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第5章
一目惚れ
しおりを挟む「お前は‥いつも泣いている‥」
ソッと俺の頬を撫でるその3くん。
優しいその手と口調に、俺は目を見開いた。
「それはこっちのセリフなんだけど‥」
切なげな顔をするのは何故なのか、
不思議に思うと同時に、
なんとなく、答えが頭にあって
だけど、それを否定する頭に混乱する
「お前を‥見ていると‥どうしていいのか分からなくなる。
その白に触れたくなって‥悲しみ苦しみを、
気にできなくなるほど‥俺で満たしたい」
「っ、君って、まさか変態?それとも俺の事、好きなの?」
問いかけた質問は馬鹿馬鹿しくて、
だけど、これが1番近いんじゃないかなんて
もう訳わかんないし
「ッ、‥わからない‥ただ、
お前が他の奴の事で泣くのは、
気に入らない」
それってつまり、そういう事でしょ‥
「どうして俺なの‥」
「お前が俺の前に現れたから」
「それだけ‥?」
「ああ、それだけで、俺はお前に‥
惹かれているのか‥?」
驚いた顔
今自分の気持ちを理解できたかのような
知らないってば
自分で考えてよ馬鹿野郎
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