11 / 24
10、英雄幼児になる
しおりを挟む
ーー過労のあまり、大魔法を失敗してしまった英雄である俺、ヘンリー・ラッセル。
その結果、体が縮んでしまって幼児と化してしまった。
体が守られるだけの存在の幼児に縮んでしまったことに最初のうちは危機感を抱いていたが、ふとこれまでのことを考えれば、小さいままでもいいのではないかと思ってしまった。
だから、しばらくはこの幼児の姿のままでいることにした。いつ元の姿に戻るかは……まあ、その時の状況によることになるだろう。
何より魔力も相も変わらずに多いままなので、使い方さえ覚えれば、この小さな体でも問題なく使えるだろう。
体力は……まあ、あまり期待しないでおくか。
これからのことは、おいおい考えていくさ。行き当たりばったりになるかもしれないが、そんな生活もいいだろう。
それこそ『幼児』なのだから、何しても許されるはずだ。
ーー幼児のままでいる……か、
「(……ってことは、《別人の名前》が必要になるわけか……)」
しばらく幼児のままでいることにした俺は、《ヘンリー》と言う名前や身分は使えないと思った。
「(……うん。とりあえず隠蔽しよう……っと)」
と、《ちょっとそこまで》のノリでとんでもないことを思い付く。
「(ふむ。でるかな?)」
「ちゅてーちゃちゅ(ステータス)」
最初の言い方では出なかった。
……一応……。
「ちゅてーちゃちゅ(ステータス)」
頭の中でしっかりとその言葉を認識するように口にすると、ちゃんと出た。
その異常な数値はヘンリーという英雄のもの。
「(ふむ。英雄ヘンリーとしては問題ないステータスだけど、幼児のステータスとしては……まずいな)」
ふと、《一般的な幼児のステータス》はどれくらいなのかと考えてみた……が、自分に子供なんていないからよくわからず。
「(まあ……《一桁》が妥当かな?)」
とりあえず、《10以下》に設定してみようと思い、体力知力は低め設定にしようと考える。
ーーこうして、ステータスをいじって、表面上は低い幼児のステータスに見えるようにした。勿論、誰かに勝手に鑑定されてもいいように、そう見えるように本当のステータスは秘匿した。
ーー《魔法偽装防止》がかかっているギルドカードも余裕で偽装工作する。勿論、魔法の痕跡も抹消して魔法を使ったようには見せないようにした。
ーーそうだな。英雄ヘンリーには消えてもらおう。
つまり、
『英雄ヘンリーは行方不明』
『英雄ヘンリーは行方知らず』
『英雄ヘンリーは所在不明』
『英雄ヘンリーは所在確認できず』
ってことだな。
ーー出来たら、騒がれたくはないが……多かれ少なかれ騒がれるはず。
あとは運を天に任すしかないな。
ーーあとは、そうだな。念のために、
『この屋敷からどこかへ行って消えてしまった』
と言う偽の証拠も必要で、とりあえず、
『転移魔法を使った痕跡がある』
『何らかの外部からの影響を受けていた』
『改竄されたかもしれない魔方陣』
『干渉されたかもしれない魔方陣』
『改竄されたか干渉されたかと思っていたが、違うかもしれない』
といった《嘘のストーリー》を用意してみた。
「(……まあ、これも弟子たちなら見破るはずだと思うな)」
ーーとにかく、遠くへ旅立つ間、少しでも休める時間をつくるため、『時間稼ぎの隠蔽工作』をしてみる。
それでいて、弟子たちには《どういう意図でそんなことをしたのか》が伝わるように《秘密のメッセージ》をルルとララに託した。
頭に血がのぼったり、少しでも冷静でいたら、ルルとララに伝言を頼んでいることがわかるはず。
手で手紙を書くのがちょっと難しそうなので魔法で手紙を用意する。味気ないかもしれないけど、仕方がない。
しばらく休むこと、王都から離れること、討伐依頼は受けられないことなど手紙に残した。
とにかく! しばらくは英雄ヘンリーはお休みだと言うことは決定事項と言うことを!!
ーーこうまでしないと休めないのも、悲しいかな……。
ーー創造魔法で作り出したシャツとズボン2セットの1つを着込むと、本当に自分は幼児なんだときっちりと綺麗に着れないことに呆れてしまうと、ルルとララが衣類を整えてくれる。
魔法鞄に荷物を詰めると、《移動方法》を考える。
「……んーちょ、あ! しょうにゃ!(んーと、あ! そうだ!)」
俺はあることを思い出した。
ーー心の中でしっかりと念じる。こうなってくると《無詠唱》が役に立ったと、自分の舌足らずなお子さま言葉に改めて苦笑してしまう。
「(……《フェイ》来い!!)」
手をかざして、心の中で従魔であるフェンリルのフェイを呼び出した。
すぐに現れたのは部屋と同じくらいの大きな白いフェンリル。
真っ白い美しい毛並みが輝いている。
「(本当に相変わらずに綺麗だ)」
小さくなったことでより大きく感じる自分の従魔のフェンリルを見上げる。
『ご主人様、お久しぶりです』
そう凛々しく挨拶したフェイはいつもの視線の先にヘンリーがいないことに驚きつつ、匂いがする方向を見るために視線を見下ろした。
『!?』
フェイはさすがに驚いた。いつもの大きさでも自分い比べたら小さいご主人様が、さらにもっと小さくなってしまっていることに驚く。
少しだけ匂いの質にも変化していることにすぐに気がついたものの、今はとりあえず《小さくなったご主人様》にどうしたらいいのかと戸惑っていた。
『……これ、聞こえるよね?』
ヘンリーはすぐに念話で話しかけると、今も驚いているフェイにざっと事情を説明していく。
ーー話を聞き終わったフェイは小さくなった事情にはすぐに納得したように頷いてくれたが、人間たちのヘンリーへの理不尽な態度の数々には腹を立てていた。
そんなフェイを慰めながら、《結果的にはいいことになった》とこれからは《自分だけの時間》を持てるようになって、《フェイともゆっくり遊べるようになった》と伝えると、フェイの尻尾が嬉しそうに揺れていた。
『……それで、これからどうするのですか?』
と聞かれたので、フェイに体の大きさを変えるように頼むと、《大型犬くらいの大きさ》に体を縮めてくれる。
『これからは自分の時間を大切にしようと思う。だから、まずは……そうだな、どこか田舎にでも行くつもりだ』
自分のプランを簡単に話すとフェイも嬉しそうに賛同してくれる。
『さて、出発しようか!』
そう言うと、乗りやすいように体を低くしてくれたフェイの体をよじ登って馬にでも乗るように跨ぐと、フェイの首輪に手綱のようなものを作って握った。
「……ちゅっぱちゅにゃ!!(出発だ!!)」
ヘンリーの合図でフェイが歩きだそうとした瞬間、屋敷の呼び鈴がなったのだった。
その結果、体が縮んでしまって幼児と化してしまった。
体が守られるだけの存在の幼児に縮んでしまったことに最初のうちは危機感を抱いていたが、ふとこれまでのことを考えれば、小さいままでもいいのではないかと思ってしまった。
だから、しばらくはこの幼児の姿のままでいることにした。いつ元の姿に戻るかは……まあ、その時の状況によることになるだろう。
何より魔力も相も変わらずに多いままなので、使い方さえ覚えれば、この小さな体でも問題なく使えるだろう。
体力は……まあ、あまり期待しないでおくか。
これからのことは、おいおい考えていくさ。行き当たりばったりになるかもしれないが、そんな生活もいいだろう。
それこそ『幼児』なのだから、何しても許されるはずだ。
ーー幼児のままでいる……か、
「(……ってことは、《別人の名前》が必要になるわけか……)」
しばらく幼児のままでいることにした俺は、《ヘンリー》と言う名前や身分は使えないと思った。
「(……うん。とりあえず隠蔽しよう……っと)」
と、《ちょっとそこまで》のノリでとんでもないことを思い付く。
「(ふむ。でるかな?)」
「ちゅてーちゃちゅ(ステータス)」
最初の言い方では出なかった。
……一応……。
「ちゅてーちゃちゅ(ステータス)」
頭の中でしっかりとその言葉を認識するように口にすると、ちゃんと出た。
その異常な数値はヘンリーという英雄のもの。
「(ふむ。英雄ヘンリーとしては問題ないステータスだけど、幼児のステータスとしては……まずいな)」
ふと、《一般的な幼児のステータス》はどれくらいなのかと考えてみた……が、自分に子供なんていないからよくわからず。
「(まあ……《一桁》が妥当かな?)」
とりあえず、《10以下》に設定してみようと思い、体力知力は低め設定にしようと考える。
ーーこうして、ステータスをいじって、表面上は低い幼児のステータスに見えるようにした。勿論、誰かに勝手に鑑定されてもいいように、そう見えるように本当のステータスは秘匿した。
ーー《魔法偽装防止》がかかっているギルドカードも余裕で偽装工作する。勿論、魔法の痕跡も抹消して魔法を使ったようには見せないようにした。
ーーそうだな。英雄ヘンリーには消えてもらおう。
つまり、
『英雄ヘンリーは行方不明』
『英雄ヘンリーは行方知らず』
『英雄ヘンリーは所在不明』
『英雄ヘンリーは所在確認できず』
ってことだな。
ーー出来たら、騒がれたくはないが……多かれ少なかれ騒がれるはず。
あとは運を天に任すしかないな。
ーーあとは、そうだな。念のために、
『この屋敷からどこかへ行って消えてしまった』
と言う偽の証拠も必要で、とりあえず、
『転移魔法を使った痕跡がある』
『何らかの外部からの影響を受けていた』
『改竄されたかもしれない魔方陣』
『干渉されたかもしれない魔方陣』
『改竄されたか干渉されたかと思っていたが、違うかもしれない』
といった《嘘のストーリー》を用意してみた。
「(……まあ、これも弟子たちなら見破るはずだと思うな)」
ーーとにかく、遠くへ旅立つ間、少しでも休める時間をつくるため、『時間稼ぎの隠蔽工作』をしてみる。
それでいて、弟子たちには《どういう意図でそんなことをしたのか》が伝わるように《秘密のメッセージ》をルルとララに託した。
頭に血がのぼったり、少しでも冷静でいたら、ルルとララに伝言を頼んでいることがわかるはず。
手で手紙を書くのがちょっと難しそうなので魔法で手紙を用意する。味気ないかもしれないけど、仕方がない。
しばらく休むこと、王都から離れること、討伐依頼は受けられないことなど手紙に残した。
とにかく! しばらくは英雄ヘンリーはお休みだと言うことは決定事項と言うことを!!
ーーこうまでしないと休めないのも、悲しいかな……。
ーー創造魔法で作り出したシャツとズボン2セットの1つを着込むと、本当に自分は幼児なんだときっちりと綺麗に着れないことに呆れてしまうと、ルルとララが衣類を整えてくれる。
魔法鞄に荷物を詰めると、《移動方法》を考える。
「……んーちょ、あ! しょうにゃ!(んーと、あ! そうだ!)」
俺はあることを思い出した。
ーー心の中でしっかりと念じる。こうなってくると《無詠唱》が役に立ったと、自分の舌足らずなお子さま言葉に改めて苦笑してしまう。
「(……《フェイ》来い!!)」
手をかざして、心の中で従魔であるフェンリルのフェイを呼び出した。
すぐに現れたのは部屋と同じくらいの大きな白いフェンリル。
真っ白い美しい毛並みが輝いている。
「(本当に相変わらずに綺麗だ)」
小さくなったことでより大きく感じる自分の従魔のフェンリルを見上げる。
『ご主人様、お久しぶりです』
そう凛々しく挨拶したフェイはいつもの視線の先にヘンリーがいないことに驚きつつ、匂いがする方向を見るために視線を見下ろした。
『!?』
フェイはさすがに驚いた。いつもの大きさでも自分い比べたら小さいご主人様が、さらにもっと小さくなってしまっていることに驚く。
少しだけ匂いの質にも変化していることにすぐに気がついたものの、今はとりあえず《小さくなったご主人様》にどうしたらいいのかと戸惑っていた。
『……これ、聞こえるよね?』
ヘンリーはすぐに念話で話しかけると、今も驚いているフェイにざっと事情を説明していく。
ーー話を聞き終わったフェイは小さくなった事情にはすぐに納得したように頷いてくれたが、人間たちのヘンリーへの理不尽な態度の数々には腹を立てていた。
そんなフェイを慰めながら、《結果的にはいいことになった》とこれからは《自分だけの時間》を持てるようになって、《フェイともゆっくり遊べるようになった》と伝えると、フェイの尻尾が嬉しそうに揺れていた。
『……それで、これからどうするのですか?』
と聞かれたので、フェイに体の大きさを変えるように頼むと、《大型犬くらいの大きさ》に体を縮めてくれる。
『これからは自分の時間を大切にしようと思う。だから、まずは……そうだな、どこか田舎にでも行くつもりだ』
自分のプランを簡単に話すとフェイも嬉しそうに賛同してくれる。
『さて、出発しようか!』
そう言うと、乗りやすいように体を低くしてくれたフェイの体をよじ登って馬にでも乗るように跨ぐと、フェイの首輪に手綱のようなものを作って握った。
「……ちゅっぱちゅにゃ!!(出発だ!!)」
ヘンリーの合図でフェイが歩きだそうとした瞬間、屋敷の呼び鈴がなったのだった。
17
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます
みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。
女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。
勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。
悪役令嬢は始祖竜の母となる
葉柚
ファンタジー
にゃんこ大好きな私はいつの間にか乙女ゲームの世界に転生していたようです。
しかも、なんと悪役令嬢として転生してしまったようです。
どうせ転生するのであればモブがよかったです。
この乙女ゲームでは精霊の卵を育てる必要があるんですが・・・。
精霊の卵が孵ったら悪役令嬢役の私は死んでしまうではないですか。
だって、悪役令嬢が育てた卵からは邪竜が孵るんですよ・・・?
あれ?
そう言えば邪竜が孵ったら、世界の人口が1/3まで減るんでした。
邪竜が生まれてこないようにするにはどうしたらいいんでしょう!?
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる