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異世界ライフを満喫しちゃう、ぽっちゃり
第77話 戦場を駆け回っちゃう、ぽっちゃり
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雄大な空。
広大な草原。
その上空に舞う、一人のぽっちゃり。
まるで大空を羽ばたく渡り鳥のように宙に浮かんでいたわたしだけど、すぐにまっ逆さまに落下していく。
「うっ、ぉぉおおおおおおおおおおお!!!!」
ビュォオオオオオオオオオ!! と、すさまじい風圧がわたしを襲う。
こ、これがスカイダイビングの感覚なのかぁあああああ!!
人生初のスカイダイビングもどきを経験している真っ最中だけど、このまま地面に墜落するわけにはいかない。
なので、わたしは魔法を発動する。
「スカイフライ!」
自由落下に任せて垂直に落ちていたわたしは、浮遊魔法であるスカイフライを発動したことで落下の速度が減速する。
そして、地面につくころにはふわふわと天使がお迎えにくるようなゆっくりとした速度で降りていき、キレイに着地を決める。
「と、到着ぅ……! さっき城壁に上った時はそこまででもなかったんだけど、飛び降りるとなると迫力が違うね……!」
ドキドキと高鳴っている心臓を努めて抑えながら、わたしは周囲を見渡す。
すると、近くで魔物を倒していた数名の冒険者たちが目を丸くしてわたしをガン見していた。
「な、なんだ!? 上から誰か降ってきたぞ!?」
「もしかして、魔法使いか?」
「いや、あんなデブの魔法使いなんかベルオウンにいねぇだろ」
「それに格好も冒険者って感じじゃないぞ。何者だあのデブ」
――――バヂバチバヂィッ!!
わたしは無言で冒険者に向けてサンダーボルトを放った。
だけど、冒険者を狙ったわけではない。
サンダーボルトは冒険者たちのわずかな間をすり抜けて、彼らの後ろに迫っていたオークに命中する。
わたしの攻撃を正面から食らったオークは一撃で倒れ、ピクピクと痙攣していた。
その様子を、黙って確認する冒険者たち。
「……何か言った?」
わたしが低い声で問いかけると、冒険者たちは口をつぐんでブンブンと首を横に振る。
何も言ってこないなら、仕方ないから今回は許してあげるよ。
わたしの存在を知らないことからして、多分アイツらは〈獅獣の剛斧〉の冒険者だろう。
〈獅獣の剛斧〉の冒険者たちなら別にワンパンぶちこんでも良かったんだけど、今はそれどころじゃない。
戦力は少しでも多い方がいいからね。
「じゃ、わたしは行くから。アンタたちもしっかり魔物退治やっといてよね!」
冒険者にそう言い残し、わたしは草原を駆け出していく。
さっき城壁から見た感じだと死にかけているような冒険者はいなかった。
性格はさておき、〈獅獣の剛斧〉の冒険者は実力はあるようだからね。
だからわたしはとりあえず走りながら目のつく所にのさばっている多種多様な魔物をサンダーボルトで沈めていく。
オーク、ゴブリン、ブラックウルフ、アーミータラテクト、そして他にも色々な魔物を倒しまくっていると、近くから必死さが伝わる叫び声が聞こえた。
「だ、誰か助けてくださいませぬか! 魔物の群れがこちらに来ておるのです!!」
反射的にその声がした方へ振り向くと、そこには馬がいない馬車の横に立ちながら声を張っているおじさんがいた。
むむ!
まさか逃げ遅れてる人がいるのか!
見たところ、一般人か商人の類いだろう。
服装が冒険者のような戦闘向きのものではないからね。
まあ服装のことを言ったら赤ジャージ一丁で戦場を駆け回っているわたしも大概なんだけど、それは今回は置いておこう。
「待っててください! いま助けに行きます!!」
わたしはおじさんに答えると、街の門へと続く舗装された道にダッシュする。
道中で近くにいる魔物をしっかりと打ち倒してから、すぐにおじさんのいる場所までたどり着いた。
そしてわたしは魔力を込める。
「バリア魔法、発動!」
贅沢に魔力を投じて、門への道をバリア魔法で包んだ。
簡単に表すなら、淡い光のトンネルができているような感じだ。
おじさんも、突然の事態に呆気にとられている。
「こ、これは……?」
「これはわたしのバリア魔法だよ! 今のうちに早く門へ行って街の中に避難して!」
「わ、分かりました! ありがとうございます! ほら、今のうちに逃げるぞ!」
「立てますか、フラン!」
「う、うん……!」
おじさんは馬車に向けて呼び掛けると、中から女の子を抱っこした貴婦人のような美人な女性が出てきた。
もしかしてこのおじさんの奥さんなのかな。
この女性も、抱き抱えられている女の子も高級そうな身なりをしているから貴族か商人の類いだろうね。
三人はわたしにお礼を言うと、走って門へと向かっていった。
「他の人たちも今のうちに逃げて! わたしがバリアを張ってるから、今なら安全だよ!!」
道の後方には、まだ逃げ遅れている人たちが何人かいた。
まずはこの人たちを逃がすのが先決だ。
幸いにも全員わたしの声が届いたようで、逃げ遅れていた人たちが一斉にこちらへ走ってくる。
「あ、ありがとうお嬢ちゃん!」
「ありがとうございます!」
「今のうちに逃げるぞ! 急げ急げ!!」
「嬢ちゃん、恩に着るぜ……!」
わたしとのすれ違い様にそれぞれお礼を言ってくれた。
困っている人を助けるのは当たり前のことだけど、やっぱり実際にお礼を言われると嬉しくなるね!
わたしは全員がしっかりと門をくぐって街の中に入っていくのを見届けてから、バリアを解いた。
このままバリアを展開し続けても魔力の無駄だからね。
一応周囲を念入りに確認してみたけど、もう外にいるのは冒険者だけだ。
よし、これでもう一般人に気を使う必要はないね。
わたしが念入りに全方位確認しながらそう思っていると、遠くに気になる冒険者を見つけた。
「……ん? あの冒険者は……」
わたしは目を細めて細部を確認する。
どうやら、二人組のパーティみたいだ。
今はゴーレムみたいな岩の塊みたいな魔物と戦っているけど……なんか苦戦してるっぽい?
「ふふん、それなら――」
わたしはそのゴーレムの方へダッシュする。
身体強化で底上げされたわたしの全力疾走を持ってすればその距離は一瞬で縮めることかできる。
「食らえぇえええええええ! ぽっちゃりキック!!」
突進していったわたしはゴーレムの脇腹に飛び蹴りを食らわせる。
わたしの全力キックはゴーレムを粉砕しながら吹き飛ばした。
そして華麗に着地をキメたあと、呆然とこちらを見ている二人に挨拶をする。
「やっ! 二日ぶりだね!」
そこでようやく向こうもわたしの存在に気づいたようだ。
「コ、コロネか!?」
「コロネ殿!?」
わたしの数少ない冒険者仲間――デリックとレイラは仰天した様子でわたしの名前を呼んだ。
広大な草原。
その上空に舞う、一人のぽっちゃり。
まるで大空を羽ばたく渡り鳥のように宙に浮かんでいたわたしだけど、すぐにまっ逆さまに落下していく。
「うっ、ぉぉおおおおおおおおおおお!!!!」
ビュォオオオオオオオオオ!! と、すさまじい風圧がわたしを襲う。
こ、これがスカイダイビングの感覚なのかぁあああああ!!
人生初のスカイダイビングもどきを経験している真っ最中だけど、このまま地面に墜落するわけにはいかない。
なので、わたしは魔法を発動する。
「スカイフライ!」
自由落下に任せて垂直に落ちていたわたしは、浮遊魔法であるスカイフライを発動したことで落下の速度が減速する。
そして、地面につくころにはふわふわと天使がお迎えにくるようなゆっくりとした速度で降りていき、キレイに着地を決める。
「と、到着ぅ……! さっき城壁に上った時はそこまででもなかったんだけど、飛び降りるとなると迫力が違うね……!」
ドキドキと高鳴っている心臓を努めて抑えながら、わたしは周囲を見渡す。
すると、近くで魔物を倒していた数名の冒険者たちが目を丸くしてわたしをガン見していた。
「な、なんだ!? 上から誰か降ってきたぞ!?」
「もしかして、魔法使いか?」
「いや、あんなデブの魔法使いなんかベルオウンにいねぇだろ」
「それに格好も冒険者って感じじゃないぞ。何者だあのデブ」
――――バヂバチバヂィッ!!
わたしは無言で冒険者に向けてサンダーボルトを放った。
だけど、冒険者を狙ったわけではない。
サンダーボルトは冒険者たちのわずかな間をすり抜けて、彼らの後ろに迫っていたオークに命中する。
わたしの攻撃を正面から食らったオークは一撃で倒れ、ピクピクと痙攣していた。
その様子を、黙って確認する冒険者たち。
「……何か言った?」
わたしが低い声で問いかけると、冒険者たちは口をつぐんでブンブンと首を横に振る。
何も言ってこないなら、仕方ないから今回は許してあげるよ。
わたしの存在を知らないことからして、多分アイツらは〈獅獣の剛斧〉の冒険者だろう。
〈獅獣の剛斧〉の冒険者たちなら別にワンパンぶちこんでも良かったんだけど、今はそれどころじゃない。
戦力は少しでも多い方がいいからね。
「じゃ、わたしは行くから。アンタたちもしっかり魔物退治やっといてよね!」
冒険者にそう言い残し、わたしは草原を駆け出していく。
さっき城壁から見た感じだと死にかけているような冒険者はいなかった。
性格はさておき、〈獅獣の剛斧〉の冒険者は実力はあるようだからね。
だからわたしはとりあえず走りながら目のつく所にのさばっている多種多様な魔物をサンダーボルトで沈めていく。
オーク、ゴブリン、ブラックウルフ、アーミータラテクト、そして他にも色々な魔物を倒しまくっていると、近くから必死さが伝わる叫び声が聞こえた。
「だ、誰か助けてくださいませぬか! 魔物の群れがこちらに来ておるのです!!」
反射的にその声がした方へ振り向くと、そこには馬がいない馬車の横に立ちながら声を張っているおじさんがいた。
むむ!
まさか逃げ遅れてる人がいるのか!
見たところ、一般人か商人の類いだろう。
服装が冒険者のような戦闘向きのものではないからね。
まあ服装のことを言ったら赤ジャージ一丁で戦場を駆け回っているわたしも大概なんだけど、それは今回は置いておこう。
「待っててください! いま助けに行きます!!」
わたしはおじさんに答えると、街の門へと続く舗装された道にダッシュする。
道中で近くにいる魔物をしっかりと打ち倒してから、すぐにおじさんのいる場所までたどり着いた。
そしてわたしは魔力を込める。
「バリア魔法、発動!」
贅沢に魔力を投じて、門への道をバリア魔法で包んだ。
簡単に表すなら、淡い光のトンネルができているような感じだ。
おじさんも、突然の事態に呆気にとられている。
「こ、これは……?」
「これはわたしのバリア魔法だよ! 今のうちに早く門へ行って街の中に避難して!」
「わ、分かりました! ありがとうございます! ほら、今のうちに逃げるぞ!」
「立てますか、フラン!」
「う、うん……!」
おじさんは馬車に向けて呼び掛けると、中から女の子を抱っこした貴婦人のような美人な女性が出てきた。
もしかしてこのおじさんの奥さんなのかな。
この女性も、抱き抱えられている女の子も高級そうな身なりをしているから貴族か商人の類いだろうね。
三人はわたしにお礼を言うと、走って門へと向かっていった。
「他の人たちも今のうちに逃げて! わたしがバリアを張ってるから、今なら安全だよ!!」
道の後方には、まだ逃げ遅れている人たちが何人かいた。
まずはこの人たちを逃がすのが先決だ。
幸いにも全員わたしの声が届いたようで、逃げ遅れていた人たちが一斉にこちらへ走ってくる。
「あ、ありがとうお嬢ちゃん!」
「ありがとうございます!」
「今のうちに逃げるぞ! 急げ急げ!!」
「嬢ちゃん、恩に着るぜ……!」
わたしとのすれ違い様にそれぞれお礼を言ってくれた。
困っている人を助けるのは当たり前のことだけど、やっぱり実際にお礼を言われると嬉しくなるね!
わたしは全員がしっかりと門をくぐって街の中に入っていくのを見届けてから、バリアを解いた。
このままバリアを展開し続けても魔力の無駄だからね。
一応周囲を念入りに確認してみたけど、もう外にいるのは冒険者だけだ。
よし、これでもう一般人に気を使う必要はないね。
わたしが念入りに全方位確認しながらそう思っていると、遠くに気になる冒険者を見つけた。
「……ん? あの冒険者は……」
わたしは目を細めて細部を確認する。
どうやら、二人組のパーティみたいだ。
今はゴーレムみたいな岩の塊みたいな魔物と戦っているけど……なんか苦戦してるっぽい?
「ふふん、それなら――」
わたしはそのゴーレムの方へダッシュする。
身体強化で底上げされたわたしの全力疾走を持ってすればその距離は一瞬で縮めることかできる。
「食らえぇえええええええ! ぽっちゃりキック!!」
突進していったわたしはゴーレムの脇腹に飛び蹴りを食らわせる。
わたしの全力キックはゴーレムを粉砕しながら吹き飛ばした。
そして華麗に着地をキメたあと、呆然とこちらを見ている二人に挨拶をする。
「やっ! 二日ぶりだね!」
そこでようやく向こうもわたしの存在に気づいたようだ。
「コ、コロネか!?」
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