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異世界ライフを満喫しちゃう、ぽっちゃり
第76話 完璧な布陣を形成しちゃう、ぽっちゃり
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「コロネお姉ちゃん、いい作戦って?」
ナターリャちゃんが素直な瞳で聞いてくる。
サラとわいちゃんも、わたしの言葉に?マークを浮かべているようだ。
「簡単に言うと、ナターリャちゃんとわいちゃんはこのまま城壁の上に残って、遠距離攻撃をし続けるんだよ!」
「わいとナターリャはんが」
「遠距離攻撃を?」
ナターリャちゃんとわいちゃんが文を繋げて疑問を投げ掛けてくる。
二人とも、息ぴったりだね。
「そう。この城壁の高さならそうそう魔物はやってこないし、アーミータラテクトみたいに壁を登ってくる魔物がいたらわいちゃんがファイアブレスで焼き払っちゃえばいいよ!」
「でも、ポイズンフロッグみたいな、長距離攻撃をしてくるタイプの魔物はどうするの?」
「そういう魔物はナターリャちゃんの弓の出番だよ! さっきみたいに、魔物を射抜いて倒しちゃったらいいよ!」
数百メートルは離れていたポイズンフロッグの胸を正確に射抜き、魔石を破壊して魔物を倒したナターリャちゃんの弓術。
この弓術を活かさない手はない。
「せ、せやけど、もし長距離攻撃を撃たれてもおたらどないするんや? わいらだけじゃ対応できるか……」
「それは大丈夫。わたしがとっておきのバリアを提供するから!」
わたしは体に巡る魔力を意識して、ふんだんに練り上げる。
その魔力をこの城壁の上、半径五メートルくらいを対象に展開した。
「バリア魔法、発動!」
わたしたちを取り囲むようにドーム状のバリア魔法を発動する。
すると、一瞬だけ神々しい光が放たれた後、周囲に半透明の光の膜が現れる。
よし、これでバッチリだ!
わたしの魔力をかなり投じて展開しているから、多分この街を守っている城壁のバリア魔法よりも防御性能は上だろう。
これだけ頑丈なバリアの中にいたら、そうそう危険な目に合うこともないはず。
「な、なんやこのバリアは……!? 昨日のマッドブラッディーツリーの時に使うてたバリア魔法とは次元がちゃうで……!」
「こんなにハイレベルな魔法を簡単に出しちゃうなんて、やっぱりコロネお姉ちゃんは天才だね!」
「ぷるるーん!」
わたしの渾身のバリア魔法を見て、みんな驚きの表情を浮かべている。
そんなに褒められると照れちゃうね。
「このバリアは外側からの攻撃は全て防ぐけど、内側からの攻撃は外側に通るようにできてるから、わいちゃんがファイアブレスを放っても問題ないよ!」
「そ、そんな便利な性能まであるんか!?」
「ナターリャの弓もこのバリアをすり抜けたから、大丈夫だよ!」
そう言えば、昨日アーミータラテクトと戦った時にナターリャちゃんの弓がバリアを貫通するか実験したんだった。
その結果は、無事にナターリャちゃんの弓矢はバリアをすり抜けて攻撃できたから、わいちゃんのファイアブレスも問題ないだろう。
「さ、これでどうかな? これなら皆は完全な安全圏から安心して魔物と戦うことができるでしょ!」
「うん! これならたしかにナターリャたちの能力が活かせるかも……!」
「ぷるん!」
「わいらの役割は分かったけど、ご主人はどないするんや?」
わいちゃんの質問に、わたしは待ってましたと言うように答える。
「わたし? そりゃあもちろん、わたしは下に降りて直接この手で魔物たちをぶっ倒すよ!」
この城壁の上から外の戦闘を見て一つわかったことがある。
それは、この狂乱化という現象は、わたしが思っていたよりも深刻かもしれないということだ。
詳しくはわからないけど、いま魔物との戦闘に駆り出されている冒険者はパッと見でも百人以上はいる。
多分、ベルオウンを拠点としている冒険者はあらかた集まっていそうだ。
それだけ戦力が投じられているからか、今のところは何とか魔物の侵攻を食い止められているように見えるけど、これは時間の問題だろう。
遠くの《魔の大森林》を見れば、今も多くの魔物たちが森から飛び出してこちらへと向かってきている。
あの魔物たちを一掃しないことにはジリ貧だ。
いずれ冒険者たちの戦線も突破される。
事実、さっき冒険者が討ちもらしたアーミータラテクトたちが城壁から街の中に侵入しようとしていたしね。
まあ、仮にそうなっていたとしても城壁のバリアが魔物の侵攻を阻止してくれるんだろうけど、それは最後の砦としてできれば温存しておきたい。
「これだけの数の魔物がいたら、ちまちま一体ずつ倒してたんじゃキリがない。だからこの草原は他の冒険者たちに任せて、わたしは《魔の大森林》周辺を叩く!」
「ええっ!?」
「《魔の大森林》を、一人で行くんか!?」
《魔の大森林》を指差して宣言するわたしに、ナターリャちゃんとわいちゃんが声をあげる。
わたしは二人に冷静に答えた。
「魔物を一掃するには広範囲攻撃となる大魔法を繰り出す必要があるけど、それは周囲に味方がいる状況では使えないからね」
今のところわたしが習得している大魔法といえば、昨日アーミータラテクトの群れに包囲された際に使用したスパークリングボルトだけだ。
かなり強力な魔法で、実際に付近にいたアーミータラテクトは一撃で全滅したんだけど、これはとてもじゃないけど近くに人がいるような状況で使うことはできない。
めちゃくちゃ集中すれば電撃の方向なんかも操作できそうだけど、多分あの魔法を見るにちょっとかすっただけでも一発で即死しかねない威力を誇ってると思う。
だからわたしが大魔法を使うなら誰もいない場所か、居たとしても二人くらいまでにしておきたいところなのだ……!
ただ、一つ懸念があるとしたら――
「サラ、ちょっと危険な場所に突っ込んで行くことになるけど、わたしと一緒に来てくれる?」
サラの同意が得られるかどうかだ。
まあこの城壁の上に残っててもらってもいいんだけど、できればわたしと一緒についてきてくれた方が色々と都合がいい。
大魔法を発動したら百匹単位の魔物を狩ることになるから、その魔物たちの回収と解体を任せたい。
ただ、一番大事なのはサラの意思だ。
サラが嫌がっているのに、無理やり連れ出す気はないからね。
だけど、わたしの心配は杞憂だったみたいだ。
「ぷるーん!!」
サラは元気な返事をして、わたしに飛び乗ってくる。
そしてそのまま、わたしのジャージの中にするりと潜り込んだ。
よし、これで全ての準備は整った!
「それじゃあ、わたしたちは行ってくるよ! みんな、無理しない範囲で頑張ってね! 万が一、危なくなったらすぐに逃げるんだよ!!」
「コロネお姉ちゃんも無理しないでね!」
「ご主人、健闘を祈ってまっせ!」
後ろで二人のエールをもらいながら、わたしは城壁の端に歩いていく。
あと一歩足を踏み出せば、まっ逆さまに草原へと落ちてしまうくらいの場所で、サラに最後の確認をする。
「しっかりつかまっててね、サラ!」
「ぷるん!」
わたしはスカイフライの魔法を発動して大きくジャンプし、宙に飛んだ。
ナターリャちゃんが素直な瞳で聞いてくる。
サラとわいちゃんも、わたしの言葉に?マークを浮かべているようだ。
「簡単に言うと、ナターリャちゃんとわいちゃんはこのまま城壁の上に残って、遠距離攻撃をし続けるんだよ!」
「わいとナターリャはんが」
「遠距離攻撃を?」
ナターリャちゃんとわいちゃんが文を繋げて疑問を投げ掛けてくる。
二人とも、息ぴったりだね。
「そう。この城壁の高さならそうそう魔物はやってこないし、アーミータラテクトみたいに壁を登ってくる魔物がいたらわいちゃんがファイアブレスで焼き払っちゃえばいいよ!」
「でも、ポイズンフロッグみたいな、長距離攻撃をしてくるタイプの魔物はどうするの?」
「そういう魔物はナターリャちゃんの弓の出番だよ! さっきみたいに、魔物を射抜いて倒しちゃったらいいよ!」
数百メートルは離れていたポイズンフロッグの胸を正確に射抜き、魔石を破壊して魔物を倒したナターリャちゃんの弓術。
この弓術を活かさない手はない。
「せ、せやけど、もし長距離攻撃を撃たれてもおたらどないするんや? わいらだけじゃ対応できるか……」
「それは大丈夫。わたしがとっておきのバリアを提供するから!」
わたしは体に巡る魔力を意識して、ふんだんに練り上げる。
その魔力をこの城壁の上、半径五メートルくらいを対象に展開した。
「バリア魔法、発動!」
わたしたちを取り囲むようにドーム状のバリア魔法を発動する。
すると、一瞬だけ神々しい光が放たれた後、周囲に半透明の光の膜が現れる。
よし、これでバッチリだ!
わたしの魔力をかなり投じて展開しているから、多分この街を守っている城壁のバリア魔法よりも防御性能は上だろう。
これだけ頑丈なバリアの中にいたら、そうそう危険な目に合うこともないはず。
「な、なんやこのバリアは……!? 昨日のマッドブラッディーツリーの時に使うてたバリア魔法とは次元がちゃうで……!」
「こんなにハイレベルな魔法を簡単に出しちゃうなんて、やっぱりコロネお姉ちゃんは天才だね!」
「ぷるるーん!」
わたしの渾身のバリア魔法を見て、みんな驚きの表情を浮かべている。
そんなに褒められると照れちゃうね。
「このバリアは外側からの攻撃は全て防ぐけど、内側からの攻撃は外側に通るようにできてるから、わいちゃんがファイアブレスを放っても問題ないよ!」
「そ、そんな便利な性能まであるんか!?」
「ナターリャの弓もこのバリアをすり抜けたから、大丈夫だよ!」
そう言えば、昨日アーミータラテクトと戦った時にナターリャちゃんの弓がバリアを貫通するか実験したんだった。
その結果は、無事にナターリャちゃんの弓矢はバリアをすり抜けて攻撃できたから、わいちゃんのファイアブレスも問題ないだろう。
「さ、これでどうかな? これなら皆は完全な安全圏から安心して魔物と戦うことができるでしょ!」
「うん! これならたしかにナターリャたちの能力が活かせるかも……!」
「ぷるん!」
「わいらの役割は分かったけど、ご主人はどないするんや?」
わいちゃんの質問に、わたしは待ってましたと言うように答える。
「わたし? そりゃあもちろん、わたしは下に降りて直接この手で魔物たちをぶっ倒すよ!」
この城壁の上から外の戦闘を見て一つわかったことがある。
それは、この狂乱化という現象は、わたしが思っていたよりも深刻かもしれないということだ。
詳しくはわからないけど、いま魔物との戦闘に駆り出されている冒険者はパッと見でも百人以上はいる。
多分、ベルオウンを拠点としている冒険者はあらかた集まっていそうだ。
それだけ戦力が投じられているからか、今のところは何とか魔物の侵攻を食い止められているように見えるけど、これは時間の問題だろう。
遠くの《魔の大森林》を見れば、今も多くの魔物たちが森から飛び出してこちらへと向かってきている。
あの魔物たちを一掃しないことにはジリ貧だ。
いずれ冒険者たちの戦線も突破される。
事実、さっき冒険者が討ちもらしたアーミータラテクトたちが城壁から街の中に侵入しようとしていたしね。
まあ、仮にそうなっていたとしても城壁のバリアが魔物の侵攻を阻止してくれるんだろうけど、それは最後の砦としてできれば温存しておきたい。
「これだけの数の魔物がいたら、ちまちま一体ずつ倒してたんじゃキリがない。だからこの草原は他の冒険者たちに任せて、わたしは《魔の大森林》周辺を叩く!」
「ええっ!?」
「《魔の大森林》を、一人で行くんか!?」
《魔の大森林》を指差して宣言するわたしに、ナターリャちゃんとわいちゃんが声をあげる。
わたしは二人に冷静に答えた。
「魔物を一掃するには広範囲攻撃となる大魔法を繰り出す必要があるけど、それは周囲に味方がいる状況では使えないからね」
今のところわたしが習得している大魔法といえば、昨日アーミータラテクトの群れに包囲された際に使用したスパークリングボルトだけだ。
かなり強力な魔法で、実際に付近にいたアーミータラテクトは一撃で全滅したんだけど、これはとてもじゃないけど近くに人がいるような状況で使うことはできない。
めちゃくちゃ集中すれば電撃の方向なんかも操作できそうだけど、多分あの魔法を見るにちょっとかすっただけでも一発で即死しかねない威力を誇ってると思う。
だからわたしが大魔法を使うなら誰もいない場所か、居たとしても二人くらいまでにしておきたいところなのだ……!
ただ、一つ懸念があるとしたら――
「サラ、ちょっと危険な場所に突っ込んで行くことになるけど、わたしと一緒に来てくれる?」
サラの同意が得られるかどうかだ。
まあこの城壁の上に残っててもらってもいいんだけど、できればわたしと一緒についてきてくれた方が色々と都合がいい。
大魔法を発動したら百匹単位の魔物を狩ることになるから、その魔物たちの回収と解体を任せたい。
ただ、一番大事なのはサラの意思だ。
サラが嫌がっているのに、無理やり連れ出す気はないからね。
だけど、わたしの心配は杞憂だったみたいだ。
「ぷるーん!!」
サラは元気な返事をして、わたしに飛び乗ってくる。
そしてそのまま、わたしのジャージの中にするりと潜り込んだ。
よし、これで全ての準備は整った!
「それじゃあ、わたしたちは行ってくるよ! みんな、無理しない範囲で頑張ってね! 万が一、危なくなったらすぐに逃げるんだよ!!」
「コロネお姉ちゃんも無理しないでね!」
「ご主人、健闘を祈ってまっせ!」
後ろで二人のエールをもらいながら、わたしは城壁の端に歩いていく。
あと一歩足を踏み出せば、まっ逆さまに草原へと落ちてしまうくらいの場所で、サラに最後の確認をする。
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「ぷるん!」
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