悪役令息の取り巻きに転生した俺乙

花村ネズリ

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第5章

空を飛ぶ龍

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ルー‥今日も居ない。

教室に入り、空席の席の主を少し心配してしまう。
最近、授業に出席せず、無断で欠席しているルー。
このままでは、成績がやばいんじゃ‥。

王国魔導師‥もう、いいのかな？
その1くんと上手くいってるなら、
将来はその1くんのお妃様とか？

なんだか‥あんなに頑張ってたのに‥勿体ないというか
いや、ルーがそう決めたんなら、俺が口出しする必要はないし、それに今は話すら‥。

はは、ルーの心配できるようになるなんて、
だいぶ傷は癒えたって事だね

「お昼‥また来るから」

「はい、リオンさん。それじゃあ」

「‥うん」

「早く行けよリオン。」

「うるさいなー！言われなくても行きますよーだ」

‥2人のおかげだな

俺は自分の席に座り、窓を眺める。
ふと目に映る異様なモノ

空を飛ぶ黒いドラゴンーー

あれは‥

「うわ！見ろよ皆んな！黒龍がこんな低空で飛んでやがる！！
嫌だ嫌だ、不吉の象徴だぜ。」

生徒の1人がそう叫ぶ。

ああ、本当に嫌な予感がする
俺は何故か、空席の席を見つめたーーー

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