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婚約破棄後の公爵令嬢
愛が重い
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レイナードの報告が粗方終わった辺りで、少し一息つく事にした。
留学先から戻ったばかりのレイナードだったが、手紙で聞いていた婚約破棄の事を早く知りたかったらしく、両親に詳しく聞いてから自分も動いて色々と調べてくれていたようだった。
「何だか落ち着かなくてごめんね。レイナードも忙しかったでしょう?」
「大丈夫ですよ。元々留学も本当に終わる頃でしたし、家族の危機だからという理由であちらも理解を示してくださいました」
「でも、気に入った子とかいたんじゃないの?」
「…いませんよ、そんなの。何ですか急に」
姉としては弟の恋愛話に興味があって聞いてみたのだが、ものすごく嫌そうな顔をされてしまった。これは楽しい事ではなく、面倒な事があったのだろう。
ナディアの予想通りだったのか、レイナードは盛大に溜息をついて苦々しい表情を浮かべていた。
「僕は勉強しに隣国に行きましたが、あちらの女性達が何故か花嫁探しに来たと勘違いされたんですよ。王族ではないですが、サルトレッティ公爵家は隣国でも有名ですし、滅茶苦茶狙われました」
「まあ…それはお気の毒ね」
「本当に。まあお陰で女性に対する認識を改められましたが」
「全ての女性がそうとは限らないわよ?」
「それは分かってますが、明らかに僕の背後が目当てな女性の目は分かるようになりましたよ」
大変だったろうが、人を見る目を養えたと言う事だろう。それはそれで必要な事なので良かったのだが、レイナードにすれば要らない苦労だっただろう。
「公爵子息って事で目を付けられましたが、やはりあちらの王子達はもっと大変でしたね」
「あら、王子殿下とご一緒だったの?」
「他国からの留学生と言う事なので必然的にかかわりましたが…とにかくアレを見ていたら王子になんてなるものじゃないと思いましたよ」
「フフフ、何それ」
大げさに嫌そうな顔をして言うものだから、ナディアがクスクスと笑い出す。それを見てレイナードも苦笑を漏らし、何となくその場の空気が和やかになった。
けれどその空気を遮るようにクエントが口を挟む。
「恐れ入りますが、こちらでも王家やその他の家の調査をした報告書があります。よろしければレイナード様とナディア様でご一読ください」
「クエントの報告書か…わかった、預かるよ」
レイナードが報告書を受け取ると、クエントが一歩下がった。
ナディアがレイナードの隣に腰を下ろし、二人で報告書を眺める。
「これは…すごいな」
「やっぱりクエントって怖いわよね」
そこに書かれていた内容は、さっきレイナードから受けた報告とほぼ同じ内容が書かれていた。
違うのは使用人目線での報告が追加されている点だ。
まずフェリッリ男爵家の使用人からの情報だが、そもそもサブリナの評判は良くなかった。
学園では自分の母親が平民だから差別されるとジョバンニに泣いて訴えていたのに、使用人を気分次第で当たり散らしたりしていたらしい。
フェリッリ男爵はサブリナの母親との浮気を妻に知られ、サブリナを引き取ったと同時に妻とは別居しているとの事だ。その事で妻の実家とも揉めていて、正直サブリナに対してあまり目をかけていないようだ。
そのせいもあって彼女の我儘ぶりは激しく、使用人達には自分は将来王妃になるんだと自慢していたようだった。
「呆れた女だな。平民上がりの男爵令嬢じゃ王妃になんてなれないのは常識だろ」
「なれない訳じゃないわよ?ただ、教育が追いつかないから結果的に無理だと判断されるのよ」
「それってやっぱり最初から無理だって事ですよね?」
「よほど優秀じゃないとね…」
サブリナの振る舞いを思い出しても、とても王妃が務まるとは思わない。
それに自分の家の使用人にさえこのように傲慢にふるまっていたのなら、民衆に支持される事はまず難しいだろう。
あの夜会の断罪劇の時のように、嘘をついて周囲を信じさせたとしても、それをずっと維持するのは不可能だ。
そう思うとサブリナがハーレムを作って自分の周囲を味方で固めたかったのも分からなくもなかった。
「カサレス公爵家の使用人の話によれば、表向きはサルトレッティ公爵家がこれ以上力をつけないよう、殿下とナディア様の婚姻を破断にしたかったとの事です」
「だがカサレス公爵家には息子しかいなかっただろ?姉上を排除しても…」
「ああ、なるほど。カサレス公爵家の次男は今13歳。ヴェロニカ様の婚約者として十分立候補できる立場ね」
「それってつまり、姉上を排除するのではなく、ジョバンニ殿下を失脚させてヴェロニカ様を立太子させ、自分の息子を王配にする計画って事?」
「そのようですよ」
クエントの言葉にナディアとレイナードが顔を見合わせた。報告書には惚れ薬のレシピには必ず「王子様も振り向く効果があります」と書かれていたようで、それを見た女性がジョバンニを篭絡しようとするのを狙っていたのが分かる。
恐ろしくあやふやでふんわりとしたやり方だが、結果的にそれが当たってしまったのだ。
「とは言いましても元々はヴェロニカ王女を女王にする作戦ではなかったようですが」
「どういう事?」
「カサレス公爵夫人の妹がアルダーソン伯爵家に嫁いでいるんですが、その伯爵家に今年15歳になるご令嬢がいらっしゃいます。ナディア様が失脚しただけで終わった場合、件の男爵令嬢では王妃にできないでしょうから、その場合はアルダーソン伯爵令嬢を推薦するつもりだったようです」
「自分の派閥の、しかも姪を宛がえる事ができれば、カサレス公爵の発言力が大きくなるな」
「もう何だか嫌だわ。面倒くさいし考えたくない。こんなややこしくなるのなら、いっそ他国の王族から婚約者を選べばいいのに」
ナディアは投げだすようにソファに座り直し、はしたなくも背もたれにドサッと体を預ける。
カサレス公爵はドルフィーニ国の宰相を務めている。ジョバンニの素行が悪くなって来た時に、ヴェロニカを女王にする事を提案していてもおかしくない。
「権力権力って、本当大人ってバカみたいだわ。そんな事に力を入れる暇があるのなら、少しでも国政や地方の発展に力を入れなさいよね」
「それだけ権力を握ることが魅力的なんですよ。姉上だってわかるでしょう」
「責任だって増えるわ」
「誰もがお嬢様のようにお考えになればいいのですが、生憎そうではありませんから」
レイナードとクエントに言われてナディアが表情を歪める。
そして何となくジョバンニを思い浮かべ、何だか気の毒な気分に陥ってしまった。
「殿下も気の毒ね。王族なんかに生まれたら、真実の愛に縋りたくもなるのかしらね」
ナディアの呟きにレイナードの表情が冷たいものになる。
そしていつの間にか入れられたお茶を飲みながらも、少し不機嫌そうに呟いた。
「その代り生まれた時から恵まれた環境なんですよ。それに見合った努力と責任は必要でしょう?」
「でも望んで王族になったのではないのだし…」
「それなら王家から降下すればいいでしょう。いいですか姉上。ジョバンニ殿下は王太子である事に胡坐をかき、姉上を蔑ろにし、自由が欲しいとほざいた挙句に浮気をして、事実確認もせずに姉上を断罪した愚か者です。そんな男を気にかけてやる必要もなければ、姉上が同情する必要もありませんよ」
「…いつになく辛辣だけど、貴方そんなに怒ってるの?」
「怒ってますよ!あんなに姉上に纏わりついていた癖に、姉上の心が手に入らないと思った途端に手のひら返しやがって」
「口調、口調」
レイナードの口調が崩れている。それを指摘するとゴホンとワザとらしく咳払いをし、気を取り直したように表情を繕う。
「とにかく!姉上が関わっていたので父上も僕も色々と調べましたが、ジョバンニ殿下の手助けは絶対にしませんし、姉上に縋るなんてもってのほかですから!」
「その件に関しては同感でございます」
「ほら、クエントも同じですよ。姉上もあんなアホ殿下の事はきれいさっぱり忘れてください!何なら一生我が家にいても構いませんので!」
「それは未来の公爵夫人に悪いわ」
「姉上を嫌うような女とはこちらからお断りしますので安心してください」
堂々とドヤ顔でレイナードが言い切る。それをクエントも拍手をしているのだが、壁際に控えていたオルガに視線を向けてみると彼女も何故か満面の笑みで頷いている。
弟の(使用人達も)愛が重い。
そうは思うがどこか嬉しいと思う自分がいるのも確かで。
結局この日はレイナードの歓迎を兼ねた豪華な食事をし、かなり遅い時間に就寝したのだった。
留学先から戻ったばかりのレイナードだったが、手紙で聞いていた婚約破棄の事を早く知りたかったらしく、両親に詳しく聞いてから自分も動いて色々と調べてくれていたようだった。
「何だか落ち着かなくてごめんね。レイナードも忙しかったでしょう?」
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「…いませんよ、そんなの。何ですか急に」
姉としては弟の恋愛話に興味があって聞いてみたのだが、ものすごく嫌そうな顔をされてしまった。これは楽しい事ではなく、面倒な事があったのだろう。
ナディアの予想通りだったのか、レイナードは盛大に溜息をついて苦々しい表情を浮かべていた。
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「まあ…それはお気の毒ね」
「本当に。まあお陰で女性に対する認識を改められましたが」
「全ての女性がそうとは限らないわよ?」
「それは分かってますが、明らかに僕の背後が目当てな女性の目は分かるようになりましたよ」
大変だったろうが、人を見る目を養えたと言う事だろう。それはそれで必要な事なので良かったのだが、レイナードにすれば要らない苦労だっただろう。
「公爵子息って事で目を付けられましたが、やはりあちらの王子達はもっと大変でしたね」
「あら、王子殿下とご一緒だったの?」
「他国からの留学生と言う事なので必然的にかかわりましたが…とにかくアレを見ていたら王子になんてなるものじゃないと思いましたよ」
「フフフ、何それ」
大げさに嫌そうな顔をして言うものだから、ナディアがクスクスと笑い出す。それを見てレイナードも苦笑を漏らし、何となくその場の空気が和やかになった。
けれどその空気を遮るようにクエントが口を挟む。
「恐れ入りますが、こちらでも王家やその他の家の調査をした報告書があります。よろしければレイナード様とナディア様でご一読ください」
「クエントの報告書か…わかった、預かるよ」
レイナードが報告書を受け取ると、クエントが一歩下がった。
ナディアがレイナードの隣に腰を下ろし、二人で報告書を眺める。
「これは…すごいな」
「やっぱりクエントって怖いわよね」
そこに書かれていた内容は、さっきレイナードから受けた報告とほぼ同じ内容が書かれていた。
違うのは使用人目線での報告が追加されている点だ。
まずフェリッリ男爵家の使用人からの情報だが、そもそもサブリナの評判は良くなかった。
学園では自分の母親が平民だから差別されるとジョバンニに泣いて訴えていたのに、使用人を気分次第で当たり散らしたりしていたらしい。
フェリッリ男爵はサブリナの母親との浮気を妻に知られ、サブリナを引き取ったと同時に妻とは別居しているとの事だ。その事で妻の実家とも揉めていて、正直サブリナに対してあまり目をかけていないようだ。
そのせいもあって彼女の我儘ぶりは激しく、使用人達には自分は将来王妃になるんだと自慢していたようだった。
「呆れた女だな。平民上がりの男爵令嬢じゃ王妃になんてなれないのは常識だろ」
「なれない訳じゃないわよ?ただ、教育が追いつかないから結果的に無理だと判断されるのよ」
「それってやっぱり最初から無理だって事ですよね?」
「よほど優秀じゃないとね…」
サブリナの振る舞いを思い出しても、とても王妃が務まるとは思わない。
それに自分の家の使用人にさえこのように傲慢にふるまっていたのなら、民衆に支持される事はまず難しいだろう。
あの夜会の断罪劇の時のように、嘘をついて周囲を信じさせたとしても、それをずっと維持するのは不可能だ。
そう思うとサブリナがハーレムを作って自分の周囲を味方で固めたかったのも分からなくもなかった。
「カサレス公爵家の使用人の話によれば、表向きはサルトレッティ公爵家がこれ以上力をつけないよう、殿下とナディア様の婚姻を破断にしたかったとの事です」
「だがカサレス公爵家には息子しかいなかっただろ?姉上を排除しても…」
「ああ、なるほど。カサレス公爵家の次男は今13歳。ヴェロニカ様の婚約者として十分立候補できる立場ね」
「それってつまり、姉上を排除するのではなく、ジョバンニ殿下を失脚させてヴェロニカ様を立太子させ、自分の息子を王配にする計画って事?」
「そのようですよ」
クエントの言葉にナディアとレイナードが顔を見合わせた。報告書には惚れ薬のレシピには必ず「王子様も振り向く効果があります」と書かれていたようで、それを見た女性がジョバンニを篭絡しようとするのを狙っていたのが分かる。
恐ろしくあやふやでふんわりとしたやり方だが、結果的にそれが当たってしまったのだ。
「とは言いましても元々はヴェロニカ王女を女王にする作戦ではなかったようですが」
「どういう事?」
「カサレス公爵夫人の妹がアルダーソン伯爵家に嫁いでいるんですが、その伯爵家に今年15歳になるご令嬢がいらっしゃいます。ナディア様が失脚しただけで終わった場合、件の男爵令嬢では王妃にできないでしょうから、その場合はアルダーソン伯爵令嬢を推薦するつもりだったようです」
「自分の派閥の、しかも姪を宛がえる事ができれば、カサレス公爵の発言力が大きくなるな」
「もう何だか嫌だわ。面倒くさいし考えたくない。こんなややこしくなるのなら、いっそ他国の王族から婚約者を選べばいいのに」
ナディアは投げだすようにソファに座り直し、はしたなくも背もたれにドサッと体を預ける。
カサレス公爵はドルフィーニ国の宰相を務めている。ジョバンニの素行が悪くなって来た時に、ヴェロニカを女王にする事を提案していてもおかしくない。
「権力権力って、本当大人ってバカみたいだわ。そんな事に力を入れる暇があるのなら、少しでも国政や地方の発展に力を入れなさいよね」
「それだけ権力を握ることが魅力的なんですよ。姉上だってわかるでしょう」
「責任だって増えるわ」
「誰もがお嬢様のようにお考えになればいいのですが、生憎そうではありませんから」
レイナードとクエントに言われてナディアが表情を歪める。
そして何となくジョバンニを思い浮かべ、何だか気の毒な気分に陥ってしまった。
「殿下も気の毒ね。王族なんかに生まれたら、真実の愛に縋りたくもなるのかしらね」
ナディアの呟きにレイナードの表情が冷たいものになる。
そしていつの間にか入れられたお茶を飲みながらも、少し不機嫌そうに呟いた。
「その代り生まれた時から恵まれた環境なんですよ。それに見合った努力と責任は必要でしょう?」
「でも望んで王族になったのではないのだし…」
「それなら王家から降下すればいいでしょう。いいですか姉上。ジョバンニ殿下は王太子である事に胡坐をかき、姉上を蔑ろにし、自由が欲しいとほざいた挙句に浮気をして、事実確認もせずに姉上を断罪した愚か者です。そんな男を気にかけてやる必要もなければ、姉上が同情する必要もありませんよ」
「…いつになく辛辣だけど、貴方そんなに怒ってるの?」
「怒ってますよ!あんなに姉上に纏わりついていた癖に、姉上の心が手に入らないと思った途端に手のひら返しやがって」
「口調、口調」
レイナードの口調が崩れている。それを指摘するとゴホンとワザとらしく咳払いをし、気を取り直したように表情を繕う。
「とにかく!姉上が関わっていたので父上も僕も色々と調べましたが、ジョバンニ殿下の手助けは絶対にしませんし、姉上に縋るなんてもってのほかですから!」
「その件に関しては同感でございます」
「ほら、クエントも同じですよ。姉上もあんなアホ殿下の事はきれいさっぱり忘れてください!何なら一生我が家にいても構いませんので!」
「それは未来の公爵夫人に悪いわ」
「姉上を嫌うような女とはこちらからお断りしますので安心してください」
堂々とドヤ顔でレイナードが言い切る。それをクエントも拍手をしているのだが、壁際に控えていたオルガに視線を向けてみると彼女も何故か満面の笑みで頷いている。
弟の(使用人達も)愛が重い。
そうは思うがどこか嬉しいと思う自分がいるのも確かで。
結局この日はレイナードの歓迎を兼ねた豪華な食事をし、かなり遅い時間に就寝したのだった。
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