。帝がおわす都が燃えている。これぞ我ら平氏と朝廷との戦の開戦の狼煙《のろし》だ!! 古き王は廃され我らの新しき帝がこの日の元を支配する王! 新皇となるのだ! あはははッは!」
そう言うと高笑いを続ける。
その様子をみて一抹の不安を感じるものの何か有効な一手を打てる訳でもない。
「死人に! 悪霊にこの国を導ける者か!」
救援はまだかと焦りを感じて月夜を見る。
すると月を背にして一体の竜と四足獣が空を駆けて寄って来る。
竜の鱗は金色の様に輝き上質な陽の気を振りまいている。
「あの竜はもしや!」
こちらの様子を伺うように宙を泳ぎ円を描くように一周し、馬も空を駆けて段々と下って来る。
竜の背を見ると安部家の棟梁《とうりょう》である。播磨守。安倍晴明を始めとする安部一門の術者がそろっている。
「「「「水を都を焼かんとする業火を鎮め給へ 水剋火! 急急如律令」」」
竜や白馬に騎乗した門下や一族の術者が俺が起こしてしまった。ボヤ騒ぎを収拾するため水気で炎を鎮火させる。
すると主である将門公の邪悪な霊力――鬼気を感知して歓喜の咆哮《こえ》や鬨を上げる。
先ほどまでとは違い死をも恐れぬ、死兵と化した雑魚鬼達が将である。悪赤丸を縛る羂索に指を掛け、牙を立てたりして羂索を斬ろうとしている。
いくら邪悪を打ち滅ぼす不動明王の拘束具とはいえども、数が多すぎて引きちぎられそうになっている。
「行け! 歩蝗《ふこう》」
俺はバッタの式神を放つ。
バッタとは言っても一匹や二匹ではなく数百、数千の大軍が悪鬼を襲う。
――――とは言え現状ではただの目くらましや、一瞬の拘束にしか使えない。俺の手持ちの中でも最弱の式神だ。
「何だこれは!」
「羽虫風情がぁ!」
そんな言葉を吐き捨てながら、棍棒や手に持った松明を使って、歩蝗《ふこう》を追い払っている。
何体も潰され、焼かれてはいるものの大した攻撃力の無いバッタのため。数は次第に減っていく……かに思われた。
「先ほどの犬に比べればなんてことは無い! 使えるものは鬼火《おにび》を使え」
指揮官らしき鬼が指示を飛ばす。
厄介だな。
俺は背中に背負った弓と矢を取り出す。
武士が使う本格的な武器ではなく。神道や仏教で使われる邪悪を打ち払う矢。破魔矢《はまや》を使い的指揮官を射貫くために狙いを定める。
破魔弓に破魔矢を番《つが》えて張り詰めた弦を引く。
破魔弓や破魔矢と呼ばれる祭具は、青面金剛《しょうめんこんごう》に従う四夜叉の一柱である。四体の護法善神、烏摩勒伽《うまろきゃ》が持つ黄金の弓矢を再現した祭具であるため、矢の鏃《やじり》は鋭く尖っておらずどちらかと言えば丸まっている。邪魔が発する邪気や邪意、邪道、邪心などの邪なモノを破り浄化する破邪の意味があるからだ。
俺は静かに祈るように言葉を口にする。
「南無八幡大菩薩」
清和《せいわ》源氏や桓武《かんむ》平氏など国中の武士から信仰を集める武神にして、大菩薩ともされる八幡神の御名を唱え破魔矢の命中を祈願する。
番えた矢を放し敵を射る。
ヒューっと甲高い鏑矢のような風切り音を立て破魔矢が飛来し鬼を射貫いた。
笛の音のような風切り音を合図にしてバッタ共が勢いよく鬼どもを襲う。
「赤銅の兄貴が死んだぁ~~」
「おい! 今は兄貴より大将だ!」
――――と冷静な鬼もいるがもう関係ない。
時は既に満ちてしまった。
「クソ! こいつ等俺達を食ってやがる!」
「なんだこいつ等」
などと言って喚いている。
このバッタは霊力を食らい。成長し数を増やす。
自然界のバッタは時折り群れをなして、作物を食い荒らし人に害を成す災いと化す。その負の面を現したモノを封印し式神として、使役しているのがこの歩蝗《ふこう》であり。
爆発的に増殖し霊力を食らうようになった状態を俺は、"成る"と呼んでおりその状態の歩蝗《ふこう》を今金兵蝗《ときんひょうこう》と呼んでいる。この状態になると、全てを食らう異能を獲得した大怨霊となる。
次第に羽虫が集結し、次第に六尺(180㎝)ほどのヒト型の異形へと姿を変えていく、黒っぽい体色で手足にはギザギザとした外骨格に覆われ、腰からもう一対の脚が生えている。
顔のほとんどが大きな瞳と鋭い口で占領されており、額からは短い触覚が生えている。
「---- ・・ -・・・- ・- --- ・- ・---」
「では、そこに居る雑兵どもを任せた。喰っていいぞ」
「-・-・・ ・・ ・- 」
たかがバッタと思う事なかれ、続日本紀の大宝元年には三河を含む17ヶ国や天平21年(741年)、天平勝宝元年(749年)の下総、弘仁3年(812年)の薩摩を始めとした地域には蝗害による記録が確認されており、古代中国では騎馬遊牧民族と蝗害対策こそが、皇帝の仕事と言う官僚も居たと言われるほどの大災害である。
それを模した式が本来弱いハズがないのである。
今金兵蝗《ときんひょうこう》が百鬼夜行を相手している間に撃ち漏らした鬼共を相手する事にする。
さて、そろそろ隠形の術で隠れている鬼共が、奇襲を仕掛けてくる頃合いか。
そんなことを考えていると。
「我ら平氏の無念! ここで晴らさせて貰うぞ! 陰陽師!」
そう言って土気色の鬼が、棍棒を振り被って薙ぐ様に振り込んで来る。
「ノウマク・サンマンダ・バザラダン・カン」
真言が唱えられると、土気色の鬼に向かって激しい炎を伴った火球が生じ鬼を焼き尽くしていく。
「明王めぇぇ!」
その言葉を最後にして鬼が焼け死ぬ。
大日如来の化身ともされる五大明王の一角である。不動明王の真言のうち小咒《しょうしゅ》や一字咒《いちじしゅ》と呼ばれる。下級の真言ではあるものの不動尊の如き激しい炎を持って、怨敵を滅ぼすと言う効果を持つ術である。
しかし俺の小咒《しょうしゅ》は威力が高く、中咒《ちゅうしゅ》と同程度の威力を持つ。
斬り込み隊長と思わしき土気色の鬼が、不動明王小咒によって焼け死んだ事と今金兵蝗《ときんひょうこう》よって陣形が崩れた事によって、鬼共の士気が下がり敗走を始める。
それを見逃すほど俺は優しくない。
「縛れ!! 救急如律令」
数枚呪符を投げて呪力を木気に変化して、地面からツタを生成し敗走する鬼共の手足を縛る。
もう一枚呪符を取り出して火気を生じさせる祝詞を唱える。
「木気を魔なる者を焼き払う火気に変え給へ 五行相生、木生火!」
うねりを伴った炎が生じ、木気によって生じたツタに引火することで、火気より生じた炎が業火となって百鬼を焼き払う。
都の道の一角がメラメラと燃え盛る炎によって明るく照らされる。
それの光景を見て悪赤丸が高笑いをする。
「見よ! 陰陽師 安部春秋よ。帝がおわす都が燃えている。これぞ我ら平氏と朝廷との戦の開戦の狼煙《のろし》だ!! 古き王は廃され我らの新しき帝がこの日の元を支配する王! 新皇となるのだ! あはははッは!」
そう言うと高笑いを続ける。
その様子をみて一抹の不安を感じるものの何か有効な一手を打てる訳でもない。
「死人に! 悪霊にこの国を導ける者か!」
救援はまだかと焦りを感じて月夜を見る。
すると月を背にして一体の竜と四足獣が空を駆けて寄って来る。
竜の鱗は金色の様に輝き上質な陽の気を振りまいている。
「あの竜はもしや!」
こちらの様子を伺うように宙を泳ぎ円を描くように一周し、馬も空を駆けて段々と下って来る。
竜の背を見ると安部家の棟梁《とうりょう》である。播磨守。安倍晴明を始めとする安部一門の術者がそろっている。
「「「「水を都を焼かんとする業火を鎮め給へ 水剋火! 急急如律令」」」
竜や白馬に騎乗した門下や一族の術者が俺が起こしてしまった。ボヤ騒ぎを収拾するため水気で炎を鎮火させる。
20
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
転生リンゴは破滅のフラグを退ける
古森真朝
ファンタジー
ある日突然事故死してしまった高校生・千夏。しかし、たまたまその場面を見ていた超お人好しの女神・イズーナに『命の林檎』をもらい、半精霊ティナとして異世界で人生を再スタートさせることになった。
今度こそは平和に長生きして、自分の好きなこといっぱいするんだ! ――と、心に誓ってスローライフを満喫していたのだが。ツノの生えたウサギを見つけたのを皮切りに、それを追ってきたエルフ族、そのエルフと張り合うレンジャー、さらに北の王国で囁かれる妙なウワサと、身の回りではトラブルがひっきりなし。
何とか事態を軟着陸させ、平穏な暮らしを取り戻すべく――ティナの『フラグ粉砕作戦』がスタートする!
※ちょっとだけタイトルを変更しました(元:転生リンゴは破滅フラグを遠ざける)
※更新頑張り中ですが展開はゆっくり目です。のんびり見守っていただければ幸いです^^
※ただいまファンタジー小説大賞エントリー中&だいたい毎日更新中です。ぜひとも応援してやってくださいませ!!
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。

悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。

世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる