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三章
帰る必要ある?
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言葉の意味を飲み込むのに、数秒黙り込む。
そして、
「あれ!? なんで!? 運命の番は!?」
これ以上ない至近距離で大声を出してしまう。
だが杉野は全く引くことなく、次は頬に口付けてきた。
軽いリップ音を立て微妙に場所を変え、キスの雨が降ってくる。
混乱していても拒否をせずにキスを受け入れる藤ヶ谷に、杉野は嬉しそうに目を細めた。
「とりあえずそれは忘れてください」
「忘れねぇよ俺とお前は運命じゃ……っ」
「どうでもよくないですか。運命とか」
あまりにも優しい声と共に、コツンと額を合わせられる。
近すぎる熱い瞳が、真っ直ぐに藤ヶ谷を捕らえてきた。
「好きです。2年間ずっと藤ヶ谷さんだけを見てました」
まるで夢のようだ。
こんなに都合がいい話があるものかと、藤ヶ谷は何も言えないまま口を開閉させる。
たっぷり30秒は黙ってから発した言葉は、
「……殴ってくんねぇ?」
杉野とほとんど同じだった。
フラれるつもりだったのだ。
嬉しい気持ちよりも、信じられない気持ちが勝っていた。
クスリと笑った杉野は、顔を離して頭を撫でてくる。
「じゃあさっきの仕返しです。目を瞑って歯を食いしばってください」
藤ヶ谷は手加減せずに引っ叩いてしまったことを思い出し、背筋が凍る。
怖いが、言ってしまったものは仕方がない。
言われた通りにギュッと目を瞑り、歯を食いしばる。
しかし、頭には痛みも衝撃も全くなく。
しばらくしそうして、耐えきれずに薄く目を開けたところで、杉野の唇が藤ヶ谷のそれに重なった。
胸が熱く高鳴るのを感じて、夢ではないと知る。
杉野の気持ちが本当なのだと、キスの雨は藤ヶ谷が好きだからだったのだと、じわじわと実感してきた。
唇が離れた後、告げられた言葉を反芻しながら。ふと、ひっかかることがあった。
「2年間ずっとてことは……俺、ここ最近ずっと俺に嫉妬してたってことか……」
ずっと悩んでいた対象が自分だったとは想像もしていなかった。
あれもこれも一人相撲だったことが分かって、羞恥心から両手で顔を覆う。
温かい手で髪を撫でてきながら、杉野が嬉しそうな声を出してきた。
「嫉妬してたんですか?俺の好きな人に」
嫉妬しすぎて前回のヒート中は頭がおかしくなりそうだったなどと、改めて言うのも癪だった。
藤ヶ谷は顔を隠しながらわめき声を上げる。
「お前が! 好きな人は運命だとかいうからややこしくなったんだ! 俺はそんなの知らな」
「それについて説明しようとすると邪魔が入ったんですよ何故か!」
「そんなことあるか!?」
杉野の言うことは事実であったのだが、そんな事を知らない藤ヶ谷は「もうどけ」と肩を押す。
だがその手は杉野に捕まって、ソファの上に縫い付けられた。
慈しむように見下ろされて、胸が騒ぐ。
思い返せば杉野は、前からこんな表情で見てくれていたと。
言われて初めて理解した。
ゆっくり顔が近づくのを見て、藤ヶ谷も目を閉じる。
唇が重なると、角度を変えて啄ばまれた。
その動きに合わせて動いていると、舌が歯列をなぞって口内に侵入してくる。
「ん、……っ」
初めての感覚に戸惑い奥に逃げた藤ヶ谷の舌は、熱い舌に絡め取られ引き出される。
器用に動く杉野の舌と共に唾液を混ぜ合う内に、頭がのぼせたようにぼんやりしてくる。
(気持ち、いい……)
上顎を撫ぜられ、腰が跳ねた。
すると、密着していた杉野の下半身が主張し始めているのが伝わってきて、背中がゾクゾクする。
「もっ、と……っ」
「可愛い」
甘い声でねだると、優しく舌をを吸い上げられて脳が痺れるのを感じた。
繋いだ手を強く握り薄く目を開け、自然とベッドルームに視線をやってしまう。
元々、杉野が助けてくれた思い出の場所でもある。
一緒に入れば、完全に嫌な記憶を塗り替えられるかもしれない。
息継ぎのために少し杉野が顔を上げた時、銀糸が2人を繋ぐ。
濡れた唇を舌で舐めとる杉野は、いつもの卒の無い後輩とは別人のように色っぽい。
藤ヶ谷の体の奥に、熱が籠る。
身を預けたくなって潤んだ瞳でじっと杉野を見つめた。
「あの、すぎ……」
「名残惜しいですが、そろそろ帰りましょうか」
「……へ?」
間抜けな声がでる。
言葉通り温もりが離れていってしまって、慌てて杉野の袖を掴んだ。
「いや、ここ、ホテル……」
おそらく2人が両思いである事を知っていた山吹は、こうなる事を見越して泊まって良いと言ってくれた。
一見涼やかに見える杉野も顔が紅潮し、肩で息をしていて昂りが隠せていない。
帰る必要がどこにあるというのか。
「俺だって離れたくないですけど……」
杉野は唖然とする藤ヶ谷の口元を指先で拭う。躊躇なく指についた唾液を舐め取りながらソファから立ち上がった。
「両想いになったばかりですし、段階をちゃんと踏みましょう」
「真面目!」
藤ヶ谷は頭を抱えてソファに蹲る。
(いやいやいや、あんなキスしといてそんなんありか!? 逆に? 逆にそういうプレイなのか!?)
心と共に高まり切った体をどうしろと言うのだと文句を言いたい。
しかしどう伝えようかと頭で組み立てているうちにも、杉野は掛けてあったコートやカバンを手にドアまで向かっている。
だが、杉野はこのトラウマを呼び起こしそうな部屋に藤ヶ谷を置いていったりはしないだろう。
卑怯かとは思ったが、なんとか引き留めたい。藤ヶ谷はソファから動かない姿勢を見せる。
「俺、帰らない!」
「お願いです。あんまり長居するとほんとにベッドルームに引き摺り込みそうなんでとにかく……」
「いやその我慢って必要あるか? 俺たち大人で……どうした?」
ドアに手を掛けた杉野が固まってしまった。
らしくなく、ガチャガチャと乱暴にドアノブを動かす音がする。
不審に思って様子を伺っていると、ドアを押したり引いたりしていた杉野が真顔で藤ヶ谷を見た。
「……ドアが開かない」
どうやら、高級ホテルの最上階に閉じ込められたらしい。
そして、
「あれ!? なんで!? 運命の番は!?」
これ以上ない至近距離で大声を出してしまう。
だが杉野は全く引くことなく、次は頬に口付けてきた。
軽いリップ音を立て微妙に場所を変え、キスの雨が降ってくる。
混乱していても拒否をせずにキスを受け入れる藤ヶ谷に、杉野は嬉しそうに目を細めた。
「とりあえずそれは忘れてください」
「忘れねぇよ俺とお前は運命じゃ……っ」
「どうでもよくないですか。運命とか」
あまりにも優しい声と共に、コツンと額を合わせられる。
近すぎる熱い瞳が、真っ直ぐに藤ヶ谷を捕らえてきた。
「好きです。2年間ずっと藤ヶ谷さんだけを見てました」
まるで夢のようだ。
こんなに都合がいい話があるものかと、藤ヶ谷は何も言えないまま口を開閉させる。
たっぷり30秒は黙ってから発した言葉は、
「……殴ってくんねぇ?」
杉野とほとんど同じだった。
フラれるつもりだったのだ。
嬉しい気持ちよりも、信じられない気持ちが勝っていた。
クスリと笑った杉野は、顔を離して頭を撫でてくる。
「じゃあさっきの仕返しです。目を瞑って歯を食いしばってください」
藤ヶ谷は手加減せずに引っ叩いてしまったことを思い出し、背筋が凍る。
怖いが、言ってしまったものは仕方がない。
言われた通りにギュッと目を瞑り、歯を食いしばる。
しかし、頭には痛みも衝撃も全くなく。
しばらくしそうして、耐えきれずに薄く目を開けたところで、杉野の唇が藤ヶ谷のそれに重なった。
胸が熱く高鳴るのを感じて、夢ではないと知る。
杉野の気持ちが本当なのだと、キスの雨は藤ヶ谷が好きだからだったのだと、じわじわと実感してきた。
唇が離れた後、告げられた言葉を反芻しながら。ふと、ひっかかることがあった。
「2年間ずっとてことは……俺、ここ最近ずっと俺に嫉妬してたってことか……」
ずっと悩んでいた対象が自分だったとは想像もしていなかった。
あれもこれも一人相撲だったことが分かって、羞恥心から両手で顔を覆う。
温かい手で髪を撫でてきながら、杉野が嬉しそうな声を出してきた。
「嫉妬してたんですか?俺の好きな人に」
嫉妬しすぎて前回のヒート中は頭がおかしくなりそうだったなどと、改めて言うのも癪だった。
藤ヶ谷は顔を隠しながらわめき声を上げる。
「お前が! 好きな人は運命だとかいうからややこしくなったんだ! 俺はそんなの知らな」
「それについて説明しようとすると邪魔が入ったんですよ何故か!」
「そんなことあるか!?」
杉野の言うことは事実であったのだが、そんな事を知らない藤ヶ谷は「もうどけ」と肩を押す。
だがその手は杉野に捕まって、ソファの上に縫い付けられた。
慈しむように見下ろされて、胸が騒ぐ。
思い返せば杉野は、前からこんな表情で見てくれていたと。
言われて初めて理解した。
ゆっくり顔が近づくのを見て、藤ヶ谷も目を閉じる。
唇が重なると、角度を変えて啄ばまれた。
その動きに合わせて動いていると、舌が歯列をなぞって口内に侵入してくる。
「ん、……っ」
初めての感覚に戸惑い奥に逃げた藤ヶ谷の舌は、熱い舌に絡め取られ引き出される。
器用に動く杉野の舌と共に唾液を混ぜ合う内に、頭がのぼせたようにぼんやりしてくる。
(気持ち、いい……)
上顎を撫ぜられ、腰が跳ねた。
すると、密着していた杉野の下半身が主張し始めているのが伝わってきて、背中がゾクゾクする。
「もっ、と……っ」
「可愛い」
甘い声でねだると、優しく舌をを吸い上げられて脳が痺れるのを感じた。
繋いだ手を強く握り薄く目を開け、自然とベッドルームに視線をやってしまう。
元々、杉野が助けてくれた思い出の場所でもある。
一緒に入れば、完全に嫌な記憶を塗り替えられるかもしれない。
息継ぎのために少し杉野が顔を上げた時、銀糸が2人を繋ぐ。
濡れた唇を舌で舐めとる杉野は、いつもの卒の無い後輩とは別人のように色っぽい。
藤ヶ谷の体の奥に、熱が籠る。
身を預けたくなって潤んだ瞳でじっと杉野を見つめた。
「あの、すぎ……」
「名残惜しいですが、そろそろ帰りましょうか」
「……へ?」
間抜けな声がでる。
言葉通り温もりが離れていってしまって、慌てて杉野の袖を掴んだ。
「いや、ここ、ホテル……」
おそらく2人が両思いである事を知っていた山吹は、こうなる事を見越して泊まって良いと言ってくれた。
一見涼やかに見える杉野も顔が紅潮し、肩で息をしていて昂りが隠せていない。
帰る必要がどこにあるというのか。
「俺だって離れたくないですけど……」
杉野は唖然とする藤ヶ谷の口元を指先で拭う。躊躇なく指についた唾液を舐め取りながらソファから立ち上がった。
「両想いになったばかりですし、段階をちゃんと踏みましょう」
「真面目!」
藤ヶ谷は頭を抱えてソファに蹲る。
(いやいやいや、あんなキスしといてそんなんありか!? 逆に? 逆にそういうプレイなのか!?)
心と共に高まり切った体をどうしろと言うのだと文句を言いたい。
しかしどう伝えようかと頭で組み立てているうちにも、杉野は掛けてあったコートやカバンを手にドアまで向かっている。
だが、杉野はこのトラウマを呼び起こしそうな部屋に藤ヶ谷を置いていったりはしないだろう。
卑怯かとは思ったが、なんとか引き留めたい。藤ヶ谷はソファから動かない姿勢を見せる。
「俺、帰らない!」
「お願いです。あんまり長居するとほんとにベッドルームに引き摺り込みそうなんでとにかく……」
「いやその我慢って必要あるか? 俺たち大人で……どうした?」
ドアに手を掛けた杉野が固まってしまった。
らしくなく、ガチャガチャと乱暴にドアノブを動かす音がする。
不審に思って様子を伺っていると、ドアを押したり引いたりしていた杉野が真顔で藤ヶ谷を見た。
「……ドアが開かない」
どうやら、高級ホテルの最上階に閉じ込められたらしい。
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