魔術について

ぺラダン

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わくわくオカルト閑話休題

潮が引く時

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今回はかなりスピリチュアル系です。Twitterで繋がって下さっている方の話を見ていてこの話を思い出しました。




「釣りは良いねぇ・・・マルガレーテもそう思うだろ…?」

「ごめんここのクエスト集会ってヨハンのどのサポートを使ったら良いの?」

「電車で2時間かけて来た海には反応無しなのかい・・・人間としての感情持ってる?」

「良いなぁヨハンは日頃の行いが悪い癖にガチャだけは確率0.05%の可愛いキャラ引き当てるし」

「聞いてる・・・?ならちょっと興味がありそうな話でもしようか。マルガレーテ、水と人間って昔から密接な関係があるって事は何となくだけど理解できるよね。」

「まぁ・・・私達の水分比率はもう少し多いと思うけども、人間の体の60%位は水分で出来ているし、地球の約7割は水で占められていて、よく心霊スポットの話とかでは『海』『川』『プール』『お手洗い』『洗面台』『雨の日』・・・まぁ他にも該当するだろうって言われたらそこまでなんだけど、雨が降る時は何となく不気味だし、コンクリートの香りで『雨が降りそうだなー』って思うから水って無意識に身近にある物体って事位は感じているよ。」

「無意識に身近にある・・・そうだね、今こうやって自身の体の内を巡っているわけだし、それじゃあ今日は釣りでもしながら水について話そうか」

「水について・・・って浄水場みたいな入りだね」

「自分、浄水場は変な感じがした記憶しかないけどもね。まぁ話を進めると『四大元素』には『四大精霊』が宿っている・・・と言われていた通りその一つである『水』にも精霊とか神様とかが宿っている、っていう感覚は今も昔も世界共通認識なんだと思うよ」

「まぁ水害で人の命を奪う事もあればその水で多くの命を救うライフラインでもあるからね。」

「その両極端な性質が神様に似ているから『神様が宿っている』って思ったんだと思うよ。悪い水には悪い霊が集まる!!って考え方も『神様が宿っている』っていう事が前提だと思うよ」

「なるほど、だからこそ『学校のお手洗い』とか『学校のプール』とかに悪い霊が出るのか・・・」

「思い出してみなよ。その二か所って労働の『3K』の2つを満たしているだろう?まぁ掃除のあのキツさを含めたら3Kフルコンボだけども。」

「ああ・・・そう言う事なんだ3Kには霊が集まりやすいんだね。」

「それは憶測だったりするんだけども・・・まぁ良いや。そんな良くも悪くもなる水が一番多い場所は・・・言わずもがな『海』さっきマルガレーテが言った通り地球上の7割を占めている身近な存在だ(まぁ多少地域によって差があるかもしれないけどもね)そんな海が人間と密接な関係に無いわけが無いと思わないかい?」

「一日の満潮干潮もあるけど、月に合わせて大潮と小潮もあるんだっけ。でも人間に関係は無いんじゃ・・・」

「関係があるんだよ、一日には満潮と干潮があるよね、その中で『干潮』つまり潮が引く時だね、その時には人が向こうに逝ってしまう時が多いんだって」

「潮に連れていかれるって感じ?」

「潮・・・というより潮の満ち引きって月の引力によるものだから『月に連れていかれる』っていう表現の方が良いのかもね。昔から『死んだらお空に行く』なんて表現があるけどもその表現が『海に連れていかれる』っていう表現じゃないのがまた面白いね。今では潮汐力と死は全く関係ない!って言われているけどね」

「じゃあ大潮と小潮は?関係があるの?」

「関係ないとは言われているのだけども、昔出会ったお寺の息子曰く、小潮・・・つまりは『一か月間で一番潮が引く時』は忙しくなるんだとか。連れていかれやすいのかもね月に・・・いや『海』にね」

「・・・逆は?どうなるの?」

「逆、つまりは満潮時だったりだね、その時は陣痛が強くなったり魚が産卵したり・・・潮が満ちる時ほど『新しい命が満ち溢れる』って感じじゃないのかなぁ。」

「へぇ・・・潮汐力って凄いね・・・」

「潮汐力よりこの7割が水で覆われた星で『水が満ちる時に産まれ引く時に死んでいく』って不謹慎だけどもかなり洒落た話だよね。」

「月に連れていかれるって気が付いた昔の人も凄いね」

「でも実際は医者の言い訳かもしれないよ。『やべうまくいかなかったから誤魔化しておこう』って頭の良い医者が気が付いたかもしれないし天文学者が気が付いたかもしれない、漁師が、はたまた葬儀屋が気が付いたのかもしれないね。」

「歴史って凄いなぁそう考えたらその人たちももう死んでしまっているんでしょ」

「当たり前じゃないか不老不死じゃああるまいし・・・さぁ魚も数匹釣れた所だし、近くの友人の店でさばいて焼いて食べようか。」

「思ったより釣れた・・味が楽しみだなぁ」

「きっと美味しいさ、生き物の生死に深く関わっている『海』の幸なんだから。」
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