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一章
24話 協力
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第二皇子のアトヴァルの飲み物に毒物が入っていた。
本来ならば大事になるであろう事件について、ティーグレが生徒たちに箝口令を敷いた。
大人、特に政の中心に伝われば、事実をねじ曲げられ王位継承権に関わる事態になる可能性があるからだ。
内密に調査し、結果だけ伝えた方が良いとの考えがあるのだという。
しかし、いくらティーグレが上位貴族で、皇子のピングとアトヴァルが同意したとしても完全に人の口を塞ぐことは難しい。
そこでティーグレは、アトヴァルや魔力の強いリョウイチの力を借りた。絶対に口外できないようにする魔術を現場にいた生徒に施したのだ。
(何から何までティーグレに頼りっきりだったな)
ピングは何もできない自分に肩を落とす。
放課後の回廊に差し込む日差しは、人目を避けてトボトボと歩く小柄な体を鮮明に浮き上がらせていた。隣をペタペタと歩くペンギンも、心なしか俯き気味で元気がない。
あの場でみんなが怪我をしないように守ったアトヴァルと、テーブルをめちゃくちゃにしたピング。
高嶺の花すぎて皆が遠巻きにしているが尊敬をあつめているアトヴァルと、居残り殿下と馬鹿にされているピング。
元々、知っていたことだが今回はっきりした。
もし何かあった時に、誰もがピングではなくアトヴァルの味方をする。
ティーグレとリョウイチが口を挟んでくれなかったら。
あのままアトヴァルに毒を盛った犯人にされたかもしれない。
今だって、ピングは針の筵になった気持ちで過ごしている。
あの場では「ピングには不可能だ」と納得したが、優秀な共犯がいれば毒を守ることが可能なのでは。
全力でピングを庇っているティーグレなどまさに適任だ。
口に出すことが出来なくても、疑いの眼差しがグサグサと容赦なく突き刺さってくる。
(……まさかアトヴァルがこうなることを狙って……)
頭に浮かんだひとつの可能性が胸を締め付ける。
そんなこと、考えてはいけないのに。
ピングに罪をなすり付けて追い落とせば、アトヴァルが皇太子だ。
だが、ピングは自分の疑念に首を振って消し去ろうとする。
(違う……っ! もしもアトヴァルなら、ティーグレが庇いきれないくらいの偽証拠を用意してくるはずだ!)
逆に言えば、アトヴァルが本気を出したときにピングが逃げ切れる可能性はゼロに近い。
ゾッとするが、今回は罪のない相手を疑わずに済むということで良しとしよう。
「ティーグレに頼ってばかりじゃダメだと思わないか?」
ふと、一緒に歩いていたペンギンに向かって言葉を落とす。
ペンギンは話しかけても、つぶらな瞳で見つめてくるだけで相槌も何もない。でも、否定もしないから心が軽い。
「疑いは自分で晴らさないと、格好悪いな」
今、ティーグレは厨房の確認や毒物の調査などで動き回ってくれている。
『ピング殿下は心配しないで大丈夫です。俺が全部なんとかしますから』
なんでもないことのように笑っていたからいつも通り甘えてしまっていた。
しかしながら、ティーグレまで疑われてしまっている状況だ。
ピングだけ呑気に構えているわけにもいかない。
意を決したピングは、しゃがみ込んでペンギンと目線を合わせた。
「よし、ペンギン。私は自分でこの事件を解決するぞ! 協力してくれるな?」
誰もいない廊下で、ピングはペンギンの羽を両手で握りしめた。
「ピング、俺も手伝うよ!」
「え?」
誰も居なくなかった。
語りかけたペンギンはキョトンとしているというのに、後ろから声が聞こえてピングは固まる。
恥ずかしくて振り返ることが出来なかった。
相手はそんなピングの心中を知るわけながない。
駆け寄ってくる音が近付いてきたと思ったら、同じように隣にしゃがみ込む。
「犯人、絶対ピングじゃないだろ?」
「リョ、リョウイチ……」
羞恥のせいで仄かに朱に染まったピングの顔に向かって、リョウイチは勢いよく頭を下げてきた。
「あの時はすぐに味方してあげられなくてごめん。驚きすぎて、脳内処理が追いつかなくて……」
「えっ」
ピングは驚きのあまりペンギンを抱きしめた。頭を下げられる理由が全く分からなかったからだ。
「な、なんで謝るんだ……?」
「友だちのために、すぐに声を上げられなかった。情けないよ」
リョウイチにとっては、ペンギンがテーブルをめちゃくちゃにし、真横に毒が盛られたコップがあったことが判明するという異常事態。思考停止して当然の状況だった。
それでもピングのために悔しそうに唇を噛み締めているのを見て、心が温かくなる。ピングはペンギンをグイグイ押し付け、リョウイチに顔を上げさせた。
「その気持ちだけで充分だ、リョウイチ」
目を瞬かせてペンギンを抱いたリョウイチだったが、擦り寄ってくる小さな頭を撫でてから拳を握りしめた。
「絶対、疑いを晴らそうピング! 挽回させてくれ」
(やっぱり良い奴だ~リョウイチ~!)
明るい笑顔と声に、胸がときめく。
いつも損得勘定のない気持ちをくれるリョウイチのことが、ピングは改めて好きだと感じる。
元気が出てきて立ち上がったピングは、胸を張って裏庭の向こう側を指差す。
そこには授業をする学舎とは別に、図書館が建っていた。
「まず、毒について調べようと思っているんだ。どこで手に入るのかなどが分かれば、手掛かりになるかもしれない」
「なるほど! アトヴァルが石を変色させる毒は候補が多いから調べるのは大変だって言ってたけど、頑張ろうな!」
図書館を見上げたリョウイチは強く頷き、廊下を歩き出す。隣で足を動かしながら、ピングは下からごにょごにょと口を動かした。
「お前とアトヴァルは本当に仲がいいな……友達、だからか?」
「え、ま、まぁ」
曖昧な返事をしたかと思うと、リョウイチは抱いたペンギンに口元を埋めてしまう。
ほんのりと色づく耳やウロウロと彷徨う視線が、リョウイチの中でアトヴァルが『友達』の域を超えていることを物語っていた。
(そりゃ……『あんなこと』していたらそうか……)
魔術薬の教室での光景を思い出して、浮上していた心が再び重くなってしまう。
さすがにあのようなことはしていないだろうが、ピングに声を掛けてくれる前もアトヴァルと一緒にいたのだろう。
もしかしたら、今回手伝ってくれるのもピングのことは二の次なのかもしれない。
全て、アトヴァルのためなのだろうか。
悶々と足を動かしながら、
(私もティーグレに……なかなかのことをされたんだったか……)
ふと、あらぬ事を思い出す。
普段は記憶の隅に追いやっているが、リョウイチとアトヴァルの光景を思い出す度に思考の邪魔をしてくる記憶だった。
(……よし、今は考えないでおこう)
湧いて出てくる様々な思いに蓋をして、ピングは図書館へと急ぐのだった。
本来ならば大事になるであろう事件について、ティーグレが生徒たちに箝口令を敷いた。
大人、特に政の中心に伝われば、事実をねじ曲げられ王位継承権に関わる事態になる可能性があるからだ。
内密に調査し、結果だけ伝えた方が良いとの考えがあるのだという。
しかし、いくらティーグレが上位貴族で、皇子のピングとアトヴァルが同意したとしても完全に人の口を塞ぐことは難しい。
そこでティーグレは、アトヴァルや魔力の強いリョウイチの力を借りた。絶対に口外できないようにする魔術を現場にいた生徒に施したのだ。
(何から何までティーグレに頼りっきりだったな)
ピングは何もできない自分に肩を落とす。
放課後の回廊に差し込む日差しは、人目を避けてトボトボと歩く小柄な体を鮮明に浮き上がらせていた。隣をペタペタと歩くペンギンも、心なしか俯き気味で元気がない。
あの場でみんなが怪我をしないように守ったアトヴァルと、テーブルをめちゃくちゃにしたピング。
高嶺の花すぎて皆が遠巻きにしているが尊敬をあつめているアトヴァルと、居残り殿下と馬鹿にされているピング。
元々、知っていたことだが今回はっきりした。
もし何かあった時に、誰もがピングではなくアトヴァルの味方をする。
ティーグレとリョウイチが口を挟んでくれなかったら。
あのままアトヴァルに毒を盛った犯人にされたかもしれない。
今だって、ピングは針の筵になった気持ちで過ごしている。
あの場では「ピングには不可能だ」と納得したが、優秀な共犯がいれば毒を守ることが可能なのでは。
全力でピングを庇っているティーグレなどまさに適任だ。
口に出すことが出来なくても、疑いの眼差しがグサグサと容赦なく突き刺さってくる。
(……まさかアトヴァルがこうなることを狙って……)
頭に浮かんだひとつの可能性が胸を締め付ける。
そんなこと、考えてはいけないのに。
ピングに罪をなすり付けて追い落とせば、アトヴァルが皇太子だ。
だが、ピングは自分の疑念に首を振って消し去ろうとする。
(違う……っ! もしもアトヴァルなら、ティーグレが庇いきれないくらいの偽証拠を用意してくるはずだ!)
逆に言えば、アトヴァルが本気を出したときにピングが逃げ切れる可能性はゼロに近い。
ゾッとするが、今回は罪のない相手を疑わずに済むということで良しとしよう。
「ティーグレに頼ってばかりじゃダメだと思わないか?」
ふと、一緒に歩いていたペンギンに向かって言葉を落とす。
ペンギンは話しかけても、つぶらな瞳で見つめてくるだけで相槌も何もない。でも、否定もしないから心が軽い。
「疑いは自分で晴らさないと、格好悪いな」
今、ティーグレは厨房の確認や毒物の調査などで動き回ってくれている。
『ピング殿下は心配しないで大丈夫です。俺が全部なんとかしますから』
なんでもないことのように笑っていたからいつも通り甘えてしまっていた。
しかしながら、ティーグレまで疑われてしまっている状況だ。
ピングだけ呑気に構えているわけにもいかない。
意を決したピングは、しゃがみ込んでペンギンと目線を合わせた。
「よし、ペンギン。私は自分でこの事件を解決するぞ! 協力してくれるな?」
誰もいない廊下で、ピングはペンギンの羽を両手で握りしめた。
「ピング、俺も手伝うよ!」
「え?」
誰も居なくなかった。
語りかけたペンギンはキョトンとしているというのに、後ろから声が聞こえてピングは固まる。
恥ずかしくて振り返ることが出来なかった。
相手はそんなピングの心中を知るわけながない。
駆け寄ってくる音が近付いてきたと思ったら、同じように隣にしゃがみ込む。
「犯人、絶対ピングじゃないだろ?」
「リョ、リョウイチ……」
羞恥のせいで仄かに朱に染まったピングの顔に向かって、リョウイチは勢いよく頭を下げてきた。
「あの時はすぐに味方してあげられなくてごめん。驚きすぎて、脳内処理が追いつかなくて……」
「えっ」
ピングは驚きのあまりペンギンを抱きしめた。頭を下げられる理由が全く分からなかったからだ。
「な、なんで謝るんだ……?」
「友だちのために、すぐに声を上げられなかった。情けないよ」
リョウイチにとっては、ペンギンがテーブルをめちゃくちゃにし、真横に毒が盛られたコップがあったことが判明するという異常事態。思考停止して当然の状況だった。
それでもピングのために悔しそうに唇を噛み締めているのを見て、心が温かくなる。ピングはペンギンをグイグイ押し付け、リョウイチに顔を上げさせた。
「その気持ちだけで充分だ、リョウイチ」
目を瞬かせてペンギンを抱いたリョウイチだったが、擦り寄ってくる小さな頭を撫でてから拳を握りしめた。
「絶対、疑いを晴らそうピング! 挽回させてくれ」
(やっぱり良い奴だ~リョウイチ~!)
明るい笑顔と声に、胸がときめく。
いつも損得勘定のない気持ちをくれるリョウイチのことが、ピングは改めて好きだと感じる。
元気が出てきて立ち上がったピングは、胸を張って裏庭の向こう側を指差す。
そこには授業をする学舎とは別に、図書館が建っていた。
「まず、毒について調べようと思っているんだ。どこで手に入るのかなどが分かれば、手掛かりになるかもしれない」
「なるほど! アトヴァルが石を変色させる毒は候補が多いから調べるのは大変だって言ってたけど、頑張ろうな!」
図書館を見上げたリョウイチは強く頷き、廊下を歩き出す。隣で足を動かしながら、ピングは下からごにょごにょと口を動かした。
「お前とアトヴァルは本当に仲がいいな……友達、だからか?」
「え、ま、まぁ」
曖昧な返事をしたかと思うと、リョウイチは抱いたペンギンに口元を埋めてしまう。
ほんのりと色づく耳やウロウロと彷徨う視線が、リョウイチの中でアトヴァルが『友達』の域を超えていることを物語っていた。
(そりゃ……『あんなこと』していたらそうか……)
魔術薬の教室での光景を思い出して、浮上していた心が再び重くなってしまう。
さすがにあのようなことはしていないだろうが、ピングに声を掛けてくれる前もアトヴァルと一緒にいたのだろう。
もしかしたら、今回手伝ってくれるのもピングのことは二の次なのかもしれない。
全て、アトヴァルのためなのだろうか。
悶々と足を動かしながら、
(私もティーグレに……なかなかのことをされたんだったか……)
ふと、あらぬ事を思い出す。
普段は記憶の隅に追いやっているが、リョウイチとアトヴァルの光景を思い出す度に思考の邪魔をしてくる記憶だった。
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