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第6章
卵焼き
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‥
あれから俺は
「リオンさん!おはようございます!」
「‥」
「リオンさん!!今日のお昼一緒にどうですか?」
「げっ」
「リオンさん!偶然ですね!俺もちょうど資料室に用事があって!」
「うわっ!?」
立派にストーキングをしている、と思う‥。
「ねぇ‥」
「はい!何ですかリオンさん!」
ここは、いつものバラが咲き誇る庭園、
では無く、リオンさんお気に入りの裏庭園だ。
リオンさんは庭園で昼食をとるか、食堂を利用しているけど、
最近は他の人に夢中のその1くんに会いたくないのか、裏庭園を利用している。
今日もまた、俺はリオンさんの隣で‥
「ッ頼むから!!?俺がナンパするたび‥俺が発展しそうになるたびっ、邪魔しないでくれないッ!?ここ最近ご無沙汰で俺どうにかなりそうなんだけどッ」
怒鳴られてます。
「‥リオンさん、下品ですよ‥。」
「何君が引いたみたいになってるんだよ!?」
「とりあえず、今はお昼食べましょ?」
プルプル震えるリオンさんにそう告げると、
がくりと肩を落とし、ゲソっとした顔で俺にまた向き直る。
「ッ~!?なんで君となんかとっ」
最近分かった事は、
リオンさんは押しに弱いって事。
「ほら、座ってください!行儀が悪いです!」
「っ、、、。」
ほら、素直に言う事を聞いてくれる。
おずおずと座るリオンさんが可愛らしくてクスリと微笑んでしまう。
ギロリと睨まれてしまったが、もう慣れてしまえば全てが愛おしい‥俺、何か変なものに目覚めてなきゃいいけど‥
ここ3週間ほど、俺はめげずにリオンさんに話しかけた。
それが効いたのか、リオンさんは名前呼びを拒まなくなったし、会話の数も増えたし、少しは心を開いてくれたと信じたい。
「リオンさん、これ好きですよね!はい、あーん!」
リオンさんの大好物はここ数日で把握済みだ。
研究し作り上げた程よく甘い卵焼きを、箸でリオンさんの口元に持っていく。
「っ、ん」
チラリと卵焼きを見て、文句を言おうとしていたであろう口を一旦閉じ、
そのままパクリと大人しく頬張るリオンさん。
か、可愛いいい‥
あれから俺は
「リオンさん!おはようございます!」
「‥」
「リオンさん!!今日のお昼一緒にどうですか?」
「げっ」
「リオンさん!偶然ですね!俺もちょうど資料室に用事があって!」
「うわっ!?」
立派にストーキングをしている、と思う‥。
「ねぇ‥」
「はい!何ですかリオンさん!」
ここは、いつものバラが咲き誇る庭園、
では無く、リオンさんお気に入りの裏庭園だ。
リオンさんは庭園で昼食をとるか、食堂を利用しているけど、
最近は他の人に夢中のその1くんに会いたくないのか、裏庭園を利用している。
今日もまた、俺はリオンさんの隣で‥
「ッ頼むから!!?俺がナンパするたび‥俺が発展しそうになるたびっ、邪魔しないでくれないッ!?ここ最近ご無沙汰で俺どうにかなりそうなんだけどッ」
怒鳴られてます。
「‥リオンさん、下品ですよ‥。」
「何君が引いたみたいになってるんだよ!?」
「とりあえず、今はお昼食べましょ?」
プルプル震えるリオンさんにそう告げると、
がくりと肩を落とし、ゲソっとした顔で俺にまた向き直る。
「ッ~!?なんで君となんかとっ」
最近分かった事は、
リオンさんは押しに弱いって事。
「ほら、座ってください!行儀が悪いです!」
「っ、、、。」
ほら、素直に言う事を聞いてくれる。
おずおずと座るリオンさんが可愛らしくてクスリと微笑んでしまう。
ギロリと睨まれてしまったが、もう慣れてしまえば全てが愛おしい‥俺、何か変なものに目覚めてなきゃいいけど‥
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「リオンさん、これ好きですよね!はい、あーん!」
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「っ、ん」
チラリと卵焼きを見て、文句を言おうとしていたであろう口を一旦閉じ、
そのままパクリと大人しく頬張るリオンさん。
か、可愛いいい‥
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