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その他
留守番
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小学生の時に家族でおばあちゃんの家に遊びにいった。
夏休みでみんなで海に行くはずだったけど、私だけ体調を崩し、家で留守番をすることになった。
玄関のチャイムがなる。
気になって見に行くと、玄関のガラス戸に人影がうつっている。
「こんにちは、誰かいらっしゃいませんか」
私はおばあちゃんに誰か訪ねても決して出なくていいからね。と言付けをもらっていた。
「バンバン」とガラス戸を叩く音。
「いらっしゃいますよね。早くでてもらえますか」
「バンバン」「バンバン」叩かれる。
しばらくしたら静かになった。
またチャイムがなる。
「宅配です」宅配便は自宅にいる時によく出ていた。
「お届けにあがりました」
硝子に人影がうつっている。
「はい」返事をして、玄関をあけると。
誰もいなかった。
虫の声だけ聞こえる。
周りを見回してもいない。
硝子戸の下に小さな箱が置いてある。
置き配していったのだろうか。それを拾い部屋に戻った。
箱の中にはお守りが入っていた。
部屋に戻るとまた玄関でチャイムがなる。
「こんにちは」階段から下をみると、硝子扉の向こうに人影がたっている。
近くで子供をさらう事件がおきているので、でないでと両親にも言われている。
「バンバン」「バンバン」硝子扉を叩かれる。
だんだん怖くなってきて二階の自室に閉じこもった。
玄関での音が鳴り止む。
「ただいま」と玄関から声がする。
あ、そう言えば玄関の鍵をちゃんと閉めたかな。
閉め忘れた気がする。不安がよぎる。悪い予感は的中する。
「ただいまぁ」声は家の中からする。
声の主は家の中に入り込んでいる。
一階を誰かが歩きまわる。
何かを探しまわっているようだ。
足音は階段をのぼってくる。
部屋の扉の前までくる。
「こんにちはぁ」
家族の声ではない。
布団を被りお守りを握りしめる。「ドンドン」扉を叩く音がする。「ドンドン」「ドンドン」
叩く音がやみ静かになった。
「こぉんにぃちぃわぁ」
声は布団を被っている私のすぐ耳元でした。
夏休みでみんなで海に行くはずだったけど、私だけ体調を崩し、家で留守番をすることになった。
玄関のチャイムがなる。
気になって見に行くと、玄関のガラス戸に人影がうつっている。
「こんにちは、誰かいらっしゃいませんか」
私はおばあちゃんに誰か訪ねても決して出なくていいからね。と言付けをもらっていた。
「バンバン」とガラス戸を叩く音。
「いらっしゃいますよね。早くでてもらえますか」
「バンバン」「バンバン」叩かれる。
しばらくしたら静かになった。
またチャイムがなる。
「宅配です」宅配便は自宅にいる時によく出ていた。
「お届けにあがりました」
硝子に人影がうつっている。
「はい」返事をして、玄関をあけると。
誰もいなかった。
虫の声だけ聞こえる。
周りを見回してもいない。
硝子戸の下に小さな箱が置いてある。
置き配していったのだろうか。それを拾い部屋に戻った。
箱の中にはお守りが入っていた。
部屋に戻るとまた玄関でチャイムがなる。
「こんにちは」階段から下をみると、硝子扉の向こうに人影がたっている。
近くで子供をさらう事件がおきているので、でないでと両親にも言われている。
「バンバン」「バンバン」硝子扉を叩かれる。
だんだん怖くなってきて二階の自室に閉じこもった。
玄関での音が鳴り止む。
「ただいま」と玄関から声がする。
あ、そう言えば玄関の鍵をちゃんと閉めたかな。
閉め忘れた気がする。不安がよぎる。悪い予感は的中する。
「ただいまぁ」声は家の中からする。
声の主は家の中に入り込んでいる。
一階を誰かが歩きまわる。
何かを探しまわっているようだ。
足音は階段をのぼってくる。
部屋の扉の前までくる。
「こんにちはぁ」
家族の声ではない。
布団を被りお守りを握りしめる。「ドンドン」扉を叩く音がする。「ドンドン」「ドンドン」
叩く音がやみ静かになった。
「こぉんにぃちぃわぁ」
声は布団を被っている私のすぐ耳元でした。
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