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わくわくオカルト閑話休題
信じている?
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「ねぇヨハン。少し気になった事があるの。この雑誌の最後のページの・・・」
「ん?ああこれか。どれどれ・・・」
『超開運!このブレスレットで幸運が訪れました!』
「ヨハンから見てこのブレスレットにご利益ってあるの?」
「・・・ある、って言ったら?」
「・・・ご利益はあるの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁ否定はできn」
「えっと・・0120・・・・」
「待って!待ってくれマルガレーテ!どうしてそこまで幸運にこだわる!?」
「・・・ヨハン。」
「・・・はい?」
「私は幸せになりたいの。」
(ストレートだなぁ・・・・)
「だから・・・この手を離して・・・」
「いやいやいや!マルガレーテいいかい?落ち着いて!自分の話を少しだけ聞いてくれ!」
「ヨハン・・・!これは数量限定品で・・・」
「とりあえず!自分に時間を!」
「・・・わかった。で何?私は幸せになりたいの。」
「ん”ん”ッ。マルガレーテは・・・スピリチュアルパワーって信じている?」
「まぁ。そりゃそうでしょ。そうじゃなきゃヨハンの所に足しげく通ったりしない。」
「・・・・少し傷ついたような気もするけど・・・信じているんだね?何故?」
「え?」
「マルガレーテは何故。魔術・・・いやスピリチュアルな力を信じているんだい?」
「そりゃ・・・ヨハンがあんなに魔力やら魔術師を語れば私も多少は信じるし・・・」
「・・・マルガレーテ。」
「自分は一度だって魔術を信じているなんて言ったつもりはないよ?」
「・・・は」
「いつ自分が・・・このヨハンは魔術自体を信じていると言った?」
「・・・・嘘ついてたの?」
「早とちりだなぁ、君は。信じてはいない。だからこそ彼らが残した業績や書物を調べて追究し。
その結果を見て沢山の人がどう思うかなんてその人次第なんだよ。」
「・・・ヨハンは信じていないんだよね。」
「・・・逆に信じていないなんて言った?」
「でもそういう事じゃない!信じていないんでしょ!」
「・・・思考を重複させる事は大切だ。」
「は?」
「魔術的見解から見た自分の意見と。自分。ヨハンから見た見解は違う。
・・・自分は一般的には馬鹿で一貫性の欠けた最低最悪な愚者に見えるかもしれない。
そんな愚者も言い換えてしまえば様々な価値観を持った経験値のある人間だ。」
「・・・・」
「自身を正当化するのはどうかとは思うけども、自分はこうやって二つの意見があるからこそ。
魔術について案外冷静な目で見れていたりはすると思っている。」
「・・・」
「マルガレーテ。人が言った事を鵜呑みにせず、自分で考える事も大切なんだよ。」
「・・・わかった。でも一つだけ教えて欲しい・・・・この開運ブレスレットは効果があるの?」
「ふふっ、マルガレーテ。まず石単体にそういう力があると仮定させてもらうよ。」
「うん」
「石っていうのは長い年月をかけないと出来ない代物だ。
つまりはその土地の力・・・魔力やパワー的な物が宿っている可能性はかなり高い。」
「でもその土地自体にパワーが宿っていないとダメなんじゃないの?」
「う~んまぁ一番いいのはそういうパワースポットって呼ばれる所で採れた石を使ったブレスレットとかだけども・・・これは・・・?どこだよこの都市名知らねえよ・・」
「調べたら南アフリカだってさ。タイガーアイの産地」
「まぁタイガーアイって近年発見された石だし古い伝承は無いんだよ。マルガレーテ。」
「・・・」
「でも『今まで発見されなかった』からこそ『めっちゃパワーが溜まっている』かもしれない。」
「フリーダイアルは・・・」
「ま、マルガレーテ・・・?あの~何故電話を・・?」
「・・・大特価品なら・・・綺麗だし良いかな。って」
「実質タイガーアイっていうのは偽物もあって・・・」
「あ、もしもし、えっと雑誌に載っていた送料込みで3000円のブレスレットを・・・」
「・・・・うそん。」
後日。ブレスレットが届き、身に着けたマルガレーテは駅内のビンゴ大会にて一等を当て、
駅内で使用可能な5000円分の商品券でホールのチョコレートケーキを購入し、
届いたブレスレットは金具に不備がある不良品だったうえ交換商品が無かった事から
ブレスレットはそのまま、3000円は返金された。
「君は・・・本当にラッキーというか何というか・・・あまり信じたくは無いんだが・・・」
とチョコレートケーキを頬張るヨハンがいたのは別の話。
「ん?ああこれか。どれどれ・・・」
『超開運!このブレスレットで幸運が訪れました!』
「ヨハンから見てこのブレスレットにご利益ってあるの?」
「・・・ある、って言ったら?」
「・・・ご利益はあるの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁ否定はできn」
「えっと・・0120・・・・」
「待って!待ってくれマルガレーテ!どうしてそこまで幸運にこだわる!?」
「・・・ヨハン。」
「・・・はい?」
「私は幸せになりたいの。」
(ストレートだなぁ・・・・)
「だから・・・この手を離して・・・」
「いやいやいや!マルガレーテいいかい?落ち着いて!自分の話を少しだけ聞いてくれ!」
「ヨハン・・・!これは数量限定品で・・・」
「とりあえず!自分に時間を!」
「・・・わかった。で何?私は幸せになりたいの。」
「ん”ん”ッ。マルガレーテは・・・スピリチュアルパワーって信じている?」
「まぁ。そりゃそうでしょ。そうじゃなきゃヨハンの所に足しげく通ったりしない。」
「・・・・少し傷ついたような気もするけど・・・信じているんだね?何故?」
「え?」
「マルガレーテは何故。魔術・・・いやスピリチュアルな力を信じているんだい?」
「そりゃ・・・ヨハンがあんなに魔力やら魔術師を語れば私も多少は信じるし・・・」
「・・・マルガレーテ。」
「自分は一度だって魔術を信じているなんて言ったつもりはないよ?」
「・・・は」
「いつ自分が・・・このヨハンは魔術自体を信じていると言った?」
「・・・・嘘ついてたの?」
「早とちりだなぁ、君は。信じてはいない。だからこそ彼らが残した業績や書物を調べて追究し。
その結果を見て沢山の人がどう思うかなんてその人次第なんだよ。」
「・・・ヨハンは信じていないんだよね。」
「・・・逆に信じていないなんて言った?」
「でもそういう事じゃない!信じていないんでしょ!」
「・・・思考を重複させる事は大切だ。」
「は?」
「魔術的見解から見た自分の意見と。自分。ヨハンから見た見解は違う。
・・・自分は一般的には馬鹿で一貫性の欠けた最低最悪な愚者に見えるかもしれない。
そんな愚者も言い換えてしまえば様々な価値観を持った経験値のある人間だ。」
「・・・・」
「自身を正当化するのはどうかとは思うけども、自分はこうやって二つの意見があるからこそ。
魔術について案外冷静な目で見れていたりはすると思っている。」
「・・・」
「マルガレーテ。人が言った事を鵜呑みにせず、自分で考える事も大切なんだよ。」
「・・・わかった。でも一つだけ教えて欲しい・・・・この開運ブレスレットは効果があるの?」
「ふふっ、マルガレーテ。まず石単体にそういう力があると仮定させてもらうよ。」
「うん」
「石っていうのは長い年月をかけないと出来ない代物だ。
つまりはその土地の力・・・魔力やパワー的な物が宿っている可能性はかなり高い。」
「でもその土地自体にパワーが宿っていないとダメなんじゃないの?」
「う~んまぁ一番いいのはそういうパワースポットって呼ばれる所で採れた石を使ったブレスレットとかだけども・・・これは・・・?どこだよこの都市名知らねえよ・・」
「調べたら南アフリカだってさ。タイガーアイの産地」
「まぁタイガーアイって近年発見された石だし古い伝承は無いんだよ。マルガレーテ。」
「・・・」
「でも『今まで発見されなかった』からこそ『めっちゃパワーが溜まっている』かもしれない。」
「フリーダイアルは・・・」
「ま、マルガレーテ・・・?あの~何故電話を・・?」
「・・・大特価品なら・・・綺麗だし良いかな。って」
「実質タイガーアイっていうのは偽物もあって・・・」
「あ、もしもし、えっと雑誌に載っていた送料込みで3000円のブレスレットを・・・」
「・・・・うそん。」
後日。ブレスレットが届き、身に着けたマルガレーテは駅内のビンゴ大会にて一等を当て、
駅内で使用可能な5000円分の商品券でホールのチョコレートケーキを購入し、
届いたブレスレットは金具に不備がある不良品だったうえ交換商品が無かった事から
ブレスレットはそのまま、3000円は返金された。
「君は・・・本当にラッキーというか何というか・・・あまり信じたくは無いんだが・・・」
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