20 / 58
第二十話
しおりを挟む
「あ、先輩こんばんわです」
「ああこんばんわ……ってそうじゃない!!」
連絡がないなと思って足を延ばしてみれば、予想通り葛城はペットボトルを片手に歩いていた。
「連絡しろっていったよな?」
俺は少し前に少女に言ったセリフを思い出す。
「今までは一人で何とかなっていたので……」
「はあ……」
「あ、言いたいことは判ってるのでお小言はいらないです」
「俺もこうして出歩いている時点で、口煩く説教を垂れる資格はないけどさ……」
口煩く小言を言って相手が変わるのなら小言を言うが、それで変わる相手を今までの人生で殆ど知り合ったことはない。
そして彼女は俺の “推し” そんな彼女に嫌われたくないので小言を言うことが難しい。
そしてある程度、彼女と両親の関係が悪化しなければ原作知識を活かして彼女と仲良くすることも出来ず難しい。
「はぁ……」思わずため息を吐いた。
「先輩って溜め込むタイプですよね? 一回会っただけの年下の女の子のことなんて、他の大人と同じく見て見ぬふりをすればいいと思うんですけど。それともあたしのこと狙ってます?」
「……確かに見て見ぬふりをすれば楽かもしれない。でも俺はそんなことはできないよ。葛城さんの事情に土足で踏み込むつもりもない。言ってしまえば目覚めが悪いからだ」
「そうやってツンケンしたことを言いながらも、あたしのことを心配してくれるのは嬉しいですけど……最後の一言が余計だと思います」
「だって君からしても、心配される理由はヤリモクか精神衛生上の偽善ぐらいだろ?」
「まあそうですけど……年上の男性にはっきり言われるとなんだかなぁ~って感じです」
「……と言う訳で大人しく家に帰るか、俺とファミレスで時間潰すか選べ」
「いいんですか?」
「ああ男に二言はない」
両親から昼食代として貰った金に手を付けず手弁当を作っているおかげで多少の金は浮いているからな。
「今日はガチで助かります」
「ならよかった」
「奢って貰うので説明すると、両親と進路についてガチ喧嘩してて家の中がビリビリしてるんですよ」
「なにお前ん家、帯電してんの?」
「……」
渾身のギャグをスルーされた。
「茶化して悪かった」
「まあいいですよ。先輩がそういう風に茶化すだろうなっていうのは予想できていたことですし、理由を話したのは申し訳が無いと感じたあたしのエゴですから……」
「茶化したお詫びにポテトも追加で頼もう、二人で摘まめば腹も適当に膨らむだろ……」
「わーいやったー」
………
……
…
俺と葛城はフライドポテトを片手に会話をする。
久しぶりに食べるがサクサクとしたフライドポテトは美味しい。
「俺と知り合う前まではどうやって乗り切ってたんだ?」
「えっ、フツーにその辺をお散歩したり、友達の家にお邪魔したり……」
「今日も頼れば良かったんじゃないの?」
「……行ってる日もあるあますけど、仮にも今年受験ですから出来るだけ迷惑かけたくないんですよ」
「それを言うならお前も受験生だろ?」
「でもあたし、そこそこ勉強できるので……一応第一志望は瑞宝か桐花、女子校なら旭日で滑り止めが宝冠です」
「この辺の名門六勲校ばっかりだな……」
全部設定で語られる程度しか知らないが話を合わせる。
葛城の話を総合するとこの辺にある六つの名門私立のことらしい。
偏差値一位の桐花、文化、瑞宝、宝冠、女子校の旭日ときて、スポーツの名門 金鵄の以上六高校を纏めて【六勲校】と呼ぶらしい。
「――と言うわけなので、勉強は大丈夫です」
「ならよかったよ……」
葛城の学力については、原作だとそこまで言及されていた記憶は薄い。
まあ本人が大丈夫と言っている以上、信じる他ない。
「そう言えば先輩はバイトとかしてるんですか?」
「バイトはしてないな。まず瑞宝みたいな進学校でバイトしてる奴は少ないと思うぞ?」
「えっ! そうなんですか?」
「課題の量もそこそこ多いし、受験を意識してるやつは予備校や学習塾にかよってるからな部活と勉強で手一杯って奴が多いんだよ」
「ラブコメの定番って進学校じゃできないんですね……」
「まぁ出来る奴はやってるから不可能ではないだろうけど、自称進学校とかじゃなくて、ウチ見たいな本物の進学校か中間校以下ならできるんじゃないか? しらんけど……」
「はぁー現実は甘くないかぁー。バイトして恋愛して、部活して遊んで名門大学に合格する……そう言うラブコメ見たいな青春を送りたいのに……」
机に伏せるようにぐでーっと体を伸ばす。
「あはははははは、そのためにはまずは夜にフラフラせず勉強して高校に受からないとな……」
「あ、結局その話に戻っちゃいます?」
「ポテト代ぐらいは説教させろ、まあ何を言おうと現実からは逃れらないからな……」
「そうですね。こうして居場所を提供して貰っている間くらいはお小言を訊きましょう……」
「遠慮せずウチに来てくれた方が俺は楽なだがな……」
「それは……すいません。一回でも頼っちゃうとなし崩しになりあそうなので……」
「もうなってるんだから無駄な遠慮はするな」
「言われてみればそうですね。検討を加速させます」
「まあ、責任が取れない俺から偽善を押し付けられても面倒なのは判るけど、結局何かが変わらなければ、葛城を取り巻く環境は変わらないんだぞ?」
「……確かにそうかもしれません。偽善って自分を卑下してますけど私からすれば蜘蛛の糸です。親から言われるよりは先輩みたいな第三者から言われる方が数万倍マシです」
「……そうか」
「じゃぁお言葉に甘えてこれからは構って欲しい日に連絡します。それじゃ連絡先の交換しましょ? 可愛い後輩と連絡先交換出来て嬉しいですか?」
「ああ、嬉しいよ」
俺の返事に葛城は顔を赤らめ爪先で俺の脛を軽く蹴った。
前に連絡先を書いた紙を渡した気がするが……あまり深く考えるのはやめておこう。
連絡先を交換した俺達は葛城を駅まで送り届けると別々に帰った。
ピンポン。と音が鳴りLIMEの通知が来る。
今日はありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします
と言う一文と共に可愛らしい動物のスタンプが添えられていた。
今後ともよろしく
返事を返した俺はスマホをポケットに戻した。
「ああこんばんわ……ってそうじゃない!!」
連絡がないなと思って足を延ばしてみれば、予想通り葛城はペットボトルを片手に歩いていた。
「連絡しろっていったよな?」
俺は少し前に少女に言ったセリフを思い出す。
「今までは一人で何とかなっていたので……」
「はあ……」
「あ、言いたいことは判ってるのでお小言はいらないです」
「俺もこうして出歩いている時点で、口煩く説教を垂れる資格はないけどさ……」
口煩く小言を言って相手が変わるのなら小言を言うが、それで変わる相手を今までの人生で殆ど知り合ったことはない。
そして彼女は俺の “推し” そんな彼女に嫌われたくないので小言を言うことが難しい。
そしてある程度、彼女と両親の関係が悪化しなければ原作知識を活かして彼女と仲良くすることも出来ず難しい。
「はぁ……」思わずため息を吐いた。
「先輩って溜め込むタイプですよね? 一回会っただけの年下の女の子のことなんて、他の大人と同じく見て見ぬふりをすればいいと思うんですけど。それともあたしのこと狙ってます?」
「……確かに見て見ぬふりをすれば楽かもしれない。でも俺はそんなことはできないよ。葛城さんの事情に土足で踏み込むつもりもない。言ってしまえば目覚めが悪いからだ」
「そうやってツンケンしたことを言いながらも、あたしのことを心配してくれるのは嬉しいですけど……最後の一言が余計だと思います」
「だって君からしても、心配される理由はヤリモクか精神衛生上の偽善ぐらいだろ?」
「まあそうですけど……年上の男性にはっきり言われるとなんだかなぁ~って感じです」
「……と言う訳で大人しく家に帰るか、俺とファミレスで時間潰すか選べ」
「いいんですか?」
「ああ男に二言はない」
両親から昼食代として貰った金に手を付けず手弁当を作っているおかげで多少の金は浮いているからな。
「今日はガチで助かります」
「ならよかった」
「奢って貰うので説明すると、両親と進路についてガチ喧嘩してて家の中がビリビリしてるんですよ」
「なにお前ん家、帯電してんの?」
「……」
渾身のギャグをスルーされた。
「茶化して悪かった」
「まあいいですよ。先輩がそういう風に茶化すだろうなっていうのは予想できていたことですし、理由を話したのは申し訳が無いと感じたあたしのエゴですから……」
「茶化したお詫びにポテトも追加で頼もう、二人で摘まめば腹も適当に膨らむだろ……」
「わーいやったー」
………
……
…
俺と葛城はフライドポテトを片手に会話をする。
久しぶりに食べるがサクサクとしたフライドポテトは美味しい。
「俺と知り合う前まではどうやって乗り切ってたんだ?」
「えっ、フツーにその辺をお散歩したり、友達の家にお邪魔したり……」
「今日も頼れば良かったんじゃないの?」
「……行ってる日もあるあますけど、仮にも今年受験ですから出来るだけ迷惑かけたくないんですよ」
「それを言うならお前も受験生だろ?」
「でもあたし、そこそこ勉強できるので……一応第一志望は瑞宝か桐花、女子校なら旭日で滑り止めが宝冠です」
「この辺の名門六勲校ばっかりだな……」
全部設定で語られる程度しか知らないが話を合わせる。
葛城の話を総合するとこの辺にある六つの名門私立のことらしい。
偏差値一位の桐花、文化、瑞宝、宝冠、女子校の旭日ときて、スポーツの名門 金鵄の以上六高校を纏めて【六勲校】と呼ぶらしい。
「――と言うわけなので、勉強は大丈夫です」
「ならよかったよ……」
葛城の学力については、原作だとそこまで言及されていた記憶は薄い。
まあ本人が大丈夫と言っている以上、信じる他ない。
「そう言えば先輩はバイトとかしてるんですか?」
「バイトはしてないな。まず瑞宝みたいな進学校でバイトしてる奴は少ないと思うぞ?」
「えっ! そうなんですか?」
「課題の量もそこそこ多いし、受験を意識してるやつは予備校や学習塾にかよってるからな部活と勉強で手一杯って奴が多いんだよ」
「ラブコメの定番って進学校じゃできないんですね……」
「まぁ出来る奴はやってるから不可能ではないだろうけど、自称進学校とかじゃなくて、ウチ見たいな本物の進学校か中間校以下ならできるんじゃないか? しらんけど……」
「はぁー現実は甘くないかぁー。バイトして恋愛して、部活して遊んで名門大学に合格する……そう言うラブコメ見たいな青春を送りたいのに……」
机に伏せるようにぐでーっと体を伸ばす。
「あはははははは、そのためにはまずは夜にフラフラせず勉強して高校に受からないとな……」
「あ、結局その話に戻っちゃいます?」
「ポテト代ぐらいは説教させろ、まあ何を言おうと現実からは逃れらないからな……」
「そうですね。こうして居場所を提供して貰っている間くらいはお小言を訊きましょう……」
「遠慮せずウチに来てくれた方が俺は楽なだがな……」
「それは……すいません。一回でも頼っちゃうとなし崩しになりあそうなので……」
「もうなってるんだから無駄な遠慮はするな」
「言われてみればそうですね。検討を加速させます」
「まあ、責任が取れない俺から偽善を押し付けられても面倒なのは判るけど、結局何かが変わらなければ、葛城を取り巻く環境は変わらないんだぞ?」
「……確かにそうかもしれません。偽善って自分を卑下してますけど私からすれば蜘蛛の糸です。親から言われるよりは先輩みたいな第三者から言われる方が数万倍マシです」
「……そうか」
「じゃぁお言葉に甘えてこれからは構って欲しい日に連絡します。それじゃ連絡先の交換しましょ? 可愛い後輩と連絡先交換出来て嬉しいですか?」
「ああ、嬉しいよ」
俺の返事に葛城は顔を赤らめ爪先で俺の脛を軽く蹴った。
前に連絡先を書いた紙を渡した気がするが……あまり深く考えるのはやめておこう。
連絡先を交換した俺達は葛城を駅まで送り届けると別々に帰った。
ピンポン。と音が鳴りLIMEの通知が来る。
今日はありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします
と言う一文と共に可愛らしい動物のスタンプが添えられていた。
今後ともよろしく
返事を返した俺はスマホをポケットに戻した。
11
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

十年間片思いしていた幼馴染に告白したら、完膚なきまでに振られた俺が、昔イジメから助けた美少女にアプローチを受けてる。
味のないお茶
恋愛
中学三年の終わり、俺。桜井霧都(さくらいきりと)は十年間片思いしていた幼馴染。南野凛音(みなみのりんね)に告白した。
十分以上に勝算がある。と思っていたが、
「アンタを男として見たことなんか一度も無いから無理!!」
と完膚なきまでに振られた俺。
失意のまま、十年目にして初めて一人で登校すると、小学生の頃にいじめから助けた女の子。北島永久(きたじまとわ)が目の前に居た。
彼女は俺を見て涙を流しながら、今までずっと俺のことを想い続けていたと言ってきた。
そして、
「北島永久は桜井霧都くんを心から愛しています。私をあなたの彼女にしてください」
と、告白をされ、抱きしめられる。
突然の出来事に困惑する俺。
そんな俺を追撃するように、
「な、な、な、な……何してんのよアンタ……」
「………………凛音、なんでここに」
その現場を見ていたのは、朝が苦手なはずの、置いてきた幼なじみだった。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。

貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。

貞操観念が逆転した世界に転生した俺が全部活の共有マネージャーになるようです
.
恋愛
少子化により男女比が変わって貞操概念が逆転した世界で俺「佐川幸太郎」は通っている高校、東昴女子高等学校で部活共有のマネージャーをする話

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる