悪役令息の取り巻きに転生した俺乙

花村ネズリ

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第5章

本当の事

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‥‥

授業を終え、帰る準備をする。

とてとてと駆け寄ってきた主人公くん。
帰ろうと声をかけると、嬉しそうに頷いた。

リオンさんとは学科と学年が違うので、
帰りの時間は被らない事が多い。

なので、ほとんどの日は主人公くんと2人で帰るのが日課になっていた。

「今日、黒龍、飛んでたな」

「そうだねー。」

「俺初めてドラゴン見たけど、すげえかっこよかった。」

うん。わかる。
特に転生者の俺達はなんだろう
厨二病が再発してしまうというか

「ドラゴンって乗れるのかな？」

「ドラゴンライダーじゃないと、食い殺されるって聞いたぞ」

「げ、怖ッ、そんな凶暴なのが空に飛んでるんだ‥」

「まあ‥ファンタジーな世界だからな‥」

「‥」

「ッ、い、今のは気にしないで。」

「‥ねえ、パールくん。」

なんだろう。今言わなければいけない。
そんな気がした。

「‥？どうした？」

「‥〝奇跡の魔法」

「ッ、え‥」

「俺もさ、転生者。

パールくんもでしょ？」

「ッーー、う、そ‥」

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