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第6章

台本通り

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ルーじゃない。
ルーじゃないのに、見た目そのものがルーで


違和感


何者だ。

魔法を使ってルーを装ってるのか‥?




だけど、本能がルーの気配を彼から感じている。

ずっと一緒だったからこそ分かるんだ。


ルーは彼の中にいるのだとーーー





「一応、狂った部分を元どおりに書き換えたんだけどね。どうやら他にもイレギュラーがいたみたいだね。エル・クレヨン、いや‥君は転生者かな‥?」




書き換えた?イレギュラー?

何故、俺のことまで



いや、冷静になれ。
今は多くの情報を聞き出さなくては



「お前‥何者だ‥ルーを何処へやった?」


「んー、それは秘密!君みたいな面倒くさい存在に教えるわけないじゃん!」


「目的は何‥」


「‥目的、か‥そうだね。僕の目的は‥







正しいこの世界のエンドを見ることかな」




っ!?



「正しい、エンドって、」


「どのルートでも構わない。正しい結末を迎えたらそれでいいんだ。
だけどっ、それ以上は絶対に認めないッ!!
この世界を、お前のようなイレギュラーから守るのが僕の役目だ!!!」





頭が混乱する。気持ち悪い。
どうして次から次へと


イレギュラーだって?俺から世界を守る?
俺は世界を壊す気なんてない。
幸せを願っていただけだ。



それなのに、どうして



どのルートだって、俺達は断罪される。
もしくは、愛しい人を殺し、自らで命を絶つんだ。



熱狂的な‥このゲームの信者
それとも、俺達が大嫌いな‥ファン‥



悪役だからか?


悪役に生まれた、だからって悪役になる必要はないはずだ。俺達はただ、平凡に生きてきただけだ


それを、こいつは壊すというのか



悪役というなのレールに無理矢理乗せて、
その先を楽しみたいって?



ふざけるな


俺はお前のオモチャじゃない



「残念ながらお前の記憶の操作はできないらしい。だから、邪魔するなら容赦はしない。まあ‥お前の相手など誰もしないはずだがな。」


「どういう意味‥」



「もう分かってるだろ?どんなに親しくても、記憶を書き換えられたら、そこでお終い。皆んなお前を嫌悪の目で見るさ。

その中で、お前の言葉を信じる馬鹿がいると思うか?」



〝記憶を‥書き換えた‥?


まてよ‥


それならその1くんがルーに酷い態度をとったのも辻褄があう



そうだ、記憶を書き換えられたなら‥







〃気安く名前で呼ばないでくれる?ーーー







「ッ、まさか、リオンさんもっ」



「へえ‥本命はリオンってわけか‥でも残念、もう遅いよ。リオンも台本通り、君の断罪を望んでいる事だろうね。ふふ、楽しみだね‥どんなエンドが見られるんだろう‥彼は、どのルートを選ぶのかな?はは、あはは!!」





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