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第5章
夏を告げるもの
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‥‥
初めてキスをしたあの日以降、
俺達は
「エルくん。お、おはようー」
「ッ、おはようございます。リオンさん。」
何も変わらないフリをして
日々を過ごしていた。
あの日‥
「ッ、
はは‥き、キスなんて‥嗜みだよー‥」
「‥そ、そうなんですね‥はは‥」
「「‥。」」
「‥や、やっぱりさ!な、無かったことに‥しない‥?」
「っ‥‥
はい。
きっと、気の迷いです‥。」
そうだ。
恋の予感がしただなんて
少しときめいてしまった俺が馬鹿だったんだ。
気持ち悪くなった‥とか‥
その1くんが思い浮かんだとか?
‥。
俺は空を仰ぐ。
夏を呼ぶ魔昆虫の鳴き声は
季節の変わりを告げた。
「き、今日は暑いねー‥」
「夏が近いですもんね。そろそろ夏服に変えないと‥。」
「‥夏かー‥。っ、半袖‥。」
「‥?何か言いました?」
「な、なんでもないッ」
「‥?」
「‥。」
たまにこうして、俺を見ては何かを考え込むリオンさん。
その真剣な表情に、首をかしげる。
また‥
いったい何を考えているんだろう
初めてキスをしたあの日以降、
俺達は
「エルくん。お、おはようー」
「ッ、おはようございます。リオンさん。」
何も変わらないフリをして
日々を過ごしていた。
あの日‥
「ッ、
はは‥き、キスなんて‥嗜みだよー‥」
「‥そ、そうなんですね‥はは‥」
「「‥。」」
「‥や、やっぱりさ!な、無かったことに‥しない‥?」
「っ‥‥
はい。
きっと、気の迷いです‥。」
そうだ。
恋の予感がしただなんて
少しときめいてしまった俺が馬鹿だったんだ。
気持ち悪くなった‥とか‥
その1くんが思い浮かんだとか?
‥。
俺は空を仰ぐ。
夏を呼ぶ魔昆虫の鳴き声は
季節の変わりを告げた。
「き、今日は暑いねー‥」
「夏が近いですもんね。そろそろ夏服に変えないと‥。」
「‥夏かー‥。っ、半袖‥。」
「‥?何か言いました?」
「な、なんでもないッ」
「‥?」
「‥。」
たまにこうして、俺を見ては何かを考え込むリオンさん。
その真剣な表情に、首をかしげる。
また‥
いったい何を考えているんだろう
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